(1) 英文を読むとき、心の中で音読しているかどうか教えてください。
(2) 音読していないとするなら、どうやったら音読なしでも読めるように
なるのかコツがあったら教えてください。
<質問の背景>
私は、英文を読むときに、心の中で「でぃすいずあぺん」というように
英語の文章を音読しながら読んでいます。気づいたらそういう習慣になってました。
ところが、最近、この心の中の音読が英語の文章を読むのを遅くさせ、
かつ間違った発音が直らない原因なんじゃないかと思いました。
そこで英語が得意な方はどうなんだろうと思い質問することにしました。
おもしろいご質問ですね。私は「意味」を把握するには「音」という訓練をしてきたので、音声つきがデフォルトかもしれません。(大学受験のころはいちいち音声化してなかったと思うんですが。)日本語で書かれたものを読む場合には、音声化はしません。これはたぶん表意文字だからだと思います。
特に意識したことはなかったのですが、今読んでいたBBCの記事で考えてみました。記事のトピックは「イランの核開発」で、意味がわからない単語はこの記事の中にはありません。いずれも極めて日常的な語ばかりです。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/7539527.stm
→ 「音読」はしていませんが、音は自動的に頭の中でイメージされています(「自分が読む」のではなく「聞こえてくる」感じ)。BBCニュースの女性のニュースキャスターの声で、スピードもニュースの音声と同じ。おそらく、条件反射的なものが要因として最も大きく (BBC Newsだから、という意識がある)、同時に、この記事が「テレビやラジオのニュースで音声で伝えられるテクスト」と同質だからだと思います (文の構造は単純で、ひとつひとつの文は短い)。
音のイメージを視覚化すると、次のようになります(文字が小さい箇所は軽く飛ばされ、太い箇所が強く読まれているイメージ):
But the BBC's Jon Leyne in Tehran points out that Mr Ahmadinejad also insists Iran is not willing to back down over its nuclear programme - so it is not clear what any negotiations would involve.
もうひとつ、別のパターンで、単なる説明文を読んでみました。上の記事に出てきたuraniumという語を、ウィキペディアで:
http://en.wikipedia.org/wiki/Uranium
→ 「音読」もしていないし、音も特にイメージされません。ただしこういう説明文では、自分が特に知りたいことや、それまで知らなかったことが書かれている箇所は、頭の中で勝手に音声化して(音声化「されている」のかもしれませんが)、意味を把握しています。
例えばウランの発見の場所と年を調べているとしたら、次のような感じです。スラッシュで息継ぎが入り、取り消し線を引いてあるところは飛ばして読んでいるので、まったく音声化されません。
The discovery of the element is credited to the German chemistMartin Heinrich Klaproth. / While he was workingin his experimental laboratoryin Berlin in 1789, /Klaprothwas able to precipitate a yellow compound(likely sodium diuranate)/by dissolving pitchblende in nitric acid and neutralizing the solution with sodium hydroxide.
この文を読む前に、「ウラン」といえば「イエローケーキ」という予備知識はあるので、a yellow compoundの部分で事実上読むのを止めています。もし私に自然科学分野の基礎知識が十分にあれば、最後のby dissolving... からあとの部分も飛ばさずに読んでいただろうし、ウランが発見されたときの詳細を調べている場合なら、最後の部分こそ音声化しつつしっかり読んでいただろうと思います。
もうひとつ、論文を適当に探して見てみましたが、やはりある程度音声化しながら(音をイメージしながら)読んでいます。
http://langs.eserver.org/linell/chapter02.html
しかしながら、この同じ文章について「読む」だけでなく「日本語に翻訳する」もしくは「要旨を日本語で説明するために下読みする」ことが求められている場合は、頭の中で結びつこうとしているのは「英語の音」ではなく「日本語」です。そして、日本語が介在すると、読むスピードがものすごく遅くなります。(なお、語彙の点では、日本語の訳語が思いつかないものはかなりありますが、聞いたことがない語とか、意味自体がわからない語はあまりありません。)
確かに心の中での音読はスピードを遅くさせるかもしれませんが、
日本語の文を読む時をイメージしていただければ分かりますが
心の中で音読をせずとも、読むことが可能ですよね?
それと同じで英語も理解が高まれば自然にそうなっていきます。
あまり心配することはないと思います。
間違った発音を直すには、正しい発音を聞いてひたすらマネすることですね。
なるほど。確かに日本語を読むときは音読しないですね。
やはり英語が得意な方は音読していないようですね。
理解を高めるよう努力してみます。回答ありがとうございます。
読み書きを優先しない事でしょうかね?
