人気ゲーム連発のしなもん社の社長にインタビュー!
企業サバイバルの秘訣は「異端者を排除しないこと」
「社長、特に思い出深いゲームは?」
「初の大ヒット『人力クエスト』だね。30年も前のことだ。
当時、社員は6名だった。
社長、プログラマ、デザイナー、サウンド、シナリオライター、デバッガー。
ところがプログラマが苦労知らずの青二才、かつ筋金入りのわがままでね。
一人だけ定時に帰るとか、飲み会も欠席とか、協調性のない奴だった。
さて社運を賭けた『人力クエスト』は、なんとか完成した。
デバッグも完璧に済んで納品も終わり、社長は喜色満面だった。
『3泊4日で温泉に行こう。車は私がワゴンを出す。ホテルや食事も私持ちだ!』
みんなわあっと喜んだ・・・プログラマ以外は。
『俺、家で寝てます』
デザイナーは怒った。
『少しは団体行動を…』
いつものごとく社長がかばった。
『変わり者こそ会社の宝さ。じゃあ行く奴は明日の朝9時に会社前に集合!』」
社長は一息ついた。インタビュアーが聞いた。
「それで?」
(※ 回答は続きを書くことで 締切5/24夜)
異端者はだあれ?編
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「そうしたらだ。なんと翌朝会社前には誰も来なかった。結局本当のところ誰も行きたくなかったんだな。」
「それは・・・なんというか。それで社長はどうなさったんです?」
「もちろん温泉旅行を泣く泣く中止せざるを得なかったさ。いいホテルを予約してたからね。あんなに高いキャンセル料金を払ったのは後にも先にもその時だけだよ。今思い出しても腹が立つ。」
「それは残念でしたね。しかしそれでも彼らを許すとは社長は懐が広い。なるほど。その懐の広さが会社成功の秘訣と言えるんでしょうね。」
「いや、旅行をキャンセルしてすぐに彼らにはクビを言い渡したよ。」
「えええ!?しかし変わり者は会社の宝だったのでは?」
「そうだよ。」
「ではなぜ?」
「温泉旅行に行きたいような変わり者はワシだけだったということがわかったからね。それ以来自分のことはそれはそれは大事にしてるさ。」
「・・・はぁ。」
「ところでキミ。」
「はい?」
「うちの会社に取材に来るとは珍しい。30年以上この会社をやっているが取材に来たのはキミが初めてだよ。キミは見どころがありそうだ。どうだ?うちに来ないかい?」
「・・・いえ、遠慮しておきます。」
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社長はだあれ?編
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「当日皆を乗せたワゴンが事故に遭ったんだ。かなりスピードを出したトラックとの正面衝突だった。」
「えええ!?そ、そ、それで!?」
「事故の凄まじさを物語るようにワゴンはペシャンコになってね・・・。あれは本当に酷い事故だったよ。」
「それは災難でしたね。」
「あぁ。情けない話だが、それ以来車に乗るのが怖くてね。30年近くずっと運転はおろか他人の車にも乗っていないんだ。」
「それは無理もないと思います。しかし、それほどの事故に遭ってもご無事だとは。社長の強運も会社成功に一役買っているのかもしれませんね。」
「仰るとおり運は強いほうかもしれないね。・・・あ、いや、しかし私は事故には遭ってないよ。」
「え?」
「ワゴンに乗っていた彼らはもちろん相手のトラックの運転手も全員即死だった。それぐらい凄まじい事故だったんだ。」
「・・・は?」
「本当に大変だったのはそれからだよ。もちろん会社の運営なんかしたことがなかったからね。さっき言ったとおり当時は協調性もなかったし、それまで苦労知らずだった。プログラムを打ったことぐらいしかなかったからね。」
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「僕は結局家で寝ていてね。帰ってきたらみんなからなぜ来なかったんだってかなり問い詰められて。でも、そんな時も先代の社長は僕をかばってくれた。
ある時僕は社長に聞いてみたんだ。協調性のない僕になんでそこまで目をかけてくれるんですかって。
そしたら社長は『組織の中から異端者を排除していったらイエスマンしかしなくなるし、組織としての成長が見込めなくなる。
それに行き詰まった時に新しい発想を出してくれたりするのはお前みたいな異端者だからね。ここだけの話だけど、将来俺はおまえに社長を任せたいって思ってるんだぜ。』
っていう先代の社長の言葉にぐっと来てね。その後も自分のやりたいことを優先させる主義は変わらなかったけど、仕事では誰にも文句を言わせないような結果は残してきた。最終的には先代の社長が僕を次期社長に推薦した時には周りは誰も反対しないような状態になるくらいに。だからこそ先代の社長には感謝しているし、今も自分が過去そうだったように異端者は排除しないようにしているんだ。」
そう言って社長は一枚の写真を持ってきた。
「これは人力クエストの次の作品、ハイクエストが完成した時に撮った写真でね。就業時間内だったから断るにも断れなくて。」
