太陽放射 - Wikipedia
こちらの青地のグラフのきいろい線がオゾン層を通り抜けてきた海表レベルのスペクトルです。右が長波長です。ほぼすべての可視光線が、とおりぬけてきています。赤外線の一部はオゾン層、水蒸気、炭酸ガスに吸収されますが、届く波長のほうが多いようです。
http://web.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~yamaharu/LEP7.htm こちらのほうがわかりやすいかもしれません(可視光と赤外の区別が書き込んでありますので)。
オゾン層で特別に起こっているのは、酸素分子→酸素原子の反応、酸素分子+酸素原子→オゾンの反応、オゾン→酸素分子+酸素原子の反応。
これが起こるのは、短波長の光を含んだ太陽光が降り注いでいるからです。
オゾン層を通るとき、特定の波長の光がこれらの反応を起こします。その時に、その短い波長の光が吸収されて、「紫外光が減少」するわけです。
オゾン層通過時に吸収される主な波長は、
酸素分子が吸収して分解する→240nm前後
酸素原子と酸素分子が結合する → 特に必要ない
オゾンが光を吸収して分解する → 240nm?340nm程度
200nm以下は、空気中を通りにくいので、オゾン層より前にかなり減衰している。
そこで、オゾン層前後で減少しているのは、340nm以下の紫外線ということになる。それ以外は、オゾン層は通常通過している。(酸素はその他にも吸収帯があるが、吸収率が低いので、減衰は少ない)
簡単に表記すると、
マイクロ波、遠赤外線、赤外線、近赤外線、可視光、長波長側紫外光 が通過。
短波長紫外光が減衰
というところでしょうか。