頭の中でカタカナ英語を音読してしまうのは、恐らく左脳で学習しようとしているからだと思います。
中途半端にその単語のカタカナ読みを知っているから音読してしまう(できてしまう)のだから、ヒアリングとスピーキングだけに注力すれば、つづり通りの発音でないにしろ、正確なものに近づけると思います。ようは右脳での学習を優先させるべきという事です。
ただ、ここからは個人的な意見ですが、日本人なんだからカタカナ読みのジャパニーズ・イングリッシュで良いと思いますよ。発音と言っても、英・米・豪で全然違うだけでなく、州でもかなり違ってきます。加えて、インド英語・中国英語・シングリッシュなどがあるわけで、これらを全てマスターするのは不可能です。日本語英語だって恥ずかしいことじゃないと、思いますね。
なるほど。読み書きを優先しないことですか。参考になります。
ヒアリングとスピーキングを主体とすればよいんですね。
私も、ジャパニーズイングリッシュでも通じればOKかなと思うようにしてます。
日本語でも、心の中で音読してしまうと読む速度が上がらないといいますね。
(1) 音読していません。
(2) 昔、ちょうど英文を頭から読んで(返り読みをせずに)理解できるようになった頃は、心の中で音読していた覚えがあります。私が気をつけたのは:
* 音読していることに気づいたら意識的にそれを止める
* 逐語的に読むのではなく、複数の単語のかたまりごとに読むようにする
後者ができるとそもそも音読している時間が無くなると思うので、後者だけでもいいかもしれません。
だいたい3〜5単語をひとかたまり(冠詞+形容詞+名詞、とか、意味で区切ってゆけば最小単位の句がそのくらいになると思います)、ペーパーバックでは一行に2回くらい、視線を留める感じでしょうか。必要に迫られて斜め読みをしなくちゃならない時はさらに大きな単位になりますが。
それで意味がどうしても頭に入ってこないようなら、ぱっと文を見て即座に句の単位に分解するように意識してみるといいかもしれません。
やはり音読していないのですね。意識的にとめるのと、かたまりを意識すること。
いずれにしてもトレーニングしないと改められなそうというのがわかりました。
大変参考になりました。回答ありがとうございます。
のCashmere wool を読んで自己観察してみました。その結果、音読はしていません。
ではdown のところで、「ダウン」と音読できるくらいとどまりました。これは「下の」という意味と思って、おかしいと思ったからです。羽毛という意味のdown と分かったので、そこから抜け出しました。
なるほど。やはり、必ず音読すると読む速度がそれに引きづられて遅くなるというのがよくわかりました。
知らない固有名詞などは、読み飛ばすという方法もあるのですね。参考になります。
回答ありがとうございます。
おもしろいご質問ですね。私は「意味」を把握するには「音」という訓練をしてきたので、音声つきがデフォルトかもしれません。(大学受験のころはいちいち音声化してなかったと思うんですが。)日本語で書かれたものを読む場合には、音声化はしません。これはたぶん表意文字だからだと思います。
特に意識したことはなかったのですが、今読んでいたBBCの記事で考えてみました。記事のトピックは「イランの核開発」で、意味がわからない単語はこの記事の中にはありません。いずれも極めて日常的な語ばかりです。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/7539527.stm
→ 「音読」はしていませんが、音は自動的に頭の中でイメージされています(「自分が読む」のではなく「聞こえてくる」感じ)。BBCニュースの女性のニュースキャスターの声で、スピードもニュースの音声と同じ。おそらく、条件反射的なものが要因として最も大きく (BBC Newsだから、という意識がある)、同時に、この記事が「テレビやラジオのニュースで音声で伝えられるテクスト」と同質だからだと思います (文の構造は単純で、ひとつひとつの文は短い)。
音のイメージを視覚化すると、次のようになります(文字が小さい箇所は軽く飛ばされ、太い箇所が強く読まれているイメージ):
But the BBC's Jon Leyne in Tehran points out that Mr Ahmadinejad also insists Iran is not willing to back down over its nuclear programme - so it is not clear what any negotiations would involve.
