D菜が情報室のプリンターの前で三度(4度?)悩んでいた。B美は声をかけた。
B美「どうしたの?」
D菜は振り返った。
D菜「情報の授業、先生がPowerPointの課題を出したじゃない?」
B美は頷いた。
B美「『何かを説明するスライドを1枚つくり、タイトル・名前を入れ、印刷して提出せよ』ね」
D菜はプリントアウトを示した。
D菜「S郎の課題がプリンターに置き忘れてあったんだけど、何を説明したスライドなのか、さっぱりわからないの。
最低の構成力と、最悪のデザインセンスと、どうしようもなく未熟なPowerPoint力で、なんだかさっぱり。
タイトルもよくわかんないし。B美はわかる?」
B美は頷いた。
※締め切りは適当ではなく2月28日(月)21:00以降とします。小説風回答を歓迎します。
※この質問は、【ミニマルデザインクイズ募集】
http://q.hatena.ne.jp/1298290888
に応募したものです。
D菜「ねぇなんなのこれ?ちっとも分かんないんだけど」
B美「ヒントはS郎のあだ名ね」
D菜「サイババ?顔がインド人っぽいから」
B美「そう、そのインドの食べ物といえば?」
D菜「カレー!え、どこが?」
B美「まずAの左上のがお肉、その下のが玉ねぎ。右上のがニンジンで、その下がじゃがいも。まぁ見えないけどね。
で、その下の点線の中のグレーのがインスタントのルー、横のがカップに入った水かな。まぁ見えないけどね」
D菜「言われてみればそのとおりかもしれないけれど、まったく見えないね」
B美「それらを混ぜあわせてできたカレーを矢印の下のご飯の上にかけるの。
この図にタイトルを付けるとしたら、『一般』ってとこかな」
D菜「じゃあBは?カレーを食べればみんな笑顔!ってこと?」
B美「……。右側の図では、Aのカレーライス以外のカレーを紹介しているの。
Bが表しているのはライスカレーなの」
D菜「ライスカレーってカレーライスと同じでしょ?」
B美「あんたそんなことも知らないの?諸説はあるけど、カレーがライスにかかっていない状態で出てくるのがライスカレーって言われているの。
Bの左のがライスだから、右にあるのはソースポットね。ここにカレーが入っているってことなんでしょ」
D菜「ソースポットってあの、こすると質問に答えるだけで頭の中で考えている人の名前を当てちゃう魔人が出てきそうなやつね」
B美「そう。Bのタイトルは『クラシック』かな」
D菜「Cは?ご飯がないってことよね?それで横にニンジンが置いてある。
そっか!ニンジンはみんな嫌いだから残しちゃうってことでしょ!」
B美「……こんなニンジン一本丸々入ってたら誰も食べられないでしょ。この図は『オリジナル』ってタイトルが付きそうね。
カレーのオリジナルといえば?」
D菜「インドカレー?じゃあこの三角形は何なのかな?」
B美「そう、やるじゃない。ナンなのよこれは」
D菜(偶然の一致……!)
B美「Dはちょっとこじつけが過ぎるわね。まともな神経では正解にたどり着けない(まともな発想ではこんな変な図を描かない)はずよ」
D菜「待って、でも考えたい。左に『中』って書いてあるでしょ。…ラーメンマン?」
B美「……。左の丸いのはパンなの。その『中』にカレーが入っているから、カレーパン。
右のはどんぶりの中に入っているうどんを上から見ている図。だからカレーうどん。
ここではカレーの発展形を紹介しようとしているのねだからタイトルは『その他』になるかな」
D菜「へぇー。ん?なにこのタイトル。『ガラパゴス』って。もしかしてガラパゴス携帯買ったの自慢したいの?」
B美「珍しいじゃない。当たらずとも遠からずってところね(大分遠いけど)。
あれがなんでガラパゴス携帯っていうか知ってる?」
D菜「生物の世界で言うガラパゴス諸島における現象のように、文化・制度・技術・サービスなどが日本の市場において独自の進化を遂げ、世界標準から掛け離れてしまう現象のことをガラパゴス化と言い、技術的には世界の最先端を行きながら、諸外国では全く普及していない日本の携帯電話の特異性を表現したんだっけ?」
B美「なにそのウィキペディアから引っ張ってきたようなものの言い方は。大正解よ。
カレーも同じように日本で独自の進化をしたでしょ?だからこのタイトルにしたのね」
D菜「へぇー、S郎にしては、スパイスの効いたいいタイトルね」
B美「なにそれ。カレーとかけたつもりなの?全然面白くない」
D菜「B美はいつも辛口ね」
Aはカレーライスのつくり方ではないでしょうか?
