【人力検索かきつばた杯】テーマ:アラカルト 以下のお題から好きなものを選んでください。

1.「1人称小説・2人称小説・3人称小説」以外の小説
2.「犯人と探偵」のいないミステリー
3.曲がり角でぶつかる何かから始まるストーリー
4.不思議なネットオークション。通常では手に入らないものが売買されているらしい。
5.空から美少女が降ってきて始まるストーリー
6.不思議なレンタル屋。他店では決して扱ってない世にも奇妙なものが借りれるらしい。
7.アンチノックス(十戒を全て破ったミステリー)
8.ボーイズラブ ミーツ ガールズラブ
9.報告書小説(書簡体小説の報告書版。メール体小説というのも考えたけど)
10.コージー・ミステリ

創作文章(ショート・ストーリー)を募集します。
ルールははてなキーワード【人力検索かきつばた杯】を参照してください。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%CD%CE%CF%B8%A1%BA%F7%A4%AB%A4%AD%A4%C4%A4%D0%A4%BF%C7%D5

回答の条件
  • 1人10回まで
  • 登録:
  • 終了:2012/04/28 15:55:10
※ 有料アンケート・ポイント付き質問機能は2023年2月28日に終了しました。

回答39件)

id:ryou01 No.1

回答回数134ベストアンサー獲得回数5

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テーマ:6.不思議なレンタル屋

題 「どんな夢、見たいですか?」

僕は啓太。何のとりえもない一般人。…だった、あの日までは。

僕は午後1時に友達の卓と遊ぶ約束をしていた。待ち合わせ場所は南公園。今13時10分。もう待ち合わせ時間を10分も過ぎている。そろそろ一人でゲームも飽きてきた。あと10分待ってこなかったら帰ろう、そう思って顔を上げると10メートルくらい先に異様な雰囲気を放ってそれはあった。
夢、レンタル中。
そんな看板を出したさびれた建物。本当に注目しないと、それがあることさえ見過ごしてしまいそうだった。僕は卓を待つかどうか迷ったが、一刻も早く建物に入ってみたくなり鞄を持って立ち上がった。

建物の中の不気味さは予想以上だった。電球も半分以上切れていて、クモの巣まで張っていた。棚には、黒くて丸いものに白いラベルが貼ってあり、それには「警察官」「弁護士」という職業名から、「金持ち」「大統領」という子供っぽいものまであった。
「なんなんだ、ここ。」
「ここは、<夢レンタル店>。さまざまな夢を低価格でレンタルしております。」
「うわっ!!!」
僕の疑問に答えたのは、いつの間にか僕の後ろに回り込んでいたこの店の店員と思われる人だった。僕はバクバクとなる胸を抑えながら店員に聞いた。
「ゆ、夢をレンタル?」
「はい、あなたもこの店の看板を見てきたのでしょう?看板の通り、この店では夢を100円から3000円までの低価格でお貸しします。カプセルに入っているシールを額に張ってから寝れば、寝ている間、そのカプセルに書いてある夢をかなえることができます。」
僕は店員に押されて、大量のカプセルが積んである棚の前に連れてこられた。
「さあ、好きなものを選んでください。あなたには特別に半額でお貸しいたしますよ。どんな夢、見たいですか?」
僕は借りないつもりだったが、何も借りずに帰るのも悪いと思ったので一つだけ借りることにした。悩んで借りたのは、「サッカー選手」と書かれた600円のカプセルだった。
今は500円しか持ってなかったが、半額でいいということだったので300円で済んだ。

その日の夜、僕は疑問に思いながらもカプセルの中に入っていたシールを額にしっかりと張ってから寝た。

朝、僕は目が覚めるなり飛び起きた。
「本当にサッカー選手の夢を見た!!」
サッカー選手の夢を見たのだ!僕は日本代表になり、芝のフィールドを駆け回った。僕は3点を決め、3-0で見事僕たちのチームは勝った。記憶は鮮明で夢だったとは思えなかった。
あまりの興奮に額に張ったはずのシールと机に置いたはずのカプセルがなくなっていたのには気が付かなかった。

「本当だって!本当にあったんだよ、南公園の前に夢レンタル店っていう夢をレンタルする店が!」
「そんなわけないだろ。」
「あるんだって!」
その日学校の帰り道、卓が遊ぶ約束を破ったことも忘れて夢レンタル店の話をしたが卓は全然信じてくれなかった。
「じゃあ、行ってみようよ、夢レンタル店に。」
「いいよ。あるわけないから。」
僕は卓と一緒に南公園に向かった。
「ほら、あそこにあるじゃないか。」
「どこだよ、ないじゃないか。」
「あ…れ?ない…。」
そこに夢レンタル店はなかった。建物どころかそれが立っていた形跡すらなかった。
「ほらみろ、ないじゃないか。」
「あっ、あったんだって昨日は!!本当に!!」
「あーもうわかったわかった、あったんだな、うん。」
卓は全然信じてくれず、あの日の出来事は僕の心の中だけに留まり、僕もいつしかそのことを誰にも言わなくなった。

それから15年。28歳の僕は平凡な会社に勤めている。起きて会社に行って帰ってきて寝る、の繰り返し。たまの休みも散歩して書店に行くぐらいだ。何の変わり映えもしない毎日を送っている。
だが僕は信じている。
夢レンタル店は今もどこかにあってその店員はこう言っているはずだ。

どんな夢、見たいですか?とね!

id:yossiy7 No.2

回答回数778ベストアンサー獲得回数96

ポイント26pt

どのテーマを選んだのか、当ててみろ!
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[テケテッテテッケテテー]
(パチパチパチパチ)
……あー、このコブですか?さっき楽太郎さんと角でぶつかっちゃってね、あはは、痛い痛い。
いやね、こんなんでも落語やっちゃうんだから、私ってヤツは根っからの落語家なんですよ。あ、ここ、拍手する場所ですよ。はい。(観客笑いしつつ拍手)
今日の話もですね、曲がり角でぶつかるぐらいベタな話です。
あるところにパズゥっていう少年がいましてね。
そいつが瓦礫の上に立ってたら、空から女の子が落ちてきたってきた。あらら。どっかで見た事ある光景ですよ。
そしたら、その少年、躊躇なくその女の子を受け止めた。
実はその少女、レンタル物件。とあるレンタル屋で空からおっこちてくる少女を借りたらしいんですよ。で、受け渡し場所は「あの場所」と。実にベタです。
ところが少女しか借りなかった。だったもんで、裸だったんです。
しかし、そのパズゥ少年、アッチの気がありまして、というかアッチの気しか無いような人なので、裸の少女を見てもピクリとも来ない。
まぁでもこれだと外も歩けません。パズゥ少年、今流行のスマホを取り出して、早速ネットで服を探します。
「えーっと、空から落ちてきた少女にふさわしい服は……と。おー、空から落ちてきた少女にふさわしい服専用オークション。これだ。ここで服を買えばいいに違いない」
パズゥ少年、少女を放っておいてオークションに夢中です。
ちなみに、この少女の名前はシィタというのですが、この少女も女しか好きじゃない。だからパズゥに裸を見られても恥ずかしがらない。
パズゥがネットオークションで、どうやらいい服を手に入れたと思ったら……なんと、もう既に服を着てるじゃありませんか。
「おい、その服はどうしたんだ」と聞いたパズゥ少年。しかし、言った後ですぐパズゥ少年は自分で考えます。シィタは「犯人は貴方だし、トリックは未知のテクノロジーよ。間違っても探偵に聞いちゃダメ、お題が1つクリアできなくなるわ」と言い出します。何の事でしょうか。
するとパズゥ少年「大丈夫!俺は普通の一般人だけど、推理が好きだから、俺が探偵役としてこの謎を解く!人呼んで、クーロン城のコナンとは俺の事!」と名乗ります。
実はパズゥ少年、超能力者でありまして。一瞬でテレパシーで謎を解けてしまうんです。卑怯ですね。
「あ、そうだ!このスマホは物質転送機能がついていて、オークションで落とした瞬間に、服が転送されて、装着されたんだ!犯人は俺!トリックは未知のテクノロジー!」
「そう」少女が答えます「そして私たちは両方共中国人」
「更に言えばね」「私たちは同一遺伝子から作られた存在。同性愛は、私たちの遺伝子に組み込まれているのよ。」
「そっか!ワトソンの推理が正解だったというワケだな!ちなみに俺は瞬間移動の超能力が使えるぜ!」
「お題が10個で、うち1つは十戒だから、実質お題は19個、大変ね」
さてさて、この2人、あれこれありまして、最後にはラピュタという、空飛ぶ島に行き着きます。
パズゥ少年とシィタ少女が、ラピュタについての報告書を書いたのですが、当然ながら学会からは無視されてしまいました。
そりゃあそうでしょう。こんな滑稽な話、落語にしかなりゃしません。
オチがよろしいようで。
[テケテッテテッケテテー]

id:grankoyama No.3

回答回数560ベストアンサー獲得回数170

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2.「犯人と探偵」のいないミステリー


 客室乗務員がせわしなく動き回っている。
 私はスチュアーデスという呼び名で慣れた世代であって、CA、つまりキャビンアテンダント? なる呼び方には抵抗があるので、仕方なく客室乗務員という呼び方をした。
 彼女らいわく
「お客様の中で、名探偵の方はいらっしゃいませんか~~」
「推理や密室にお詳しい、探偵素養を備えた方はいませんか~~」
「警察関係者のなかでも、ドラマに出てくるような事件ばかりを担当なさっている方おられませんか~~」

 名探偵を探しているらしい。
 気になったので何が起こったか聞いてみた。
「この機内、つまり密室状況で、目撃者もおらず、不可解な、それでいて完全に他殺としか思えない死に方をしたお客様がおられるのです。現場には、意味ありげな、小道具……おそらく見立て殺人などの演出と思われる物品などがありまして。
それで、名探偵の方を探しているのです」
 なるほど。聞いてみればすっきりする。
 不思議なことに、客室乗務員に事情を聞いたのは私だけだったようで、私が受けた説明がそのまま乗客への第一情報となったようだ。
 情報はすぐさま、乗客の間を駆け巡り、機内が騒然とする。
「連続殺人鬼じゃないかしら……。続けて被害が出ないか心配だわ」
「顔のない殺人? バラバラとか」
「まずはフーダニットだろうけど……」
「密室といえば密室だが……」
「いや、詳しい話を聞かないことには……」
 乗客が口々に、思い思いの言葉を吐き出す。探偵でもなんでもない彼らは無責任なものだ。
この文章を書いている私の次くらいには無責任だろう。

 わたしはしばし考えた。もちろん私は探偵ではない。探偵であったら、お題を損ねてしまうから。だが、医者ではある。医者が現場を見に行ってなにが悪い。
そう思って、客室乗務員に声を掛けた。
「あの~すみません。探偵ではないんですが、一応医者をやってます。その現場を見せてもらえますか? 何かわかることがあるかも知れない」
 それを聞いた客室乗務員は、一度機長に連絡をし、ことわった上で私を現場まで案内してくれた。
 飛行機の中は狭い。
 てっきりトイレかどこかが現場だと思っていたら、そこはファーストシートの座席だった。
 座席にもたれながらもその胸にはナイフが突き立てられ、傍らには、アジアの工芸のような人形が置かれている。人形の口には一枚の紙片がくわえられており、なにやら文字が書かれているがへたくそな字で読み取ることはできない。


客室乗務員の言うところでは、一時間ほど前にドリンクを運んだ時には異常は無かったらしい。
それから40分ほどして、様子を見に行ったら、この惨状だったそうだ。
 その間、ファーストクラスへの入り口からは目を離したことはなく、出入りしたものは皆無。
もちろん、この飛行機でファーストクラスを利用していたのは、偶然にも被害者となった人物ただひとりだったらしい。

 謎が謎を呼ぶ。

 せめて、私が医者兼探偵であったらなら、真相を看破するか、あるいは、手がかりを見つけ捜査に進展を与えるのであるが。

 結局、目的地が近かったこともあり、飛行機はそのまま予定どおりの空港に着陸した。
 私は、急ぐ用事もあったため、ことの顛末を見届けることもなく空港を後にしたのだが、不思議なことに、警察や救急車、捜査関係者などが私の乗っていた機に近づいていたような気配は無かった。

 さらには、その後、新聞やニュースを注意深く見ていたが、あの事件を報じたものは一度も無かった。

 それが、私にとっては一番のミステリーだ。

id:grankoyama No.4

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7.アンチノックス <第ニ稿>


「難しい事件ですね」刑事が言う。
「ああ、そうだな」探偵が応じる。

 事件は、数日前に起こっている。密室状況のエレベータでの殺人事件。
被害者は、その中で一人殺害された。
エレベータに乗り込むところ、そのエレベータが各階を通過するところ、第一発見者が
被害者を見つけたところなどは監視カメラに映し込まれていた。
さらに、エレベータ内にもカメラは設置されていたが、殺害の方法は不明。
突然被害者が倒れこんだところが映しだされていただけだ。

 事件の謎はかなり解き明かされた。
探偵が、被害者の霊を呼び出して、情報を得たのだ。
また、透視能力によって、エレベータには上部に二箇所の出入り口があることが発覚している。

探偵がおもむろに口を開いた。
「怪しいのはあの中国人なんだがな。気功で殺害したってならわかる」
「そうですか」刑事はそっけない。

「仕方ない。未来予知能力で死因だけでも特定するか」探偵が言った。
「なんですかそれ。そんなのできるんなら早くやってくださいよ」刑事が言う。
「疲れるからやりたくないんだよ。それに解決に結びつかないこともよくある」

 とにかく、探偵が未来を視て得た情報によると、被害者は毒薬を飲まされていたらしい。
その毒薬は現代の科学では検知できない代物ということだ。
「より、謎が深まりましたね」と刑事。
「そうだろ、だからやりたくなかったんだ」

「どうですか? 首尾は?」そう言いながら探偵助手がやってきた。
「だめだ、僕の手には負えない。師匠に頼めないだろうか?」
「師匠ってあの安楽椅子探偵の?」刑事が聞く。

 そう、探偵もまた名探偵ではあるがそれをはるかにしのぐ超名探偵がいる。
「とりあえず、師匠に電話をしてみよう」探偵が電話を取り出しダイアルする。
ふいに、側で、着信音が鳴り響く。
探偵助手のポケットから鳴っているようだ。
探偵助手はあわてて、その場から去っていった。

 探偵はそれをいぶかしみながらも、電話口に向かった。
「もしもし、師匠ですか?」
『ああ、お前か? どうした? 手に終えない事件でもあったのか?』
「実はそうなんです。これこれ(中略)こういう事件でして」
『なるほど、犯人は判った』
「えっ! ほんとうですか?」
『犯人は探偵助手の彼だよ』
「そ……そんな……」
『わたしのカンがそう告げている』
「か、カンですか、でも師匠のカンははずれたことないですもんね。ありがとうございました」

 電話を切った探偵は、刑事に問いかける。
「ここに居た助手は?」
「いえ、さっき電話が鳴ったんで、どこかその辺で電話しているんじゃないですか?」

 二人で助手を探したが、助手は見当たらなかった。
さらには、探偵の師匠、安楽椅子超名探偵も姿を消していた。

~fin~

id:maya70828 No.5

回答回数1364ベストアンサー獲得回数139

ポイント26pt

5.空から美少女が降ってきて始まるストーリー

題「みつけた」

 ズドォーーーーーーーーン!
「イテテテテ~~~ッ」「アイタタタタ・・・・ッ」
「痛っ!おい、いつまで俺の上に乗ってるんだよ。」
「う~ん・・・」
「うっさいわね!あんたこそ邪魔よ!」
「つーか、いきなり空から降ってきたくせに。」
「ふんっ!あんたには関係ないでしょ!まぁーいいわ、しょうがないからのいてあげる。」
栗色の長髪がふわりと跳ねる。
――こいつ、かわいい顔して言うことキツイな。
「やれやれ、気をつけろよ・・・というわけで俺はもう行くから、じゃあな。」
「ちょっと!待ちなさい。」
「なんだよ。まだなんか用があんのかよ。」
「私のゴーグル知らない?あれがないとダメなの。そうだ!あんた、探すの手伝いなさい。」
「( ゚Д゚)ハァッ、なんで俺が探さないといけないわけ?」
「あんたが注意しなかったから、ぶつかったんじゃない。」
「めちゃくちゃな理屈だな。っていうか、空からぶつっかてくるなんて予想できわけないだろ!それに俺はあんたじゃない。」
「で、あんた、名前は何ていうの?」
「いちいち感に触る奴だなー。涼、冷風涼だよ。お前は?」
「お前とは失礼ね!変な名前のくせに。まぁいいわ。教えてあげる。私は、温水すくみ。」
「っていうか自分の名前も十分変だぞ・・・」
「それで探すの手伝ってくれる?くれないの?」
「わーったよ。そんなに急な用でもないし手伝うよ。」
「ふんっ!・・・礼は言わないわよ。」
――素直じゃないなー。
「とりあえず俺はそこの排水口を探すわ。」
「じゃあ、私はそこの電柱を探すわ。」
 「あのさー、なんでそんなにそのゴーグルにこだわるわけ?」
「私が小さい頃から使っていたもので、トレードマークみたいなものなの。」
「ふーん、そんなもんですか・・・ところで、温水はみた感じ学生っぽいけど、学校はどこ?」
「そんなことを聞いてどうするの?もしかしてナンパ?」
「違う、違う。」
「ナンパしてどうするの?はぁっ!もしかして私にあんなことやこんなことを・・・」
「だ・か・ら、ナンパじゃないって言ってんだろ!人の話を聞けよ!」
「あっ、そう。」
「あっ、そうって・・・」
「ところで、あんたじゃない・・・あなたこそ学生なの?」
「学生だけど何か?」
「どこの学校?」
「季節風高校ニ年」
「ふーん、ぱっとしないのはルックッスだけじゃないようね。」
「ほっとけ!」
「それより、みつかった?」
「いや、全然。」
 それから二人は夕方まで探し続けた。
「あのさー、今日はこれぐらいにしないか?」
「そうねー、今日はこの辺にしてひきあげるわ。」
「やれやれ、今日は厄日だ・・・」
「あのっ!・・・」
「何だよ。」
髪をいじりながら彼女は言う。
「そのっ、今日はありがとう・・・」
「あー、別にもういいよ。???つーか温水、いっぺん前髪かき上げてみろよ。」
「何よ急に・・・」
「いいから。」
「やっぱり・・・温水、お前、既に頭の上にゴーグルしてるじゃん。」
「あっ・・・」