もうひとつ、別のパターンで、単なる説明文を読んでみました。上の記事に出てきたuraniumという語を、ウィキペディアで:
http://en.wikipedia.org/wiki/Uranium
→ 「音読」もしていないし、音も特にイメージされません。ただしこういう説明文では、自分が特に知りたいことや、それまで知らなかったことが書かれている箇所は、頭の中で勝手に音声化して(音声化「されている」のかもしれませんが)、意味を把握しています。
例えばウランの発見の場所と年を調べているとしたら、次のような感じです。スラッシュで息継ぎが入り、取り消し線を引いてあるところは飛ばして読んでいるので、まったく音声化されません。
The discovery of the element is credited to the German chemistMartin Heinrich Klaproth. / While he was workingin his experimental laboratoryin Berlin in 1789, /Klaprothwas able to precipitate a yellow compound(likely sodium diuranate)/by dissolving pitchblende in nitric acid and neutralizing the solution with sodium hydroxide.
この文を読む前に、「ウラン」といえば「イエローケーキ」という予備知識はあるので、a yellow compoundの部分で事実上読むのを止めています。もし私に自然科学分野の基礎知識が十分にあれば、最後のby dissolving... からあとの部分も飛ばさずに読んでいただろうし、ウランが発見されたときの詳細を調べている場合なら、最後の部分こそ音声化しつつしっかり読んでいただろうと思います。
もうひとつ、論文を適当に探して見てみましたが、やはりある程度音声化しながら(音をイメージしながら)読んでいます。
http://langs.eserver.org/linell/chapter02.html
しかしながら、この同じ文章について「読む」だけでなく「日本語に翻訳する」もしくは「要旨を日本語で説明するために下読みする」ことが求められている場合は、頭の中で結びつこうとしているのは「英語の音」ではなく「日本語」です。そして、日本語が介在すると、読むスピードがものすごく遅くなります。(なお、語彙の点では、日本語の訳語が思いつかないものはかなりありますが、聞いたことがない語とか、意味自体がわからない語はあまりありません。)
具体例を豊富にあげていただきありがとうございます。参考になります。
英文を読む目的・状況によって切り替わるということですね。なるほどー。
私の場合英語を読む場合、ほとんどの場合、日本語として理解しよう
としていることに気づきました。回答ありがとうございます。
1)音読してません。今してみようとしたんですが、心の中の音読って難しいです。そっちに集中してしまってなんだか文章の読解ができなくなります。だからMoriken_1133さんが心の中の音読が文章を読むのを遅くさせるんじゃないかというのは当たってると思います。
ただし、専門的な文書や難しいものを読む時は声を出した(心の中じゃなくて)音読をわざとしてゆっくり噛み砕いて理解しようとすることはあります。もしかしたらMoriken_1133さんが音読してしまうのは何もかも噛み砕いて細かく理解しようとしてるからでは?
2)日本語の文章を斜め読みする感じで英語もざっと読むくせをつけるのはどうでしょう?分からなかったらもう一度読めばいいんですから、一回で細かいところまで完璧に読もうと思わないようにするといいと思います。
movie_bugさんも音読していないのですね。私の仮説も正しそうです。
何もかも噛み砕くというよりは、単に英語力がなく意味を一生懸命考えている
というのもある気がしてきました。。ざっと読む方法は実践してみようと思います。
回答ありがとうございました。
自分は音読していると思います。
なぜ思うなのかといえば、頭で文字を追っている行為が既に自分の中では音読としてとらえているからです。
ただ、読む速度に関してのみ言えば、普段が早口なので音読するがどうかが私にとっては特に影響しないということもあります。
慣れてしまえば英語を日本語に訳さずに読めるようになるので、そうすれば音読しているかどうかはあまり関係なくなるのではないでしょうか。
moriken_1113さんは英語を和訳しながら読んでいる段階である、というだけかもしれないですしね。
でも、音読しないようにするのも悪いことではないので気になっているのならしないように努力するのもありかもしれません。
そうですか。音読されてる方もいらっしゃるんですね。
それでも読む速度に影響しない場合もあるんですね。
ご指摘のとおり、私自身は和訳しながら読んでいる段階というのは
あたっていると思います。もっと英語を勉強するというのは前提として
必要そうですね。回答ありがとうございました。
具体例を豊富にあげていただきありがとうございます。参考になります。
英文を読む目的・状況によって切り替わるということですね。なるほどー。
私の場合英語を読む場合、ほとんどの場合、日本語として理解しよう
としていることに気づきました。回答ありがとうございます。