当時のDNA鑑定が技術的に不正確だったとはいえ、DNA鑑定自体は証拠の一つとして当然なり得るし、複合的な結果で事実認定されてしまう冤罪は現実的には絶対に起こりえること。
そりゃ誤認逮捕されたことは気の毒だと思うし補償はしっかりとしてやるべきだと思う。
それでも服役中の時間が戻って来ることはないが、国家の一員として様々な恩恵を受けて生きてる以上はそういうリスクもあって当然。
治安維持という恩恵を受けながら「冤罪を無くせ」と言ってる奴は馬鹿としか言いようがない。
証拠の必要量に線引きなど存在しないし、必要以上の量を要求するなら今度は本当の犯罪者を有罪に出来なくなってしまう。
冤罪被害者の気持ちを考えたらだとか感情論出し始める奴も多いが、遺族の気持ちは?
仮に「DNA鑑定で一致したけど立件しません」ってなってたらそっちのほうがおかしいでしょ。
薬害の件に近いものがある。
結果的に起こってしまった事実に対して補償するのは当然だが責任を問うのは間違ってる。
「DNA鑑定が不完全だから」という理由で再鑑定を求めているのに、それを無差別に簡単に認めてしまったら今度は「不完全な再鑑定で不一致」という結果が出てきてしまうという矛盾。
仮に犯罪者1000人が一斉にDNA再鑑定を求めたらどういう結果になるかわかるでしょう。
DNA鑑定はあくまでも一つの証拠に過ぎないわけで、それを不完全などと言うこと自体間違っています。
もっと不完全な、例えば靴の種類とサイズだとか、衣服の繊維だとか、目撃者の証言とかだって普通に使われてるんですよ?
自白の強要については以前から議論されてる部分ですけどね。
それと、DNA鑑定の技術は何年も前に確立されており、今になっての再鑑定はちょっと遅すぎるという主張であれば同意出来ます。
今回の件は、警察は悪くないです。
検察に送致したことも当時の技術では妥当でしょう。
・不完全なDNA鑑定を元に自白を強要した検察
・DNA鑑定が不完全だと主張しているのに、その主張を無視して再鑑定を認めなかった裁判所
に対して責任を問うべきでしょう。
特に裁判所は、鑑定なんて簡単にできるのに認めなかったことは疑問です。