言い方が良く分からないのですが、
・西洋哲学のような紹介の仕方で
・(なるべく)信仰の問題として出なく、学問寄りの方向で。
・原典を当たるのがよいのかと思いますが、今回は現代日本語で書かれた書籍で。
・アカデミックな方向で。
・一般向け仏教よみもの(ひろさちや的な)では無いもの。
・仏教学辞典以外で。
のような仏教の初学者オススメの本を教えてください。
よろしくお願い致します。
入門書とはいえ、かなりアカデミックな立場でということですと
梅原猛のこの本が「思想」からのアプローチとして、中立的でお薦めです。
もともとは、角川書店の「仏教の思想」シリーズの彼の担当部分を編集したものです。
このシリーズはやや古いですが、仏教学を通観するには今でも絶好なのではと個人的には思います(全10巻)
なぜなら、原始仏教から唯識・華厳、禅と浄土宗を経て、日本の固有仏教(鎌倉仏教)までひと通りそろってますし、容易に入手できますので。
知恵と慈悲「ブッダ」―仏教の思想〈1〉 (角川文庫ソフィア)
このシリーズで抜けているとすれば、チベット仏教と東南アジアの上座部仏教ですが、それはそれで個別の専門分野になるでしょうから、今後検討されればいいと思います。ただ、現代思想との関連で言えば、中沢新一のこれを追加しておきます。
次の書籍が、
仏教をアカデミックにわかりやすく解説しています。
面白いほどよくわかる仏教のすべて―釈迦の生涯から葬式まで 仏教早わかり事典 (学校で教えない教科書)
次の2点は、
大学の仏教学の教科書としてつくられたものです。
いかがでしょうか。
[ご参考]
http://book.m-hannya.com/?eid=1251354
大正大学の仏教基礎学の教科書として
編纂されたものです。
仏教を学ぶ基本となることが、わかりやすくコンパクトに
まとめられています。
哲学として仏教を語るというスタンスです。
入門書とはいえ、かなりアカデミックな立場でということですと
梅原猛のこの本が「思想」からのアプローチとして、中立的でお薦めです。
もともとは、角川書店の「仏教の思想」シリーズの彼の担当部分を編集したものです。
このシリーズはやや古いですが、仏教学を通観するには今でも絶好なのではと個人的には思います(全10巻)
なぜなら、原始仏教から唯識・華厳、禅と浄土宗を経て、日本の固有仏教(鎌倉仏教)までひと通りそろってますし、容易に入手できますので。
知恵と慈悲「ブッダ」―仏教の思想〈1〉 (角川文庫ソフィア)
このシリーズで抜けているとすれば、チベット仏教と東南アジアの上座部仏教ですが、それはそれで個別の専門分野になるでしょうから、今後検討されればいいと思います。ただ、現代思想との関連で言えば、中沢新一のこれを追加しておきます。
一時期仏教に興味があっていろいろな大学の仏教系の講義を聴講していたのですが、仏教学部、仏教学科の授業は将来宗教者として食べていく人のための講義という色が強かったり、特定の宗派の教えを中心に学ぶ場合があります。
そのため思想としての仏教を学ぶのとは方向性が異なることが多いと感じました。
まず最初は仏教者になる人向けの講義ではなく、一般的な学生向けの講義を押さえて知識のアウトラインを作り、その中で特に興味を引いた部分を深く学んでいくほうが良いのではないかと思います。
初学者向けでアカデミックなものとしては放送大学の「仏教の思想」という講義が優れていると思っています。
放送授業は各地の放送大学学習センターで見ることができます。
ひろさちやhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B2%E3%82%8D%E3%81%95%E3%81%A1%E3%82%84
この方の本をオススメします。
平明にして的を得た仏教解説をしています。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/%82%D0%82%EB%82%B3%82%BF%82%E2/list.html
こちらはどうでしょう?
わたし自身、中学の時に読んでちょっと難しかったのですが、仏教思想(厳密にはブッダの思想とそれを受け継いだインド仏教思想)を最も的確に、かつ哲学者との対話を含めて紹介してくれているのが、角川文庫ソフィアの「仏教の思想」シリーズです。
知恵と慈悲「ブッダ」―仏教の思想〈1〉 (角川文庫ソフィア)
存在の分析「アビダルマ」―仏教の思想〈2〉 (角川文庫ソフィア)
空の論理「中観」―仏教の思想〈3〉 (角川文庫―角川文庫ソフィア)
わたしは個人的に中国・日本仏教はもはや仏教とはいえないと考えています(ひろさちやや瀬戸内寂聴は仏教をゆがめて伝えていると考えています)が、もしそちらに興味がおありでしたらこのシリーズの後半が中国仏教編・日本仏教編になっていますので続けてお読みになればいいでしょう。仏教の思想シリーズは教科書としても優れていると思います。
中村元氏の著作は基本的にハズレなしです。岩波新書の「ブッダのことば」などはブッダの言葉そのものですので今回は外しましたが、良書です。
菅沼晃氏のこの2冊は、タイトルはくだけているように見えますが、学術的にも正確で取っつきやすいかもしれません。
釈迦の本―永遠の覚者・仏陀の秘められた真実 (NEW SIGHT MOOK Books Esoterica 9)
学研のエソテリカシリーズもハズレなしです。ひとまずこの二冊を最初に読むのがいいかもしれません。
日本の仏教系大学による出版物の場合、日本仏教の中の宗派的見解がどうしてもにじみ出てきますので、以上の著作をおすすめします。
質問内容をよく読んでから回答をいただけるとうれしいです。