終わり

id:koumikoko-ll No.6

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日本の中心とも言える、大都会。
この東京という街は、国の「中心」として機能し、また機能し続けるという重責を背負い、今日もせわしなく呼吸を繰り返していた。
この街には、初めてそこに足を踏み入れるものに驚愕、そして恐怖すら感じるほどの興奮を味わわせる魔力がある。
だが、それもあくまで「初めて」の頃だけであって、人はこの街に一度馴染むや否や、この街の喧騒に対する興奮は、既視感と嫌悪が占領する「飽き」にしかなりえない。
それでも、この街は機能し、回る。
この国の「中心」として。

「空から美少女が降ってきた」
「バカか、おまえ」
とある放課後である。
愛すべきこの日常のなかで、それをぶち壊すようにこう言い出したのは高橋だった。
冷静に返すしかない高橋の友人、伊戸の目は、まるでジャガイモの芽を見るような、あるいは高橋をジャガイモの芽として見ているような、冷徹なものだった。
「いや、本当だって!信じてよ伊戸!」
「それをなんで信じろってんだ」
心底呆れた風に呟く伊戸と、なおも必死に訴える高橋。
「お?どうした高橋?」
普段は比較的おとなしい高橋の珍しい様子に、他のクラスメイトもわらわらと二人のもとに集まってくる。
俺も高橋に同じ事が聞きたいよ、と伊戸は自分と同意見の常識人を味方に増やすべく、状況を説明しようと試みた。
「いや、なんでも高橋が」
「空から美少女が降ってきたんだよ!!」

一瞬の沈黙、
教室は、爆笑の渦に巻き込まれた。

「ちょっ、た、たかはッ、たかはしっ、おまえそんな面白いやつだったのかよ、っ、ふっ、ははははははは!!」
文字通り腹を抱えて爆笑するクラスメイトに、高橋はただただこれは本当だと訴えるばかりだった。クラスメイトたちは伊戸の味方になるどころか、高橋という火に油を注いでしまっている。
伊戸は、出会ってからの高橋をざっと思い返してみた。
現在高校3年、中学1年からの付きあいだが、これと言って何もなかったように思う。今と同じ、遅刻常習犯だったことぐらいだ。
「で、それで可愛いの?その、ふっ、降って来た娘って!どんな見た目だ?髪型は?顔は?芸能人で言うと誰に似てる感じ?」
「えーっと…髪型は黒髪のロング、顔は…とにかくバランスが整ってて、誰に似てるってわけでもないな。とにかく美人だ!」
「なんだよ、黒髪のロングってのしかわかんねーぞ!写真とってねーの!?」
延々と繰り出される「空から降ってきた美少女」への質問攻めにも高橋は律儀に答え、結局伊戸が高橋の腕を引き教室を出るまで続いた。

「おまえさぁ…どうしたんだよ。悪いが俺は常識人だ。あれウソだよな?なんであんなウソつくんだよ」
夕焼け空を背に、校門で伊戸は高橋を問いただした。なに言ってんだ、と笑い飛ばせばいいものの、妙に大真面目に語るものだから、つい彼も真剣になってしまう。
少なくとも、高橋は妄言を言うようなヤツでもなかったはずだ。
「ウソなんかじゃないよ。女が空から降ってきたんだよ」
「…ッ、バカだなおまえ。信じる訳ねぇだろ、気持ち悪いぞ!」
「家にいるから、なんなら今から見にくる?」
その一瞬の気迫と唐突な提案に伊戸は思わずビクリとする。
しかし、
「…ああ、行く」
真相を確かめるため、そしてどうかなってしまったとしか思えない友人の目を覚ますため、伊戸は高橋の家の方角へと足を向けた。

「…着いた」
久しぶりに訪れる高橋の家。
意を決し、部屋のドアを開けた伊戸を待ちうけていたのは、

「あーれ、よう来てくんさったなも!上がっとくんさい!」

前髪をきっちりと切り揃え、長い黒髪を腰まで垂らしている、Tシャツとパーカー、ミニスカートを着た15、16ぐらいの女子。
確かにとびっきりの、目を見張る程の美少女だ。
本当に居た、という驚きを隠しきれず、呆然と立ちすくむ伊戸。
ただ、その美少女は、
美少女は、
「あ、そのへんにかけてちょ。これ食べやぁ、えか!えか!」
とてつもなく、なまっていた。
この都会、東京に似つかわしくない、猛烈な訛り。
どこの訛りか一瞬真剣に考えたものの諦め、伊戸は美少女に尋ねた。
「あなた、どこ出身?」
美少女は、それはもう目眩がしそうなほどとびっきりの笑顔でこう言った。
「日本の中心やよ!」
「中心…ってことは、ここ?東京?ですか?」
一応敬語を付け加えてこう聞くと、美少女の笑顔はすっと冷めていく。違うようだ。
「あ…あんたもやっぱり…」
「うーん、日本の中心…俺地理苦手なんだよなぁ」
ついには、美少女の目に涙がたまっていく。
そのまま、美少女は叫んだ。

「日本のまんなかーー中心は、

岐阜に決まっとるんやわ!!」

id:grankoyama No.7

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降臨ショック <第2稿>


 空から美少女が降ってきた。これが、後に言われる降臨ショック。
その数、何百を軽くとおりこし、何千何万という数字らしいが、正確な数は未だ謎のまま。

 そして、僕はその降臨ショックの渦中にいた。無関係ではいられない全人類の中でも
さらに、中心に据えられることになった。

 あの時、道を歩いていた僕の元にもひとりの美少女が降ってきた。
髪は長い。服装は何故かセーラー服。そして、特筆すべきはその美形。
綺麗、可愛らしい、それぞれの頂点を極めた顔立ちがそこにあった。
美少女はにっこり笑い、僕に語りかけた。その口調はどこか無機質だ。

「あなたは、パターン3762の適合因子を持つ数多の人類の中から
 その代表に選ばれました」
「パターン? 代表って?」
「人類は増えすぎ、まだなお増加の一途を辿っています。
 このままでは、地球が飽和。そこで、人類はふるいにかけられることになりました」
「ふ、ふるいって」
「簡単に言うと、優良パターン数種による、人類の文明進化のやりなおしです。
 あらかじめ、パターン分けされた人類の中から、とりわけ優秀な数パターンを選別し
 そのパターンに該当する者だけで、新たに世界を作り直すのです」
――なんだそりゃ。僕が代表に選ばれた理由もわからないし
  選ばれなかったパターンの人々がどうなるのかもわからないし
  そもそも、今後何が起こるのかわからない

 そんな僕の疑問をぶった切るように彼女は言い放った。
「さあ、それでは今から、朝練の開始です。基本的にはいつもどおりの生活を送れるように配慮します。
 あなたにやっていただくのは、毎朝のトレーニング。これは基礎体力づくり。
 それから、午後の数時間をかけて、とんち力を高める知的演習。
 もちろん、それらの訓練には私が立会い、指導にあたります」
 さあ、いよいよを持ってわからなくなった。
基礎体力ととんち力を高めて一体どうしようってんだ。
「それから僕はどうなるの?」
「その先は、私にも知らされていません。おそらくは各代表を集めて選別会を開くという
 ことになると思います」
――なるほど、選別会か
  スポーツテストのようなことや、筆記試験のようなことでもやらされるのか
「で、優秀でないと判断された場合は、どうなるの?」
「それについては知らされていません」
「なんで僕が代表なの?」
「それについては知らされていません」
「いつまで、選別会は何時?」
「それについては知らされていません」
「選別会の内容って?」
「それについては知らされていません」
「君は誰?」
「それについては知らされていません」
「黒幕は?」
「それについては知らされていません」
……不毛な会話が続く。

とにかく、なんだかわけがわからないまま、少女の言うままに朝の一時間ほどと、
夜の数時間を自己鍛錬に捧げる日々が始まった。

不思議なことに、多数の目撃証言を得た降臨ショックであるが、降ってきた美少女たちのその後
については、全く報道されなかった。
社会に溶け込んだのか、そもそも降ってこなかったのか。マスコミは始終それらの謎を報道し、
あれは、集団催眠のようなものだ、幻覚だ、どこかの国の秘密兵器だだの、プラズマ説だの
様々な憶測が飛んだが、一見して世界は元のまま。
美少女が降ってきた事件を、大きくとりあげるメディアは少なくなっていった。

ただし、僕のとなりにはいつも彼女がいる。
僕にしか見えない存在というわけでもないようなのだが、何故かごく自然にいるために
誰からも変に思われない。
彼女は、毎朝と夕方決まった時間にどこからとも無く現れる。
そして僕に指導を施す。
あらかじめ伝えておけば、時間をずらしてくれたり、体調が悪い時などは休ませてくれたりと
融通が利くので、いつのまにか僕はその生活に馴染んでしまい、選別会のことなど忘れてしまった。

 あれから数年。
いまだに彼女は僕にトレーニングをさせている。
最近ではそれが自然というよりも、僕自身、それを好ましく思うようになってきた。
そんなに特別体力がついたわけでもないが、健康体であるのはいいことだし、とんち力の
トレーニングも、なんだかやっているうちに、論理的思考法のトレーニングだとか、
無意識による選択条件取捨選択、瞬間的情報入手の基礎理論など、結局は体力づくりの基礎トレーニング
の頭版という感じで、だんだん賢くなっていく自分に自身を持てるようになった。
時にはなぞなぞ、時には推理パズルといった感じの出題もあり、厭きることなく楽しく続けていけた。
中には小論文や、小説の作成のようなこともあった。

「時が来たようです」突然彼女が言う。
「時?」
「選別会が開始されます。開始にあたっては、全人類の記憶から、降臨ショックの記憶、私達のような
 サポーターの補助を受けてのトレーニングについての記憶が抹消されます」
「わすれちゃうの?」
「記憶は消去されます。ただし、貴方が得た能力はなくなることはないでしょう」
「そうなのか……」
「で、いったいどんな選別会が?」
「とあるサイトにアクセスすることになると思います。それはあなたが日々利用している
 WEBサービスのひとつです。
 代表者は誰しも、そのWEBサービスを頻繁に利用しているため、それは自然に行われるでしょう。
 そこで、発表されるテストに参加すること。
 そのテストを閲覧するかしないかがまず第一の選考
 そのテストに参加するか、しないかが第二の選考」
「見なかったり参加しないとどうなるの?」
「選別から漏れます」
「選別から漏れるとどうなるの?」
「それについては知らされていません」
「今聞いたことは忘れない?」
「この会話も記憶から抹消されます」

――ということは……
  僕がよく使っているWEBサービスって言えばおそらくアレだろう。
  そこで、問題が出るはずだ。
  それを発見することが第一のハードル。
  参加することが第二のハードル。
「そのテストって君たちの仲間が実施するの」
「実施は私達の誘導によって無意識に一般の人が行うはずです」
「で、参加してどうなったら合格なの?」
「それについては知らされていません」
「どんなテスト」
「与えられたテーマを元に、何かを創り出すことと聞いています」
「テストはそれで終わり?」
「いえ、選別が完全に完了するまで何度でも」
「もう君には会えない?」
「おそらくはそうでしょう」
「記憶にも残らない」
「はい」



 なんだか頭がぼおっとするな。
とりあえずパソコンを立ち上げた。
人力検索に接続し、注目の質問をチェックする。
ああ、また始まったのか、『人力検索かきつばた杯』。
いっつも観てるだけだからなあ、たまには参加してみようかな。
どうしよっかな。
まあ、参加してポイント欲しいけど、小説書くのって大変そうだし、
お題によっては、体力もいるし。
書かなくたって、世界がどうになるわけでもないし。
どうしよっかなぁ。

id:grankoyama No.8

回答回数560ベストアンサー獲得回数170

ポイント26pt

4.不思議なネットオークション


「こないださぁ、ネットでオークションやったんだよ」
あいつは得意げに言った。
「なに? ヤフオク? 楽天?」
「そんなんじゃない。もっとさあ、不思議なところ」
気にならないことは無いが、あいつの話を聞くのも癪なので、返事はしなかった。
気にせずにあいつは続けた。
「不思議なんだよね、やり始めた時はさ、簡単に落札できんの。まあ、あんまり期待してなかったから、高額商品は狙わなかったんだけど。そうそう、そこって落札できたら問題ないんだけど、落札できなかったときって、掛け金没収されるのな」
怪しい匂いがしてきた。
「それで、あれじゃない? 高額商品とかだと何故か絶対に落札できなくって、損したってことじゃないの?」
おもわず探りを入れてみた。
「そうそう、それもあるんだけど……」
あるんかい~! 騙されてるだけやないか~い! 不思議でもなんでもないわ~い って突っ込もうかと思ったがやめた。

あいつは、その先を続けた。
「それもあるんだけど、たまに変な商品がオークションに賭けられてるのな」
「変? 変って?」
あいつはすぐには答えてくれなかった。
こっちを値踏みするかのように、焦らしているのだろう。
悔しいが負けだ。聞いてやろう。
「何? 何が取引されてるの?」
「それなんだけど、絶対に部外者に漏らしちゃだめなんだって。で、気になるんだったら紹介状送るから、お前も会員になれよ。そしたら、お友達紹介セールで俺にもポイント付くし」
結局それかい! 会員数を増やす手先として利用されてるのか! って、ほんとに、ネットの世界は。汚い商売ばっかりだよね。

「おっ、そうそう、もうこんな時間だ。やばい、ずらかろう」
「どうした? 何だ、その時計? 変な時計だな」
「これか? これがそれだよ。オークションで落としたやつ。詳しくはいえないけどな。どうする紹介状。いるか? メールで送るけど」
「う~ん、遠慮しとく」
「そうか、じゃあ気が向いたら言ってくれ。
 そうそう、忠告しておくが、この店にはしばらく来ないほうがいいぞ」
「しばらく? どれくらい?」
「まあ、今日はもうやめとけ」
「なんで?」
「ニュース見たらわかるよ。さあ、さっさと帰るぞ」

