THEME:「日本の祭りは面白い!あのマチ、我がマチお祭り自慢」を教えて下さい
「街を見渡せば、100通りの家族に100通りの家。家をのぞいてみれば、それぞれの暮らし振りが面白い!」と展開してきた“イエ・ルポ”の続編コーナーです。“イエ・ルポ 2”では、特にマチとイエ、人と家族のドラマやものがたりを語らっていきませんか?毎回のテーマに沿って、あなたのルポをご投稿下さいね!
豊かな暮らしを創っていく〈イエはてな〉のマインドで、みなさまのご参加をお待ちしています!
*回答条件* 下記のページをご覧になってご投稿下さいね!
「Welcome to イエはてな」
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20080731
テーマ詳細とルポ例
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20091002
プレゼント変更ご案内
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※〈イエはてな〉では、はてなスターを「おすすめメッセージ」として活用しています。ご回答頂く時にもご参考下さい。また投稿期間中はできるだけはてなスターのご利用を控えて頂けますようお願いいたします。
※質問は10月8日(木)正午で終了させて頂きます。
旧暦の8月1日(八朔)は八代海(不知火海)に神秘の火「不知火」が現れるとされ、その前日から二日間に渡って行われるのが、この不知火海の火まつりです。
地元ではないのであまり詳しいことは書けませんが、とにかく古事記や日本書紀の時代に迷い込んだかのような幻想的な祭りです。
それもそのはず、この祭りは日本書紀にある景行天皇九州御巡幸を綴った記述に由来しているのです。
いわく、景行天皇ご一行は、暗闇の八代海で方向を見失い、あわや遭難という危機に見舞われました。するとご一行の前に不思議な火が出現。その導きによって無事陸地を目指すことが出来た…と。
期間中は盛りだくさんの行事が行われますが、なんといってもハイライトは、景行天皇の伝承を今に再現する松明行列でしょう。祭りの奉仕者は、古墳時代のような装束で海岸に登場します。海上には大きな台に据えられた、まだ未点火のかがり火があります。
地元の市長ら一行を乗せた船をご巡幸船と見立てて、それが海の中の鳥居に姿を現すと、古代装束の射手が海上のかがり火目がけて火矢を放ちます。すごい腕前!!見事かがり火から炎が上がりました!!
こうして海辺が炎で照らされる中を、何十人もの古代装束の人たちが船を出迎え、そして各々松明を手に町に出て練り歩きます。この松明行列は荘厳かつ厳粛。古代の儀式もかくやと思わせる雰囲気です。
松明行列が終点の公園に到着すると、雰囲気が一変します。踊りや太鼓、爆笑の舞台演芸もはじまります。海上では花火が打ち上げられ、こうして夜を楽しく過ごしながら、不知火が見えると言われる深夜を待つのです。花火が夜空に昇り、海上にも映って、上下二重に輝きます。この光に誘われて「不知火」が現れるか!期待が高まります!
深夜0時を過ぎた頃から「不知火」が現れると言われていて、祭りは喧噪を鎮めて不知火の観望会へと移っていきます。
「不知火」は、潮の干満の大きさや風、海面上の気温など、さまざまな自然条件の総合によって発生する自然現象です。ですから、潮の干満と連動する旧暦で祭りの日程が決まるのですが、だからといって毎年確実に見られるものではありません。私が行った時には……でした。みごと「不知火」を見ることができた人には証明書が贈られるそうですから、またいつかきっとチャレンジしてみたいと思います。