細かい条件を書くと、
[1] 最終話までの構成を練りに練った上で描きはじめた
[2] ある程度、長いストーリーであり(短編・中編ではなく、最低でも1巻以上)
[3] 話の途中で張っていた伏線を残さず回収し
[4] 最初に予定していたであろう結末を迎えると、そこできっちり打ち切った
[5] マンガ(原作が本でないことが望ましい)
です。[4]より、連載中のマンガはダメです。
たとえば青山広美「バード」(全2巻)は、その例だと思います。
また「カイジ」「DEATH NOTE」は[4]にひっかかると思っています。
求めているのは、途中の展開や、ラストのオチを読んで、
「最初にこの展開や結末を想定していなければ、
とうていこれ以外の物語の進め方は不可能だ」と感心するようなマンガです。
キャラクターの魅力や、勢いや、ゆるゆるの雰囲気で読ませるのではなく、
事前のストーリー構成の抜群の緻密さが光る作品を読みたいのです。
マンガ好きのみなさま、ぜひご紹介よろしくお願いします。
「からくりサーカス」が該当すると思います。
40巻以上の長編ですが、前半・中盤・ラストと完璧に繋がっており、展開や結末(特に人形とサーカスの昔話)のほとんどを最初の時点で決めていたとしか思えません。
これだけ長く続いたのに話に矛盾がほとんど生じなかった珍しい作品だと思います。
それともう一つ、これはちょっと番外ですが、
「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木氏は少年ジャンプ連載開始時に3部の終わりまでのストーリーがすでに出来上がっていたそうです。
テレビのインタビューで言っていました。
連載漫画は人気が出ると連載を無理矢理長引かせるそうですから、なかなかきっちり終わる漫画って無いんですよね。
sainokami様、ありがとうございます。
ですが・・・すみません。
AKIRAは、絵は緻密で、ストーリーも豪快だと思いましたが、
ストーリー構成が緻密だとまでは思いませんでした・・・。
「からくりサーカス」が該当すると思います。
40巻以上の長編ですが、前半・中盤・ラストと完璧に繋がっており、展開や結末(特に人形とサーカスの昔話)のほとんどを最初の時点で決めていたとしか思えません。
これだけ長く続いたのに話に矛盾がほとんど生じなかった珍しい作品だと思います。
それともう一つ、これはちょっと番外ですが、
「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木氏は少年ジャンプ連載開始時に3部の終わりまでのストーリーがすでに出来上がっていたそうです。
テレビのインタビューで言っていました。
連載漫画は人気が出ると連載を無理矢理長引かせるそうですから、なかなかきっちり終わる漫画って無いんですよね。
I0l1O様、ありがとうございます。「からくりサーカス」はぜひ読んでみたいと思います・・・が、40巻もあるとかえって読む時間があるかどうか。
「ジョジョの奇妙な冒険」が、あらかじめストーリーをきっちり考えていたとはちょっと意外でした。貴重な情報ありがとうございます。
童夢はどうでしょう?
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4575930326/250-7999709-0913041?Su...
bk1で探したけど検索で出なかったので…
MURAMASA様、ありがとうございます。
これは昔、読んだことがありました。
そしてああ、MURAMASA様にもI0l1O様にも、
そしてその他、多くのマンガ好きの人にも謝りたい・・・
すごく感心したというわけではなかったのです・・・
ですが、これは自分が悪いのだと思います。読んだのもずいぶん昔でしたしね。再読したいと思います。
20世紀少年はどうでしょう。
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (1) (ビッグコミックス)
話の本筋も練り込まれていますし、途中で小出しにされる種明かしも興味を続かせる作りになっています。
浦沢直樹さんの作品は全般的に条件に当てはまりそうな気がします。MONSTERも面白いのですが、少し引き延ばし気味な気がしたので、最近完結したこちらの作品を挙げさせていただきます。
sylphid666様、ありがとうございます。
これは実は、ビックコミックスピリッツで読み飛ばしていた作品でした。
彼の作品がつまらない、ということではなく、連載中に読むより単行本でまとめて読んだほうが面白い作家だと思っていたからです。(自分的にはかわぐちかいじもそうです)
ですので読んでみます。ありがとうございます。
最近読んだのでは、よしながふみの『フラワー・オブ・ライフ』が条件全部当てはまってると思います。
全四巻
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4403617492
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4403617921
akagi_paon様、ありがとうございます。
なんか見たことある絵だと思ったら、
「大奥」を描いた人でしたね。これは100%、読んでみます。
MONSTER / 浦沢直樹
http://www.amazon.co.jp/Monster-18-%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E...