その夜のニュース。あいつとだべっていた喫茶店が火事になったとニュースが告げていた。

id:takejin No.9

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『降り下りしもの、そは…』

窓から空を見上げると、フワフワとほのかなピンク色の何かが降ってくる。
あの色は、さくらの花びらの色だ。その桜色のフワフワから、たなびいているものが見える。黒く長い髪だ。重さが無いかのように漂うフワフワは、次第にこちらに降りてくる。
「あ」
教室から見ていた僕は、思わず声を上げた。つられて、隣のアキラが身を乗り出してくる。
「あ、なんか降ってきた。」
教室中の男子が、窓辺に群がる。
「なんだあれ」「女の子だろ」「ほんとだ」
ざわめく中、校庭の隅にゆっくりとフワフワが降りていく。アキラの構えていた双眼鏡を奪うと、僕はフワフワを見つめた。
「か、かわいい」
振り向くと、教室の男子はすでに消えていた。
後ろのユミが呟く。
「ほんとに降って来たわねぇ。今日の降美少女確率、40%だったのに。」
僕は窓から外を見る。
校庭には、二階から出入りできるくらい美少女が積もっていた。

id:takejin No.10

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『曲がり角』

「ちこくちこくぅ」
ボクは焦っていた。起きた時間が、あと3分だったから。
食卓にあった食パンを口にくわえて、ボクは通りを走った。
あの角を右に曲がれば、もうすぐだ。急がないと。
角を曲がろうとしたとき、右から何かが飛び出してきた。
ボクはそいつをよけると、先を急いだ。
目の前に門が見える。開いてた、間に合った。
会場に飛び込むと、オヤジが怒鳴りつけてきた。
「何やってる。急いで支度しろ」
ボクは上着を脱ぎ、鉢巻きを締めた。
「オヤジ、もうできてるよ。」
オヤジはボクを見て、「オウ」とうなった。
オヤジからボクは太い綱を受け取ると、腰を入れて立った。
「初陣だ、思う存分やって来い」
オヤジに背中を叩かれて、ボクは前に進む。右手に綱が食い込む。
「ブモモモ」
低いうなり声が耳元で響く。綱に力を込めて、前に送り出す。
「いぃけぇぇぇ!」
目の前で、巨大な牛同士が激しい音を立ててぶつかりあう。
ボクの牛の角は大きく曲がっている。ボクは牛の名を叫ぶ。
「"曲がり角"ぉぉいぃけぇぇぇ」
曲がり角でぶつかった相手の牛が、遠くに吹き飛んでいく。
「やったぁ」
"曲がり角"の背中を叩くボクの目に、オヤジが拳を上げるのが見えた。

id:some1 No.11

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4.不思議なネットオークション


なんだこれWWW

ネットオークションに出されていたものをみてフイタ(W

タイムマシンだってWWW ご丁寧に写真までUPしてあるWWW

タイムマシン(本物)
商品の数: 1
サイズ形状共に指輪型で提供致します。
使い方は至って簡単です。(説明書同梱)
全国、翌日配送。
ひやかしやイタズラ入札はおやめください。

入札スタート5000円から



昔ヤフオクのネタ投稿であったらしいけど、今更おんなじ事してる奴がいるよ。
しかもエイプリルフールでもなんでもないのに(苦笑
それで5000円ってWWW
入札者は0のまま、しかも後1分で入札終了じゃん(W



んー、5000円はちょっと高いけど、魚拓もとったし、ネラーにネタとして見せて、
ちょwwwおまwwww とかつっこみ入れさせてみるかWWW


という事でネタとしてポチってみた。



翌日・・・


ホントに送られてキターーWWW しかもすげえショボイWWW

メール便で茶封筒に、くすんだ指輪と、折りたたまれたコピー紙でのマニュアルが1枚かよWWW

どれどれ、マニュアルにはどんなネタがWWW

 ・・・取説も酷い!(WWW 2行しか書いてない!WWW

1.サイズの合う適宜な指にタイムマシンをはめて下さい。
2.行きたい時代と場所を思い浮かべて下さい。



ヒドスWWW なんてイイカゲンなんだ!超脱力WWW

俺の指だと小指でギリギリだな。きっつい。


これ福袋みたいにスレ立てて取り出す実況しとけばよかったかな?(WWW
それにしても、一人でこんな事やってる暇人の俺より酷い奴がいるもんだ(W
こんな事してる奴も俺も小さい頃からにちゃんと勉強をしておけば・・・

-----

「〇〇ちゃん。その指輪どうしたの」

「あれ?なんだろこれ?
 それよりママ、今日のおやつは?」

「ちゃんと宿題をやってからですよ。」

「はーい。」

id:grankoyama No.12

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1.「1人称小説・2人称小説・3人称小説」以外の小説?

むかし、むかし、あるところに食いしん坊の犬がいました。
以下、食いしん坊の犬⇒食い犬(略称)

食い犬は、おいしそうな肉(以下、おい肉)を咥えていました。
くいぬが、おにくを咥えて、歩いていると、と川が見えてきました。
川には、渡れるように木でできた道が架かっていました。
仮にその川に架かった道のことを橋(正式名称)と呼ぶことにしましょう。

くぬが、橋から川を見ると、川の中に『おく』(おいしそうな肉の略称)を咥えた犬がいます。
「それ寄越せ、ワンワン!」
くぬは吼えました。
すると、『く』(くぬの略称)の口から『お』は落ちてしまいました。

がっくりして『く』は、電気屋さんに行きました。
電気店の店員A(仮称)が、『く』に近づいてきます。
『く』は店員Aに3Dテレビを見せてもらいました。

するとどうでしょう。テレビから美味しそうな料理が飛び出してきます。
『く』はそれを食べようと飛びつきました。
けれど、食べることはできません。
何故なら、それは3次元映像だったからです。
3D映像(通称)の料理は次から次に現れます。
けれども食べられないことを悟った食いしん坊の犬は諦めて家に帰りました。

それから、食いしん坊の犬は、3Dテレビを見ると涎をたらすようになりました。
それを、偉い学者が見て、パブロフの犬と名づけました。

おしまい

id:a-kuma3 No.13

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『古本の記憶』


「いちごのショートケーキと、紅茶をお願いします。」

 せっかくの春だというのに、はっきりしない天気が続く。でも、私はこういう天気も嫌いではない。大好きな本をゆっくりと読むには、気持ち涼しいくらいの空気と、暖かい紅茶にお気に入りのケーキがとても合う。

「あの、紅茶は...」
「ええ、ちょっと濃い目でしたね。」と軽く笑みを返して、奥に戻るバイトの娘。私よりも年下だろうか。ちょっと派手目な顔立ちだけど、笑顔がとてもかわいらしい。

 家の近くのコージーコーナーの片隅の席。私のお気に入りの場所だ。ケーキが大きいとか、ちょっと甘すぎるんじゃないかとか言う友達もいるけど、この甘いクリームに、ちょっと渋めの紅茶が私のお気に入りだ。都心からちょっと離れているせいか、あまり混んでいないのも良い。あまり気にせず、ゆっくりと本を読めるから。
 バッグの中から、先日、古本屋で買ってきた一冊を取り出すと、すぐに頼んだケーキと紅茶が届く。まずは、ケーキを一口。うん、甘くておいしい。続けて、二口目を味わってから、紅茶をいただく。

 ケーキを食べている間は、本は我慢。やっぱり、汚したくないから。 十分にケーキを堪能した後の次のお楽しみは読書。昨日は半分くらいまで読んでいるので、今日は最後まで行っちゃおう。そう、私の地味な特技のひとつは、栞を使わないこと。指が覚えているので、栞を使わなくても、ピタっと前に読んだところを開くことができるのだ。と、本を開くときに紙きれのようなものが落ちてきた。私は左利きなので、普通の人とは本を左からめくるので、まだ読んでないところに何か挟まっていたらしい。

 外の雨で汚れた床に落ちた紙きれを拾う。レシートが挟まっていたらしい。古本だと、栞代わりに使っていたレシートが挟まっているのはよくあることだ。いつ頃買った本なのだろうとか、どんな人が読んでいたのだろうとか、いろいろ面白い。こんなことも、古本の楽しみだったりする。
 本を買ったときのレシートではないらしい。包丁、軍手、ドライバーって、ちょっと意味深な感じ。裏にも何か書いてある。汚れてしまって読みにくいけど、なんて書いてあるんだろう。毒、って書いてあるのかな。推理小説のトリックを実際に使うなんてことは、まさか無いとは思うけど、ちょっと、嫌な感じ。なんか、すっかり読書気分が飛んでしまった。

 こんなときは、くまさんに聞いてみるか。落語の登場人物みたいな名前だけど、私が勝手にそう呼んでいるだけ。とあるサイトで知りあったおじさんなんだけど、三、四回に一度は配線がつながるらしく、そこそこ頼りになる(失礼)おじさん。 バッグからスマホを取り出して、いつもくまさんがいるネットをチェックする。休日の午前中だというのに、ちょこちょこ書き込みをしているみたい。これなら、すぐにメールの返事が来るかもしれない。くまさんから教えてもらったアドレスにメールを打つ。

おはようございます。
また、質問があります。
この前買った古本にレシートが挟まってたんですけど、包丁とか軍手とかを買ったレシートで。
しかも、裏には手書きで、毒がどうとか書いてあるんです。
ちょっと気持ち悪いんですけど、何か分かりますか?


 もう、すっかり冷めてしまった紅茶は、ただ苦いだけだ。はっきりしない天気が、私をさらに憂鬱にさせる。と、スマホから winnie the pooh の着信音が流れる。

どもっ!
相変わらず、読書好きだね。
もしかしたら、古いハヤカワのミステリ読んでるでしょ。
だったら気にしなくても良いと思うな。
じゃあね。

 読んでる本のこと、メールに書いてないのに、何これ。もしかしたら四回に一回の方に、はまったのかしら。また、メールの着信。くまさんからだ。


ごめん、メールの途中で打っちゃった。
もしかしたら、レックス・スタウト「腰ぬけ連盟」を読んでるんじゃない。

当たってる。どうして分かるんだろう。更にメールの続きを読む。

多分、その本を買った人は、次に「毒蛇」を買おうとしてメモってたんじゃないかな。
ハヤカワ・ミステリ文庫で、スタウトの出版順なんだよ、きっと。
多分、「腰ぬけ連盟」の前に、「料理長が多すぎる」を読んだんだろうね。
で、それを読んで、お腹が空いちゃったんじゃない。
軍手は想像だけど、牡蠣を食べようとしたんじゃないかな。

丁度、「ハヤカワのオススメは何」みたいな質問があってさ。
そこからの思い付きだけど、当たってるんじゃないかと思うんだけど :-)



 気がつくと、外は明るい日差しが射している。どうやら雨が上がったらしい。せっかくの良い天気だ。本の続きは明日にして、八重桜がきれいなあの公園まで、散歩でもしてみようか。

id:takejin No.14

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長い題名なので割愛

「おはようございます博士」
気難しい博士が、歩き回りながら私をにらむ。努めて明るく私は話しかける。
「今日は新しい研究者が来ます。これから挨拶に来ると思います。」
博士は私の周りをウロウロ歩き続けている。博士の横で扉が開く。男性が一人入ってくる。
「はじめまして。」
頭を下げている男性に、私は話しかける。
「あれ?もう一人は?」
「わかりません。」
すると、一人の女性が駆け込んできた。
「すみません、おそくなりました。」
私は彼女を制して、博士に向き直った。
「博士、新しい研究者を紹介します。こちらが、ボーイズラブ助手」
私は男性を示した。そして女性を示しながら、
「こちらがガールズラブ研究員です、博士。」
二人に向き直り、博士を紹介する。
「こちらが核爆弾のオーソリティー、ストレンジラブ博士です。」
頭を下げる二人を見て、私は言った。
「そういえば、お二人は初対面でしたか。」
二人は向き合って、
「はじめまして」「はじめまして」
と固い握手を交わした。
それが、あの二人の出会いだった。

id:grankoyama No.15

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6.不思議なレンタル屋

テーマが多くて悩んでいる。
無茶をすれば書けないものは無いのだけど、それなりにまあ何とかなる作品を残したいから。
今悩んでるのは、『不思議なレンタル屋』というお題。
果たしてどんな作品にすべきか。

悩みながら街を歩いて(歩きながらだとアイデアが纏まりやすいと誰かが言っていた)いると、
『SSレンタルショップ』なるものに出くわした。
――SS? 何の略だろう? まさかショートストーリなんて都合のいいことは……

期待半分、興味半分に店の入り口をくぐった。
「お前さん、悩んでるね」
ど、どうしてそれを……
店主らしき男は続けた。
「ここは、そう、ショートストーリのレンタルショップだ。ある特定の条件が揃った時にだけ、回答となるショートストーリをレンタルできる」

――それって、まさに私が求めていた……

「だが注意事項がいくつかある。
 ひとつは、過去の自分自身の作品であること。
 これを破ると、不適切な回答として通報されても文句は言えん。著作権の問題もあるしな。
 それ以前に、かきつばた杯参加者としてのマナーもあるな」
「はあ」私は曖昧にうなずいた。
「それから、単にリンクを張るだけではなく、ちょっとした文章を書き加えること。
 これもまあ、マナーの点だ。
 注意するのはこの二つだな。
 良い結果が出るのを楽しみに待ってるよ」

そして、私は今、回答欄に向かっている。
運よく、2つほどの回答をレンタルできた。
さっそくそれを貼り付けよう。

いつもの通学路の途中……(続きはこちら

ノックの音がした気が……(続きはこちら


わーい、回答をレンタルできた!
返却期限は人力検索が無くなるか、なんらかの仕様変更なり大きなアクシデントが起こる時までらしいし。
これで、次のお題に専念できるや!

すごいね、SSレンタル屋!
ええっと、こっちにかかる費用はなんだったっけ?
ああ、回答者としての誇りか。まあいいや。プライドより、大事なものだってある!

id:some1 No.16

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5.空から美少女が降ってきて始まるストーリー


皆さん、おはようございます。
本日の天気です。
昨日はどんよりと曇ったお天気でしたが、
本日は快晴、ところにより美少女が降るでしょう。
お出かけの際はお姫様抱っこ、もしくは自ら身を呈してクッションになる姿勢を心がけて頂ければと思います。

では、いってらっしゃい。

id:some1 No.17

回答回数842ベストアンサー獲得回数37

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8.ボーイズラブ ミーツ ガールズラブ


「世紀末からしばし経ったが 、この戦いで、すべてが 終わる!

「ゆるゆり 対 ガチホモ」

勝ったほうが人類最大の敵となる」


(怪獣映画キャッチのパロで、
個人的にはその手の嗜好は大嫌いでも別に差別はしてません。念の為)

id:takejin No.18

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『浮気調査報告書』


調査報告第一回
詳細は添付の報告書01.DOCをご参照下さい。
調査概要
調査期間: 3月16日~5月15日(3月19日、4月21、28日、5月1、2日を除く)
調査方法:尾行
要点:平日は火曜日の夜以外は、会社からご自宅までどこへも寄らずにご帰宅いたしました。火曜日は隔週で、途中下車されて本屋とコーヒー店にお寄りになっています。行動はおひとりでした。写真を添付しております。観察しました限りでは、特に不審な点は発見できておりません。
調査を継続いたします。


調査報告第二回
詳細は添付の報告書02.DOCをご参照下さい。
調査概要
調査期間:5月16日~6月14日(5月18、20、25、6月1、2、10日を除く)
調査方法:尾行
要点:前回ご報告の際ご指摘のあった、火曜日の行動の詳細ですが、本屋を一巡りしてコーヒー店でコーヒーを1杯お飲みになるというパターンです。毎回同じでございます。その本屋では火曜日に新刊フェアがございます。コーヒー店では、本屋でお買い上げになった本をお読みになっているご様子です。お買い求めの本は、小説や専門書など(明細を報告書に記載しております)様々でした。
お歩きになっている時と、コーヒー店での様子の写真を添付いたしました。周囲に特定の女性がいる様子もございません。不審な点は見つかっておりません。
調査を継続いたします。


調査報告第三回
詳細は添付の報告書03.DOCをご参照下さい。
調査期間:6月15日~6月25日
調査方法:尾行及び写真解析
要点:前回報告の際ご指摘のあった、コーヒー店のワンピースの女性の件です。
コーヒー店の鏡の隅に写り込んでいた青いワンピースの女性は、同じコーヒー店にはいらっしゃいませんでした。(同時に撮影した店内の写真を添付します)ただ、この0005と0204の写真を拡大すると、後姿のご主人と青いワンピースの女性が、並んで映っています(部分拡大はこちら)。これは、店内のガラスに反射しているものと、座席の後ろのケトルに反射 しているものです。さらに、これまで撮った写真を仔細に調べますと、カーブミラー(0507)ショーウィンドウ(0101及び0780)車の表面(0020、0158)などには、同じ女性がご主人の隣で腕をからめている様子が映りこんでいます。ご主人はお気づきになっていないご様子です。これは、画像に加工をしたわけではありません。
詳細はご報告に参ります。取り急ぎご連絡まで。


調査報告第四回
要点:この鏡に映っているワンピースの女性(0987)は、ご主人のいとこの女性に酷似しています。(いとこの女性の写真添付)この女性は、半年前に亡くなっているとのこと。昨日、ご主人の隣を、門の近くまで来ているように見受けられます。ただ今、ご報告に参ります。


