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鍵を開けて留守にすることのリスクについて質問です。
http://anond.hatelabo.jp/20130801151929
↑この方は「論理」「論理」言うわりには、鍵を開けて留守にすることのリスクについてソースを示してないようでした。
そこで、「鍵をかけずに30分ぐらい家を出たところで、ひどい目に合う確率は交通事故より低いだろう」ということについて、本当のところはどの程度リスクの差があるのかを知りたいです。
リスク評価の方法についてはお任せいたしますが、情報源については統計調査などを参照することを条件とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

●質問者: Lhankor_Mhy
●カテゴリ:科学・統計資料 生活
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 1/1件

▽最新の回答へ

1 ● meefla
●200ポイント ベストアンサー

鍵をかけずに30分ぐらい家を出たらひどい目に合う確率:30分ぐらいの間に交通事故でひどい目に合う確率
≒鍵をかけずに外出して空き巣にやられる確率(年間):交通事故で負傷する確率(年間)
と考えました。
地域差もあるでしょうが、交通事故率も犯罪率も高い東京都の場合で比較します。

まず、空き巣のほうですが、平成24年中の侵入窃盗(空き巣)の傾向 :警視庁 によれば、

  1. 空き巣の件数:3,473件 (「平成24年中の傾向」より)
  2. 窓ではなく出入り口から侵入する確率:29.7% (「空き巣の侵入口」より)
  3. 無施錠で被害に会う確率:(34.7+40.7+43.2)÷3=39.5% (「空き巣の侵入手段」より)

ですので、鍵をかけずに外出して出入り口から空き巣にやられた件数は、3473×0.297×0.395=407件
となります。
平成24年1月の「住民基本台帳による東京都の世帯と人口」
http://www.toukei.metro.tokyo.jp/juukiy/2012/jy12qf0001.pdf
によれば、東京都の世帯数は6,368,485世帯です。
玄関に鍵をかけずに外出する人の割合は、あなたの一票 - [防犯]All About の「自宅の玄関や窓の鍵をかけずに外出したことはありますか?」によれば17%ですので、鍵をかけずに外出して空き巣にやられる確率は
407÷(6,368,485×0.17)×100=0.038%
となります。

次に交通事故ですが、「東京都内の交通人身事故発生状況」(平成24年)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/toukei/jiko/data/h24.pdf
によれば、死者数が183人、負傷者数が54,837人ですから、合計で55,020人です。
上記の「住民基本台帳による東京都の世帯と人口」によれば、東京都の人口は12,686,067人ですから、交通事故で負傷(ないし死亡)する確率は、
55,020÷12,686,067×100=0.43%
となります。

0.43÷0.038=11.3 ですから、「鍵をかけずに30分ぐらい家を出た場合、ひどい目に合う確率は、交通事故の1/10以下」と言えるでしょう。

以上、お役に立てることを祈りつつ。


Lhankor_Mhyさんのコメント
おお、素晴らしい。さすがです。 しかしこれ、自分の感覚よりもずいぶん差がある感じがしますね。もちろんバイアスがかかってるんでしょうけど、「鍵をかけずに30分ぐらい家を出た場合、ひどい目に合う確率は、交通事故の1/10以下」かあ……

Lhankor_Mhyさんのコメント
あれ? この空き巣統計とアンケートを表にすると、 | |玄関施錠|玄関無施錠| |空き巣被害|3066|407| |全体|5285842.55|1082642.45| |被害確率|0.00058004|0.000375932| となって、鍵をかけた方が空き巣に遭いやすくなってしまう(オッズ比1.54) なんでだろう?アンケート結果の信頼性かな?

meeflaさんのコメント
All About のアンケートは多分母数が少ないので、信頼性には難があるかもですが、玄関に鍵をかけずに外出する人の割合は1割から2割程度で良いんじゃないでしょうか。 玄関の施錠の有無という事で窓を除外して計算しましたが、空き巣の7割は窓から侵入します。 空き巣を防ぐためには、窓の対策も大事という事ですね。 で、厳密に玄関の施錠の有無による空き巣発生率の違いを計算するには、「空き巣に入ろうとしたけど玄関に鍵がかかっていたので断念した」という、空き巣未遂の数が必要になります。 探した限りではそういう統計は見つかりませんでしたし、玄関に鍵がかかっててもピッキングしたり窓を破って侵入したりするのがプロの空き巣というものです。 お金持ちの人であれば鍵の施錠率は高くなる筈ですが、空き巣の被害に会う確率も貧乏な人よりは高くなる筈ですよね。 ちなみに、空き巣を含む侵入盗の件数で、平成19年から平成24年まで6年連続で全国ワースト1位だった愛知県警の資料 http://www.pref.aichi.jp/police/gaitou/pdf/juu-jittai.pdf も当たってみましたが、空き巣における無施錠の比率は東京の半分以下で18.1%です。 空き巣よりも数が少ない忍込み・居空きだと無施錠が56.0%になりますが、これを含めて侵入盗における無施錠の比率を計算しても {5,465×18.1+(1,449+291)×56.0}÷7,205×100=27.2% で、東京の4割前後より低くなります。 愛知県で計算すれば、無施錠による被害確率はさらに低下するでしょう。 ま、そもそも、事故に遭遇する確率と犯罪に遭遇する確率を比較している、という時点で、事故の方が多いに決まってるわけなんですけどね。

Lhankor_Mhyさんのコメント
あー、なるほど。 集合住宅とかだとベランダから侵入することが多いから、そうすると玄関無施錠だけど気付かずに窓を割って侵入、ということもありますもんね。 それに、無施錠箇所の窓:玄関比率を侵入経路での窓:玄関比率と同じと考えていましたが、そうとも限らないかも。窓は割って侵入されることが多く玄関は無施錠が多い、ということもありえなくはない、かな? >事故に遭遇する確率と犯罪に遭遇する確率を比較している、という時点で、事故の方が多いに決まってる そう言われて気づきましたが、というかすでにお気づきなんでしょうけど、「鍵をかけずに外出したことがある」人が常に無施錠ということもないですね。10回に1回ぐらい鍵をかけ忘れると考えると、外出機会あたりの交通事故率と空き巣被害&無施錠率は同じぐらいになる計算ですか。 まあ、手に入る情報源だけで推定しようとすると、そこまで考慮するのは無理なんでしょうね。

あるぴにっくすさんのコメント
「リスク」をどうとらえるか、にもよりますが、施錠しない状態で空き巣に入られた場合、通常適用される盗難保険が下りない可能性があります。 つまり、金銭的な潜在リスクは施錠の有無により雲泥の差があるということになります。

Lhankor_Mhyさんのコメント
おーなるほど。その視点はなかったです。
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