B-CAS廃止後はダビング10等のコピー制御の扱いはどのようになるのでしょうか?
単純に地デジからコピー制御信号(CCI)を外すことでダビング10を無効とするだけなのでしょうか?
B-CASを使用しないコピー制御に切り替えてくるのでしょうか?
今までの放送局・権利者団体の動きを見ていると簡単にはコピーフリーにはならないと
踏んでいますが、そのあたりの皆さんの考えをお聞かせ下さい。
仮に別のコピー制御システムを使ったとしても、いずれはユーザーからの反発があるかも知れませんし、もしかするとフリーオみたいなのがメジャー?なものになって、マジコンとかのように雑誌とかで特集されまくって、コピー制御のシステムが崩れると思います。
ほかのパターンとしては、ユーザーが嫌気を感じてテレビ自体から離れていってしまってしまうパターンも考えられるかもしれません。地デジ完全移行が近いのでテレビ離れの絶好のチャンスともいえるときです。放送局側はテレビから離れられると困るのでもう少し妥協すると思います。
フリーオのような製品が海外から入ってくると日本のメーカーはどう対応していくのでしょう?
メーカー側はコストがかかる事を嫌がるでしょうから、もしかすると…コピー制御廃止も可能性があるのでしょうか?
おおざっぱにダビング10に関係する各動向を検索した結果
放送事業者:放送局主導で無料放送にコピーワンスという制限をつけたが、利用者からの苦情が多く仕切り直しを余儀なくされる
権利者団体:コピーワンスを改善し、複数回のコピーを認める替わりに、私的録音録画補償金制度の対象機器の拡大を主張
メーカー:ダビング10で複製回数を制約する環境に著作物が提供される事実をもって、(メーカーによる)補償の必要性はないと主張
割とユーザーよりに感じられるメーカーですが、補償金問題については
“2011年の完全デジタル放送化で全放送コンテンツにDRMがかけられれば、補償金は不要になるはず”と説いています。
ユーザーが地デジから離れてVODに移行してもそこにはDRMが待ち構えていますし、
このままだとコピー制御廃止にいたる道筋が見えてきません。
コピー制御だらけで二次創作等には厳しい映像ライフになるのは避けられなさそうに感じますが…
>フリーオのような製品が海外から入ってくると日本のメーカーはどう対応していくのでしょう?
Friioなどの製品を閉め出すとように総務省その他関係ある省庁に呼びかけると思います(すでにしていると思いますが)。もし違法性が法的に認められないなら新しい法律を作る方向に動くのではないでしょうか。
>メーカー側はコストがかかる事を嫌がるでしょうから、もしかすると…コピー制御廃止も可能性があるのでしょうか?
すでに私の意見は書きましたが廃止は著作権業者の同意が得られない限り、困難です。
著作権業者の同意が得られない限り、困難とはいえ、不可能ではないでしょう。
CCCDがいい例です。「売る側」は制限をかけようとしましたが、「作る側」「買う側」の反発によって結局なくなりました。
今も、この問題はそのような動きの中にあるのだと思いますよ。
抗議するなら「テレビを見ない」という選択肢が現実的にありますし、もしかするとインターネットを活用した放送が充実して一般のテレビとそん色ないものになれば「テレビに出ない」という大胆なことをするような人も出てくるかもしれません。もっともそんなことのできる人は、よほどの権限を持った大物以外現実的には不可能ですが。
うーーん、詰まるところ著作権団体と著作権法の問題になってくるわけですか。
これをかなり思い切って変えようとする動きはあるんでしょうか?
どうしたらいいのかよくわからない所ですが、
例えば政府直轄の知的財産戦略本部が指導していく形で権利処理を整理し、
基幹放送はコピーフリーとし、ユーザーの二次創作や公開に対しては
二次利用可能なコンテンツを別途用意していくような動き…
期待しすぎでしょうか。
となると、デジコン委員会のB-CAS廃止の意図は
公正取引委員会が動いた事でB-CASによるコピー制御ができなくなる前に
次のコピー制御へ移行してしまおう、って事でしょうか…
(これは私個人の憶測であり、事実は異なるとは思います)
>次のコピー制御へ移行してしまおう、って事でしょうか
メーカー、著作権者、ユーザーそれぞれの思惑はみな異なります。
そのためにコンセンサスをとるために話し合ってどこかにお互いが
妥協できる落としどころを見つけようとしています。ダビング10が
決まるまでもかなりもめましたしね。既存機種との互換性も考慮すると
ダビング10のまま(もしくは上位互換)にしたいと思っているはずです。
メーカー側も全く新しいものにするのはコスト増になりますし。
まず、
「カードが廃止になるがコピー制御システムは残す」
と思います。カードについてはご存じかと思いますがB-CAS破りのFriioの影響もあって見直さざるを得ないでしょう。
たぶんソフトCAS(ソフトウェア)かハードCAS(IC CHIPに組み込む)のどちらかもしくはどちらも採用し選択できるようにする
ということになるのではないでしょうか。でコピー制御を残したとしてダビングをどうするかですがこれはおっしゃるとおり
著作権の問題がらみで簡単にフリーにすることはできません。メーカーはフリーにしたいのですけどね。
ダビング10についてのユーザ側の満足度がどの程度かはわかりませんが、一部のマニア層をのぞきそんなに不満がでていないと
見ていると思います。ですから余程のことがない限りダビング10は継続されるのではないでしょうかね。