ご連絡:電話が通じないのでメールをお送りしています。先ほど辞去した際に撮ったカーブミラーに映ってます。奥様の家に戻ります。お読みになったらご連絡を。

id:maya70828 No.19

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3.曲がり角でぶつかる何かから始まるストーリー

題「ルール」

 放課後。部活が終わり学生が帰宅していく。
「バイバイ~。」
「みんな、またねー!」
「よっしゃぁー!終わったー、家に帰って速攻で人力はてなじゃぁー。」
私の名前は、てな。人力はてな好きな女子高生。
「ダッシュ!、ダッシュ!」
次の曲がり角で家につくはずだった・・・
「よしゃぁー!ラスト!」
ドンッ!
「アイタタタタ・・・・ッ」「イテテテテ~~~ッ」
「痛っ・・・ごめん、急いでて・・・」
「・・・いきなり飛び出すなんて、ひどいよー。」
「あーっ!、はてな君じゃない。」
「そういう君は、てなちゃん。」
この子は、はてな君。同じ学校に通う同級生。
「こんなところで何してたの?」
「丁度塾の帰りの途中だよ。」
「ふーん、ごめん、ケガはなかった?」
「大丈夫。」
「じゃあ、私急ぐから。」
「あっ、ちょっと、てなちゃーん。」
 「ただいまー!」
靴を脱ぎ散らかして、すぐに部屋に向った。
「さてと、パソコンの電源ON!」
「よし、人力はてなにログイン!」
「今日はどんな回答がついているかなー。」
「えー、なになに、あなたは質問で「私の質問に回答してくれた方には優先的に回答します。」と書いていますが、どれだけ上から目線なのですか?対した実績もないのに。」
「なにこれー、ムカツクー、そんなつもりで書いたんじゃないもん。」
さらに、続きにはこう書かれていた。
「質問などを拡散目的で利用するのは規約違反になります。質問をキャンセルして頂くようお願いします。」
「えっ、そうなの、一度はてなで確認してみよっと。」
「他には・・・」
 そして翌朝。
「はてな君、おはよー!」
「おはよう、てなちゃん。」
「はてな君、ちょっと聞いてよー、昨日人力はてなで、かくかくしかじか・・・ってことがあったんだよ。腹立たない?」
「それは、てなちゃんの質問の書き方が原因かもしれないよ。それにその人は回答をみんなに平等して欲しかったじゃないかな?。」
「質問文は家に帰ってみないと分からないけど、誰に回答しようと自由じゃない。」
「たぶん、てなちゃんがみんなに平等に接しないのが嫌なんじゃないのかな?」
「分からなくないけど、回答する権利の自由の侵害だと思う。」
「そういう考え方の人もいるということだよ。」
「ところで、今日の放課後空いてる?丁度、塾も休みだし、人力はてなのことも含めて遊びに行きたいんだけど。」
「いいよ、私も丁度部活が休みだし。」
キーンコーンカーンコーン
「あっ時間だ。というこでよろしく。」
「オッケー。」
 そして、はてな君は放課後、私の家に来た。
「あっ、はてなスタッフからメールが入ってる。」
「えーっと、なになに。」

基本的に、人力検索はてなは Q&Aサイトですので、本来の質問と回答を投稿する目的を越え、なんらかの情報の拡散を目的として人力検索はてなをご利用になること自体をお断りしています。

「へぇー、そうなんだー。じゃあ、質問をキャンセルしとこっと。」
「昨日、回答していた質問にコメントがないかチェックっと。」
「あっ!」
「どうしたの?」
「私の回答のまねをして同じリンクを貼っている回答者がいる。」
「しかも、私と同じポイント配分されてるし・・・」
「それは明らかに規約違反だよ。その回答者の回答蘭に利用規約違反のリンクがあるから押してみて。」
「えっと、これか。」
「表示されたページに違反内容を書いて送信すれば完了だよ。」
「よしっ、送信っと。」
「はてな君、ほかに聞きたいことがあるんだけど。」
「何?」
「この場合はどうするの?」
「その場合はこれをこうやって・・・」
「ふーん、はてな君って物知りだね。」
「いやー、それほどでもー。」

 ヤッホー、てなだよ。
これを読んでいるみんな、参考になった?みんなも利用規則を守って快適なはてなライフを送ろうね。

終わり

id:takejin No.20

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『返却口』


そのお店は、わが社の正門の前にオープンした。
レンタルショップ・マクド
っていう看板が付いている。今朝は、正門前で割引券を配っていた。
「本日オープンです。お得なクーポンをお受け取りください。」
配っている女の子がかわいかったので、俺は2枚クーポンを受け取った。


レンタルなんだよね、ハンバーガーの。
はい、お客様。当店は、ハンバーガーのレンタル店でございます。
で、でも、食べちゃったもの返せないぜ
はい、後日相当品をお返しいただくことになります。
反対に、食べなかったらそれ返せばいいの?
それでも結構です。
で、相当品ってなに
××や○○などでございます。
えええ、××だけじゃなくて○○もなの。
はい、今メンバーに登録されますと、特典として△△などでも返却可能でございます。
えええええ。それって、それ使ってハンバーガー作るってことだよね。
お客様、それは企業秘密でございます。
返却遅れると、どうなるの。
返却時に割増をご請求いたします。当店では、割増は金額ではなく、相当品で充当しております。
いつまででも返却しなかったら?
回収に伺います。
ふうううん
お客様、ご登録されますか?


最近、スリムになったねって言われる。たぶんあのレンタル屋のおかげだ。
ゴールド会員のメンバー特典として、□□でも返却できるようになったからだ。
はやくプラチナ会員にならないと。◆◆でも返却できるようになるんだから。


ねえ、最初から思ってるんだけどさ。
なんでございましょう。
なんで、この店の時間外返却口って、人が通れるくらい大きいの?
それは、ブラック会員になればお分かりになります。ご登録されますか。


※誤字脱字等ございまいしても、作者本人にはわかりませんので、読者さまにて変換・置換等独自になされるようお願いいたします。

id:grankoyama No.21

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10.コージー・ミステリ


「どうしたんだ、不機嫌そうな顔をして」
旦那のノボルが声を掛けてきた。
そうか、わたし、不機嫌そうな顔をしてたんだ。

あらためて気付いて、その理由となっている今朝起こった話をノボルに話した。
「あのね、わたしが管理人をやってるマンションあるでしょ。
 そのエレベーターのマットがね、焦げてたのよ。新品だったのに。
 側にはたばこの吸殻も落ちてて。
 マットの交換ね、保険がきくかもって問い合わせたらダメみたいで。
 大変なのよね、少ない積み立て金の中からそういう費用を捻出するのも」
話を聞き終えてノボルは言った。
「それを実際に焦がした奴に弁償させりゃあいいじゃん」
「一応、張り紙はしといたんだけど、そういうのって名乗り出てくれるもんでもないと思うわ」
「そうか……。
 そうだ、お前の管理しているマンションって防犯カメラがついてるんだろ?
 エレベータの中にもあるって言ってたじゃないか。
 ビデオを見たら犯人がわかるかも知れないぞ」
「そうねえ、そうしてみようかしら」

翌日、さっそくわたしはビデオのチェックを行うことにした。
こういうことは理事会の会長の許可と立会いが必要なのだけど、運よく理事長に時間をとってもらうこともできた。
「ああ、この人ですね~」
見ると、ビデオにはエレベータに入るなり煙草をもみ消している一人の男の姿が映っている。
「マンション内は禁煙なんですけど……」
「ほんとに、マナー悪いですよね。これって宅配業者かな? これ、伝票張った荷物じゃないですか?」
理事長に言われて、わたしも画面に注目すると確かに、それらしいものが見える。
「そのようですね」
「じゃあ、マンションの玄関のほうのカメラに業者のトラックでも映っているかもしれない」
理事長の提案で、他のカメラに残されて映像も見ることにした。

結局、ビデオから得られた情報は3つ。
エレベータのマットを焦がした人物は宅配業者のようであること。
その同時刻、玄関前に、緑色のラインの入った白い軽貨物トラックが停まっており、その業者の車である可能性が高いということ。
業者がマンションから出たのは(車を動かしたのは)何故か、1時間以上も経ってからだったということ。

さっそく、わたしは、ビデオの映像をプリントアウトし、マンションの掲示板に張り出した。

○○月○日の午後3時過ぎに、荷物を届けに来た業者です。
お心当たりのある方は管理人室まで、ご連絡ください


その後も、それとなく顔をあわせる住人に、荷物や業者のことを聞いてみたものの手がかりは全く得られなかった。
配達業者も個人でやっているのか見慣れないトラックで業者名もわからずじまい。
結局、積み立て金でマットを買わなくっちゃいけないのか。
気が重い。


食事中、ふと思い出したようにノボルが声を掛けてきた。
「そういえば、あれどうなった?」
「あれってなに?」
「マンションの玄関マットだかなんだか……」
ああ、その話ね。わたしはことの顛末をノボルに話した。
「そうか、ビデオに写ってたのにな、結局わからずじまいか」
「ううん、違うの、今朝ね、解決したのよ」
「わかったのか? 業者が?」
ノボルが期待を込めて聞き返してくる。こういうささいな出来事に関心を示してくれるところがノボルのいいところ。
「業者のほうは、わからずじまい。でも504の武田さんの奥さんが、弁償するって言ってくださったのよ」
「なんでまた……?」
「それがねぇ、404号室の武籐さんってお宅のお嬢さんから聞いた話なんだけど……」
前置きをして、わたしは続けた。

ちょうど、宅配業者が尋ねてきた○日の3時を過ぎたあたりから、上の階でなにやら物音がしたらしい。
俗にいう夜の営みのようないろんな声や振動など。それが真昼間っから、かすかに聞こえてきたらしい。
そこで、お嬢さんは推理した。
宅配業者に荷物を運ばれた家が名乗りでないのは、なにか知られるとまずい事情があるから。
その事情とはつまりは、浮気じゃないかって。
宅配業者とは仮の姿は実は504号室の奥さんの浮気相手。
たまたま近くに寄ったのか、そういう計画だったのかとにかく、宅配以外の目的でマンションを訪れた。
その時に、誤って煙草で焦がしてしまった。とかっていうふうに。
で、そのお嬢さんがすごいのは、それを504の奥さんにカマかけて問い詰めたってところ。
観念した、奥さんは秘密を守ってもらうことを条件に、自費で弁償に応じたらしいの。

「すごいね、その女の子」
「そうなの、末は名探偵かもね」

id:grankoyama No.22

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曲がり角を曲がって……
「いた、たたた……」
「すみません、急いでいたものですから」
僕にぶつかったのはなんだか薄汚れた服を着た若者だった。
背中に金色の大きな箱を背負っていたらしいが、その箱の蓋が開いて、キラキラした
いくつかの物体が転がり出ている。
「こちらこそすみません」
僕は謝りながらも、そのキラキラしたものを拾おうとした。

すると、突然それが光りだした。
「あ、あなたは聖衣に選ばれた!」若者が叫んだ。
「なんですか? これは?」
「これは黄金聖衣です。あなたがコレに選ばれたと言うことは、あなたはコレに乗って
 闘わねばなりません」
若者(おそらく青銅聖闘士)は言った。
「乗るってどういうことですか? これは身につけるものじゃあないんですか?」
「大丈夫です、コアブロックシステム搭載していますから、非常時には脱出できます」
なんだか訳がわからない。

ごろごろごろ~という轟音とともに、また曲がり角から何かが勢いよく飛び出して
僕に激突する。
それは、青い髪の少女を乗せたストレッチャーだった。
少女は包帯でぐるぐる巻きにされて眼帯までして、点滴を打たれている。
「ほら、あなたが乗らないと変わりにこの少女が乗ることになりますよ」
と若者が僕に催促する。だからといってすんなり肯けるもんでもない。
耳を澄ますと少女の呟きが聞こえてきた。
「逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃ……」
お前が言うのかよ!

さらに、曲がり角から訳のわからない物体が襲来&激突。
「こ、これが人類の敵、エトです」
「え? エト?」
「そうです。我々は謎の敵12エトと闘っているのです。
 コレは第8エトのヒツジエルです」
もうわけがわかんない。
「なんで僕が! あなた自身がやればいいんですよ。」
バシッ。突然殴られた。父さんにしか殴られたことないのに。
「わかった、のりゃあいいんでしょ、のれば」僕は投げやりになった。

「人類簡保計画が動き出すな。郵貯文書のシナリオどおりだ」
遠くでだれかが呟いた。

するとまた、曲がり角から飛来物。
シマウマに乗った超人が「マッスルインフェルノ~」と叫びながらやってくる。
まずい、あれを喰らうと、偽りの秘奥義とは言え、大ダメージを食らう。
「くぅ、火事場のクソぢから~~~! そして鉄のカーテン!!」
防御も虚しく、僕は飛ばされた。金色に光るパーツの上へ。
その時の僕は青い服を着ていたから、
老婆が「おお、これぞまさに伝説の~、青き衣を来た勇者が金色の~」とか言い出しそうに
なったけど、ほかの回答と被るから割愛。

とにかく、聖衣、綾波、エト、秘奥義ととんでもないものとぶつかってしまった。
そういえば今日の占いで言われてたなあ。曲がり角に注意。
ラッキーナンバーは87ってあと82個もなんかとぶつかんのか!

id:grankoyama No.23

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8.ボーイズラブ ミーツ ガールズラブ


「え~本は要りませんか~ それぞれの溢れる思いに煌きと素敵な瞬間を見つけれる
 素晴らしい本ですよ~
 星振る夜のお供に、素敵な出会い、ボーイズラブ本は要りませんか~」
さっぱり売れない。時給に惹かれてこんな怪しい同人本の訪問販売を始めてみたけれど。
バイト始めたあの頃は幾つものドアをノックしたけど、鮮やかに描かれたボーイズラブ本を、
虹(二次元)を売ろうとドアを叩きまくったけど。
さっぱり売れない。こんなバイトするんじゃなかったかなと方を落す僕。
そもそも、ボーイズラブなんて興味ないし。
僕が興味あるのはロリ……いやごほん、ごほん。何でもない。




あ~昨日は夜明けまで歌ってたからかな。声が出ないよ。
やけに、スイートプリキュアのハイテンションのオープニング曲を思い出しちゃって
歌いすぎたかも。
今日のバイトは適当にさぼろう。スーツケースにみっちりとガールズラブ本を入れてきたけど。
今日くらい適当に流したっていいよね。どうせそんなに売れないんだから。
歩きまわったところで。
といってもバイトを始めたのは勢いだけじゃないからね。
わたしがガールズラブと過ごした時は、そう20世紀で最高の出来事なんだから。
って、もう21世紀か。だめだな。
わたし、一生このまましがないバイトしながら、独身で過ごすんだろうか。
あ~、もういっかい同人漫画でも書こうかな~。
でも、あれも結局大した稼ぎにはならないのよね~。楽しいけど。


「ボーイズラブ本はいりませんか~」
「ときめくガールズラブ本取り揃えてま~す」
えっ? ガールズラブの行商? と興味深々の僕。
なに? ボーイズラブの販売員? と驚くわたし。


この出会い、それこそ人生の宝探しだね。
少年は何時の日か必ずガールズラブの幻想、つまり夢を見る。
少年の心臓は輝くリズムで踊りだしている。
朝も昼も夜も風が南へと少年の心をときめかしている。
つまり、僕はこの瞬間ガールズラブに大いなる興味を持った。



あ~しんど。なんか変な男の子に出会っちゃうし。
安らぎがほしかったから、人気の無いところに来たのに。
そりゃあむかしは、誇らしかったわよ。ガールズラブって。
あの時のことは忘れない。大切な、わたしがガールズラブに出会った時。
でも、いまはしんどいのよ。
なに、この男の子。目をキラキラさせちゃって。なんで男の子がボーイズラブを売ってんのよ。
それで、なんでそんな目でこっちを見るのよ。


「あの~……」 僕は言う。
「はい」 わたしは答える。

しばしの間を空けて
「その、ガールズラブの本をください」
わたしは思った。
 う、売れた~! でも……気持ち悪!