その写真の中には社員の輪から少し外れたところにいながらも今後はこの輪の中に加わっていくのだろうな、と思わせる現在の社長の面影が見える若かりし日のプログラマーがいた。
(うまく書けたかどうか分かりませんが、過去のプログラマーが現在の社長となってインタビューを受けていることが伝われば幸いです)
sylphid666様、ありがとうございます。
過去のプログラマーが現在の社長となってインタビューを受けているという、
重要なポイントをちゃんと捉えていたところがグッドです。
誰も来なかった。(汗;
もともと、みんな乗る気じゃなかったが、集団の和を乱さないように、調子を合せていたか、あるいは、社長が、「変わり者こそ会社の宝さ。」と褒めたので、社長に迎合して、自分も変わり者になろうと社員たちは思ったのでした。(汗;
rsc96074様、了解です。なかなか面白い答えでした。
ただ、しなもん社は成功したようですし、ちゃんとビジネス誌にインタビューも掲載されているようですので、
もう少し常識的な結末です。
そして翌日、9時に会社前にワゴンを留めると、プログラマが居るではないか!
社員慰労旅行は社員全員で行きましたよ。
彼はコミュニケーションや自己表現がニガテではあるものの、別に人間が嫌いな訳ではなく、
人と人とのつながりが大切な事も社会人である限りは知っています。
ただ、一方的に強要されることなどが嫌いなだけなのです。
プログラマの彼はその後、何度も納期に間に合わせるため徹夜での緊急バグ対応や、
他のプログラマのミスのフォローなど、何度も会社のトラブルを救ってくれました。
社内がバラバラでは元も子もないですが、その人の個性も柔軟に認めてこそ、
競合他社と差別化のできる特徴あるプロダクトができるのではないでしょうか。
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開発者側の声的に続きを書いてみました。
some1様、ありがとうございます。
これは「プログラマが旅行に参加する」バージョンでのお答えでした。
なかなかほのぼのとした答えだと思います。
ただ、30年間の中で最も思い出深いエピソードかと言われると少し弱いような・・・。
異端者はだあれ?編
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「そうしたらだ。なんと翌朝会社前には誰も来なかった。結局本当のところ誰も行きたくなかったんだな。」
「それは・・・なんというか。それで社長はどうなさったんです?」
「もちろん温泉旅行を泣く泣く中止せざるを得なかったさ。いいホテルを予約してたからね。あんなに高いキャンセル料金を払ったのは後にも先にもその時だけだよ。今思い出しても腹が立つ。」
「それは残念でしたね。しかしそれでも彼らを許すとは社長は懐が広い。なるほど。その懐の広さが会社成功の秘訣と言えるんでしょうね。」
「いや、旅行をキャンセルしてすぐに彼らにはクビを言い渡したよ。」
「えええ!?しかし変わり者は会社の宝だったのでは?」
「そうだよ。」
「ではなぜ?」
「温泉旅行に行きたいような変わり者はワシだけだったということがわかったからね。それ以来自分のことはそれはそれは大事にしてるさ。」
「・・・はぁ。」
「ところでキミ。」
「はい?」
「うちの会社に取材に来るとは珍しい。30年以上この会社をやっているが取材に来たのはキミが初めてだよ。キミは見どころがありそうだ。どうだ?うちに来ないかい?」
「・・・いえ、遠慮しておきます。」
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社長はだあれ?編
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「当日皆を乗せたワゴンが事故に遭ったんだ。かなりスピードを出したトラックとの正面衝突だった。」
「えええ!?そ、そ、それで!?」
「事故の凄まじさを物語るようにワゴンはペシャンコになってね・・・。あれは本当に酷い事故だったよ。」
「それは災難でしたね。」
「あぁ。情けない話だが、それ以来車に乗るのが怖くてね。30年近くずっと運転はおろか他人の車にも乗っていないんだ。」
「それは無理もないと思います。しかし、それほどの事故に遭ってもご無事だとは。社長の強運も会社成功に一役買っているのかもしれませんね。」
「仰るとおり運は強いほうかもしれないね。・・・あ、いや、しかし私は事故には遭ってないよ。」
「え?」
「ワゴンに乗っていた彼らはもちろん相手のトラックの運転手も全員即死だった。それぐらい凄まじい事故だったんだ。」
「・・・は?」
「本当に大変だったのはそれからだよ。もちろん会社の運営なんかしたことがなかったからね。さっき言ったとおり当時は協調性もなかったし、それまで苦労知らずだった。プログラムを打ったことぐらいしかなかったからね。」
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yo-kun様、ありがとうございます。
さて、こちらの想定回答は「社長はだあれ?編」そのままです。
つまり大正解です。おめでとうございます!!
