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肝臓と交感神経について
交感神経が優位になると肝臓の血管平滑筋が緩み血流がよくなってグリコーゲンの分解が活発になる(骨格筋に糖をせっせと送る)そうですが
てっきり内臓は副交感神経優位で活発に働くのかと思っていたらそうではなくて肝臓は交感神経優位で活発に働くのでしょうか?ご教授お願いします。

●質問者: koko24
●カテゴリ:学習・教育 医療・健康
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 2/2件

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1 ● gizmo5
●0ポイント

てっきり内臓は副交感神経優位で活発に働くのかと思っていたらそうではなくて

どこでそのように思ったのかわかりませんが、交感神経で活発に働く臓器は肝臓だけではありません。
膵臓:インスリン分泌が増える
心臓:心拍数が上がる
肛門括約筋:締まる

活発に働くということをどのような基準で考えるかによりますが、要はバランスです。
例えば、膀胱は交感神経優位で排尿筋は弛緩しますが、括約筋は収縮します。
膀胱は尿を貯めるのがその働きですから、排尿筋が弛緩するということはより多くの尿を貯めることができるので、活発に働いているというふうにも考えられます。


koko24さんのコメント
ありがとうございます。 でもネットで検索するとストレスは肝臓への血流を妨げるとか、ストレスは肝臓に悪いとか、肝臓は副交感神経で動いているとか、、、と書かれてますが、、矛盾を感じます。

gizmo5さんのコメント
ネットで検索したときには、何を根拠に書いているのかを調べた方が良いです。 業者の宣伝目的やそれに類するもの、個人の思い込みで書かれたものがたくさん転がっています。

koko24さんのコメント
どうもありがとうございました。

2 ● なぜなに
●100ポイント ベストアンサー

こちらの某大学の公開講義ノートのPDFファイルの6ページ目からの、
「自律神経系の解剖と生理『交感神経系』」の項目が参考になるでしょうか。:
http://www.ninomiya.med.tottori-u.ac.jp/homepage/ANS.pdf

交感神経の刺激により、肝臓では糖新生・脂肪の分解が亢進し
(=エネルギーを動員する)、胆汁 bileの分泌が抑制される。

(7ページ)

また、肝臓だけでなく腎臓も交感神経の刺激でレニンの産生を亢進します。

交感神経の刺激により、腎臓ではレニンの産生が亢進する(=血圧が上がる)。

(7ページ)

尚、8ページの一番上に、交感神経が影響する効果器をまとめた図があります。

更に、8ページ目から「副交感神経系」についての記述もあり、
同じ様な臓器でも、交感神経と副交感神経の両方から影響を受けるが、
それぞれで異なる反応を示す臓器があることが分かると思います。

次は副交感神経。効果器は交感神経とほとんどいっしょ、だけど
明らかに違うところもあるので注意してください。

(8ページ)

副交感神経の刺激により、肝臓ではグリコーゲンの合成・脂肪の合成が亢進し
(=エネルギーを蓄積する)、胆汁 bileの分泌が促進される。

(9ページ)

つまり、肝臓は交感神経と副交感神経の両方の効果器なのです。
しかし、交感神経と副交感神経とで異なる(ほぼ反する)反応を示します。
すなわち、交感神経が優位だと、おっしゃるように肝臓は、
「血管平滑筋が緩み血流がよくなってグリコーゲンの分解が活発になる
(骨格筋に糖をせっせと送る)」という、「糖新生・脂肪の分解が亢進
(=エネルギーを動員)」するのですが、
逆に副交感神経が優位だと、肝臓は「グリコーゲンの合成・
脂肪の合成が亢進(=エネルギーを蓄積)」するのです。


koko24さんのコメント
ご丁寧にどうもありがとうございます。 肝臓はグリコーゲンがらみだけではなくさまざまなはたらきをしていますが結局交感神経、副交感神経どっちが優位でうまくはたらくのでしょうか? 交感神経優位で胃の働きが低下するとつられて肝臓の働きも低下するようにもおもえるのですが、、、」

