* ジャンルは小説・漫画・アニメ・ゲームから
* 当然ながら紹介者が「鬱エンドだ、だけれど名作だ!」と強く思い薦めたい作品でお願いします。
* 紹介の際に、ネタバレはしないで作品の紹介や感想などを熱くいただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。
一番の鬱エンドと言えばnice boatの「School Days」でしょう。あまりに鬱エンドだったため最終話が放送できなかった作品です。
※リンク先には少しネタバレあり↓
nice boat
2007年9月18日深夜、TVK(テレビ神奈川)で放送されるはずだったテレビアニメ「School Days」の最終回の放送が予告なしに中止になり、「都合により、番組を変更してお送りしています」とのテロップとともに城やボートを映した環境映像が代わりに流された。海外の画像掲示板「4chan」で、それを目の当たりにした外の国の人が画像掲示板にてキャプチャ画像とともに放った言葉。boatの部分を変えてNice ~~.といった使い方が目立つ。School Days最終話の代名詞的用語にも使われる。
夜ごとの闇の奥底で 新潮文庫
小池 真理子著
http://www.bk1.jp/product/01323050
小池真理子さんの作品は、みんなそうなんですが、決してハッピーではない場面でも、繊細な心理描写などで、読者の心をひきつけてやまない何かがあると思うんですよね。ストーリー展開もうまいと思います。
小池 真理子さん、よく聞くお名前です♪
>決してハッピーではない場面でも、繊細な心理描写
それこそ鬱(エンド)作品の醍醐味だと思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%8...
フランダースの犬。
悪い事はしてないし、教会の絵を見ながら死ぬので、
キリスト教的には、ある意味ではハッピーエンドかも知れませんが、
好みが分かれるでしょう。
ぼく自身は、あまり好きじゃないです。
確かに。これは鬱エンドですよね・・・。
ただ、疑問が。
>ぼく自身は、あまり好きじゃないです。
とのことですが、これはわたしの提示している条件に当てはまっているのでしょうか・・・?
若干疑問が。好きじゃない作品を薦めるというのは・・・うーん?
デビルマン
原作の漫画についてです。
アニメはただの変身ヒーロー、映画は特撮映画の単位として1デビルマンが提唱されたり、最低映画を決定する「文春きいちご賞」(週刊文春主催)の2004年度で1位を獲得したりしていますが、
原作の漫画は黙示録をテーマにしたスケールの大きな作品です。
メインヒロインが○○になったりラストで主人公が○○になったりします。
堕天使ルシフェルについて書いた作家は呪われることが多いそうですが、永井豪は大丈夫だったのでしょうか。
以下リンク先にはネタバレがあります。
デビルマン 唯一の悪魔ヒーロー <原作の最終回>
すごく気になる紹介です!
>メインヒロインが○○になったりラストで主人公が○○になったりします。
○○に何が入るのかすでに気になって仕方ありません。永井豪先生、大丈夫だと信じましょう(笑)
「鬱エンド」という言葉自体が初耳だったのですが、その言葉からこのカズオ・イシグロの作品がすぐに頭に浮かびました。
ネタバレにならないように内容にふれるのは非常に難しいのですが、
カズオ・イシグロの気負わない文体が、自然に主人公たちに感情移入させてくれるし、
だんだんと明らかになってくる主人公たちをとりまく環境の閉塞感が、
ハッと気がつくと、読んでいるこちらの空気まで侵食してきているように感じさせます。
ブッカー賞を受賞した「日の名残り」が驚くほど繊細な優しさに満ちているとすれば、この作品は、その合わせ鏡のように、驚くほど繊細な残酷さに満ちていると思います。
これ、わたしも読みました。確かに鬱エンド!
でも確かに名作です!!!
こう、読後のやるせなさみたいなのが「鬱エンド」作品の良さですよね!
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%9F%E5%8B%95%E6%88%A6%E5%A3%A...
エースパイロットの活躍を描くのではなく、民間人少年が戦争の現実を知るというお話。
普段このジャンルを観ない方にも、食わず嫌いせずぜひ観ていただきたい。
30分×6話と、時間的にも観やすいし。
ガンダム!