「結局、当日待ち合わせ場所に来たのはデザイナーと私だけ・・・」
「なぜですか?」
インタビューアは不思議そうな顔で社長の顔を見つめた。
「デザイナーは私を慕ってくれていたんだが、その他のメンバとはちょっとね・・・。
プログラマについては、さっき話した通り、皆に対して協調性のない奴だったが、その他のメンバとはどうもウマがあわないというか何というか・・・
だから私の3泊4日の温泉旅行の提案に、サウンド、シナリオライター、デバッガーが喜んだのは、会社が休みになると分かったからで、自分たちも温泉旅行に行きたいわけではなかったんだ。
私も含めてだが、どうも皆、自分達こそが真っ当で、他は異端者だと思ってる節があってね」
社長は小さく肩をすぼめ、笑うと、話を続けた。
「ただ、当時の私達6人は、自分達の作ったゲームを世の中の皆に楽しんでもらいたい!という気持ちだけは一致してたんだ。
まぁそんな微妙な間柄だったんだけど、一つの目的に向かうために「異端者を排除しないこと」というのは、お互いの不文律でもあり、その気持ちだけは皆忘れずに来れたので今があると思ってるよ」
「なるほど・・・本日は貴重な時間を割いていただき、誠にありがとうございました」
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■解説
プログラマについての性格は、
当時、社員は6名だった。
社長、プログラマ、デザイナー、サウンド、シナリオライター、デバッガー。
ところがプログラマが苦労知らずの青二才、かつ筋金入りのわがままでね。
一人だけ定時に帰るとか、飲み会も欠席とか、協調性のない奴だった
とあり、他のメンバと違い、一人だけ浮いた存在であることが窺える。
しかし、ここではその他のメンバについての説明はない。
次のポイントは
『3泊4日で温泉に行こう。車は私がワゴンを出す。ホテルや食事も私持ちだ!』
みんなわあっと喜んだ・・・プログラマ以外は。
『俺、家で寝てます』
デザイナーは怒った。
『少しは団体行動を…』
いつものごとく社長がかばった。
社長の提案に、プログラマは家でゆっくりしたいと言い、それに対して間髪入れずデザイナーは注意している。
それに対して社長がいつものようにフォロー。
この一連の流れから、デザイナーは協調性を重んじる性格で、社長の考えに近いことが窺える。
では、その他のメンバはどうか?
