しかし、芸術については全く不勉強で、体系的に学んだことがありません。
漫然と美術館に足を運んだりはしていたのですが、
おそらく有名な画家の名前も「○○派」なども知りません。
仕事で扱う領域は、西洋美術、日本美術から、現代美術、建築、写真など幅広いのですが、
とりあえず①西洋美術史、②日本美術史、③現代美術の三分野を中心に、
基礎的な知識を学びたいと思っております。
これは是非!というような入門書や、お勧めの勉強法などがありましたら教えてください。
※レベルとしては、「文学部美学科に入学したばかりの大学生が、
一般教養で学ぶレベル」で十分です。
それほどマニアックな知識は必要ありません。
「アート誌を毎月読め!」「美術館に足を運ばないと芸術が分かるはずないだろう!」という意見もあると思いますが、
2~3ヶ月で体系的に勉強できる方法・本を募集します。
素人ですが、本の推薦を
名画の言い分―数百年の時を超えて、今、解き明かされる「秘められたメッセージ」
「名画の言い分」
これを読んで、美術・芸術の鑑賞には「知識」が必要なのだと解りました。
「ひらがな日本美術史」は7巻あるのですが、私は6巻まで読みました。
うらやましい限りの状況でありますが、得てして仕事というのは苦痛の代償として給料が支払われるようなので致し方ないのかもしれません。3ヶ月である程度の見識を立てたいというお考えは正しいと思います。マジックナンバーの3・・・3日徹夜してもなんとか・・・3週間が本気で作業をする期間・・・3ヶ月がプロジェクトの区切りとして(テレビでいう1クール13週)・・・3年が一つの部署での仕事。みたいなものがありますよね。
さすがに、
①西洋美術史、②日本美術史、③現代美術という3分野でというのはなかなか大変です。
あなたの置かれる立場から「芋づる式」というものが早いと思います。
西洋美術史、日本美術史はそれなりに「定説」がありますが、これも流派によって解釈・評価にはブレがあります。また、当然ながら前後関係によってその作品の意義・価値は大きくかわります。だからこそ「芋づる式」というのがいいのでは?とお奨めする次第であります。
私がもっともお奨めする学習方法は、
「この美術館はすごい」と思われるところの「名物学芸員」の方10人にインタビューをして回られることをお奨めします。それこそ「仕事」として関わるスタンス、作家との関わり方から、いろいろなアドバイスをしていただけるものかと思います。
私ならば、
横浜美術館・水戸芸術館・ワタリウム・森美術館・ベネッセ(直島)美術館・NTTインターコミュニケーション・センター・川村記念美術館・出光美術館・サントリー美術館・林原美術館・ワコールアートセンター(スパイラル)・東京都現代美術館などにとりあえず面談(インタビューのお願い)を申し込んでみるかと思います。
昔、アートの仕事に7年ほど、アート関係の出版の仕事に3年ほど関わっていたことがあり、その流れで思ったことを書かせていただきました。「仕事が楽しければ人生の半分は楽しい」とテレビドラマで言っていたことを思い出し僭越ながら書かせていただきました。
いい師匠に会うこと、いい導きに出会えることがアートを深く知る正しい道だと考えました。
とりあえず「現代美術」の糸口として下記をご紹介いたします。
http://www.amazon.co.jp/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%...