なぜなにさんのコメント
身体の臓器は連携プレーをしているので、例えば胃の働きが 交感神経の作用で抑制されたりして消化がうまくできないと 肝臓まで行き着くグリコーゲンの量が減る場合がありますが、 肝臓そのものの働きが低下するというわけではないようです。 その場合も、肝臓は脂肪組織から放出される遊離脂肪酸や グリセロールを、トリグリセドやグルコースに変換しています。 肝臓に蓄えた分からも、グルコース枯渇時には代替エネルギー源の ケトン体の合成が肝臓で行われますので、胃から入ってこなくても、 肝臓や脂肪細胞に蓄えがある限りは、むしろ活発に活動します。 肝臓は交感神経と副交感神経の両方の「二重支配」を受けており、 交感神経と副交感神経は肝臓に対して正反対の影響を与える 「拮抗作用」がある同様の自律神経ですので、それぞれ 肝臓の違う働きに影響を与えている同様の存在なのです。 只、他の臓器や免疫などの中には、交感神経の高ぶりによって 抑制されるものもあるので、その影響を考えて全体的に見た時に、 過剰の交感神経の高ぶり(例えば、ストレスによる寝不足など)で 身体機能に良くない影響を及ぼされている場合があり、その結果、 それが長期にわたり、体全体の機能が衰えて、体の一部としての 肝臓も影響を受ける…というようなことはあるかもしれません。 肝臓には胃の食物の消化を助ける胆汁酸等を生産する役割もありますが、 交感神経優勢で胃の機能が抑制されると胆汁酸生産の必要性が減り、 長期に渡って交感神経が優勢の場合、胃の影響で当然、 肝臓での胆汁酸の生産性も抑制されていくでしょう。 他にも肝臓は、糖や脂質だけでなく蛋白質の代謝にも関与していますので、 体に入ってくる蛋白質の量が減り、尚かつストックもなくなった場合は、 当然代謝は減ることになります。(しかし、ストックもなくなった時は、 自律神経の作用での働きの低下というよりも、飢え死に寸前の生命の危機です。) 他にも肝臓はアンモニアを尿素へ変換したり、アルコールの代謝や 解毒作用がありますが、これらも処理すべきものが入ってくると、 交感神経・副交感神経のどちらが優勢な状態であるかに関係なく、 同様に処理を行うようです。 ただし、肝臓も毒素を分解しますが、免疫系の中には副交感神経優位の方が 活発なものも多いので、いくら活発でも肝臓が処理できる量には限界があるので、 連携する場合は、副交感神経が優勢になるようによく休養を取った方が全体的な 作業効率が上がり、肝臓を助け、毒素の分解にも良いということはあると思います。 肝臓自体は、自律神経のどちらが優勢でも、肝機能そのものが 病的に低下しない限りは、黙々とそれぞれの仕事をこなす 二重支配の拮抗のバランスのよく取れた臓器だと思います。 反して、胃などは、副交感神経が優勢の時の方が上手く働くのですが、 肝臓の場合は、交感神経優勢と副交感神経優勢のどちらでも、 それぞれの機能がうまく働いています。 グリコーゲン関連に関しては、短期的には、胃からの栄養がなくなると 肝臓が蓄えを使うために活発に活動しなければ生命が維持できないため、 肝臓は交感神経優勢時に胃からの栄養を補うためにむしろ活発になります。 しかし長期に及び、肝臓や脂肪に蓄えた栄養もなくなると生命活動が 維持できなくなるので、肝臓の機能も胃などにつられて低下していきます。 免疫系や毒素の分解等も、短期的には、交感神経が優勢で他の免疫機能が 低下した場合は、他を補うために肝臓が活発に働かなくてはなりませんが、 肝臓の処理できる限界を超えた場合は、同じく長期にわたると肝機能も 低下していくので、短期的に考えた場合は、他の臓器や免疫と比べると、 肝臓は交感神経優位でもうまく働く臓器ではあるとは思います。 (ただし、長期的に考えると、人間には栄養と休養が必要ですので、 ずっと交感神経が高ぶったままの状態というのは、 どの臓器にとっても問題だと思います。)

koko24さんのコメント
なぜなにさん どうもありがとうございました。
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