経済的な合理性から、無理だと思います。
例え食料の需要が減ったとしても、バイオ燃料になる食物が増えるなど、結局は、経済的に儲かる方向に資金と労力が振り向けられるだけだと思います。(ニュースなどを見ていてそう思います。)
他にも、霜降り肉を食べないだけで世界の食糧危機はなくなる(どこかのテレビで聞きました)などいろいろなことが言われていますが、同様の理由から無理だと思います。
デブが食わなくなったらその分需要が減ったとみなされて、食料が減産されるだけです。
なぜなら、食料は生活必需品である以上、飢えている人は単に購買力がなく、供給サイドにとって黒字な取引が出来ない相手―すなわち需要とみなされない存在だからです。
結局、飢えているひとがメシを食おうとするなら、食料獲得競争に勝ち抜ける購買力を手に入れるか、食料生産のコストが下がるかです。
何度も言うように食料とは生活必需品なので、現状のままでの食糧増産や消費縮小は飢餓問題の解決にはつながりません。
というか、赤字覚悟でボランティア的増産を民間の企業が出来るわけありません。まして飢餓問題に直面しているような貧乏国の政府にそんな余力は無いでしょう。
結局、食料と一緒に仕事も用意してあげるしかないのです。しかしそれには教育が先です。
教育には食糧増産と同じくらいカネが掛かります。だからいつまでたってもレソトのような飢餓国は飢餓国なのです。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080317/296377/?ST=g...
飢餓の基本的な原因は人口問題と富の偏在にあります。
ボランティアが活動するにも資金が必要ですし、飢餓を一時的に救助しても人口問題は解決しません。
共産主義国家のような全地球規模での所得の再分配をシステムとして行ったとしても役人が儲けるだけで富の偏在は解決しませんし、生産性の悪化から飢餓はむしろ拡大するでしょう。
そもそもの記事(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%A2%E9%A4%93)が、
>「世界に飢えている人々がいるのは、世界で生産されている食料が不足しているから」という説明に下記の疑問を投げかけている。
ということの例なわけで。
「食料が足りないから飢餓が発生する」……のではない、のですよね。
だとすれば、肥満の人が食料を節約すれば、その分が飢えた人に行く、というわけではないのです。
「飢餓輸出」について(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%A2%E9%A4%93%E8%BC%B8%E5%87%B...
「世界飢餓にまつわる12の神話」
http://journeytoforever.org/jp/foodfirst/report/hunger/12myths.h...
いろいろ言われていますが、要するに、
「食料は本当は足りているはずだ」
ということです。
究極的には、貧富の差が原因だ、ということになるでしょうか。
豊かな国が必要以上に食料を買い入れているために、食料の値段が高騰し、貧しい人の口に入らなくなっている、という。
肥満した人(≒富裕層)が食品の購入を抑えれば、食料品の価格は下がるでしょう。
前の回答者がおっしゃっているとおり、需要の減少とともに生産量も下がるでしょうが、それでも価格が下がるのは確かです。
とはいえ、それで、一日1ドル以下で生活してる人が満足に食べられるようになるか、というとそれは怪しいのも事実。
貧富の差がなくなれば……というのは夢物語に過ぎませんし。
BOPビジネス、とかいう言葉があるんだそうですが。
http://gpress.jp/csrnews/archives/2007/05/31-185346.php
貧しい人向けの食品産業が今後生まれて、安価な食料品が増産されることが一つの解決策なのかなあ、などと考えています。
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