http://plaza.rakuten.co.jp/kaorin7777/diary/200606240001/
イカのスミは、イカスミスパゲッティのように、色々な料理に使われています。イカスミとタコスミの主成分は、セピオメラニンと呼ばれるメラニンの一種で、成分的にはそれほど違いはありません。しかし、タコのスミを料理に使うという話は、聞いたことがありません。タコスミは、イカのスミと、どこが違うのでしょうか。
イカスミが料理に使われるのは、アミノ酸がたくさん含まれていておいしいためです。一方、タコスミスパゲッティが無いのは、アミノ酸がイカスミの30分の1程度しか含まれていないため、タコのスミがおいしくないからです。
また、粘りけに富むイカスミと違って、タコスミは水っぽいため、スパゲッティにはからませにくく、料理に使いにくいようです。そういうわけで、タコスミは料理には使われないようです。
アミノ酸の含有量の違い、水っぽさの違いなどです。
イカスミ
おいしそうな香りをさせながら、
あまり広がらず塊で水中を漂うようになっていて、
逃げるときに自分の身代わりとして使う
タコスミ
水中にパァっと広がるようになっていて、
逃げるときに煙幕として使う
イカとタコの墨の違いはこちらのサイトがわかりやすかったです。
http://www.asahi.com/edu/nie/tamate/kiji/TKY200603130404.html
まとめ
イカスミ | タコスミ | |
---|---|---|
使用目的 | 分身。粘り気が多く吐き出した後も塊となる為 | 煙幕。広がって目眩ましとなる為 |
味 | 旨み成分のアミノ酸が豊富。パスタ等に使用 | あまり料理には使われない |
噴出方法 | 墨袋という器官があって体内に取り込んだ海水と混ぜて漏斗という煙突のような器官から噴出 | イカと同じ |
黒い成分ですが、どちらも95%がセピオメラニンで主成分は同じですが、イカの場合はマグネシウム、カリウムがくっ付いた塩類化合物、タコの場合はチロシンという毒の成分が含まれます。毒性の高いタコとしてイイダコがいます。
ただしイカスミにもチロシンは含まれますが、タコはその毒で餌を取る場合がある為にタコスミの毒のことがよく言われるそうです。
この表を見ると実はタコスミにもアミノ酸がたくさん入ってることがわかります。
実際のところなぜタコスミが料理に使われないかというと、それはタコの方が墨の量が少なく袋が破れやすい為に取りづらいからというのもあるそうです。