ポケットの中の戦争は鬱エンドだったのですか。知らなかった・・・
ガンダム系ってラストは完全ハッピーエンドではなくても希望がある、みたいなオチが多いと勝手に思い込んでいたので盲点でした。
エラリー・クイーンの連作「Xの悲劇」「Yの悲劇」「Zの悲劇」を締めくくる
「レーン最後の事件」は、途方もなくせつなかったです。探偵に愛着がわいていると
なおさらですね。
「Xの悲劇」「Yの悲劇」「Zの悲劇」はミステリーの名作で、これを読んでおくと
最後により、いっそう鬱になれます。
トリックやプロットでは「Yの悲劇」が一番の傑作です。
要するに、4連作を推薦します。
>途方もなくせつなかったです
おお、楽しみです!
ミステリーを紹介していただけるとは思わなかったので驚きました。
ぜひ読みますね!!
最強伝説 黒沢
何の取り柄もなく、世渡りも下手な普通の男黒沢が職場である工事現場で不器用な失敗を繰り返しながらもとあることがきっかけで人生の浮上の足がかりをつかみます。そうして生きる意味を見つけ前向きに生きて行こうとした結果、最後には何が待っているのか、と言うような内容です。
身近にいそうな人間を描いている分、感情移入しやすいので、ラストもなかなかいい感じで鬱エンドだと思います。
あと、現実をモデルとして描いているので、本当に現実の厳しさを知るだけとなりますが、沈まぬ太陽。
とある航空会社社内での組合活動を会社から嫌われ、約10年間自社の飛行機が発着していないようなアフリカ僻地での勤務を命じられる人物の話です。
後半、改革を目指す会長就任に伴い、日本に呼び戻され孤軍奮闘しますが、主人公には本当に「え?」と言いたくなるようなラストが待っています。ラストだけでなく、読んでいる最中も結構鬱展開ですが、現実を元にした話だと思うと余計滅入ってきます。
どっちも、すごくヘビーな予感がします。
>読んでいる最中も結構鬱展開ですが、現実を元にした話だと思うと余計滅入ってきます。
それはさらに気が滅入りますね・・・
紹介をありがとうございました。
スカイ・クロラ
http://sky.crawlers.jp/tsushin/
映画ですが、アニメなので一応条件に当てはまりますかね?
原作もあるのでそちらもどうぞ。
原作と映画で終わり方が違います。私は映画の方が好きですね。(どちらも鬱になるのには変わりありませんが)
それと原作は続編もありますので、気に入ったのならどうぞ。
”生きる”意味を考えさせる作品です。
物語は淡々と進行していき、終わった後はもやっとした感じが残ります。
壮絶に鬱という感わけではありませんが、終始切ない感じの漂っています。
映画の方がスッキリまとまっていて鬱になると思うので映画の方をお勧めしておきます。
スカイ・クロラ!
気になってたけれど見ていませんでした。
>”生きる”意味を考えさせる作品
いいですね。こういう究極の命題には絶対にハッピーだけでは終われないものがありますものね。
モダンホラーの金字塔です。エログロナンセンス部門ですけど。でも有名作品ですよ。
B級作品にはお決まりの設定と展開でぐいぐい読者をひっぱり、
このまま最後まで突っ走るのかと思いきや…ヒドイ!!!なんでっ!!!
という作品です。
ジョイスとかベケットとかをたしなむ陰でこういう下劣な本を読むのがたまりませんね。
おおっ、ちょっとこれまでの紹介とはテイストが違いますね!
>B級作品にはお決まりの設定と展開
こういうの大好きですよ。そしてラストが鬱とかほんとヒドイですね(笑)
でも、たまりませんというお言葉を信じて読みます!
映画版の『ミスト』(The Mist)。スティーヴン・キング原作。フランク・ダラボン監督。
http://www.imdb.com/title/tt0884328/
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD12350/
極限状態におかれて人の本性が露になる、というのはスティーヴン・キングの得意なシチュエーションですが、最後に希望の一片をそっと残すのもまたキングの持ち味。『ミスト』の原作も、八方塞がりの状況の中にひとすじの希望が残る終わり方をしています。しかし、映画版の方では、中盤で暴かれた人間の本性をそのまま進めた先にある、荒涼たる絶望の風景を描いてしまいました。(あのラストはキングも気に入ってるそうですが---たぶん、キングも絶望を描きたくて、でも絶望しきることができない人なんじゃないかなと思います)
観た後で自分の甘さを思い知らされるって感じの映画です。私は極めて高く評価していますが、劇薬すぎて誰にも彼にもはおすすめしづらい、と感じていました。しかし鬱エンドをお望みなら、ぜひ。
なお、気楽に筋を追ってもB級パニック映画+どんでん返しの鬱エンド、として楽しめますが、本当の"monster"とは何だったのかを考えると、劇中のとある台詞が別の意味を持った伏線になっていて、あのラストが、それまで映画が描いてきたものの必然的な延長であることがわかります。必然なだけになお鬱になるのです。
すみません、小説・漫画・アニメ・ゲームの中から紹介をお願いしますと書いております・・・。
それとも原作のほうの紹介ということでしょうか?