…と思ったらsylphid666さんにコメントされてましたね。
私は特に引き延ばし気味だと感じたことはなかったので、あげさせてください。
ES / 惣領 冬実
http://www.amazon.co.jp/ES-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%BC%AB%...
fraise様、ありがとうございます。
「ES」は紹介がなければ、自分では決して知ることのなかったマンガだと思います。
すごくうれしいです。
少し短いのかもしれませんが、萩尾望都のSFマンガは、よく練られていると思いますよ。
個人的にはスターレッド辺りがお勧めですね。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%BF%A1%BC%A1%A6%A5%EC%A5%...
ストーリー展開としては、吉田秋生「BANANA FISH」がスゴイと思うのですが、最初からあの結末を考えていたかどうか、と言われれば、やや疑問です。
itarumurayama様、ありがとうございます。
萩尾望都は長編は読んだことがないので読んでみます。(「半神」は演劇の原作ということで読みました)
「BANANA FISH」は、姉から借りて読みました。絵やキャラやストーリーの勢いは素晴らしいと思います。
が、おっしゃる通り、ストーリーの緻密な構成に感心したわけではなかったです。
寄生獣
http://www.amazon.co.jp/%E5%AF%84%E7%94%9F%E7%8D%A3%E2%80%95%E5%...
ストーリーも練られていますし、文中に出てくる細かい伏線も後の方で生きてきます。未読であれば読まれることをお勧めします。
MHP様、ありがとうございます・・・。ぐぬぬ、寄生獣か・・・。
実はこれ、多くの人が褒めているのに、間違いなく傑作であろうと思うのに、なぜか自分にとって手を出しづらいマンガの1つなのです。本当にすみません。
ちなみに「バガボンド」「スラムダンク」「NANA」「マスターキートン」なども食わず嫌いです。なんと偏食な自分であることよ。ですがこれらは、いつかチャレンジしたいです。
手塚オサムの『アドルフに告ぐ』が最高です!
第二次世界大戦中を中心に、ヒトラーと他2名のアドルフ3名が時代に翻弄されていく様が、非常に緻密に描かれています。
全部で5巻あり、長さ的にも良いかと思います。
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%95%E3%...
Morgen様、ありがとうございます。
これはたまたま既読でした。いい作品でしたよね。
便乗しようと思ったわけじゃないんですけど、藤田和日郎はそこをきっちりやってくれる、数少ない書き手だと思います。
取り敢えず、「邪眼は月輪に飛ぶ」から入られてはいかがでしょう?
sadakichi09様、ありがとうございます。
「邪眼は月輪に飛ぶ」は読みました。
「うしおととら」は未読です。ありがとうございます。
鉄コン筋クリート
読む人を選ぶ作品かもしれませんが。
きっちりときれいに終わってる作品だと思います。
kimari様、ありがとうございます。
実は絵が好みでなくて・・・。みんな褒めているみたいなのですが。
あしたのジョー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%82%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%A...
が一番に思いつきました。
とはいえ、「力石を大きく書きすぎてしまった」⇒「力石が無理な減量を」⇒「死ぬことに」
という展開は後付だった、というエピソードを読んだことが。
そういう意味では、展開はあとから作っていったのかもしれません。
ただそれでも、全体が恐ろしくまとまっていて、一つのドラマとして完成している点が見事だと思います。
思うにマンガって、もしかして全部、最初から決めているのではないような…。
人気がなければ瞬時に打ち切られる世界ですし。
それはそれとして、「バード」あげていたのはビックリです。私も偶然読みました。見事ですよね。あのマンガ。
ご質問、いつも楽しんでおります。
それでは。
maiko8様、おひさしぶりです。
「あしたのジョー」は、何度も再読できる名作で、やっぱりストーリーは重要なんだなあと思わされたマンガでした。
「バード」は超傑作だと思うのですが、いかんせん麻雀マンガという敷居が高いのか、(全自動卓での天和イカサマとか、泣く女性にハンカチを渡すときのイカサマとか)、現在では入手も難しく、内容の割にはあまり騒がれなかったのがすごく残念です。ことあるごとに周囲には勧めています。
「ぼくの地球を守って」はまさにストーリーで読ませる作品だと思います。
クライマックスに向かってあらゆる伏線がきれいに収束してゆきます。
長いですけど、一読の価値はあるかと。
threecloudjp様、ありがとうございます。
これは昔、読んだことがありました。
が、筋をまったく忘れてしまいました・・・ので、再読してみます。
「コミかる」ってサービス、めっちゃいいですよ。これでマンガ代が2/3くらいになりました。
若干逆説的かも知れませんが、蒼天航路などはどうでしょうか。
http://www.amazon.co.jp/%E8%92%BC%E5%A4%A9%E8%88%AA%E8%B7%AF-1-%...