id:maya70828 No.24

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10.コージーミステリ

題「縦笛事件」

 とある学校で事件は起きた。
「(´;ω;`)シクシク。」
「どうしたの?れもなちゃん。」
もらりちゃん、実は、シクシク・・・私の縦笛の先端がすり替えられているみたいなの。」
「ひどい!許せない。私が犯人を突き止めてあげるから安心して。」
「ちょっと!そこのモナー男子、れもなちゃんの縦笛の先端をすり替えたの誰か知らない?」
「なにそれ。お前知ってる?」
「シラネー。お前は?」
「シラネー。」
「シラネー・・・」
シラネーという言葉が時間差で返ってくる。
「こんなことするの、あんたたちしかいないじゃない。」
「って言われてもなぁ・・・」
「つーか、お前じゃね?」
「いや、お前だろ?」
「違うな、お前だ・・・」
モナー男子がざわめいている。     
「あーうっさい、黙れ!もういいわ。あんたたちに聞いたのが間違いだわ。」
「これじゃあ、いつまでたっても犯人がみつからないわね。何かいいアイデアはないかしら・・・」
ちょ、オレ、いい案思いついた。」
「何?言ってみなさい。」
「あらかじめ縦笛に印をつけて、すり替えられたら全員の縦笛をチェックすればいいんじゃね?」
「なるほど、いいアイデアね。さっそく試してみましょう。」
 ――一ヶ月後――
「(´;ω;`)シクシク。またすり替えられたよー。」
れもなちゃん、大丈夫。今度はちゃんと犯人がみつかるから。」
「みんなー、全員縦笛を机の上に出しなさい、チェックするわよ。」
「えーっ、なんだよー、めんどくせぇーなー。」
「いいから、とっとと出しなさい。」
実際に調べてもらりは唖然とした。
「つーか、モナー男子、あんたら全員の縦笛に印がついているじゃない。」
どうやら取り替える時に、全員が偽装工作として自分の笛に印をつけたようだ。
「いっけねー。調べられるの忘れてたー。」
「えっ、ということはお前の縦笛を使ってたわけ、オエッー、気持ち悪りぃー。」
「えっ、まさかお前も?」
「お前もか。」
「そういうオマエモナー・・・」
モナー男子がざわめく。
「・・・アンタら全員、逝ってよし!」

終わり

id:nikodesu No.25

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         出 張 報 告 書



garyo 殿       提出日 平成24年4月25日


報告者氏名   ニコ  ㊞



以下のとおり出張の報告を致します。

1.所   属 はてな遊撃隊所属

2.同行者 営業部マネージャ 前田あつこ他 新人女性メンバー10名同行

3.出張期間 
 平成 24年3月3日から平成24年3月15日

4.出張先
 熱海合宿研究所

5.面談者
 地元大学生5名特別参加

6.出張目的
1)社員としての友好を深め、社内では決して実現できないより強力な信頼関係を構築することを目的とする。
2)体力強化及び精神面の強化を図るため昼夜問わずの合宿研修を行う。
3)睡眠時間を削り、上司の命令には絶対服従できるまでどのような困難な任務もこなせるよう徹底した教育を行う。
4)研修の記録はすべて映像として残して、後程取締役会にて詳細の検討会を行うことする。(取締役男性 3名が責任者として管理する)

7. 出張結果
今回の任務は非常に困難を極めたが、すべてのメンバーの一体感を得ることに成功した。
特別参加の大学生も非常に強力的で、彼らも体力の許す限り参加してもらったことが大きな成功の秘訣と思われる。
特に新人のメンバーは人前でも恥ずかしがることはなく、どのような命令にでもしっかりと対応できる精神を学んでくれたことは非常に大きな成果と思われる。
会社側からは食事や各種設備、健康管理(風邪や病気に対する配慮なども含む)について非常にしっかりと準備をいただいたことに感謝いたします。
今回の成果は非常に素晴らしいものであったため、今後は取締役にも積極的に参加いただき、直接指導をつけていただけるよう、夏の強化合宿も検討しております。
是非次回の開催のご検討をよろしくお願いいたします。

id:minoru-0413 No.26

回答回数179ベストアンサー獲得回数23

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3.曲がり角でぶつかる何かから始まるストーリー

痛い。
あ、ぶつかったんだなと遅れて気付く。
背中を強く打ってしまったので、起き上がるのに苦労した。
眩暈がまだ続いている。
目の前が真っ暗だ。
いや、暗いのは空か。
田舎の曇った夜空は、都会に比べると本当に暗い。
ゆっくりと起き上がり、近くに転がった懐中電灯を拾い上げる。
足元にコンビニのビニール袋が浮いて見えた。
中身を確認して立ち上がると、角の向こうに倒れたであろう相手を確認してみる。
「御免なさい、大丈夫ですか?」

実家に久しぶりに来た母は、台所で楽しそうに糠をかき回していた。
父は、祖父に釣りの話を持ちかけ、茶を啜っていた。
祖母は、庭で向日葵に水をやっていた。
俺は、縁側で金魚蜂を傍に置き、団扇で風鈴を仰いでいた。
妹は、従弟と階段に座ってアイスを食べていた。
机の上の写真は、静かに西日を纏ってしょげていた。
夏の暑さは、きしきしと音をたてて蝉に負けじと樹にしがみついていた。
風は雲を連れて、去り際に湿気を置いて行った。
田舎で過ごす夏が、俺は好きだ。
車の音が聞こえない道には、子供の足跡が踊っている。
濁っていない川には、魚の忙しない声がする。
太陽が押しつける光が、草木の匂いを撒き散らす昼。
絹のような闇が、遠くから蛙の声を届けに来る夜。
何か足りない寂しさがあるのだ。
誰でも何故か懐かしい気分になるその夏が、俺は大好きだ。

月のように冷たい色をしたワンピースが、風に愛想を振りまいていた。
伸ばした手を握る白い掌は、少し冷えていた。
「有難う。こっちこそ御免ね。」
細いけれど、綺麗な声がした。
ランニングのついでに、コンビニで買い物をした帰りだ。
ぽつぽつとしかない民家の角で、ぶつかった。
何処かで見たような顔をしていた。
「急いでいたの。もう時間だから。」
彼女は橋の方から来たらしい。
眠れないから、川面を見ていたと言った。
確かに今日は眠れない夜だった。
「じゃあね、気をつけて。」
彼女は白い足を躍らせながら去って行った。
風が川の匂いを光らせて後を追っていた。

「お帰り。遅かったな。」
父が玄関前に車を出していた。
後ろに祖父母と、従弟が乗っている。
安堵と、焦りの混じった表情が見えた。
「従姉の美波ちゃんの意識が戻ったそうだ。伯父さんから電話があった。今から父さん達病院まで行くから、母さん達と留守番しててくれ。」
車は土埃をあげて田んぼの中に潜って行った。
家に上がると、母は妹と一緒に布団に潜りなおしていた。
机の上の写真が倒れている。
立て直してやると、一家の顔が目に飛び込んできた。

去年の夏も。
こうして祖父母の家に遊びに来ていた。
従姉弟が居た。
伯父と伯母も居た。
川原で遊んでいたときだった。
途中で美波が居なくなった。
流れに足を取られ、下流の方で見つかった。
意識がなかなか戻らなかった。
何かが足りないのは。
美波達が居なかったからだった。

今でも田舎で過ごす夏は好きだ。
何年経っても、此処は良い所だ。
何年経っても、美波が戻ってきても、結局何かが足りない気がするんだけれど。
でも此処が好きだ。
金魚鉢には、新しい斑模様の金魚が泳いでいた。

id:grankoyama No.27

回答回数560ベストアンサー獲得回数170

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人力検索かきつばた杯 テーマ:アラカルト 未完了報告書
以下、未完了ですが報告します。

報告No.1 <「犯人と探偵」のいないミステリー>
1443字(現時点)
本格ミステリを書こうかとして断念しました。
ネタにも走れずに中途半端なできばえです。
とはいえ、なんとなく落ち着くところに落ち着いたので、これにて筆をおく可能性が高いです。



報告No.2 <アンチノックス>
350字(現時点)
これは、だめだなぁと本人も感じております。
できるだけ文字数を少なくという制限を自らしたのが過ちだったかと。
余力があれば、ストーリを膨らませて話の流れはそのままに再構築しようかとも思いますが
今回の締め切りには間に合いそうもございません。


報告No.3 <空から美少女が降ってきて始まるストーリ>
1064字(現時点)
これが今回の一番の難作です。勢いだけで書き始めると、とんでもない駄作になってしまいました。
発想は良かったと思うのですが、後に控えるお題を考えると十分にアイデアを練らずに見切り発車の
途中迷走しつつ着地失敗という感じです。大幅推敲、修正候補作ですが、時間がとれますかどうか。


報告No.4 <不思議なネットオークション>
932字(現時点)
なんとなくで書いたのですが、なんとなく気に入った作品でございます。
オチもそれなりに。ショートショートっぽいかなと思っております。
読みやすい文章に仕上がったかとも感じておりますのでやや短めではありますが、
これはこれにて終了とさせていただく降参が高いです。


報告No.5 <「1人称小説・2人称小説・3人称小説」以外の小説>
548字(現時点)
書く前は、なんとかなると思っていたのですが、これが一番頭を捻りました。
今回はアラカルトでの回答だったのでこういった反則ぎりぎり、もしくはお題にのっとって
ないといわれても仕方の無い手法で逃げることができたのですが、実際にお題がこれだけだと、
頭を抱えてしまうくらい、難儀なお題でした。


報告No.6 <不思議なレンタル屋>
792字(現時点 レンタル作含まず)
アイデアでの一点突破を狙いましたが、792文字とその他の部分でもそれなりの文字数が
得られて驚きです。
これも、出来はともかく、なおすところがなさそうな仕上がりだと感じております。
しいていえば、ラストの部分くらいでしょうか。


報告No.7 <10.コージー・ミステリ>
1810字(現時点)
結果として、現段階ではこれが一番の長作となっております。
そもそもコージーミステリとはなんぞやを理解しきっておりませんので主題からはずれているかも
しれませんが、ご了承ください。
こちらも、序盤~中盤の展開はともかく終盤、特に最後の数行に満足いっておりません。


報告No.8 <曲がり角でぶつかる何かから始まるストーリ>
1127字(現時点)
ふざけました。どこまでお付き合いいただますことか。
いくらでもかけそうなのですが、あまり長いのもと思い、その他の作品と同じ程度の長さで
収めました。


報告No.9 <8.ボーイズラブ ミーツ ガールズラブ>
1063字(現時点)
まあ、意図は汲んでください。それだけです。


報告No.10 <報告書小説>
1953字(現時点)
予告といいますか、お題募集の段階ではこれが一番簡単だと書いた手前、言うのが恥ずかしいですが、
現時点でアイデアが湧いてこず、こういった形での投稿となりました。

他の作品でもいえることですが、余力があれば推敲しての修正、あるいは全く新しい物語を書いて
回答を差し替えようとも思います。そういうわけでの”未”完了報告書です。
しかしながら、この短期間で10作品をしたためるという難事業でかなりのエネルギーを使い果たして
しまったために、それも可能であるどうか、そもそもこれが報告書であろうかという疑問も湧いてきたり
そもそも、こんな回答でいいのだろうかという不安も生じております。

それはともかく、こんなややこしいかきつばた杯を開催してくださったことには非常に感謝しております。
またの開催を心待ちにするとともに、今回、自動終了ではなく、均等配分ではなく、傾斜配分、
なおかつ、好評などいただけると光栄の極みですが、高望みでしょうか?
自分でお撒きになった種とは言え、30作を超えそうな盛況ぶり。
配点も好評もご苦労なことになると懸念されます。
それでも、ポイント配分はともかく、好評につきましては気長にお待ちしております。

最後に、なんだか報告書というか途中からメール体にしようと思ってたのですが、
どっちつかずの状態のこの回答。ごめんなさいです。
でも、でも、10個もお題を出したgaryoさんが悪いんだから!

って、あとがきとかライナーノーツはコメントで書けという。
そりゃそうです。あとで別作品に差し替えます。余力があれば。




完了報告

自分ながらにあまりにも納得の行かなかった2作品の改定を完了。
さらに言えば、この回答も改定したかったのだが、時間の都合で断念。
以下に、改定予定だった作品の要点だけを書き記す。


『報告書小説』
ふたとおりの報告書によって物語りは進む。
一枚は、捜査陣による捜査報告書。
捜査報告書内で、犯人から送られてきた死体処理報告書の内容を抜粋で紹介する。

1~2枚目の報告書では、事件のあらましが語られる。
また犯人からの報告書では、猟奇的なその手口が語られている。

何度目かの捜査報告書から、文章がおかしくなり始める。
捜査報告書の中では、犯人の心情が語られ、死体処理報告書の内容が始めの狂ったような
文章から理路整然としたものへと移り変わる。
最終的に、序盤の捜査報告書と、犯人の送ってきた報告書の内容が入れ替わり、
捜査陣の中に、異常殺人者が居たということを暗に示して物語りは終わる。

以上。
しんどかった。

id:rejend-of-zelda No.28

回答回数119ベストアンサー獲得回数1

ポイント25pt

6.不思議なレンタル屋

 残業で終電帰りとなった土曜日、いつもの道で変わった店を見つけた。駅から歩いて10分の、雑居ビルの間に。変わっているというレベルではないかもしれないが、店構えはいたって普通のレンタルDVD店に見えた。店名は、『アイドルレンタル』。窓には、アイドルのポスターらしき物が一面に貼ってあった。アイドルDVDの専門店だろうか。もう夜も遅いというのに、ポスターの隙間からは明かりが漏れている。
 その時俺は、何故か「もっと駅前の近くにTSU○AYAがあるだろうに、経営は大丈夫だろうか」とあらぬ心配をしていた。心の中で経営者に勝手に同情した俺は、店へと入ることにした。
 中へ入ると、そこには棚がずらりと並んでいた。少し奥まったところで、『て行』と書いてある棚を見つけ、俺は迷うことなく目当てのアイドルのDVDを見つけた。

『照坂亜美』

 俺が言うのもなんだが、正直マイナーで、あまり人気はない。ただ、最近偶然ネットで見かけたこの子の写真がまさに俺好みで、それ以来気になっていた。だが、街中のレンタル店にあるということは、現実での人気は結構あるのかもしれない。何だかちょっと彼女に申し訳なくなった。
 やはり、ネットは鵜呑みにするもんじゃないな、などと勝手な事を考えつつ、俺は次に『ゆ行』で人気アイドル、『由利丘さゆか』のDVDを手に取り、レジに向かった。
「会計お願いします」
 そう声をかけると、裏から20代前半と思しき男がさっと出てきて、俺の手からDVDを受け取った。水色と白のストライプの制服を着た店員は、「ウィークリーでいいですか」と聞いた。俺は「2泊3日で」と答えた。月曜に返しにくればいいだろう。それを聞くと店員は裏へ消えていった。
 しばらくすると、店員が顔だけ覗かせて、こう言った。
「すいません。由利丘さゆかちゃんは出払ってるみたいです」
「あ、そうなんですか」
 貸出しされてるならパッケージで分かるようにしとけよ、本当にこの店大丈夫か、と再び余計に心配をした。そんなことは一瞬でどうでもよくなり、やっぱりさゆかちゃんは人気だなぁ、とぼんやり考えていた。 しかし、「出払ってる」とは何かの風俗店のようだ。その表現はどうにかならないものか。そうこうしていると、奥から店員が戻ってきた。とんでもない衝撃を連れて。
「照坂亜美ちゃんです」
 店員が口を開いた。そうだ、確かに『照坂亜美』だ。紛れもない『照坂亜美』本人だ。それも、生身の。本物の照坂亜美が、店員の後ろに可愛らしい私服姿で立っていた。
「照坂亜美です。あなたのお名前は?」
 俺はとっさに名字だけを口走り、目を瞬かせた。
「下のお名前は?」
 名前を答え、俺は「ああ、何でそんなことを聞かれているんだろう」と思った。俺は混乱していた。間違いなく混乱していた。マイナーアイドルの彼女は、お金に困ってこんなことをしていたのか。そんな風に思った。アイドルレンタルとはこのことか。
 そして、今も混乱している。日曜の朝に、亜美ちゃん(こう呼ぶよう半ば強制された)に味噌汁の匂いで起こされたのだから。彼女は、納豆ご飯を食べながら、しきりにどこかへ出掛けようと言っていた。意外にも和食派な彼女に、昨晩は睡眠時間を奪われた、一睡もしていない。彼女の名誉のために言っておくが、やましいことはしていない。というか、「そういうのはやってないよ」とさらりと言われた。残念なような、ほっとしたような複雑な気持ちになった。
 ここからのことは割愛しよう。念のために言っておきたい。決して彼女との時間を独り占めしたいだとかではないのだ。ごく普通のカップルのデートというものだったとだけお伝えしたい。内容自体は非常に楽しめ、俺は彼女の返却時にうっかり会員カードまで作ってしまった。


お店が気になる方はこちらまで
『<送り届けるまでがレンタルです> アイドルレンタル』

 


