私が小学生5年生の時、2年交替の地域の子ども会役員に、くじ引きで当たった母。
なんとその後の話し合いで、役員の中でも一番大変な子ども会会長になりました。
母は自宅で仕事をしていたため、そんなに役員の仕事をやりたくはなかったものの、なったからには一生懸命になる性格です^^
子ども会のメインとも言える夏休みの行事として初年度は岐阜県の川沿いでキャンプと川でマスのつかみ取りを企画。
そして翌年、母も役員最後、私も子ども会最後の夏には、公民館前の広場を借りてスクリーンを張り、
上映機とフィルムをレンタルして母が映写機を回し、16ミリフィルムによる野外上映会を開催しました。
子ども会主催とはいえ、地域の行事だったので、それこそ近所の子から大人まで、結構な人数が集まりました。
しかし、夜の八時頃、住宅地のど真ん中でスピーカーとアンプ使って上映したのだから、近所迷惑この上ないわけで、
今よりおおらかな時代とはいえ、開催するにあたって事前の根回しはさぞ大変だったことだろうと思います。
上映作品は母の大好きな「男はつらいよ(第一作)」と私が大好きな「はれときどきぶた」です。
上映中、寅さんに馴染みある大人だけでなく、友達も手をたたいて一緒に大笑いしていて驚いたものです。
同じ時同じ空間で、一緒に映画を見た観客みんなと共に大声で笑い、拍手し、時にはしんみりとし、感動や体験を共有できたこと。
映画館ではなく開放感ある空間で、映画を見ることが、こんなにも素敵でこんなにも楽しいんだって、改めて野外映画の楽しさを感じました。
友達も喜んでくれて、近所の方々にも昔を思い出してなつかしかったと言ってもらえて、映画館で観るのとはまた違った雰囲気で楽しく、
この企画は大成功でした。
蚊取り線香の煙、映写機の音…この真夏の夜のイベントすべてがいい思い出です。
ところで、実はこの上映会をするにあたって、母は「16ミリ映写機操作免許」を取得したのです。
というのも16ミリの映画用のテープを借りるには「16ミリ映写機操作免許証」が必要とのこと。
資格が必要な理由は、高価な映写機やフィルムの損傷を防止するためだとか。
子ども会役員の中や保護者の中には誰もその資格を持っている方はおらず、この企画をどうしてもやりたかった母は、
仕事を終えて、私達と食事をしてから夜遅くに16ミリ映写機操作技術の講習を受けに行っていました。
私は当時、母が映写機操作免許を取得したのは覚えていましたが、この話を書くにあたり、母に電話を掛けて、
当時の話を20数年ぶりに思い出してもらいました。
当時の講習参加者は学生らしき若者数名、保母さん(保育士)、福祉関係の仕事の方、子ども会で上映会を企画していた母を含め
10名ほどだったそう。
講習内容は、映写技師さんによる「映画の基礎知識」の講義や、映写機の構造、映写実習など。
「フィルムは1秒間に24コマ」とか「テレビは1秒間に30フレーム」とか本で読んで前もって覚えた知識をあらためて学んだり、
スクリーンの設置方法、フィルムがどのように映写機を通過していくか、などを数日かけて教わったそうです。
そして最終日、「今日は最後に、どれだけ理解したかを確認するテストがあります」との言葉には、ちょっとあせった母。
フィルムが破損した時の修復方法などトラブルシューティングも習って、いよいよテストです。
まあ、落とすためのテストではなくて、確認の要素が強い内容だったわけで100点満点中、7割ほどとれたら合格です。
母は1問ケアレスミスをしていて、講師兼試験監督さんがその解答欄を指でツンツンしてココもう一度考えてみて、
と合図してくれたため、結果は満点。実技テストもめでたく通過しました^^
母はテスト合格した翌日に、さっそく役員会で上映会の企画をしたそうですw
この星空上映会は、映画館が近くになく、また忙しくなかなか映画館につれていってあげられない私と弟達に
映画を見せてあげたいと思ったこと。
また、母の若い頃には野外上映会によく行ったので、星空映画会を通して友達みんなとの夏の思い出を作る絶好の機会だと考えたそうです。
昔は両親はいつも仕事ばかりしていると不満に思ったこともありましたが、母の気遣いに改めて感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。
結局2年会長を務めた母が役員を替わり、その春に私達家族も引っ越してしまったので、翌年以降はまた「16ミリ映写機操作免許証」を持つ人が地域から
いなくなってしまい、それっきり星空映画会は開催されなくなってしまいました。
しかし一昨年の夏、10年ぶりに開催された小学校の同窓会で、思い出話の中で小5の夏の星空上映会の話をしたら、楽しかったと思い出してくれた人が多くて嬉しかったです。
20年以上前の話ですが、映画というとこの星空上映会を懐かしく思い出します。
こんな何年経っても色褪せない素敵な思い出を、私もいつか子ども達につくってあげたいです。