ここでもその他のメンバについては触れられていない。
得てして言いづらい話は、最後に持ってくるのは世の常である。
それは、
社長は一息ついた
ところからも窺える。
一人だけ浮いたプログラマ、社長を慕うデザイナー、そしてその他のグループ。
つまり、当時の気の知れたグループは
1)社長、デザイナーの2人
2)プログラマの1人
3)サウンド、シナリオライター、デバッガーの3人
と考えられ、プログラマを除く3)のメンバが喜んだのは、会社が休みになり、自分達も休めると思ったから。
社長と一緒に温泉に行けることを決して喜んだわけではない。
従い、当日の待ち合わせの場に来たのは、社長派である「デザイナー」のみ。
PS:インタビューアの後書き
「異端者を排除しないこと」というスローガンは、社員全体へのメッセージであり、私たちにも学ぶところが大きい。
私は、しなもん社の初の大ヒット『人力クエスト』を生んだ当時の話に、社会全体の縮図を感じた。
「異端」と「正統」は表裏一体。
主観によって自分は「正統」と訴え、相手は異端者とし、往々にして巨大な勢力をもった者が異端者を迫害するのは世の常である。
異端者の迫害がはじまると、社運をかけた製品の完成どころか、会社自体が立ち行かなくなっていたかもしれない。
考え方の違う異端者を単純に排除するのではなく、一つの目的に向かって社員を纏めていく必要性を訴えた社長のメッセージは、弱い者が生きづらくなってしまった感のある今の世の中に対して一つの教訓となるのではないだろうか?
<了>
kumonoyouni様、説得力のある回答、ありがとうございます。
社員を6名にしてしまったのに特に意味はなく、それがこの問題のキズなのですが、
常識的にはゲームをつくる会社なら、まあこれくらいは必要だろうということで、そう書いてしまいました。
バージョン1
ともかく、プログラマを除くみんなで温泉旅行に行ってきたんだ。
久々のまとまった休暇なので仕事のことも忘れて充分羽を伸ばしてこれたね。
そして3日後に帰ってきた時のこと。誰もいないはずの会社に明かりがついている。
「もしや会社荒らしか?」と用心しながら入ってみると、そこにはディスクに突っ伏しているプログラマの姿が。
起こしてわけを聞いてみると、どうもゲームのプログラムで気にかかることがあって、プレイしなおしていたらしい。
そしたらある条件を満たすとロード時にセーブデータが全て消えてしまうという致命的なバグを発見したのだと。
私たちが旅行行っている間に彼は連日徹夜でチェックした上で修正版を作っておいたということだった。
そのおかげで、小売店に流通する直前のきわどいタイミングで差し替えたができたというわけ。
確かに協調性のかけらも無く、私や他のメンバーに対しても辛口の言葉が目立つプログラマだったけど、良いモノを作ろう情熱は誰にも負けず、なあなあになりがちなうちの社風に刺激を与えてくれた、我が社にとってかけがいの無い人材だったと思うよ。
バージョン2(ネタ)
後になってわかったのだけど、実は彼は2029年の技術で作られた犬型ロボットだったんだ。
一緒に温泉なんか入ったら、それがばれてしまうから行けなかったというわけ。
どうりで(仕様さえ合ってれば)正確無比なプログラミング。連日徹夜しても平然と働くタフさ。その代わり、場の空気が読めない発言とか人間的な感情の欠如は仕方なかったのだろうね。
そして10年後、ゲーム事業も軌道に乗り、会社が拡大して人も増えた頃、彼は置手紙を遺して忽然と消えてしまった。
うまくいかないゲーム開発に見切りをつけ、不動産などの他の事業に手を出したものの、バブルがはじけた時に一気に落ちぶれてしまう私の人生を変えるために、21世紀の孫が送りこんだという事情がわかった。
ちなみに彼の名前はしなもん。そう、上場するにあたって恩犬である彼の名前に社名を変更したんだ。
犬?うん犬だったよ、それが何か?
世間じゃ犬が会長を務めている会社だってあるわけだから、犬のプログラマがいたって不思議じゃないじゃないか。
goldwell様、ありがとうございます!!
バージョン1のほうは、「デバッグも完璧」という部分で、その可能性を排除したつもりのでした。
バージョン2は、たいへん気に入りました。
「しなもん君が現れないようになったときが、会社が成功したとき」、というのは、
今の「はてな」もそのとおりなので、楽しいですね。
慰安旅行先はプログラマの住んでいる下町のアパートのすぐ近くのホテルだった。
プログラマはなにも言わないので、
普段帰宅しても自宅のパソコン前直行で、まわりもあまりあるきまわることがないように想像されていた。
しかし、ラドン温泉つきの安くておもしろいホテルや、外国人もよろこぶ観光地があることを、住所を見た社長は知っていたのだ。
ワゴンをホテルにとめさせてもらって5人でそぞろ歩きをし、良い時間になってチェックインしたあと、有名な鶏肉料理店のお持ち帰り用鍋セットと地味ながらも銘酒を置く店で一升瓶を購入して、みんなでプログラマのところを訪問してみた。
なるほど、自分の時間を大切にしたくなるような、住みやすそうな路地に面したアパートだった。
お~い!と5人で呼び出してみる。
なんとプログラマはエプロンをして出てきた。
今包丁を研いで夕ご飯にとりかかるところだったのだという。
中に入れてくれ、
それか、その研ぎたての包丁をもって、うちのホテルに調理しにきてくれ、
さもないとビール飲みながら歩いてたこいつらが、
廊下でどんちゃん騒ぎを始めてしまいそうだ!