[5]のマンガがオリジナルである、という条件こそ満たしませんが、作者独自のエピソード、人の解釈によって、ほぼオリジナルストーリーの漫画であると言えると思います。
物語はある収束点に向かって進んでいきますが、主人公はある出来事をきっかけにある行為を行います。
その理由は、ストーリー構成の要であると同時に、全編を通じて描かれているテーマでもあります。
人によっては「三国志への冒涜だ」的論調の人も散見されますが、私の私見では、ストーリーとして読んだ時には横山三国志よりはるかに腑に落ちるものを感じました。
schahrazade様、蒼天航路のご紹介ありがとうございます。
連載されていたのを1度、読んだのですが、一話完結ではなかったんですね。これはどこでも借りられそうなので、読んでみます。
supernova119様、ありがとうございます。
岩明均作 「七夕の国」
http://www.amazon.co.jp/gp/product/409184541X/sr=8-11/qid=118757...
はいかがでしょうか?
「寄生獣」と同じ作者ですが、こちらもよくできた話です。
daaaaaishi様、了解です。
そろそろ数が多くなってきて、すべてを読むことが難しい状況です。
今後は、タイトルだけでは優先順位をつけにくいので、どこらへんが良いのかを、ある程度ネタバレしてOKですので、紹介いただければとおもいます。
吉田秋生さんの「LOVERS KISS」がおすすめです。
文庫本1冊にまとまっていて読みやすいですし(もとは2巻)
映画化されているので、それを見てもいいかと思います。
基本的には恋愛ものなんですが
同じ時間軸の話を別の人物の視点から3回に分けて再現していて
最初はわからなかったことが読みすすめていくと
ほどけてゆくかんじです。
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/30570437
浦沢直樹さんの「MONSTER」評判いいんですね。。。
私が読んだ感じでは、つじつまが合ってない所が多かった気がしますが。ファンのかたごめんなさい。
yumidays様、ありがとうございます。
吉田秋生さんは、別作品しか読んでなかったです。
>同じ時間軸の話を別の人物の視点から3回に分けて再現し
これは最初にきっちり構成を練っておかないとダメですよね。確実に質問の条件を満たすと思います。ありがとうございます。
ストーリー:福本伸行、作画:かわぐちかいじ
「生存~LifE~」
http://www.amazon.co.jp/%E7%94%9F%E5%AD%98-LifE-%E7%A6%8F%E6%9C%...
が該当すると思います。
14年前に家出した娘が他殺の白骨体で発見され、主人公は時効までの半年間をつかい犯人を捕まえるというストーリー。
わずかな手がかりを元にじわじわと犯人へと近づく様が緊張感高く丁寧に描かれています。
ストーリーそのものがラストの為に作られていて、綿密なプロット作成の上に成り立った骨太の漫画です。
joshusasori様、ありがとうございます。
ストーリー:福本伸行、作画:かわぐちかいじなので、
読んでいないわけがないです!! どちらも大好きなのです。
「エビアンワンダー」全2巻「エビアンワンダー REACT」全2巻(おがきちか・一迅舎ゼロサムコミックス)がおすすめです。
胸に「鷹」を持つ「銀符」は悪人の命を狩り、悪魔に捧げる存在。「弟」と旅をする銀符、フレデリカはときに人を助け、ときに人を狩る。悪でも正義でもない主人公の話がたまらなく楽しいです。
「無印」の続編として「REACT」が存在しています。「REACT」のラストで、今までの4巻で過ごしてきた時が役に立っていく様が壮観でした。
エビアンワンダー 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
エビアンワンダー 2 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
エビアンワンダーREACT 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
エビアンワンダーREACT 2 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
psycheN様、了解です。ありがとうございます。
これはディープな少女マンガっぽいですね。
苦手ですが、機会があれば読んでみます。
http://gangan.square-enix.co.jp/spiral/