私が小学生5年生の時、2年交替の地域の子ども会役員に、くじ引きで当たった母。
なんとその後の話し合いで、役員の中でも一番大変な子ども会会長になりました。
母は自宅で仕事をしていたため、そんなに役員の仕事をやりたくはなかったものの、なったからには一生懸命になる性格です^^
子ども会のメインとも言える夏休みの行事として初年度は岐阜県の川沿いでキャンプと川でマスのつかみ取りを企画。
そして翌年、母も役員最後、私も子ども会最後の夏には、公民館前の広場を借りてスクリーンを張り、
上映機とフィルムをレンタルして母が映写機を回し、16ミリフィルムによる野外上映会を開催しました。
子ども会主催とはいえ、地域の行事だったので、それこそ近所の子から大人まで、結構な人数が集まりました。
しかし、夜の八時頃、住宅地のど真ん中でスピーカーとアンプ使って上映したのだから、近所迷惑この上ないわけで、
今よりおおらかな時代とはいえ、開催するにあたって事前の根回しはさぞ大変だったことだろうと思います。
上映作品は母の大好きな「男はつらいよ(第一作)」と私が大好きな「はれときどきぶた」です。
上映中、寅さんに馴染みある大人だけでなく、友達も手をたたいて一緒に大笑いしていて驚いたものです。
同じ時同じ空間で、一緒に映画を見た観客みんなと共に大声で笑い、拍手し、時にはしんみりとし、感動や体験を共有できたこと。
映画館ではなく開放感ある空間で、映画を見ることが、こんなにも素敵でこんなにも楽しいんだって、改めて野外映画の楽しさを感じました。
友達も喜んでくれて、近所の方々にも昔を思い出してなつかしかったと言ってもらえて、映画館で観るのとはまた違った雰囲気で楽しく、
この企画は大成功でした。
蚊取り線香の煙、映写機の音…この真夏の夜のイベントすべてがいい思い出です。
ところで、実はこの上映会をするにあたって、母は「16ミリ映写機操作免許」を取得したのです。
というのも16ミリの映画用のテープを借りるには「16ミリ映写機操作免許証」が必要とのこと。
資格が必要な理由は、高価な映写機やフィルムの損傷を防止するためだとか。
子ども会役員の中や保護者の中には誰もその資格を持っている方はおらず、この企画をどうしてもやりたかった母は、
仕事を終えて、私達と食事をしてから夜遅くに16ミリ映写機操作技術の講習を受けに行っていました。
私は当時、母が映写機操作免許を取得したのは覚えていましたが、この話を書くにあたり、母に電話を掛けて、
当時の話を20数年ぶりに思い出してもらいました。
当時の講習参加者は学生らしき若者数名、保母さん(保育士)、福祉関係の仕事の方、子ども会で上映会を企画していた母を含め
10名ほどだったそう。
講習内容は、映写技師さんによる「映画の基礎知識」の講義や、映写機の構造、映写実習など。
「フィルムは1秒間に24コマ」とか「テレビは1秒間に30フレーム」とか本で読んで前もって覚えた知識をあらためて学んだり、
スクリーンの設置方法、フィルムがどのように映写機を通過していくか、などを数日かけて教わったそうです。
そして最終日、「今日は最後に、どれだけ理解したかを確認するテストがあります」との言葉には、ちょっとあせった母。
フィルムが破損した時の修復方法などトラブルシューティングも習って、いよいよテストです。
まあ、落とすためのテストではなくて、確認の要素が強い内容だったわけで100点満点中、7割ほどとれたら合格です。
母は1問ケアレスミスをしていて、講師兼試験監督さんがその解答欄を指でツンツンしてココもう一度考えてみて、
と合図してくれたため、結果は満点。実技テストもめでたく通過しました^^
母はテスト合格した翌日に、さっそく役員会で上映会の企画をしたそうですw
この星空上映会は、映画館が近くになく、また忙しくなかなか映画館につれていってあげられない私と弟達に
映画を見せてあげたいと思ったこと。
また、母の若い頃には野外上映会によく行ったので、星空映画会を通して友達みんなとの夏の思い出を作る絶好の機会だと考えたそうです。
昔は両親はいつも仕事ばかりしていると不満に思ったこともありましたが、母の気遣いに改めて感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。
結局2年会長を務めた母が役員を替わり、その春に私達家族も引っ越してしまったので、翌年以降はまた「16ミリ映写機操作免許証」を持つ人が地域から
いなくなってしまい、それっきり星空映画会は開催されなくなってしまいました。
しかし一昨年の夏、10年ぶりに開催された小学校の同窓会で、思い出話の中で小5の夏の星空上映会の話をしたら、楽しかったと思い出してくれた人が多くて嬉しかったです。
20年以上前の話ですが、映画というとこの星空上映会を懐かしく思い出します。
こんな何年経っても色褪せない素敵な思い出を、私もいつか子ども達につくってあげたいです。