小説:「となりまち戦争」三崎亜記
http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/31799780
何年か前にかなり話題になったのでご存知かもしれません。
ストーリーはある町とその隣町との間で“公共事業”として戦争が始まって・・・。というものです。作者が公務員ということもあってか、ありえないはずの公共事業としての戦争が、ある意味リアルに描かれていると思います。お役所仕事に対する皮肉?と感じる部分には、妙なおかしみさえ感じます。でもしっかりと鬱エンドです。
漫画:「デザイナー」一条ゆかり
http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/07124087
http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/07125347
主人公の少女(女性)のサクセスストーリーを軸に複雑な人間模様がしっかりと描かれています。話のおもしろさはもちろん、登場人物がそれぞれに個性豊かで魅力的です。絵も美しい(今風の萌え系の絵を見慣れた方には「古い」と感じるかもしれませんが)。それにしても暗い終わり方です。でも名作!
小説も漫画も紹介をありがとうございます。
一条ゆかり先生は、以前に天使のツラノカワ?とかいう名前の作品だけ読んだことがあります。
絵がとってもお上手だったことを覚えております。
今度漫画喫茶で探してみますね!
「ポートピア連続殺人事件」
なんと犯人はヤス。当時、クリアしたときはかなり鬱でしたが、かなりの名作だとも思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%9...
この作品の場合、オチが有名すぎるからネタバレされているんでしょうけれど・・・。
それでもネタバレはやめてくださいと条件をわざわざ書いている以上はやめていただきたいものです。
田舎の村に住む天才少年が、エリートの集まる学校に進学して、挫折を経験するというお話です。
周囲の期待に応えるために頑張ってきたけれども、それがプレッシャーになってきたり、自我が芽生えてきたり…という感じです。
ラストはとても儚いです。
最近よくテレビなどで「子供を天才にする方法」とか「子供を天才に育てる塾」みたいなものが紹介されていたり、実際そういうのを実践している人達がいるようです。しかし、この手の話を聞く度にこの本を思い出し、「天才だからといって幸せになるとは限らない」んじゃないかという考えが頭を過ぎります。
【鬱エンドだけれども名作】この言葉にピッタリの小説だと思います。
wikipediaのページも貼ろうと思ったのですが、ネタバレしているので貼りませんでした。
ヘッセきたーー!
わたしもこれは過去に読んだことがあります。
何が興味深いって、作品の主人公と作者の経歴がだぶる部分があることでしょうか。
Banana fish (1) (別コミフラワーコミックス)
やはり、衝撃の鬱エンドとしては、これは外せないと思います。
ウィキペディアによれば、
>『ダ・ヴィンチ』1999年5月号において「芥川賞をとらせたいマンガ」の1位に選ばれている。
> また文化庁による、「日本のメディア芸術100選」の26位に選ばれている。
という事ですから、名作としても超お勧めです。かなりボーイズラブな部分も含みますが、それでいながら、上記のような評価をもらうというところもこの作品の力だと思います。
リアルタイムで読んだ世代ですが、本当に、連載開始から衝撃的でした。
ああ、確かに最後はショックですよね!
ハッピーエンドになると信じてただけに余計といいますか(涙)
でも、それすらも良いと感じるのですよね。本物の名作です。
もう一度全巻よみなおします!
関西でノワールものを書かせたら、彼の右に出るものはいないと思われる作者の初期の頃の名作です。
死体から切断されたパーツが次の死体に添えられていくという、「殺人リレー」の犯人をミステリタッチで描かれた作品ですが、
単行本ではそのあまりの結末に、文庫化に際して差し替えられてしまいました。
個人的には単行本の結末の方が好きなのですが……。
単行本はもう絶版のようですので、図書館で探していただくか、Amazonマーケットプレイスやブックオフなどで入手しかないようです。
>単行本ではそのあまりの結末に、文庫化に際して差し替えられてしまいました
いったいどんな内容だったのでしょう。すごく気になります。
図書館に通います!
中に誰もいませんよ・・・
これは条件にわたしがあげていますように、fearieさんが名作だと思われたうえで、他者に薦めたいと感じている作品だと判断していいのですよね?若干、鬱エンド=School Daysという一般的な図式から回答されているような印象をうけるのですが。