現在ゴミの仕分け人さんがしている様なことを全自動、高速、正確に成し遂げる様なものを一年以内に形にしたいと思っています.
機械はこわれにくく、コンパクトで安くなくてはいけないと思っています.
化学物質を認知して仕分けするシステムが一番有力かと思っていますが、他にどのような手法、プログラムなどが適当でしょうか?
形態認識から始める点、グッドポイントですね。
普及させる為にも、人力に頼らないことを希望している為、現在のゴミ仕分けの常識でない様なことを考えつかないと、この機械は実現しないような気がしています。。
>>全てを設定するまでには少なく見積もっても数年の歳月と極端に肥大化した参照用のメモリーが必要になります。<<
とございますが、とても興味があります。具体的にどのようなことを意味されたのかご説明頂けますでしょうか?ゴミの膨大なデータを集め、それに基づき仕分けするシステムを作ると言う理解で正しいでしょうか。
機械に仕分けを任せる以上、人間の常識は通用しません。例えば千切れた文庫本と壊れた花瓶の見分けが形状だけで判断してもらえると思うのは間違いです。
単純な形の物、例えば一升瓶でも酒と油との区別は形だけでは判断できないでしょう。反射の分析から材質の判断ぐらいはしてもらえる・・・と思っていても印刷がされていたり、複合素材だったり、破壊されて内部が覗いていたり、中身が残っていたり、トラブルの原因は無数に存在します。複合体を総合的に判断するには人間並みのデータベースが必要で、人間並みの多角的な分析が必要だと思います。データベースへのフィードバックも失敗例を集めてカットアンドトライで人間が判断しなければ基準そのものさえ確立できないでしょう。
三番目に質的分析を入れたのですが、瞬間的に材質を判断するには反射光の分析が一番です。一定の波長の強力な光を何種類か当てて判断させる・・・のですが、どこまで精度が出せるか未知数です。相手は不定形の複合体ですから。
物理的な仕分けには「何段かに分けたベルトコンベアーの分岐点でロボットアームを使ってゴミを別のルートに乗せ替える」「一箇所の分岐点で複数の仕分けに沿ってベルトコンベアが分かれる」ぐらいしか思いつきませんが、全自動のロボットアームが不定形であらゆる材質のゴミの全てを確実に掴んでくれるかどうかも困難であるとしか言えません。その用途には各分岐点ごとに別のアームと別のプログラムが必要ですが、スピードがどの程度出せるか、・・・。大きさや重量の差が激しいので、段階を経て分類すべきですが、。
ロボットアームを使わないとすれば専用のトレーに乗せてベルトコンベアーで何回も分岐を作って・・・というやり方もありますが、より広大な敷地が必要になりますし、一個のトレーに一個のゴミが載ってくれるかどうか、大きいゴミも小さいゴミもありますから。乗せるところだけ人力でやるとしても、大きさの差が極端なので、ロスが激しいでしょう。
それ以外でも仕分けルールの僅かな変更だけでも仕分けの集積場の一箇所に極端に多くのゴミが集まってしまう事なども考えられますし、前途多難であることは間違いありません。
健闘を祈ります。
基本的に固形物がほぼ100%なので、形体認識から始まって、
1、大きさ
2、類型
3、質的分析
4、再度、形態認識
ぐらいでしょうか。
各段階では「その他」も出ますので、その分は人力での分類に頼るべきでしょう。現時点ではフェイルセイフを考えれば出来るだけ人力に頼りたいところです。
人間の情報処理能力は速度を別にすれば何でもアリの場合での精度では機械の数万倍にはなるでしょう。と言うより機械では対応できる範囲を設定しなければなりませんが、現場では設定範囲を超えるケースが頻出するでしょう。全てを設定するまでには少なく見積もっても数年の歳月と極端に肥大化した参照用のメモリーが必要になります。