THEME:「この夏、あなたが計画・体験した暮らしの工作・実験・自由研究」を教えて下さい
〈イエはてな〉の夏休みスペシャル企画! 「楽しいアイデアと創意で暮らしをつくろう!」を合言葉に、「暮らしの工作・実験・自由研究」をプラン・体験して頂き、そのルポを聞かせて下さい。作るもの、実験や研究のテーマは、暮らしにまつわるものなら何でもOK!暮らしに新しい発見や楽しさ、コミュニケーションが生まれますように!
*回答条件*
親ツリーのみ300文字以上を条件とさせて頂きます。
参考にされた数値などがありましたら、参考サイトのURLを明記して下さい。
下記のページをご覧になってご投稿下さいね!
テーマ詳細とルポ例、ご投稿要項、プレゼントについて
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20090821
※〈イエはてな〉では、はてなスターを「おすすめメッセージ」として活用しています。ご回答頂く時にもご参考下さい。また投稿期間中はできるだけはてなスターのご利用を控えて頂けますようお願いいたします。
自然にある植物の染色は昔から利用しています。
着物の染色は殆どですね。
食べ物の色付けも出来ますね。
夏にとれる長期休みには、こういった貴重な体験を組み込むには、ベストシーズンでしょう。
やはり、初めての何かを体験し続けることは、とても大切ですよね。
染め物も、夏の日差しでしっかりと乾かすことができて、よさそうです。
草木染めを体験してみることはいいですね。
植物を一から育てなくても、身近な季節の植物を利用するのは名案です。
身近な植物を利用することで古来の染物の歴史を知ることになりますものね。
大病を発し入院していたとき、大島紬を友人から頂きました。
大島紬を作る奄美大島では泥染めというモノがあるそうです。
http://www3.ocn.ne.jp/~kimono/factory/new_factory.htm
本場大島紬泥染め工程
http://images.google.co.jp/images?q=%E6%B3%A5%E6%9F%93%E3%82%81%...
泥染め tシャツ
鉄分が豊富な土で染め上げるようです。
画像検索してみると、くすんだ黒でなんとも落ち着いた上品な色!
先日、「ぶらり途中下車の旅」五日市での黒八丈というものを見ました。
泥染めなら、川が汚れることがないそうです。
自然に根ざした染め物体験をしたいと思っています。
今の時期には難しいですが、あじさい・オシロイバナなどで染物をよくしました。
綺麗な色が出るんですよね。
染物といっても大きなものではなく、ハンカチなどにちょこっとワンポイントです。
100円のハンカチが素敵になります
かつてツユクサの押し花、色水を作ったとき、紙に残った鮮やかな色がだんだんと退色していく変化に気づきました。
始めは派手ともいえる濃い青色が少しずつ徐々に徐々に赤紫そして茶色へ変わっていくのです。
その色の変化、またその押し花を何年も持っていて、しおりに使っていると、これは草木染めに使えるかも・・と思いつきました。
草木染めの経験は、地方での宿泊時に体験程度にしかありません。草木染めの歴史や適したもの、そして使う布などを染め物の専門家の方に伺いました。
この夏、染め物をしてみよう。そんな決意が私の胸を揺り動かしました。
染め物職人の方の自由時間を利用させていただき、1泊2日。
お手伝いを条件に自分の作りたい染め物を作りました。
使ったのはツユクサと藍です。
まずはツユクサから紹介いたします。
1)ツユクサをガーゼに包んで木槌で十分に叩きます。
2)ガーゼに包んだ状態で優しく漉します。
3)色素に満ちた物に水を少しずつ加えます。
4)ハンカチや手ぬぐい(←オススメ)それぞれ個人の好きな布地を加え、5分程度浸します。
5)布地を自然乾燥(←大切!)で十分水気を飛ばし、そして再度30~40分程度浸します。
6)薄めた過酸化水素水(←薬局で買えます)で色を留めます。
そうすると、布一面にツユクサのおぼろげな青が現れます!
過酸化水素水に重曹を多少加えてもよいかもしれません。
次に、藍。藍は染め物でもメジャーで、古くから染め物と言えば藍と言われ、浴衣やのれんの濃く色あせにくい青は印象的です。
もう、説明の必要はないと思います。基本はツユクサと同じやり方です。
1)ミキサーにかけて、色素と繊維を分離します。
2)木綿でこし、水を加えます。
3)布や糸を10分浸して乾かし、再び20分浸して、薄めた過酸化水素水や酢で色止めをします。
4)葉を布の上に置き、当て布をして金づちで叩(たた)くと、葉の形をした濃い青緑色の染め模様が出る。
5)これを水で洗うと薄い青になる。
布地は、お手ふきやのれんくらい大きくてもよいとおもいます。
エントリを書くとき、私の体験したことが世間一般から外れているのではないかと参考になる記事やWebサイトを調べました。
すると染め物に関する素敵なサイトが見つかったので、染め付ける時間データとしても役立つと思います。
下の記事では、藍とクサギを使っていますね。こういう記事が文化としてだけでなく、環境という意識の啓発に役立てられたら・・・と思うのですが。
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/culture/article.aspx?id=...
草木染め/涼しげな夏の色楽しむ
私が忘れていたことは、染め物をするためには草木や花を育つ環境を作っておかないと染め物はできないと言うこと。
幸いにして、染め物をした職人さんの家の裏は山なので、素材の入手には事欠きませんでした。
何もせずに材料となる植物を手に入れることができるのは、雨や気候に恵まれた日本のおかげ。
砂漠化、水不足に悩む諸外国にとってはすべての自然が貴重な資源なのです。
私たち日本人も農工業に用いることのできる水質に、そして澄んだ水を与えてくれる山林に感謝ですね。
ただ、植物を育てるのはたとえ一年草であっても、藍を例に取ると少なくとも半年先を考えて、種を蒔かなければなりません。
タネを蒔く、蔓が伸びる、根を張る、花が咲く、実をつくる。自然の変化に敏感であると共に土壌にも気を配らないと行けないのですね。
たかが、布地のためだけに植物、さらには木や土壌、そして水など環境への配慮が必要なんですね。
私は下の本で、体系的な自然利用のすばらしさや日本の恵まれた気候を知ることができました。
木に学べ―法隆寺・薬師寺の美 (小学館文庫)
単なる工作だけでなく、生活の営みから環境全体を捉えること-こういうことが本来の「ゆとり教育」なのではないのでしょうか?
体験から事物を科学的に観察し、総合的にものごとを社会的に捉えること、こういうことをイエはてなから、時間のある夏休みの自由研究として発信出来たらと思います。
いま自作の染め物を体験した人はなかなかいないと思うので、話のタネにもなると思いますよ。