※あくまでも短絡思考である事をご承知のうえでお願いします。
臓器移植が必要な患者さん達にとって、臓器提供してくれる方々の健康は大変重要であると思われます。
したがって、健康な臓器を提供してもらうためには、臓器提供者は原則として事故死でなければなりません:
というのは、病死の場合は健康であるという保証はないし、老衰の場合は言わずもがなです。
ましてや中毒死や大きな外傷によるショック死では、臓器自体が破壊されている可能性が大です。もちろん、自殺もです。
つまり、提供臓器が充分に確保されるためには、臓器損傷の少ない事故死(ありていに言えば交通事故死)が必要という事を示しています。
これは、天災であるところの病気の治療に人災であるところの事故が起きる必要があるという、パラドックス(あるいはジレンマ)があるという事です。
このようなパラドックスのもとで、健全な移植臓器の授受はどの程度可能で、あるいはどうすれば可能になると思いますか?
臓器移植が増えないのは日本人の遺体に対する思いも原因の一つではないでしょうか。
死んでもきれいなままでいたいと希望する人は多く、それはドナー登録者の少なさを見ても推測されるかと。事故で亡くなった子供がドナー登録をしていても、家族の反対で移植が行えなかった事例もあったように思います。
質問者さんの指摘されたパラドックスも臓器移植の少ない原因かもしれませんが、そのほかにも上記や金銭的問題、移植手術を行える病院の少なさ、臓器の搬送の問題など、臓器移植には問題点が山盛りです。