 由利丘さゆかはまだ借りることが出来ていない。いつでも貸出し中だ。いつか、さゆかちゃんと呼べる日まで、俺は常連をやめない。

id:takejin No.29

回答回数1543ベストアンサー獲得回数203

ポイント25pt

『デス・スター売ります』

ツイッタでちらっと見かけた呟き。
「デス・スター売ります。」
おやおや、架空の物件のオークションだって。おもしろそうじゃない。
「オークションサイト、ゼネラルプロダクツ」
ふむふむ。架空の物件のオークションで、落札は物々交換なのね。金額じゃなくて。
何が売りに出てるんだって?
「ホンヤクコンニャク」「オーチャクン」「タイフーンベルト」「オートメイルの外れたねじ」「ラベンダーの香り」「おーいでてこーいの穴」
いろいろあるなぁ。「ホンヤクコンニャク」を「コピーロボット」で買おうってのか。「ラベンダーの香り」を「琥珀の蚊の血」でねぇ。
あ、「Xウィングファイター」。欲しいなぁ。
今まで提案されてない物件なら、いいわけね。検索っと。お、意外、出てないんだ。
「雪風(改)」で買います。「Xウィングファイター」。

だいぶたまったな。「Xウィングファイター」「ディスカバリー号のスペースポッド:クララ」「サンダーバード2号用コンテナNo3」「オキシガム」「トリケラトプスの冷凍胚」「夏への扉」「ジャム一機」「熊野木本線の本当の歌詞」「ビッグXのシャーペン」
あ、「創世記機械」じゃないか。欲しい欲しい。「ロングショット号」で買う。
無理かなぁ。持ってても、何の役にもたたないけどねぇ。

オークションサイト主催のネサス氏からメールだ。
「Xウィングファイターの所有者に連絡。月軌道上のデス・スターを破壊されたし。合流地点は、ラグランジュポイント2.ただちに発進されたし。」
ってなんだこれ。使えるのかよ、この「Xウィング」。クリックできるな。クリッ
「ついてこい」
ここどこ。
うわ、揺れる、せまい、くらい、くさい。月がこんなに近。でか、なにこの白いの。あーーーーー、デススター。Xウィングファイターがたくさんいる。これは。スターウォーズそのままやないかい。
「レッド・ツー。聞こえるか。」
耳元で声がする。
「聞こえる。」
「突入する。映画の通りに、穴に爆弾投げ込むんだ」
「え、は、はい」
「いくぞ」
目の前を飛んでいる戦闘機が加速する。操縦桿を倒して、続く。狭い溝に飛び込んで、凸凹を回避しながら前へ。
「メイ・ザ・フォース。ビィ・ウィズ・ユー」
呪文のように呟きながら、発射ボタンを押す。操縦桿を引く。星空が回る。
「やったぞ」
レッドリーダーの声が聞こえる。
「なんで」
俺の独り言に、誰かが答える。
「デススター作動させた奴が、止めないで寝ちゃったらしいんだ。それも、照準を地球にあわせて。で、緊急出動ってわけ」
あ、パソコン。部屋に戻ってる。

ほんとなのかなぁ。
試してみようかな。さっき手に入った「ハーマイオニーの杖」で。

id:takejin No.30

回答回数1543ベストアンサー獲得回数203

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『紙の視点』


カチッ コトッ
「わかった?」
「うーん、水野さん。難しいです。」
「例が悪いんだよ、な、この文章。」
「そうっすねぇ。じゃあ、水野さんが例文を」
「しょうがないな、H志くん。解説しよう。」
「はい。まずは一人称です。」
「これは簡単。私が、僕がで書かれれば一人称。」
「ああ、僕は君を愛してるぅ。」
「あってるけど、そりゃセリフだな。」
「小説とかだと、どうなるんですか」
「こんな感じだ。僕は重い荷物を肩に担ぎあげた。荷物の角が肩に食い込む。僕は思わず、うっと呻いてしまった。これからの長い道のりを思うと、僕は途方に暮れた。そのとき、僕の耳に届いたのは、川岸から呼ぶ声だった。」
カチャカチャカチャ
「はい、わかります。僕がしたこと、感じたこと、思ったことが、そのまま書かれているんですね。」
トントン
「その通り」
「あー、望月君」
「すんません」
「で、三人称だね。これは、もっと簡単。」
「さっきのを、彼はってつければいいんでしょう?」
「そうだが、ちょっと変えることもできるんだ。彼は重い荷物を肩に担ぎあげた。荷物の角が彼の肩に食い込んでいく。彼は小さく、うっと呻いた。彼 はこれからの道のりを思って、遠い地平線を見つめた。彼の目的地は、遥かに先だ。しょんぼりした彼に、声をかけるものがいた。川辺にいた若者だっ た。」
カチャカチャ
「視点が変わるんだな。」
「彼からちょっと離れた視点を持ってくるわけだ。」
「はい。川岸の若者と、彼との距離が、だいたい等距離ですね。」
「そこにだれかいるわけじゃない。だから、神の視点になる。」
「それに、ちょっと嘘が入ってる。」
「嘘ですか?」
「彼の心の声だな。ほんとは彼以外には聞こえない。」
「神はそれを察したり、盗み見たりして書いてしまう。」
「でも、普通です。」
「そうだな。もっとも書きやすいから、普通に使われる。」
「だけど、この神の視点って、嘘が混じりやすいから気を付けた方がいいんだ。」
「はい、主人公の立場に戻ってみるんですね。」
「そうそう。」
「で、二人称も書けって。」
「先生、難しすぎだよ。」
「二人称小説、読んだことあるのかねぇ。」
「少なくとも書いてないと、宿題にしちゃだめでしょ。」
「でも、やってみて、水野さん。」
「さっきのテキストだと、だめだろ。えへん。君は重い荷物を担ぐ。君の荷物は重いから、当然肩に食い込む。君はきっと、その重さに辟易してう、って言うだろう。」
カチャカチャ
「君のいく道は、果てしなく遠い。」
ガタッ
「だのに~、なぜ~、歯を食いしばり~」
「ほら、小説の枠を外れた。どうしても、君が主体なのは違和感でいっぱいになっちゃう。なせなら、感想が入った途端、主体が切り替わって一人称でしか表現できなくなってしまうからだ。君がこうしているのを、僕はこう感じていた。とか、君はきっとこう思っているんだろう、と、僕は感じるとか。」
「それに、過去形にしにくいんだ。対象者に起こったことを確認する形になるから、どうしても不自然になっちゃう。」
「むつかしいですね。でも、一つ手があることがわかりましたよ。」
「を、鋭いね。」
「歌詞ですね。二人称って、歌詞にするとすんなり納まるんじゃないでしょうか。」
パチパチ
「ブラヴォー。水野さん、H志君やるね。」
パチパチ
「望月さんが歌ったからですよ。」
「音痴だったけどな。」
「もう。」
「いえいえ、そんな」
「いや、へたくそ。」
ガタッ
「ねえ、水野さん。それ以外のってないのかな。」
「あるよ。」
「え、あるんですか。」
「一つは、望月君の見慣れた形式。」
「あ、それは分かる。水野さんがいつも書いてるやつね。」
「それは脚本だ。そいつをちょっと変えると、戯曲になる。」
「戯曲ですか。えーと、情景説明と、状況描写と、台詞ですね。」
「そう。神の視点とちょっと違う。」
「なぜなら、意図が入っているから。」
「人が操作している世界。それを演出という。」
「その演出を、演出していないように見せるのが、ワタクシ演出家の役目でございます。」
「望月君の出番だね。その前の戯曲を私が担当して、世界の基盤を作る。」
「それは、神の視点じゃなくて。人の視点なんですね。」
「そうだね。戯曲は人の視点。何人称とは別の物だ。」
「もう一つあるんですね。」
「そうそう、水野さんさっきそう言ってた。まだあるの?」
「それは、これ」
「これ、パソコンですけど」
「ここを押すと出てくる。」
トントン
「あ、録音の文字変換ですね。今の会話。」
「そう、昔はできなかったけど、今は結構簡単。自動書記っていうんだな。」
「勝手に、意思もなく」
「演出もなく、説明もなく」
「淡々と、記録するだけなんだ。」
「それを、表示するだけ。」
「プリントして終わりだな。神の視点ではなくて、出力した紙の視点って感じ。」
「ををー」
「そうですか。紙ですか。」
「あ、コピー用紙がなかったんだ。その一箱買っていくからね。」
「水野様お買い上げで。」
「まいどありがとうございます。」

id:gm91 No.31

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ポイント25pt

”This Side of Paradise”

(ちきしょうッ、西のヤツら!)

 帰宅の途中、空襲警報がけたたましく鳴り響き、おかげで今月三度目の徒歩帰宅を余儀なくされた正登は、心の中で毒づいた。
 空襲警報とは言うものの、戦果を狙うというよりはっきり言ってただの嫌がらせとしか思えない散発的な攻撃である。
 ただ、警報が解除されるまで公共の交通機関は一切動かない。そして一端マヒした帝都圏の交通は回復にかなり時間がかかる。夜更けには混乱は収束するだろうが、歩いて一時間程度の距離ならばとっとと歩いて帰る、それが正登の半ば習慣になっていた。

(ん?あれは?)

 人気のない神社の脇を抜けようとした時、森の方へ降りてゆく落下傘の影が見えた。
 正登は護身用の拳銃を握り締め、できるだけ足音を立てないようにして、その行方を追う。

(敵の空挺部隊だったら?)

 興味本位に接近したことを一瞬後悔したが、それにしては無様な降下っぷりだった。
 ガサッ、と大きな音がした直後、バキバキッと枝の折れる音、そしてドスッと鈍い音が聞こえた。音のした辺りを物陰からそっと伺うと、飛行服らしき格好をした男が倒れている。落下傘だったらしき布切れは、無残に破けて枝に引っかかっていた。

(死んでいる、のか・・・?)

 拳銃を握り締めたまま、飛行服の男へ恐る恐る近づく。息がある。

「貴様、西の兵隊か?動くなッ!」
 緊張のあまり思わず出した大声に男は微かに呻いた様だったが、怪我をしているのか意識が朦朧としているようだった。警戒を解かず、男の頭に拳銃を向けたまま辺りを見回す。よく見るとまだ若い、そしてひどく小柄だ。子供なのかもしれない。

(さて、これからどうするか?警察に通報するか?しかしどうやって?)
 
 その時背後で声がした。
「マサト!?」

 振り向かなくても声の主が誰か判った。母の伸子だ。警報を聞いて徒歩帰宅してきたのだろう。

 + + + + + +

 母が、男を連れ帰って介抱するように言ったのは正登には意外だった。
 いや、もっと意外だったのは、男だと思った敵兵が実は女だったことだ。

 ――アタシは医者なんだから、怪我人の介抱くらいしたってバチは当たらないだろう?
 伸子はそう言って、自宅兼診療所の空きベッドに少女を寝かした。
 用心の為、暴れる患者用の拘束具をつけてはあるが、体を圧迫しないように気を使ってあるのは明らかだ。

(警察が来たらどうすんだ?)

 正登は、母の処置に不満を覚えたが、母の気まぐれは今に始まったことではない。
 回復したら尋問して警察に突きだしてやればいい、くらいに考え直すと気も楽になった。
 
 髪を短く刈っているので気がつかなかったが、落ち着いてよく見れば整った目鼻立ちである。歳も自分とそう変わらない様に見える。
 
(こんな娘にまで戦争させてるのか、西は。)

「!? クッ、あ痛ッ!」
「気がついたか?
 悪いが危ないもんはこちらで処分させてもらった。心配しなくても介抱したのはお袋だ。」
「……」
「お前、西のもんか?」
「……」
「俺はオオヤママサト、大きい山を正しく登る、で大山正登」
「……」
「ちぇ、まあいいや。リンゴでも食うか?」
「これを外せ!」
「何だちゃんとしゃべれんじゃねえか、悪いが暴れられると困るんでね、しばらくそうしててくれ。別に取って食ったりしねえよ。それに大分衰弱してる、まともに歩ける体じゃない」
「ここは?何処だ?」
「帝都……の端っこだな」
「生きて虜囚になるとは……死んだ同胞に面目が立たない」
「敵地でノビてたくせに面目も何もないだろ?……それに、毒薬くらいならあるぞ。」
「……」
「……親父はお前等との戦争で死んだ。名誉の戦死って奴だ。おかげで遺族年金とやらが結構な額になるんでね。一応食うには困らない。」
「攻めてきたのは、貴様ら東の方だッ!」
「東だの西だのって下らない事を始めたのは、あんたら日本民主共和国さんじゃなかったか?」
「我が国を愚弄するな!」
「そんなに御国が大事かよ?」
「腐敗した思想だ!」

「うるさいよ!アンタたち!」

いつの間にか帰宅していた伸子の一喝に、二人は黙り込む。

「意識が戻ったみたいだな?」
「一応聞くけど、警察には知らせないのか?」
「野暮なことは言うもんじゃないよ。連中、けが人をいたぶってさ、一応医者だよアタシは。ああ胸糞悪い。その娘のことは、京都から疎開してきた親戚とでも言っときゃいいだろ。」
 
 京都は東西の開戦の混乱の中、早々に中立地帯を決め込んでいた。 
 「西」は、有力者が多数在住している京都には強硬な手段を取れず事実上黙認。
 「東」も、帝の宮城がある以上、迂闊に手を出せなかった。
 表立った戦闘行為は無いものの、双方の工作員がせめぎ合いキナ臭く変貌した街に愛想を尽かして「疎開」する人々は後を絶たない。

 伸子は、ベッドに縫い付けられたままの少女を一瞥すると、正登が習慣のように淹れたコーヒーを啜った。

+ + + + + +
 
 コーヒーを飲み干した伸子は、ため息の後、徐に少女の拘束を解き始めた。
 言葉を発しかけた正登を眼で制し、少女の傍らに座る。

「待遇に不服か?
 息子の言うとおりさ、死にたければ勝手にするがいい。
 だがいずれこの愚かしい戦争も終わる、そうなれば日本人同士で血を流すこともなくなる。
 東だ西だと全く下らない話だよ。」
「共和国軍は……そうやすやすと東の軍門には下らない!」
「そうかい?
 こんな年端も行かない女子供を腹ペコで前線に送るような国がさ、何をどうやって勝てるのかね?」
「……」
「とりあえず暫く安静にしてな、死ぬのはそれからだっていいさ」

「……生き延びて、どうすれば……?」
「わだかまりはすぐには消えやしない、でも時間が解決してくれるさ」
「……東の人間はずいぶん楽天的なんだな」
「そうでないと医者なんかやってらんないよ。……リンゴ、食べなよ」

 少女はリンゴの欠片を齧ると、僅かに顔を綻ばせた。
「……甘くて……おいしい」
「そりゃそうさ、リンゴは津軽って相場が決まってるんだ。アンタ、名前は?」
「アキラ。暁と書いてアキラ。中川暁……です」
「素敵な名前じゃないか」
「母が付けてくれた名です。……父は姫路へ出征したまま還りませんでした」
「ウチの旦那もそうさ、英雄から軍神へ栄誉の出世、アハハ」

 屈託もなく陽気に笑う伸子に、呆気にとられていた暁もつられて笑い出してしまう。
「……アハハハ、あれ?笑うところじゃないのに?
 あれ?何で、私、泣いてるんだろう?」

 伸子は暁の肩をそっと抱くと、掠れた声で呟いた。
「泣きたい時は泣いとくもんさ、涙が出てくるウチが華ってもんさ」

 正登は何故だか少女の泣き顔を見つめていたい衝動にかられていたが、自分の歪んだ表情を見られたくなくて、夕食の支度を口実に部屋を後にした。

id:gm91

5.空から~ 
です。

2012/04/27 00:10:35
id:maya70828 No.32

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6.不思議なネットオークション

題「才能お待ちしております。」

 ネットオークション――誰でも手軽に出品や入札ができる場所。
その中で、通常では手に入らないものが売買されている不思議なオークションがあるという。
今回は、そんなちょっと変わったお話。

 出品募集のご案内
・才能

「才能?」
パソコンを使ってネットサーフィン中、オークションサイトでこんなリンクをみつけた。
カチッ
思わずマウスをクリックしてしまった。

あなたの料理の才能お待ちしております。
ただし、以下の条件を満たしている方の出品に限ります。

「料理の才能を出品かー、おもしろそうだな。」
「どれどれ条件は?」
ブラウザをスクロールさせて条件を確認してみる。
「おっー、これなら自分でも出品できそうだ。」
自分で言うのも何だか料理の腕には自信がある。
さっそく、ハンドルネーム、ギャオで出品してみる。
――おそらく、落札者に自分の料理を振舞うのだと思うが、この条件と何の関係あるんだ?