ジャガイモやニンジンなどの野菜に、色がついたルーのブロックと鍋で、皿に半々に盛ってあるイメージでは
回答ありがとうございます。
カレー(ジャガイモ、人参、ルー、半々)正解です。
冒険していただきありがとうございました。おかげさまで、質問受付中それほどドキドキせずに済みました。
B美「日本人が好きなものって言ったら何?そうカレーよ。」(早くもネタ終了)
A カレーライス。上の図は材料で、肉、人参、玉葱、ジャガイモなど。色が付いてるのはカレー。円柱形は炊飯器。
B カレーと丼で、カレーうどん。
C カレーとナンで、インド式カレー。
D パンの中にカレーで、カレーパン。
回答ありがとうございます。ほぼ正解です。
Aの炊飯器、Bはカレーうどんではなく、カレーうどんはDの右絵柄であること以外はパーフェクトです。
いや、伝わる人には伝わるんですね。質問しておきながらびっくりしました。
B美は頷いた。(間違いないわ! 私ループしてるっ!)
D菜「ねえ、どうしたの神妙な顔して、なんだか分かんないけどS朗君のPPT解説早くしてよ!」
B美(この子は、毎回毎回プリンタから忘れ物を持ってくるけど、考えてみたらおかしいわよね。
そもそも作者名はPPTに書いてあるんだからその子に届けるのが普通は筋ってもんじゃあないの?
しかもこれで四回目!
いい加減私以外のところへ持ち込んでもよさそうなものじゃなくって?)
「・・・・いいわ、じゃあまず作品名からね。ガラパゴスという記述から。
これの意味することは分かるわよね? 元ネタは勿論ダーウィンのフィンチの話よ」
D菜「そもそもガラパコスという言葉を、"独自進化"と定義している国も日本だけのような気もするけどね。それこそガラパゴス的発想というか・・・あっこれって多重世界っぽい考えで面白くない?」
B美(そこまで気づいているなら、他人のPPTを四回も拾ってる自分にも気づきなさいよ!)
「・・・え、ええまあ面白いわね。で、何がガラパゴスかというと、時事的にはアレよね」
D菜「あ、あれね! ガラパゴスと言えば、日本ではガラケーよねっ! Aの図は独自進化した日本のフリッパー式の携帯の形でしょ。ヒントの絵を見て分かったんだけどね。てへっ」
B美(ヒントの絵って何よ、どこよ? あ、なんか知らないけど空が割れて紙が落ちてきて・・・ってもしかしてこの世界はトゥルーマンショー的構造なの? もう知らないっ!)
D菜「で、Bは携帯を音楽携帯として使う人のヘッドフォンね。かなり端折ったデザインだけど、Cまでくるとかなりコジツケっぽいけどらくらくほんじゃない? ガラパゴスとして進化した機能の大半を削ぎ落として電話本来の形にもどったっていう。Dがちょっとよく分かんないだけど携帯の中にいれるSDカードかしらね。今回は私なんとか正解に辿り着けたわね」
B美「・・・残念だけど、それ多分違うわよ」
D菜「えっ! なんで? もう回答欄に書き込んじゃったわよ、私。どうすんの」
B美(も、もうやめて、世界多重系はこりごりよ! 上位構造に出向いて解説するわ!)
「質問者のコメント欄 http://q.hatena.ne.jp/1298465930#c196502のヒントを見て頂戴! 「設定:『ネタ・ジョーク』以外にもうひとつカテゴリを設定してた」とあるけど、これ多分「グルメ・料理」よ。日本とは言及されてないけど、ガラパゴス的料理でhttp://f.hatena.ne.jp/grankoyama/20110225165519の絵を見直して発想してみて、何か思わない?」
D菜「・・・・カ、カ、カレー?」
B美「Bはルーとご飯が別のタイプ、Cは・・・・ナンかしらね。Dは恐らくカレーまんね。右の丸に横棒はカレーまんの下についてるアレ、薄い紙じゃないかしら」
D菜「で、でも時事ネタはどこ?」
B美「D菜、目を覚まして! ここは多重世界の内側なのそれに時事ネタの拘る質問者は3週目のアイツよ。早くそのメタな考えから抜け出さないと、あなた、第五、第六のpptをプリンタから見つけ続けることになるわよ!」
D菜「大きな星が点いたり消えたりしている。アハハ、大きい...彗星かな。イヤ、違う、違うな。彗星はもっとバーって動くもん。暑っ苦しいなココ。ん...出られないのかな。おーい、出し下さいよ...ねぇ。」
B美「D菜ごめん、私が悪かったわ帰ってきて。お願いこれで許して」
END?
