メディア論史をあまり把握していないので
マーシャル・マクルーハン以外にどのような書籍を読むべきか
わかりません。
この本を読めば、メディア論の基礎は大体抑えられる
というものを説明つきで紹介してください
(理想としては、メディア論を専攻している大学院生に
こいつ理解しているなと思ってもらえるレベル)。
マクルーハンの本でもかまわないですが
なぜこの本を薦めるのかという理由付きでお願いします。
書籍の言語は英語か日本語でお願いします。
特に日本語の方が望ましい、ということはないです。
また、1冊である必要はないです。
むしろ、メディア論を理解する上で欠かせない
一連の書籍をまとめて紹介して頂いた方がありがたいです。
基礎から勉強したいのでしたら、いきなりマクルーハンなど読まない方がいいですよ。私としては、東大の吉見俊哉先生の著作がおすすめです。
たとえば、『メディア文化論』(有斐閣)や、ちょっと古いですが『メディア論』(放送大学教育振興会。共著)がおすすめです。どちらも、コンパクトにまとまってますし、大学の教科書で採用されている例が多いです。学部レベルのとっかかりにもちょうどいい内容です。まずこれを読んで理解できたら、次のステップにすすむとちょうどいいでしょう。
なによりも、網羅的な内容で入門には最適ですし、重要な参考文献が漏れなく挙げられているのが便利です。もっと深く知りたければ、これらの本で取り上げられている文献をたぐって読んでいけば万全だと思います。
もうちょっと高度な、たとえば修論のヒントとなるものでは、『社会情報学ハンドブック』(東京大学出版会)というのがおすすめです。これも、吉見先生が編共著となっていますが、先行研究や文献への言及が豊富です。
基礎から勉強したいのでしたら、いきなりマクルーハンなど読まない方がいいですよ。私としては、東大の吉見俊哉先生の著作がおすすめです。
たとえば、『メディア文化論』(有斐閣)や、ちょっと古いですが『メディア論』(放送大学教育振興会。共著)がおすすめです。どちらも、コンパクトにまとまってますし、大学の教科書で採用されている例が多いです。学部レベルのとっかかりにもちょうどいい内容です。まずこれを読んで理解できたら、次のステップにすすむとちょうどいいでしょう。
なによりも、網羅的な内容で入門には最適ですし、重要な参考文献が漏れなく挙げられているのが便利です。もっと深く知りたければ、これらの本で取り上げられている文献をたぐって読んでいけば万全だと思います。
もうちょっと高度な、たとえば修論のヒントとなるものでは、『社会情報学ハンドブック』(東京大学出版会)というのがおすすめです。これも、吉見先生が編共著となっていますが、先行研究や文献への言及が豊富です。
ありがとうございます。
この分野の専門家の方の名前が全然わからないので
名前を挙げてもらえるのはありがたいです。
吉見俊哉先生ですか。近々調べてみます。
まずは放送大学テキスト。5年前のテキストになりますが、最新状況を除けば十分使えると思います。
メディア文化論―メディアを学ぶ人のための15話 (有斐閣アルマ)
こちらの本は「メディアやコミュニケーションについて勉強を始めようとしている大学生や大学院生、社会人の方々に最適。方法、歴史、実践という3つの視角から、メディアと私たちの生きる社会との関わりについて、多面的に読み解いていく。真の意味でのメディア・リテラシーを身につけたい人に必携の一冊」という宣伝文句にあるとおり、広く浅く押さえられます。
以上二冊がまさに「テキスト」として最適だろうと思います。
この二冊の次は、そこで示されている参考文献、関連図書をご覧ください。
日本人がメディア論を学ぶには
まずは吉見俊哉先生の著作から、ということのようですね。
複数の方から同じ先生の名前が挙がったということで
確信が持てます。ありがとうございます。
「特にインターネット」ということですが、具体的には何を知りたいのですか?
はっきりいって、インターネット関連となると、レベルがまちまちなので、お勧めできる論文は少ないです。内容がしっかりしていてお勧めできるものとしては、京大の吉田純先生の『インターネット空間の社会学 情報ネットワーク社会と公共圏』(世界思想社)という本です。これとあわせて読むといいのが、花田達朗先生の『メディアと公共圏のポリティクス』(東京大学出版会)です。
どちらも、ユルゲン・ハーバマス(ハーバーマス)などのいう「公共圏」(公共性)の理解がないと読むのは無理だと思います。ハーバマスの論文には邦訳(『公共性の構造転換ー市民社会のカテゴリーについての探究』未來社)があります。私は院生だった頃、隣接分野の研究をしていましたが、ハーバマスは難解でした。
最初の質問が「基礎から勉強」「メディア論史をあまり把握していない」ということでしたので、まずは、放送大のテキストを読んでみるべきです。いきなり高度な論文を読んでも、理解できないと思いますよ。
ご忠告ありがとうございます。
とりあえず、最初は吉見先生のものから読んでみるつもりです。
実はメディアとしてのインターネットについて論じた著作は
いくつか目を通したことがありまして
正直、あまり出来のいいものがないなあ、という印象でした。
私自身にメディア論の知識がないせいで理解できなかった可能性もありますが。
ですので、単純にメディア論の立場からインターネットについて論じて
専門家の中から高い評価を受けている著作ってあるのかなあ
という素朴な疑問で尋ねてみました。
ちなみにハーバマスはちょっとかじったことがあります。
ま、理解できているかどうかは相当怪しいですが。
ありがとうございます。
さすが学術書。高いっすね。
学説の整理としては『メディア文化論』(有斐閣)が確かにお勧めです。
しかし、既に吉見俊哉氏の著作は挙げられているので、少し他の系統のものを。
あとはやはりメディア史についての理解をある程度深める必要があると思います。メディアと言っても、活字の誕生から出版・新聞・ラジオ・映画・テレビ・インターネットまで、歴史的な展開ともにいろいろあるので。
そこでお勧めのテキストとしては、佐藤卓己『現代メディア史』(岩波書店)があります。佐藤氏はメディア史の領域で精力的に著作を発表している気鋭の研究者と言ってよいと思いますし、メディア論を学んで行けば、いずれにせよかなり早い段階で読むことになるはずです。あとは、有山輝雄・竹山昭子編『メディア史を学ぶ人のために』(世界思想社)などがよいです。
最後に、英語の著作についてはどなたも触れていないので、とりあえず挙げておくと
のMass Communication Theoryでしょうか。
もっともポピュラーな英語圏のテキストと言ってよいでしょう。翻訳も一応ありますが、翻訳版は版が古いのでお勧めできません。吉見氏のテキストの方がよいでしょう。ただ、原書の方は第五版くらいまで出ていますし、カルチュラル・スタディーズなど比較的新しいメディア論の潮流などにも触れるようになっていますから、英語でメディア論を学ぶ時には重宝すると思います。
McQuail's Mass Communication Theory
たびたびすみません。
ちなみに『現代メディア史』を通読すれば、hijirijiruさんが指摘されているハーバーマスの公共圏論についてもざっくりとした理解くらいはできるのではないかと思います。
あと、インターネット関連のメディア論についてですが、濱野智史『アーキテクチャの生態系』はご覧になりましたか?メディア論と言ってよいのかどうかはよくわかりませんが、ブログ・2ちゃんねる・ミクシィ・ツイッター・フェイスブック・P2Pなどを体系的に論じている本としてお勧めです。一応「タイムリーなものを」ということだったのでとりあえず。
ありがとうございます。
この分野の専門家の方の名前が全然わからないので
名前を挙げてもらえるのはありがたいです。
吉見俊哉先生ですか。近々調べてみます。