住井すぇ(ぇは旧字体)さんの「橋のない川」だったとおもいますが、
政治や天災に踏みしだかれたとき「悲しむ」だけではなにも改善しない。
怒りをもって行動せよ。という結論に最終的に
主人公グループがたどりつく文学作品があります。
怒りは行動力を与えてくれます。
だから怒りは必要です。
ただ怒りを発揮すべきは自分より大きい物に対してです。
自分と対等かそれ以下のものに対してはおっしゃるとおり
悲しみ(哀れみや慈悲)の心でよいでしょう。
「冷静に、落ち着いて会話をし、相手を傷付けることなく」生きていくことが尊ばれるのは、現代社会のそれも日本のような治安の良い地域だけの話です。
人類が進化してきた道程のほとんどは弱肉強食のサバイバルな環境下です。狩猟で獲物を追うにせよ、土地等を巡って人間同士で争うにせよ、およそ闘争の場においては怒りというのは極めて重要な感情ですよ。