宇宙移民への反論
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E7%A7%BB%E6%B0%9...
まず、この人たちをどうにかすること。
先ず生存圏の意味を、建設などの物資調達を除き地球に依存せずに生存できる定住可能な圏域と解釈させて頂きます。
つまり現在の国際宇宙ステーションは食料、水、空気などを地球に依存しているために、地球外ではあるけれども生存圏とはしないものとします。
また、現在の国際宇宙ステーションはそれ程長い寿命を設定した物ではないためにこれを発展させた生存圏は除外させて頂きました。
基地を作るだけで構わないのであれば、最も早く実現可能な計画を考えると月面自給基地だと思うのですが、作るだけといえども気密の問題や空気や水の循環の仕組み、安定した食料の確保方法、精神衛生の保全、施設の劣化や腐食とその補修方法の確立などについての課題があると思います。また、建設物資を地球より輸送するための大物質輸送方法:マスドライバーの開発は必要だと思います。
また、これらの研究と実用化を急ピッチで進めなければならないため、多額の資金と多数の研究者と技術者の確保が必要だと思われます。
これらの課題を解決さえすれば100年以内に月面上での太陽光を利用した自給基地は実現の可能性があると思います。
現在、進められているものとしてはNASAの有人月面基地、ロシア・RSCエネルギア社の有人月面基地、日本・JAXAの無人月面基地などがあります。ただ、ロシアの月面基地計画は核融合燃料となるヘリウム3の採取が目的であり、核融合が実現していない現在、計画が実行されるかは不明です。また日本の計画はまだプレスリリースが出ていなかったと思います。
NASAは月面に基地を建設し、2024年には基地の中に居住空間を作る計画を発表した。2020年頃から宇宙飛行士4人が基地で作業することを計画している。1回の滞在期間は1週間程度だという。
また火星基地という手段もあると思いますが、未だに人類の未踏の地である上、距離があるために非常に難しいと思われます。
火星の地球化:テラフォーミング構想などもありますが、大気圏を作るために莫大な気体が必要ですのでそれの調達方法の解決が不可欠です。
ただ計画は盛んな模様で、様々な構想は打ち出されています。
「人間」の定義を変えることだと思います。
人間が生存するための環境をそのまま宇宙に持っていくのは、あまりにも効率が悪すぎます。
人間の精神活動を電子的に再現することができるなら、サーバーを持っていけばどこでも人間の活動をシミュレートすることができます。
参照SFとしては、たとえば、
フレデリック・ポール 「ゲートウェイ」シリーズ
グレッグ・イーガン 「順列都市」「ディアスポラ」
などがあげられます。
http://www.venus.dti.ne.jp/~isaj/tech/f97life.html
あえて閉鎖生態系生命維持システムを。
もちろん安価な軌道上への大重量投入法の確立や、月面における月資源利用技術等々も重要な技術ではあるのですが、とりあえず現状で人間が地球外(地圏外と言い換えても可)に進出する為にはどうしても必要な技術かと思います。
確かに、古今東西のSF作家が主張するように人間を遺伝子操作により宇宙に適応できる様に再デザイン……藤崎慎吾氏の『コスモノーティス』が近著では面白いと思いますが……すると言うのは究極の案だと思いますが、現状では倫理的・技術的にその実現は不可能であり、また、人格のデータ化というのも脳科学の進歩を考えるとどうも今世紀中に実現できるとも思えません。むしろ、自己複製能を有した自律機械の方が実現に近いかも知れませんが、それでは『人類』が宇宙に進出したとは言えないようにも思います。(もちろんこの辺の解釈も多々あるとは思うのですが。……microftxxxさんはそういった議論をひっくるめておいでだとも思います。)
と、なれば。とりあえずはいかに少ない(軽い)物資で人間を生き続けさせるかという研究を推し進める必要があるかと思います。
バイオスフィア実験生活―史上最大の人工閉鎖生態系での2年間 (新書)
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%...
という新書をお勧めします。
これは閉鎖環境で空気や水も全部循環させた場合、人間が生活できるかを実験した施設の記録です。結論としては、空気・水を閉鎖環境内で安定した状態に保つのは大変難しいということです。
そのため、しなければいけないことは、閉鎖環境内での物質循環(特に空気)の研究です。
その他に、自給自足(宇宙船内での食物生産)技術・低重力(無重力)下での人間の生理機能の維持のための研究が必要だと考えます。
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