 数日後、楽1978というハンドルネームで入札があり、落札された。
落札代金の振込みが完了し、いざ商品の発送になって、出品者条件を制限する理由が分かった。
それは、おいおい分かるとして、お互いに住所交換し、発送(料理を振舞う)の準備を進めた。
「よし、これで準備オーケー。あとは落札者の家に行って料理を作るだけだ。」

 さらに数日後、ついに商品を納入する日がきた。
落札者の家がいかにもお金持ちが住む豪邸であることや、このような形のオークションは初めてということもあり緊張した。
ピンポーン
「すいません、○○オークションで出品したギャオですが、商品を届けに来ました。」
「あっ、はーい、どうぞあがってください。」
案内でキッチンへと通される。
「では、さっそくお願いしようかな、ギャオさん。」
「わかりました、楽1978さん。」
さっそく料理の準備にとりかかった。

 最初はカボチャソース作りから。
ホワイトソースに加える玉ねぎをキツネ色になるまで炒める。
炒め終えたら器にとって粗熱を取り、あらかじめ作っておいたホワイトソースに混ぜる。
次にふかしておいたカボチャの皮と種を取り、泡だて器で少々かたまりが残る程度につぶす。
そこへ、先に作っておいた玉ねぎ入りホワイトソースを入れてまんべんなく混ぜる。
これでソースは出来上がり。

 バターをぬっておいたグラタン皿に先程のカボチャソース、下ごしらえしておいたニシン(頭や内臓、骨をとって塩を振りしばらく置いたもの)、そしてピザ用チーズの順に敷く。
 
 さてお次はパイ生地の成型。魚の部分を出来る限り原作とおりに切って飾り、卵黄を塗る。
そして、オーブンでパイにいい焼き色がつくまで焼く。

 最後に丁度良く焼けたらオーブンから出し、オリーブを飾ってニシンパイの完成。 

「できました。よろしければ原作をご覧になりながら、お召し上がりください。」
できた料理を皿に切り分けて、楽1978さんの方へ置き、原作の映像を流す。
「では、いただきまーす。」
パイが一口、二口と、口の中に運ばれていく。
「お味の方はいかがですか?」
「うまいよ・・・サクサクしたパイ生地にニシンやチーズのコクとカボチャの甘味がほどよく合わさって丁度いい。」
「ありがとうございます!」
そして、オークションの取引は無事終わった。
 ――よし、次もこの調子で出品しよう。
パソコンを前に俄然やる気がわく。
 ちなみに彼のブラウザのお気に入りには、このような記録が残っている。

Amazon.co.jp:想像科学文庫 想像お料理本
商品の説明
 内容紹介
人気アニメのあの料理を読みとく!作る!食べる!
ゲゲゲの鬼太郎のハンバーグや小池さんのラーメンのレシピなどが載っています。
誰でも手に入る食材でおいしい料理を作る料理家garyo氏が、アニメや漫画の人気料理について、大真面目に考察する一冊。

 お楽しみ頂けただろうか?
また、今回作った料理が何を元に再現されたか当ててみるのもいいかもしれない。

終わり

id:takejin No.33

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『告白』

暗い部屋の中で、テレビが映っている。画面には、若い女性の姿が見える。
「これを、見てるってことは、私がもうこの世にいないということだと思います。」
少しの間があって、女性は独り言を続ける。
「このDVDが届くのは、4日後ですから、今日はたぶん4月27日ですね。見ているのは刑事さんでしょうか。警察署に送ったので、たぶんそうでしょう。初めまして。田中ユミです。あ、もう会ってるのか。」
暗い部屋にしわぶきの音が響く。
「あの、私を殺した罪で、たぶん山下君が捕まっていると思います。ですよね。」
せき込む声、「すみません、すみません」
「現場には、彼の服も、一緒に飲んだコップも、彼の指紋のついた睡眠薬の瓶もころがってますから、当然つかまりますよね。遺書もないし。」
画面は、部屋を映している。
「これと、この瓶。で、さっき帰ったばかりだから、犯行時刻もあってるし。じゃあね、山下君。4日間苦しんでね。」
画面には、女性が薬を飲む様子が映る。
「警察のみなさん、すみません。この殺人事件、自殺なんです。山下君、釈放してあげてください。」
女性はこちらを睨み付ける。
「山下ぁ、これくらい私には別れ話は辛かったんだよ。いろいろ嫌になったから、さよなら。」
すこしふらふらし始めた女性は、声が途切れがちになる。
「警察のみなさん、すみま、  せん。はんに ん、いませんから。すみませ。」
女性は突っ伏してしまう。
「や~ま~し~た く~ん、す」
女性の伸ばした手が落ちてきて、画面が揺らぎ、天井を映し出す。
テレビからは、大きな寝息が聞こえ始める。

部屋が明るくなる。
画面の前に座っていた若い男性が立ち上がり、大きく頭を下げる。
「すみませんでした。ユミが変なことしまして。ご迷惑をおかけしました。」
となりに座っていた、大柄の男性が若者の肩をたたく。
「ま、いいって。君は殺人犯じゃないし。」
後ろの方で見ていた若い男性がつぶやく。
「薬飲んでから、どうやってDVDを送るつもりだったんだろ。」
隣の初老の男性が答える。
「薬の量も計算できないんだから、まあ、そんなもんだよ。無事だったんだから、これからやり直せばいいさ。」
「そうっすね。」
部屋にいた屈強な男たちは、若者の肩を軽くたたいて出て行った。
若者の前には、大きな寝息の響くテレビが、天井を映し出したままだった。

id:takejin No.34

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『解決策』

「水野さん」
「ほいほい」
「を、上機嫌ですね」
「そりゃそうだ。コピー用紙が手に入ったからな」
「なんて単純な。でも」
「そう。まだ全部書きあがっていない。」
「しかも、難しいのが残ってる。」
「最難関は?」
「アンチノックスだろ。桁違いに難しい。」
「もう一つは?」
「今、同時進行中だ。」
「えええ、水野さんなんてことを」
「でさ、これ。無理だろ。」
「十戒全部破るのですか」
「7番があるから、探偵を犯人に仕立てないとダメ」
「でも、示していない手がかりを使って解決もしなくちゃならないし(8番)、超能力で探偵しなくてはいけないし(2番)、偶然によって解決しなけ ればならない(6番)」
「含みのある助手も必要(9番)」
「実はあったんだという抜け道(3番)、毒薬(4番)、双子(10番)はご都合主義だから簡単だけどね。」
「1番は普通に破ってるからOKとして、中国人みたいな普通じゃない能力を持った探偵とか助手とかはたくさんいるから5番も普通に破ってるね。」
「実は、ルパンを登場させて、ことごとく破るっての書いてみたんだけどさ。」
「ルパンねぇ。いけそうじゃない?水野さん、それ読ませてよ。」
「全部は無理だった。これ。」
「え、予告編?」
「そ。特報!!ってやつ」
「うはは、すぺくたくる」

”特報!!”
ルパンが還ってくる。
探偵として。
「まてぇ、ルパン。逮捕だっ」
「あははは。あばよ、銭形のとっつあん。」
「くそぅ、ルパン。つかまえてやるぅ。」
不二子が殺された?
犯行現場には、血痕と秘密の抜け穴。吹き抜ける風が、抜け穴のふたを揺らす。
「どうやって、殺したんだ」
何かがひらめくルパン。手の中には、怪しい丸薬。
「そうだったのか」
次元の呟きが、むなしく響く。
キンキンキンッ シャキーン 「また、つまらぬものを切ってしまった。」
銭形が顔をめくる。「テレパシーだよ。」現れたルパンの目が怪しく光る。
ルパンと銭形の見上げる空を、黒い蝙蝠のような影がよぎる。「あれは」「やっぱり」
「いったい死んだのは誰なんだ。」
細い山道を激走するフィアット500。嵐の中、崖を下る。
目指すは、怪しくそびえる洋館。雷鳴が響き、雷が塔に落ちる。
門を突き破って飛び込むフィアット。
ルパン。不二子。次元、五右衛門。銭形。そして黒い影。
打ち抜かれる画面。ひび割れた画面から、飛び出すトライアンフ。続いてフィアット。
フィアットからトライアンフに飛び移るルパン。
「不二子ぉぉ」
ワルサーP38から細い煙が、スローモーションで上がる。
ルパンの声がささやく
「この弾丸が、犯人を当てる」

「何だかわかんないけど、見たいこれ」

id:takejin No.35

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『秘密』

あら、また。
なんで文庫本の順序が違っているのかしら。
それも、この一角だけ。

まただわ。
ここは、世界文学全集と日本文学全集のところだから、全然人気がないはずなのに。
ええと、この白い背表紙は下ね。日本文学全集は、赤いからこっち。

今日はそのままねぇ。

あら、昼休みにはこうなってなかったのに。

パターンはあるのかしら。
今日は、これね。

昼休みに私がこの辺にいると、そのままねぇ。生徒の誰かね。
 
ほら、近づかないと毎日ね。
今日は、これとこれとこれ。
 
今日は、これとこれ。

今日のは、ええと、4日前のと同じね。

今日のは初めて。

ここって、後ろが窓よね
あっちから見えるのかしら。
あの体育館の向こうって、男子部ね。

なんだかわかったわ。
パターンは2ブロックあって、左が3パターン、右が5パターン。その組み合わせね。
01とすると、これは数字ね。

学園の出入り口って、3か所だったわね。
下校時刻は…

今日見張ってると、誰も動かさないわよね。
ここを、こう掃除すると、どうなるのかしら。
1が正門、2が裏門、3が山門でしょう?
今日、4時に山門に行ってみようっと。
どんな人が来るのかしら。ドキドキ。


素敵ね、下校時ミステリーって。
(なんか違う)

id:maya70828 No.36

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8.ボーイズラブ ミーツ ガールズラブ

題「桜」

春爛漫。
Kaiがはしゃぐ。
「ソウ、レイ、見て見て~、サクラがキレイだよ~。」
華もKaiにつられる。
「うわぁ~、綺麗。麗ちゃんも見てごらんよ~。」
麗が二人の後を追う。
「待って、二人とも。」
爽がさらに遅れて歩く。
「ちょっと!、歩くの早いって・・・」
 今日は、僕(爽)の呼びかけで花見をすることになった。
Kaiは僕の家でホームステイしている男子学生で、あとの二人は、僕と同じ学校の娘だ。
一見、普通の二対ニのお花見デートのように見えるが、ちょっと違う。
実は僕、Kaiのことが性的に好きだ。Kaiもそれに薄々感づいてるようだ。
さらに僕の勘では華と麗は密かに付き合っているようだ。まぁ、あまり興味はないけど。
 Kaiが一番のりでお花見スポットへ着く。
「ワーイ、早くソウのお弁当が食べたいよ~。」
華が続けて言う。
「じゃあ私は、麗の弁当。」
「二人とも慌てちゃ駄目よ。」
「そうだ、慌てるなよ。」
 こうして花見の準備が整い始まった。
僕は、両手を上げ背筋を伸ばした。
「ふぁー、眠いなぁ~。」
麗が思い出したように言った。
「爽ったら、この前学校で居眠りして立たされたでしょ。」
「そういえば、そういうこともあったなー。」
Kaiが僕の作った卵焼きを食べながら言った。
「ソウは、ぼやんやり屋さんだな~。」
「なんだよ、そういうお前は、人の分の弁当を食ってばっかのくいしん坊じゃないか。」
「いいんだよー。ソウのものはオレのもの~♪」
「そんなこと言ってると、二度と弁当作ってやんないぞ。」
「ひえ~、それはカンベンして~。」
「クスクスッ・・・」
華と麗が笑う。
そんなどうでもいい会話をしながら花見は終わった。
思えば、その時が一番楽しかった。

 花見が終わって数週間後にKaiは祖国に帰った。
来年に、また日本に戻ってくるらしい。
散った桜を見ながら、Kaiと暮らした日々を思い浮かべる・・・

id:maya70828 No.37

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2.「犯人と探偵」のいないミステリー

題「はてなミステリー」

てなちゃん・・・クエスチョン高校に通う人力はてな好きな女の子。活発で考えることが少々苦手。
はてな君 ・・・てなと同じ高校に通う同級生。意外と物知り。

 ある下校途中の会話――
「二学期も今日で終わり!はてな君、正月の初詣はどこでするの?」
「清水寺にしようと思うんだ。」
「それじゃあ、ここ(東京)から結構、交通費がかかるんじゃないの?」
「いや、それが交通費は一切かからないんだ。」
「えっ!?どういうこと?」

 さて、はてな君はどうやって交通費をかけずに初詣をするのだろうか?
みんなで考えてみよう。分からない時はヒントを活用しよう。
*
*
*
*
*
*
*
*
ヒント:文章表現に注目。
*
*
*
*
*
*
*
*
ヒント:なぜ、「初詣に行くのだろうか?」とせずに「初詣をするのだろうか?」という表現にしたのか?
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
 では正解。
「実は、エア参拝というサイトで初詣するんだ。」
「なんだ~、そういうことか。」
「でもさ~、はてな君。やっぱり初詣はちゃんと行ったほうがいいよ。」
「う~ん、それは来年になってから考える。」
「来年になってからじゃ、遅いって!」

終わり

id:gm91 No.38

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【Don't Look Back in Anger】

 空から降ってきた少女、中川暁の体調は順調に回復し、付近を出歩くこともできるようになった。
 敵国の飛行服が近所の川原で発見され、敗走兵の行方が掴めないことに辺りは一時騒然となったが、診療所として人の出入りがある以上はコソコソした方がかえって怪しまれる、という伸子の判断に正登も暁も異存はなかった。
 飛行服のサイズが暁の体格よりかなり大きめであったことや、敵兵が年端も行かぬ少女だ等と考える者もなく、10日もしない内に、何処かへ逃亡したか川で自決して下流へ流されたのではないか、という空気が支配的になりつつあった。

 暁のことは、一応、近所には正登の従姉妹ってことで通っている。
 と、言うよりも伸子が堂々と主張したことに一々詮索する人間はこの界隈にはいない。
 ――そのはずだった。


 伸子の診療所を、何の前触れもなく、中背の男が訪ねて来た。
「どちらさん?」
「私、捜査官の笹生と申します」
 男が見せた身分証の紋章に気がついて、伸子は露骨に顔をしかめる。
「特高の刑事さんが、軍神様のお宅に何の御用かしら?」
「先月、敵兵がこの辺りに降下したという騒動について、少しお話を伺えますか?」
「駐在さんには前に知ってることは全部話したんだけど」
「申し訳ありません。これも私の仕事でして。お手間は取らせませんので」

 伸子はわざとらしく迷惑そうな顔をしたまま、笹生を中へ招き入れた。

「……何度も言いますけど、それらしい輩に見覚えは在りませんよ。
 この辺りは皆顔見知りだからね。他所もんがいりゃ直ぐわかるし」
「そのようですね。そう言えば最近、ご家族が増えたと伺いましたが。」
「ああ、暁のことかい?
 今息子と出かけてるけど、あれは京都から疎開してきた姪だって話もしてあったと思うけど?」
「確かにそのように伺っております。暁さんの身元について証明できるものは在りますか?」
「あの子はね、京都でスパイかテロリストだか知らないが、あんた等のお仲間の抗争に親が巻き込まれて命からがら逃げ出してきたんだよ、そんなもん残ってやしないよ」
「そうですか。
 わかりました、今日のところはこれで」

 笹生が診療所を後にしようと立ち上がった時、買い物を終えた正登と暁がちょうど戻ってきた。
 正登は、不審な来客を怪訝な眼差しで見送った後、伸子に詰め寄った。
「……あれ、軍人だろ?また妙な仕事の依頼か?」
「惜しいがちょっと違う、特高の捜査官だとさ。暁のことを嗅ぎ回ってるみたいだな」
「!」
「うまくごまかせた、と思いたいが……」
 そんなに甘くないだろうな、と言いかけて伸子は口をつぐんだ。

+ + + + + +
『狭まる包囲網。屋島要塞陥落。』
『政府軍は西の本拠地広島へ向け進軍中。』
『西は呉に戦力を集結し徹底抗戦の構え。いよいよ最終決戦か』

 新聞の見出しが威勢のいい事を並べたがるのは今に始まった事ではないのだが、その内容が具体的になってくると、正登は泥沼の戦争の終局が近いことを期待せずにいられなかった。
 広島への圧力が高まるにつれ、「空襲」はめっきりなくなったものの、市街地での嫌がらせのような無差別テロが目に付くようになっていた。けが人こそ出ていないものの、全ての元凶は目下の敵、西日本こと日本民主共和国であるとの風潮が高まっていくのは、ほぼ必然の成り行きだった。

 特高が診療所を監視しているのは暁の身辺を洗う為だとか、泳がせておいてテロリストらを一網打尽にする為だとか、尤もらしい風聞が拡がるのに、さほど時間は掛からなかった。

「どうする?ってか、暁、アンタどうしたい?」
 憂鬱そうに尋ねた伸子に、暁はキッパリと答えた。
「国へ帰ります。これ以上ご迷惑はかけられません」
「しかし……どうやって?」
「京都まで辿りつければ、同胞と接触できると思います。その後の事は成り行きで。」
「確かに疎開便の帰りはガラガラだけどな……」

「……俺が、京都まで送るよ」
 沈黙を守っていた正登が、意を決したように口を開いたことで『作戦』は可決された。

+ + + + + +

「どうかしたか?」

 京都行きの便を求めて都心へ向かう車中。
 二人掛けクロスシートの隣席で落ち着かない様子の暁に正登が声を掛けた。

「……やっぱりこんなヒラヒラした服、着た事がないし……」
 要するに照れているらしい。

 ちょっと前時代的と言えなくもないが、白いワンピースが暁には良く似合っていた。
『作戦』の決行が決まるや否や、伸子が箪笥の奥から引っ張り出して来たものだ。
 死んだダンナに初めて買ってもらった記念の一品だ、と聞くと暁は固辞しようとしたが、伸子が寄り切った。

『アタシはもうこんなの着れないし、まさかこのドラ息子に着せる訳にもいかないだろう?
 ほら!良く似合うじゃないか?』
『……でも、大事な物では?』
『もちろん、返してもらうよ』
『!?』
『必ず、アンタはアタシに返しに来るんだ、約束だよ』
『……約束します。きっと』

 
「……確かに、似合ってるよな」
「え!?今、なんて?」
 思わず口にしながらも照れくささに耐え切れなくなった正登は、暁の質問を黙殺した。
 微妙な空気が二人を包む。車窓に視線を移すと、咲き乱れる桜の花が風に舞い乱れていた。
 
 ――ずっと、このまま、どこにも着かなければいいのにな。
 陽射しにまどろみながらそんな事をぼんやりと考えた時、暁が不意に身を硬くしたのが正登にも伝わった。

「正登」
「どうした?」
「……つけられてる」
「特高か?」
「多分」
「走れるか?その靴で」
「問題ない。確認済みだ」

 電車が駅へ滑り込み、再び扉が閉じるその刹那、二人はホームへ飛び降りた。
 何人まけたか判らないが、振り返る余裕もなく隣のホームの電車へ滑り込む。直後にドアが閉じ、逆方向へ列車が動き出す。どうやら同じ列車には追っ手は乗れなかったようだ。

「これから、どうする?」
「京都行きの便はいくらでもある。次の八王子で車に乗り換えよう」
「わかった」

 八王子駅のホームを駆け抜け、改札から飛び出す。
 (どれでもいい、直ぐに出そうなバス……あれだ!)

