THEME:「素敵な日本を発見!気楽に和の時間コンテスト」
イエで○○のスペースを作るいいアイデアありませんか?イエで○○するとしたらどんなプランにしますか?“イエコト・ミシュラン”は、暮らしの空間と時間作りをめぐるテーマ質問に楽しくオドロキ!なアイデアをご投稿いただき、★(一ツ星)~★★★(三ツ星)のミシュラン評価をしていくコーナー。豊かな暮らしを創っていく〈イエはてな〉のマインドでご投稿ください!
*回答条件* 下記のページをご覧になってご投稿くださいね!
「Welcome to イエはてな」
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20080731
テーマ詳細とアイデア例
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20101124
※ピックアップ受賞メッセージは、〈みんなの住まい〉サイトにて記事紹介させていただきます。またメッセージは表記統一や文章量の調整をさせていただくことがございます。
※〈イエはてな〉では、はてなスターを「おすすめメッセージ」として活用しています。投稿期間中ははてなスターのご利用を控えていただけますようお願いいたします。
※質問は11月29日(月)正午で終了させていただきます。
大人になって、和菓子っておいしいものだなと感じるようになりました。おいしいだけでなく、よくできた和菓子には、日本文化の根底をなす季節の美しさを愛でる心が溢れています。様々な季節の風物をおいしいお菓子にして表現していくこの文化は、世界に誇れるものではないでしょうか。その和菓子を通してさらに和を感じ楽しんでいくための、私なりの方法をご紹介してみたいと思います。
まずお菓子は目で見て楽しみます。庶民的なお菓子だって、本当に良い物は見ただけで素材の良さや作り手の腕の確かさなどが伝わってきます。また前述のようにお茶席などに供せられる上生菓子にいたっては、もうその姿だけで芸術の域に入っていると言いたいくらいの美しいお菓子もありますね。
耳ではどう楽しみましょうか。聴覚での和菓子の味わいは、その菓銘にあります。庶民的なお菓子にも、その成り立ちや歴史などがうかがえる名が付されていることが多いですし、上生菓子には、日本独特の四季の美しさなどを詩的に表現した菓銘が与えられていたりします。そこから伝統の食文化や作り手の思いなどを味わっていきましょう。
干菓子やお饅頭のたぐいは、正式な席でも手で取っていただきますから、その時の触覚も味わいのうちですね。そのほかのお菓子の場合は黒文字や楊枝で食べやすい大きさに切っていただきますから、口で触感を味わいます。
もちろん香りも大切な味わいです。あまりクンクンと匂いを嗅いでは日本の様式美に反しますが、口に運ぶ寸前に感じる香りや、口の中で広がる香りは、同じ味わうなら、しっかり記憶にとどめたいものです。日本の食は素材を生かすことが特徴ですが、お菓子もまたしかり。ここから素材の持ち味も感じていくことができます。
こうして様々な感覚で受けとめてきた味わいをメインの味覚にプラスすると、そのひと口がまさに和!日本の食のすばらしさを堪能する一口になります。ここに本当にうまい茶が合わさったら、心の底から「日本人に生まれてよかった~」と叫びたくなる気持ちが湧き上がってきます。
そうそう。話が前後しますが、お饅頭のたぐいは食べやすい大きさに手で割って、餡の色や艶も楽しんで食べていきましょう。上生菓子の場合は、黒文字などで切った切り口の様子も目の楽しみです。外から見ただけでは分からない、意外な贅が尽くされていたりすることがありますよ。
こんなふうに着眼点を明確にしながら楽しんでいくと、それまでただのお茶請けに過ぎなかったお菓子が、和を感じ楽しませてくれる主役にまで高まってくれると思うんです。一皿のお菓子と一杯のお茶から広がる和の楽しみを、たっぷりと堪能してください。