【イエはてな】"イエコト・ミシュラン" #032

竹酢液の動物忌避効果はかなり良好なんですが、花壇に施す場合は、土壌への影響を考えないといけません。この前のいわしで詳しく解説されていますが、竹酢液はごく微量なら土壌の微生物を活性化させる効果がある反面、濃度が濃いと逆に殺菌効果を現してしまうんですね。したがって、土壌に生ゴミなどを入れている場合、その分解が進まなくなってしまいます。また、植物の生育に有用な微生物にも影響が出てしまいます。

そんなわけで、花壇の土に直接振りまくことは避けて、紙などに染み込ませた物をお皿のような物に乗せて置いておくなどの方法がいいのではないかと思います。

また竹酢液は水溶性ですから、雨が降ると雨水で流れてしまいますし、臭いは揮発性ですから一週間くらい経つと消えてしまいます。ですから効果を維持するためには、時々やり直しておくことが必要ですね。

ですが、やはり一番大切なのは、まず飼い猫は放し飼いにしないことですよね。放し飼いは他人に迷惑をかけるだけでなく、大切な猫を事故や様々な病気の感染の危険にも曝してしまう、人間に対しても猫に対しても無責任きわまりない飼い方です。動物の専門家は皆、口を揃えて、猫は完全室内飼いにするよう強く勧めます。まずはそういうことを、地域の飼い主の皆さんに、しっかりと理解してもらいたいですよね。

もちろん地域猫もいつまでも野良状態にしておかず、地域の努力で早めに保護して、きちんとした飼い主さんを探すようにしていくことが望まれます。そのための餌付け、餌やりです。

全ての猫に飼い主を。地域としてこの目標をきちんと持っていかないと、いつまで経っても改善の兆しは見えて来ません。育ちきって大人になってしまった猫でも、餌付けをして丁寧にならしていけば必ずいい家庭猫になれますから、ぜひ餌やりからもう一歩進んだ目標を持って頑張ってほしいと思います。。

命ある生き物に対して、そういう優しさが発揮できる街作り。やっぱりそういう努力が、根本解決の道ではないかと思います。そういう街作りが達成されるまでの間は、何とか竹酢液で対策していきましょう(^-^;