 駆け出した二人の行く手を阻むように現れたのは、笹生だった。
「中川暁さんですね。任意ですがご同行願います」
「待ってくれ、この娘は俺の従姉妹なんだ。京都の実家に送るところ…」

(……がと)

 なにか聞こえた気がして、正登は振り向いた。
 いや、振り向こうとした時、首を後ろから固められ頭に何か硬いものを押し付けられた。

「自分は日本民主共和国海軍、第九〇三航空隊所属少尉、中川暁である。」
「アキラ!?」
「これより原隊に復帰する為、日本国政府に対し適切な移動手段を要求する。 
抵抗すれば人質の命はないぞ!速やかに列車か車を用意しろ!」

 事態が呑み込めない正登とは対照的に、冷静さを崩さず笹生が暁に問いかける。
「それは市民自警用に配布されたゴム弾です。人は殺せませんよ」
「そうか?この距離ならただでは済まないはずだ」
「とにかく落ち着いてください」
「うるさい!早くしろ!」

「……仕方ありませんね」

 笹生はそう呟くと同時に、拳銃を持った暁の手首を掴んだ。
「え?」
 まったく反応できない暁。
 そして笹生は間髪入れず暁の手首を捻り上げる。転がる拳銃。

「重要参考人、中川暁、確保しました。負傷者ありません」

+ + + +

 取調室。暁を尋問する笹生

「……本当に、それでいいのですか?」
「処刑されれば仲間にも面目が立つ」
「今時そんな物騒なことはしませんよ、西さんじゃあるまいし。
 ただまあこのままだと監獄行きは免れません。問題はその後だ。
 西の脱走兵が、のほほんと暮らせるほどここは豊かじゃありません。」
「脱走兵?」
「あの騒ぎ、いろんな憶測が飛び交っていますが、公的には脱走兵が市民を脅迫ってことになっています」
「……つまり私は裏切り者、ってわけか」
目を伏せ黙り込む暁。

「でも、どうも腑に落ちない、辻褄が合わないことがあります。そこを調べるのが私の仕事でして。
 大山正登君、何度も面会を要求してきている。
 彼もまた重要参考人ですので、調べがつくまではお通しできませんが」
「あいつは何も関係ない。私が利用しただけだ」
「彼は、自分が共犯だと主張しています。あなたに逃亡を示唆しその便宜を図ったと。
 彼の供述もまた、色々不審な点があり、そのまま承ることはできないのですが、あなたのお話と矛盾していることは事実です。」
「……バカか……あいつは」

「とにかく二言目にはあなたに会わせろの一点張りでして。
 まるで、糸の切れた凧、そんな感じです」
「……私は、このままここに留まるわけにはいかない。
 同胞が、仲間が、命を張っているのに、自分だけが東でのうのうと……」

「戦争は終わりましたよ」
「え?」
「今朝、広島の政府は降伏しました。予定されていた呉への総攻撃も中止です。
 九州が手のひらを返した……西と心中する気はさらさらないそうです。」

 湯呑に淹れた茶を啜ったあと、笹生は徐に新聞を暁に渡す。
『西日本、無条件降伏』
――九州連邦軍の拠点、佐世保鎮守府でクーデター発生、太宰府の九州連邦政庁を占拠。小倉、熊本、都城の各旅団本部も同調、日本国政府への恭順を宣言。九州の「寝返り」に西日本の政府も態度を軟化、日本国政府へ降伏の意思を伝えた。

「もう一度伺います。あなたはどうしたいのですか?」

+ + + + + + + +

大山診療所。
昼下がり、焦燥した表情で待合所の長椅子の一部と化していた正登を、笹生が訪ねてきた。

「刑事さん?…お話はすべてしましたよ?」
「そうじゃありません、謎は解けました。事の始終は彼女から全て伺いました」
「……じゃあ俺も共犯ってことで、晴れて容疑者に昇格ってことですね」
「まあそういうことになりますが、若年ですし、被害者も特におりませんので、そう大事にはならないと思います。形式上の審議が開催されますので、近日中に改めて係の者が伺います。
 それよりも、彼女の保護者を探しておりまして。」

「迎えに行ってやれ、正登」
 奥でコーヒーを啜っていた伸子が待合所に入ってくる。

「アタシが保護観察官資格持ってることは確認済み、ってことでいいのかしら?刑事さん」
「話が早いですね。お願いできますか?」
「乗りかかった船、だしね。そこの置物と違ってあの子結構役に立つし」
「ただ、騒動にはなりましたので、しばらく面倒なこともあると思いますよ。
 彼女の今後の身の振り方もありますし」
「生きてりゃなんとかなるさ」
「そうですね」
「勿体ぶった割に、ずいぶん楽天的じゃない」
「そうでないと捜査官なんてやってられません」
「それ、ダンナの口癖」
「そうでしたね」
伸子と笹生は、呆気に取られて固まっている正登を尻目にクスリと笑った。

id:gm91

5.のパート2です。ちょっと長いですけど時間ないのでこの辺で…。

2012/04/28 11:25:45
id:gm91 No.39

回答回数1091ベストアンサー獲得回数94

ポイント25pt

【Be Here Now】

「部長、何か?」
「笹生捜査官、調書は小説ではありません。業務上の報告書です。即刻書き直しを命じます」
「しかし部長、私は供述に基づき調査した結果をですね、できるだけわかりやすく報告しようと色々工夫をしてですね、また、事実に反することは一切記載しておりません。純然たるノンフィク……」
「笹生捜査官!」
「了解しました!直ちに修正致します。」

+ + + + + + + + +

捜査調書 第AF101-34005号 改訂A

1.概要
 星歴1245年3月15日14時、八王子駅南口バスロータリーにおいて発生した、未成年者誘拐未遂事件の経緯について報告する。

2.影響
 本件に伴う死傷者なし。物的損害も特になし。

3.関連人物

中川暁:
 被疑者。17歳。女。出身地:新美原市尾道区。
 日本民主共和国海軍、第九〇三航空隊所属の航空機搭乗員。階級、少尉。
 当局の捜査に対し逃亡の疑いあった為、当局により身柄を確保。

大山正登:
 重要参考人。19歳。男。帝都産業大学工学部学生。
 被疑者の逃亡について便宜を図った疑いあり。
 大阪城攻略戦で多大なる功績あった大山虎生中佐の第一子。

大山伸子:
 重要参考人。38歳。女。大山診療所代表医師。大山正登の母親。
 被疑者の逃亡について便宜を図った疑いあり。
 軍属医師として政府軍の活動にも貢献。

4.経緯
 1245年2月14日:
  中川暁、帝都への航空機による浸透攻撃に際し乗機撃墜され、都内へ降下。
  降下時に負傷し、大山伸子により大山診療所へ保護される。
  保護に関して、当局への申請は特に無し。

 1245年3月15日:
  当局の追及を察知し、日本民主共和国への逃亡を計るが失敗。
  八王子駅南口にて、同行していた大山正登を人質として抵抗するも、当局により身柄を確保。
 
5.捜査官意見
 以下の観点より、被疑者中川暁の処分は保護観察が適当と判断致します。

1)未成年者誘拐容疑に関して
 被疑者は大山正登の所持していた拳銃(市民護身用)を奪い取り、危害を加えることを示唆し逃亡の為の交通手段を要求したが、拳銃の安全装置を解除しておらず、危害を加える意図がなかった事は自明である。
 拳銃の構造について知識がなかった可能性については、軍事的な教育を受けていることから否定される。

2)公務執行妨害容疑に関して
 事件発生時点での被疑者の立場はあくまで重要参考人であり、当局も捜査並びに任意同行を求める過程で被疑者へ不要な心理的圧迫を与えた可能性が否定できない。被疑者が若年かつ精神的に不安定な状態であることを考慮すると、突発的な自己防衛行動と考えるのが妥当である。
 なお、被疑者の行動による捜査官、一般市民への被害は発生していない。

3)騒乱罪容疑に関して
 八王子駅での騒動は、当局の捜査に対する容疑者の突発的な行動であり、組織的な計画の痕跡は無し。 
 また、都内で散発したテロに関しては、テロ実行犯と連絡を取った形跡がなく、被疑者との関連性は一切認められない。
  
4)密出入国容疑に関して
 被疑者及び重要参考人の供述には、京都にて国外逃亡への協力者が存在する可能性について言及されていたが、当局の調査の結果、類似した事例は存在するものの、本件について具体的な計画及び連絡手段は用意されて居なかったことが判明している。(調査の詳細については第三種機密事項に相当する為、本書での記述は省略する)


6.審議予定日
 1245年4月20日 

7.改訂履歴
 改訂A:1245年4月2日 笹生
 ・上長指示により全面的に改訂した。


                       以上

+ + + + + + + + +

「笹生捜査官、一つ確認しておきます。」
「何でしょうか?部長」
「重要参考人大山正登の父親、君の元上官ですが、この調書の内容についてその件が影響している可能性はありますか?」
「ありません」
「ならばよろしい、ご苦労様でした」
「失礼します」

id:gm91

9.です
私はこれにて打ち止めです。
・・・つかれた

2012/04/28 11:26:24
  • id:gm91
    締め切りはいつ頃でしょうか?
  • id:garyo
    締め切られる直前位まで。はてなから催促メールが来てから、締め切りまでの間くらいだと思います。
  • id:maya70828
    たぶん、しないとは思いますが、ルールには1人につき複数回答できるなどの条件が特にありませんでしたが、どうなんでしょうか?
  • id:takejin
    「水野さーん」
    「暇ないよ」
    「え」
    「さあ、帰って帰って」
    「えええ。水野さん本領発揮と思ったんだけどなぁ」
    「だから、暇ないって」
    「あ、このメモ。これも、これも。この画面も。あ、あ、」
    「暇ないって言ったろ。ぶぶ漬けも出てこない演出家が」
    「ああ、水野さんもおんなじでしょ。自信満々でタナボタなんて言ってさ。」
    「ま、まあな」
    「はてなの」
    「だから、暇ないよ。脚本書いてらんないからね」
    「分担しましょうよ」
    「なんだよ、好きなの書けよ。制限ないんだからさ」
    「そっか。じゃ」
    「ずいぶんあっさり帰ったなぁ。あ、コピー用紙切れてたんだ。文房具屋に行かないと。」
    ※こんなの書いてますが、本編に行けるかどうかはわからないっす。
  • id:koumikoko-ll
    DSからだと文字数ギリギリでした。
    読み返すと、空から美少女が降ってきて「始まる」かは微妙かもしれませんね、これ…
  • id:garyo
    >たぶん、しないとは思いますが、ルールには1人につき複数回答できるなどの条件が特にありませんでしたが、どうなんでしょうか?
    デフォルト5回の回答数を10回に増やしていることからご想像下さい。
    だぶん、ないとは思いますが、10個のお題全てに回答される方も想定しております。
  • id:maya70828
    誤字、脱字などの指摘よろしくお願いします。
  • id:gm91
    >誤字、脱字などの指摘
    そういうことは基本自分でやるものだと思いますです。
  • id:takejin
    やっと半分。書きにくいのと、時間のかかりそうなのが残ったな。
  • id:garyo
    もしかして全部書かれる御つもりでしょうか?
  • id:takejin
    できれば。
  • id:gm91
    30回答到達、おめでとうございます。
  • id:takejin
    書けた。 駄作から超駄作まで。
  • id:maya70828
    8.ボーイズラブ ミーツ ガールズラブ
    ボーイズラブとガールズラブを両方書かないといけないかと思い登場人物を4人にした結果、ストーリーが単調になってしまいました。申し訳ありません。でもこれが限界。
  • id:takejin
    一応お題との対応を。
    『降り下りしもの、そは…』5.空から美少女が降ってきて始まるストーリー
    『曲がり角』 3.曲がり角でぶつかる何かから始まるストーリー
    長い題名なので割愛 8.ボーイズラブ ミーツ ガールズラブ
    『浮気調査報告書』9.報告書小説(書簡体小説の報告書版。メール体小説というのも考えたけど)
    『返却口』 6.不思議なレンタル屋。他店では決して扱ってない世にも奇妙なものが借りれるらしい。
    『デス・スター売ります』4.不思議なネットオークション。通常では手に入らないものが売買されているらしい。
    『紙の視点』 1.「1人称小説・2人称小説・3人称小説」以外の小説
    『告白』 2.「犯人と探偵」のいないミステリー
    『解決策』 7.アンチノックス(十戒を全て破ったミステリー)
    『秘密』 10.コージー・ミステリ


  • id:gm91
    書きかけがあるので、昼までは締め切らないで欲しいです。すみません。
  • id:minoru-0413
    minoru-0413 2012/04/28 15:08:52
    いつも誰かが死んでるらしいので(死んでましたっけ…?)
    今回は頑張ってみたんですが
    そういや死という言葉が出る話ばっかり書いていたような気もします
    出てない話もあるけど誰か死んでたり匂わせてたり
    私結構病んでるのかなあって改めて思いました
    今回は誰も死んでないぞ!
    生きてたぞ!




    あ、金魚が死んでた。
  • id:gm91
    実は、2.とか3.とか絡めようなんて野望もあったんですが、それどころじゃなくなって沈没しました。

    もうちょっと時間欲しいですよね。1wって結構ツラい。システム的に2wいやせめて10日とかくらいは延長できるとありがたいですけどね・・・。
  • id:takejin
    ま、短期決戦も、かきつばたの面白みでもあるかもしれないし。
    今回は、私の初の試みで、1作に一日以上かけないという縛りを入れてみたんです。
    結果、中途半端なものの大量生産でしたが。
  • id:gm91
    そーいえば、昔読んだ中に報告書小説ありましたよ
    出張報告書なんだけど、目的地にたどり着けませんでした。ってオチ。
    確か清水義範だったと思うけど(違ったらゴメンです)、9.はそういう方向で考えてたんですけど、やっぱり面白いオチが浮かばなくて…。

    結構5.に食いついた人が多かったので、私も半ばやけっぱちで飛びつきました。

  • id:takejin
    全編報告書じゃないけど、筒井康隆にも、
    新日本探偵社報告書控
    ってのがあったりします。
    清水義範だと、書簡小説とか、「迷宮」みたいにいろいろな媒体を使うのとか、年賀状小説とか(これ傑作です)いろいろありますね。
  • id:gm91
    あ~筒井氏も書いてそうですね。探してみます。
    あと、年賀状小説、存じませんでした!ヨチノリは結構読み倒してるつもりだったんですけど。多作すぎて付いていけねえ…

    しかし、女王陛下の行幸がないのが寂しい限りですね。

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