これは私もファンサイトを作成している(更新停止中)んですけど。時系列が綿密で、現在連載中のサイドストーリー「スパイラル・アライヴ」や原作者が執筆している小説(サイトでも1種類は読むことができます)も含めて年表を作ったら、ちゃんと整合していて驚きました。
ただ最初の方はキャラクター像がうまく作れていなかったのか、主人公の性格が変わってたりします(笑)
連載中のマンガですが、各章ごとにひとつのストーリー(主人公も違う)になっているので紹介いたします。
小学○年生の各誌で連載している漫画なのですが、3~4誌で同時進行(もちろん各誌ごとにストーリーは違うものが掲載されています)しているにもかかわらず、単行本でまとめたときにはひとつのストーリーになっているという。恐ろしいほどに計算して構成しているなーといまだに思ってしまう漫画です。
また、各章ごとのキャラ・事件のつながりに関する種明かしも面白く、深く読めば読むほど「キャラクターや世界観の設定を練ってあるんだな」と感心する作品です。
makinamikonbu様、ありがとうございます。
推理ものは好きなので、スパイラル~推理の絆~は確実に読ませていただきます。
ポケットモンスターは、さすがにそんな歳ではないのですが、
世界観がきっちりしているというのは、ちょっと意外でお得な情報でした。
虹ヶ原 ホログラフ
浅野いにお
http://www.ohtabooks.com/view/bookinfo.cgi?isbn=4778320204
一回読んだだけでは意味がわからないし理解が出来ない作品。しかし二回三回と繰り返して読んでみると、謎だと思われた部分はそれ以前に、必ず画中にヒントというか伏線となるカットが散りばめられています。説明口調のセリフや作手側による解説等は一切なく、あるのはキャラクターの思いのたけだけなので、少年ジャンプの某作品(鞍馬とかキルアとか)のように分かりやすくないです。よって理解も読者一人一人により違ってくると思います。
面白いです。画力もあり、静と動の描き分けも出来てて、躍動感にや肉感的な迫力もあります。SF的要素も含まれてる作品ですが、「時かけ」のように作中のキャラクターがそれを認識し、能力を行使することということはないので、いかにもまんが的だったりアニメみたいな作品が苦手な方でもいけると思います。
ん? 誰? と思いましたが、『ひかりのまち』の方ですね。了解。これは買います。Sakon様、ありがとうございます。(Amazonは年会費を払うと送料無料になるサービスがありがたい!!)
成田美名子さんは少女漫画家です。
バスケットシューズのブランド名がはっきりわかるデッサン力で読みやすい。
伏線がいくつもかさなる心理密度の濃い人間関係が最後に・・・、というストーリーがお家芸。とくにこの2作は条件に当てはまると思います。
登場人物も90歳から0歳まで、どれ一人おろそかにしない。社会の縮図としてものごっつリアルに出来てます。地味ながらマスト漫画です。
といっても既読だったらすみませんすみません
でもコミかるっていいですね、得した!
NAPORIN様、ありがとうございます。
成田美名子さんは名前を聞いたことがありませんでした。ので、一生、知らないままで済ませてしまうところでした。これは必ず読みます。いつもいい情報、感謝です。
m_yoshimatsu様、ありがとうございます。
これは知りませんでしたが、読んでみます。
機動警察パトレイバー/ゆうきまさみ
「事前のストーリー構成の抜群の緻密さ」という点でみるなら、この作品の右にでるものはなかなかないと思います。
cannonball様、ありがとうございます。
「究極・・・」や「じゃじゃ馬」は読んでいたのですが、これは未読でした。
どうせメカフェチ向けだろうと読みもせずに敬遠していました。反省です。
安彦良和『虹色のトロツキー』
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0430.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%99%B9%E8%89%B2%E3%81%AE%E3%83%8...
手塚治虫『ひだまりの樹』
http://ja-f.tezuka.co.jp/manga/sakuhin/m101/m101_01.html
『アドルフに告ぐ』とかもそうですが、歴史背景があるものは、広く知られている歴史イベントをストーリーのプロットに組み入れているので、当初の構想どおりに完結することが多いのかもしれません。
『虹色のトロツキー』も『ひだまりの樹』もおすすめです。
安彦良和? 虹色のトロツキー? 誰? と思って、
リンク先の絵を見て・・・知りませんでした。
完全にレーダーからはずれておりました。
こういう情報こそ貴重です。db3010ss様、Good Job!