そう訴える社長が一番飲みたそうだったことはいうまでもない。
しかたがないなあ、と呟いたプログラマはホテルへの訪問を堅く約束して一旦彼らを帰した。
高級店の鍋素材を前に待ちきれずにつくって飲み始めていたのだが、
上品で控えめ、ものたりないくらいだった。
そんなときにちょうどプログラマは人数分に足りるだけの食材を買ってきて追加してくれた。調味料も足して、酒が進む進む。
「あの、こういうのはこんかいでおわりですからね!」
ああ、うちのプログラマーのツンデレは世界一だなあ。
髪も伸ばしてツインテにしてもらおうかな、ってこれはセクハラになるのか、と社長はひとりごちたのだった。(30年前にはツンデレもセクハラもないけどね)
おお、これは楽しい!!
仏頂面のプログラマが、ぶつぶついいながらもまんざらでもない様子が目に浮かびますね。
社長は言葉を濁し、それ以上は多くを語らなかった。
しなもん社の裏事情
世間で言われている事だが、しなもん社の初期の資金源には不自然な点があるそうだ。
機動性の高い運用や莫大な開発費用。
それらを支えるには少なく見積もっても数十億円の先行投資が必要になる。
事業が軌道に乗った現在では見過ごされているが、いくらスポンサーが付いたとしても初期のフレームワークが完了するまではほとんど無収入に近かったはずだ。
当然ながら裏の出資者がいたのではないかと噂されている。
一応、会計上の辻褄は合わせてあるのだが、初期の会計報告書は株式会社に改変した今となっては調査する術もない。
そして、囁かれるプログラマーの夢の結末。
とあるプログラマーが、高額の報酬を元手に、バブルの頃、株式やアフェリエイトで一山当てた。
彼あるいは彼女は、その資金を自分の夢の実現に注ぎ込んだ。
そして現在のしなもん社がある。
プログラマーはどうなったのか?
経営音痴の彼(あるいは彼女かもしれない)は現在の社長に経営権を奪われてしまった。
すべてのアイデアと資本を会社に投入した挙げ句、支配権を奪われ、夢は朽ちた。
そして、擦り切れるほど扱き使われたこのプログラマこそ、真のしなもん社の創設者であり躍進の原動力だった。
真相は分からない。
なぜなら、この後スグにこのプログラマは消息を絶ち、数日後遺体となって発見される。
死亡推定時刻には社長は社員旅行で、複数の社員によってアリバイが立証された。
そして現在に至る。
創設当初の切れがソフトに見られなくなったと、その直後から言われるようになる。
現時点では物量作戦でカバーしているそうだ。
miharaseihyou様、なかなかミステリアスでブラックな結末、ありがとうございます。
プログラマさんが可哀想です・・・。
そんな怖い過去があるのなら、わざわざインタビューで言わなくてもいいとは思いますが、
物語はたいへん楽しめました。
簡単に思いつくのが、社長だけで他は誰も集まらなかった・・・だと思います。
プログラマーは 来る気なさそうだし、デザイナーもあまり乗り気では ないみたいなので、
最低でも この二人は 来ないと思います。
それから社長の一言、
「変わり者こそ会社の宝さ」
で、みんな変わり者を目指して、こなかったのではないのかと思います。
taknt様、ありがとうございます!!
これは今回は出題ミスだったですかね?
500文字制限のため、他の人たちについて書く余裕がなかったせいもありますが・・・。
yo-kun様、ありがとうございます。
さて、こちらの想定回答は「社長はだあれ?編」そのままです。
つまり大正解です。おめでとうございます!!