ABC正解です。凝った回答ありがとうございます。
Bを正解していただけてありがとうございます。こちらもまさかでした。
Dも錦鯉、、、ではなくカレーまんに見えてきました。いや、左の図なんてカレーさえ入っていて丸かったらなんでもよいですものね。
じゃがいもは、、、入れた挙句つぶしてルーにとろみを付ける派です、私。
D菜「ねぇなんなのこれ?ちっとも分かんないんだけど」
B美「ヒントはS郎のあだ名ね」
D菜「サイババ?顔がインド人っぽいから」
B美「そう、そのインドの食べ物といえば?」
D菜「カレー!え、どこが?」
B美「まずAの左上のがお肉、その下のが玉ねぎ。右上のがニンジンで、その下がじゃがいも。まぁ見えないけどね。
で、その下の点線の中のグレーのがインスタントのルー、横のがカップに入った水かな。まぁ見えないけどね」
D菜「言われてみればそのとおりかもしれないけれど、まったく見えないね」
B美「それらを混ぜあわせてできたカレーを矢印の下のご飯の上にかけるの。
この図にタイトルを付けるとしたら、『一般』ってとこかな」
D菜「じゃあBは?カレーを食べればみんな笑顔!ってこと?」
B美「……。右側の図では、Aのカレーライス以外のカレーを紹介しているの。
Bが表しているのはライスカレーなの」
D菜「ライスカレーってカレーライスと同じでしょ?」
B美「あんたそんなことも知らないの?諸説はあるけど、カレーがライスにかかっていない状態で出てくるのがライスカレーって言われているの。
Bの左のがライスだから、右にあるのはソースポットね。ここにカレーが入っているってことなんでしょ」
D菜「ソースポットってあの、こすると質問に答えるだけで頭の中で考えている人の名前を当てちゃう魔人が出てきそうなやつね」
B美「そう。Bのタイトルは『クラシック』かな」
D菜「Cは?ご飯がないってことよね?それで横にニンジンが置いてある。
そっか!ニンジンはみんな嫌いだから残しちゃうってことでしょ!」
B美「……こんなニンジン一本丸々入ってたら誰も食べられないでしょ。この図は『オリジナル』ってタイトルが付きそうね。
カレーのオリジナルといえば?」
D菜「インドカレー?じゃあこの三角形は何なのかな?」
B美「そう、やるじゃない。ナンなのよこれは」
D菜(偶然の一致……!)
B美「Dはちょっとこじつけが過ぎるわね。まともな神経では正解にたどり着けない(まともな発想ではこんな変な図を描かない)はずよ」
D菜「待って、でも考えたい。左に『中』って書いてあるでしょ。…ラーメンマン?」
B美「……。左の丸いのはパンなの。その『中』にカレーが入っているから、カレーパン。
右のはどんぶりの中に入っているうどんを上から見ている図。だからカレーうどん。
ここではカレーの発展形を紹介しようとしているのねだからタイトルは『その他』になるかな」
D菜「へぇー。ん?なにこのタイトル。『ガラパゴス』って。もしかしてガラパゴス携帯買ったの自慢したいの?」
B美「珍しいじゃない。当たらずとも遠からずってところね(大分遠いけど)。
あれがなんでガラパゴス携帯っていうか知ってる?」
D菜「生物の世界で言うガラパゴス諸島における現象のように、文化・制度・技術・サービスなどが日本の市場において独自の進化を遂げ、世界標準から掛け離れてしまう現象のことをガラパゴス化と言い、技術的には世界の最先端を行きながら、諸外国では全く普及していない日本の携帯電話の特異性を表現したんだっけ?」
B美「なにそのウィキペディアから引っ張ってきたようなものの言い方は。大正解よ。
カレーも同じように日本で独自の進化をしたでしょ?だからこのタイトルにしたのね」
D菜「へぇー、S郎にしては、スパイスの効いたいいタイトルね」
B美「なにそれ。カレーとかけたつもりなの?全然面白くない」
D菜「B美はいつも辛口ね」
絶句しました、、、、。
カップに入った水、ライスカレー:カレーライス間の認識が質問者と逆向き等細かい差異は多少あれど、我が家のPCがウイルスに
感染しているのかも、、、ってくらいの情報漏えいっぷりです。
サイババ以外は、正解です。
いや、もっとなんでしょう、お褒めしたいのですが、、、、言葉がでません。
、、、、ありがとうございました。(これを少々手直ししたら、抜群の解答編になりますね。私なんかのよりよっぼど、、、)
絶句しました、、、、。
カップに入った水、ライスカレー:カレーライス間の認識が質問者と逆向き等細かい差異は多少あれど、我が家のPCがウイルスに
感染しているのかも、、、ってくらいの情報漏えいっぷりです。
サイババ以外は、正解です。
いや、もっとなんでしょう、お褒めしたいのですが、、、、言葉がでません。
、、、、ありがとうございました。(これを少々手直ししたら、抜群の解答編になりますね。私なんかのよりよっぼど、、、)