丁寧にご回答いただき、ありがとうございます。
私もこの質問をするときに漠然と、
「詳しい人に話を聞く/詳しい人にお勧めを聞く」などが良いのかなあと思ったのですが、
どなたかに話を聞きにいくにせよ、そのために必要な最低限の知識も、
恥ずかしながら現在持ち合わせていないような状況です。
(服を買いに行くための服がない、みたいな。)
現代美術系の新書ですと、
集英社新書から出ている「現代アート、超入門!」は読んでいたのですが(入門書としてとても分かりやすく読めました)
お勧めの「現代アート入門の入門」についても今度読んでみます。
ありがとうございました。
西洋美術史はかじったので
西洋美術のみの回答になってしまいますが
美術は見てなんぼのところがありますから、
写真を多用しているこれなんかいいと思います。
解説も分かりやすいですし。
ただ、本当にド素人向けだとは思います…
アマゾンで中身がちらっと見れますので、
簡単すぎるなぁと思ったら下記の書籍のがいいかもしれません。
こちらのがもうちょっと踏み込んだ内容です。
取り扱っている年代も幅広いと思います
日本美術や現代アートにも言えることだと思いますが、
やっぱりみてみないと文章のみではわかり辛いと思いますので
写真でいいのでたくさん作品を見ることが重要だと思います。
あと、美術系の書籍(特に写真を多用しているもの)は
お値段も安くありませんしサイズも大きいので
可能なら図書館とか、大型の本屋などを活用するのも手だと思います。
購入されるにしても中身をきちんと確認してから購入された方がいいと思います。
ご回答ありがとうございます。
アマゾンの評判を見て、まず上のもののみポチっと購入してみました
(本当にド素人かつ、知識の抜けがひどいので、一からの勉強になります)
書店の美術コーナーに行っても、
高価かつ重い全集モノや、安価だが情報が断片的な(ように見える)ムック的な本などが多く、
何を買っていいものやらと途方に暮れていました。
以下の方も、こういった入門書や勉強方法を紹介いただければありがたいです。
建築/写真/骨董/広告デザインなどの小分野でも、
「これは超絶にお勧め!」というものがありましたらお教え下さい。
どのようなお仕事かはっきりわからないので確実なコメントができず軽く受け流していただければとは思いますが、美術館の学芸員と言われる方々は「これから同業になる方」にはとても優しくその導きをしてくれる方々ばかりです(残念ながら全員がということではありませんが、私がお会いした方々、特に上に書いたところの方々は非常に親身になってくださる)。
企業のメセナ担当なり、企業のアートとの連携セクションなりとどのように接したらいいか、どう接するべきかということを(言い方を変えますと、どういう服が似合うか)をアドバイスしてくださる方々です。
ちょっと言い方は乱暴になりますが、その着る服を間違えて先日のオリンピック選手みたいなことになってしまった方を何人も見てきました。私もその一人だったのかもしれないのですが、服を着る相談をしにいくというのはあながち間違えではないと思います。
なかでも、アートという名前がついていないのですが、京都造形芸術大学(角川書店)の「情報デザインシリーズ」にはアートと社会との接点まで書いてあったりしてかなり勉強になりました。(少々古い本ですのでそこが気になりますが)
http://www.bk1.jp/product/02044191
また、山口勝弘さんの「ロボットアヴァンギャルド」
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AD%E3%83%9C%E3%83%83%E3%83%88%E3%...
20世紀の芸術とそれ以前の芸術をつなぐ「バウハウス」
についてはそれなりに知識を持たれておくことが早わかりかと思います。
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%8...
いくつもお勧めを教えていただいて、ありがとうございます。
出版関係の仕事をしているのですが、突然アート系の本を作るセクションに移ることになりました。
個別の分野についてはその都度勉強していくしかないと思っているのですが、
その前提となる「芸術についての座標軸」が全く出来ていません。
…本当にレベルが低くて申し訳ないです。
バウハウス叢書は、一度きちんと読んでみたいと思います。
本当に素人考えですが、
「漫然と」行くのではなくて「説明を全部読む」国立美術館めぐりはどうでしょうか。
本の写真は縮小率がひどいです。それで見た気になるのは却って作った人に失礼な気がします。一方で国立美術館ともなれば、実サイズでひととおり歴史に添うようにそろえてあると思います。
それに、売店にはその作品の歴史について書いてある本も当然置いてあるとおもいますよ。(amazonにはないような本も「見本で中身を確かめて」買えるわけです)
美術の勉強のための施設が美術館じゃないのかなあ??と思いましたもので「美術館に足を運ばないとわかるわけないだろう」に近い回答になってしまってすみません^^
あとは、意外なところで高校日本史世界史の参考書(山川の世界史)が必要だと思います。
美術は支配者のために作られ残されてきた時間が長いので。「清朝の焼き物の特徴と代表的な窯元の場所」なんてめんどうなことも高校生向けに一言でまとめてくれますよね。
レベルが低すぎるアドバイスでしたら申し訳ありません。
ご回答ありがとうございます。
やっぱり本で学ぶだけではなく、実際に美術館に行くという作業と平行する必要がありますね。
美術館は行った「つもり」になっていたのですが、
意識を切り替えて行ってみたいと思います。
私も国語便覧や歴史資料集が大好きで、
「ああいう風に簡潔に体系立ててまとめられた美術入門書はないのだろうか」と思っていたのですが、
そのものずばり教科書を読みかえすという考えはすっぽり抜け落ちていました。
ありがとうございます!