他所でもお薦めしてしまってますが、10巻までのストーリーがキチンと計算されて描かれています。
読み終わって「美しい」と呟きました。
とりあえず読み終わってからまた一巻手にとって「あ、あれってそういうことか!」とやりたくなります。
ちなみに浦沢さんだったら「パイナップルARMY」かなぁと。
ある意味MONSTERは完全にすっきりしないゆえに「MONSTER」なのだろうと思っているので。
この辺りは一度↓の質問で少し考えました。
ちなみに藤田さんの作品もたくさんあがっていますが、
新吼えろペン 8 (サンデーGXコミックス)の富士鷹ジュビロと「からぶりサーカス」の話は(全てが本当ではないにしても)、週刊誌で完成された作品を描き切る事の難しさや裏側が透けて見えて笑い泣きでした。
(「ふろしきがたためない!」って悪夢は笑い事じゃない…)
脱線しました。
もう一作品は少女漫画で。
萩尾さんは初期のライトな作品はどうとして、緻密でない作品を探すほうが難しそうですが、昨年賞もとられたこの作品を。
正直私にとって前作(残酷な…)が冗長にして暗澹たるものだっただけに、
今作品の一転して開けたストーリーと無駄を一切排除したような展開に読み終わってぼーっとしました。
旧作だとキリがないような…。
紅い牙 (1) (MF文庫)のブルーソネットや闇のパープル・アイ (1) (小学館文庫)のような現代サスペンステイストの伏線消化が好きだったり、
姉妹坂 (1) (講談社漫画文庫)やBASARA (1) (小学館文庫)のような大河的で登場人物を描ききったものも好きだったりしますが、
緻密と言われると難しいです。
そういう意味では、今アニメ化されて再評価されている地球へ… 1 (Gファンタジーコミックススーパー)は一度読んでも消化しきれないくらい緻密で計算された作品だと思います。
以上ご参考まで。
rikuzai様、いつもありがとうございます。さすが通の選択はひと味違いますね。
加藤 元浩もロケットマンも、みごとに知りませんでした。
萩尾望都は他の人も挙げているようで、よほどストーリーの達人みたいですね。
少女漫画っぽい(線が細く、心情を細かく描写する)マンガを読みにくく感じているのですが、これだけみんなが薦めるなら、がんばって読んでみます。
ちなみに、個人的に読みにくい少女漫画の最高峰にいるのは紡木たく「ホットロード」です。
3回、読もうと挑戦して、3回、最初の20ページくらいで挫折しています。よほど少女向けなマンガなのだと思います。
『ヴァンパイア十字界』をお勧めします。
既に『スパイラル』が出ていますが、原作担当が同じ城平京氏です。
ストーリーは大変緻密な構成で、無駄がなさすぎて却って物足りなさを感じるほどです。
ただし、設定には多かれ少なかれ「おふざけ」があり、
そういうのが受け入れられない人は読むのが辛いようです。
とはいえこの作品の「緻密な構成」はそのおふざけも含めた話なのがやらしいところです。
まあ、荒唐無稽な要素を大まじめにストーリーに組み込むところが
この作家の大きな特徴であり魅力なわけですが、それにしても、という。
okgwa様、「無駄がなさすぎて却って物足りなさを」というのはすごいですね。ぜひ読んでみます。
(今から昨日、注文したAmazonの本を、近くの宅配所に取りに行ってきます・・・Amazon早いぜ)
いずれも画風に特徴があるので、好き嫌いは分かれると思いますが。
アトランティス大陸は何処? といった内容です。
全15巻。
日本人の考古学者が世界各地に伝わる伝承等をもとにアトランティスを探します。
様々な伝承・事件・人物を交えており、アーサー王・日本の神話等にも触れております。
全27巻。
三振りの伝説の剣、それを使用することを許された3人の騎士の話です。
ハイファンタジー好きなら、一度は触れていただきたいです。
taisin0212様、ありがとうございます。
イリヤッドの絵は、好みな方です。ぜひ読んでみます。
妖精国の騎士は初耳でした。ファンタジーは不得手なので、ちょっと読んでみてハマったら続きを読んでみます。
銀河英雄伝説
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8A%80%E6%B2%B3%E8%8B%B1%E9%9B%8...
[5]じゃないからダメですかね。
ほかの条件はよく満たしてると思います。
作者は最初から10巻で終わる、続編は書かない(外伝は書く。)と決めていたそうです。
I0l1O様、ありがとうございます。「からくりサーカス」はぜひ読んでみたいと思います・・・が、40巻もあるとかえって読む時間があるかどうか。
「ジョジョの奇妙な冒険」が、あらかじめストーリーをきっちり考えていたとはちょっと意外でした。貴重な情報ありがとうございます。