さらば、書籍 ~ 知識は本棚でなく、脳内に所蔵すべし ~
わたしは、年表や副教材の編集を担当した経験から、既製の書籍より
インターネットの活用を推奨します(いくつかの注意点はありますが)。
↓フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/西洋美術史
http://ja.wikipedia.org/wiki/日本美術史
http://ja.wikipedia.org/wiki/近代美術と現代美術
これらをプリントして持ち歩き、なんでも自由に落書きしましょう。
ボロボロになっても(わたしは風呂場で読むので)再印刷できます。
ときどきパソコンに向って、画像などをリンクしましょう。
まずは三人の画家を、つぎに九人の画家の特徴を記憶しましょう。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1725986.html
売れなかった三人の画家について
3の倍数ごとに、キャラクターの歴史的序列をイメージしましょう。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/18881223
九人の画家 ~ 修羅場の天才たち ~
コピペや書込みを寄せあつめ、自分だけのオリジナル年譜を作ります。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3036614.html (No.2)
Myテーブル ~ 歴史の脳内風景 ~
美術大学の教養課程では、教授の執筆した教科書を与えられますが、
おおむね教授自身の学んだ講義録のコピペなので、いかにも古すぎます。
学期末のテストは、その史観に沿った答案だけが評価されるのです。
あなたの仕事がどうあれ、芸術・学芸に関する素養は、社会人として
不可欠の知的資産なので、生涯にわたって役立つはずです。
人類の文化遺産を、好き嫌いで峻別せず、主体的に学びましょう。
すごく簡単かつ今すぐにでも出来る方法を教えていただき、ありがとうございます。
wikiはコンパクトな一般的情報をすぐに得ることが出来るという点でいいですね。
私も印刷してお風呂に持ちこんでみます。
ありがとうございました
ちょっとちがったアプローチなのですが、美術史の勉強といっても商売のためなのでしょう?でしたら、同種の商売をしている方々に客になりすまして、セールストークを聞き、そこから勉強の糸口をつかむのが実践的かつ早いと思います。
学校教師が授業のためにつくっている教材をみても、彼らは芸術家でも芸術愛好家でもないと思うので、大して役に立つとは思えません。http://www
同業者に聞くというのは一番率直なアプローチかもしれないですね。
素人ですが、本の推薦を
名画の言い分―数百年の時を超えて、今、解き明かされる「秘められたメッセージ」
「名画の言い分」
これを読んで、美術・芸術の鑑賞には「知識」が必要なのだと解りました。
「ひらがな日本美術史」は7巻あるのですが、私は6巻まで読みました。
御解答ありがとうございます。私も完全な素人からのスタートですので、プロでない方が「これ面白い!」と薦めてくださるのはとても嬉しいです。
「ひらがな日本美術史」ですが、橋本治さんがこのような本を出していらっしゃるとは知りませんでした!10年以上前の本になりますが本屋さんにはまだ置いてあるようですので、是非読んでみたいです。でも全部揃えようとすると、ちょっと高価なのが難点ですね…まずは近所の図書館にあるかどうか確認してみます。
「名画の言い分」、アマゾンの中古で安かったのでポチっと買ってみました。
御解答ありがとうございます。私も完全な素人からのスタートですので、プロでない方が「これ面白い!」と薦めてくださるのはとても嬉しいです。
「ひらがな日本美術史」ですが、橋本治さんがこのような本を出していらっしゃるとは知りませんでした!10年以上前の本になりますが本屋さんにはまだ置いてあるようですので、是非読んでみたいです。でも全部揃えようとすると、ちょっと高価なのが難点ですね…まずは近所の図書館にあるかどうか確認してみます。
「名画の言い分」、アマゾンの中古で安かったのでポチっと買ってみました。