中型運転免許ができる前の普通免許は8t以下だったので,その時代に取得された普通免許はいま「中型(8t以下)」です。
準中型を新たに設けるなら8t以下とすればルールはひとつシンプルになります。単純に考えればそうすればいいと思うのですが、7.5という小数点まで入った数字はそれを意図的に避けた形で。8tを避けたことによるメリットはなんでしょう。
3t車までは許可する,という意味だと思います
車は重量税などの関係で、重さでクラス分けできます
またクラスで性能,例えば積載量が決まってきます
3tクラスだと例えばコンビニとか宅急便の配達車などになります
4tぐらい荷物を積めますので,3t+4t+運転手の体重で総重量は7.5t以下に収まります
一回りおおきい車だと4tクラスになります
例えば工事現場の小さなダンプカーなどが相当しますが
これは荷物を満載すると8t以上になります.
7.5tはこの3t車と4t車の境目の値になります
この値を8tにしてしまうと,4t車は荷物の量に応じて,準中型でOKだったりNGになります
ちょっと面倒ですよね.
じゃあ「中型(8t)」はなぜ7.5tじゃなくて8tなのかというと
これは大昔のルールの名残で8tになっているだけです
8tという値に合理的な根拠はありません
警視庁によれば、
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/menkyo/menkyo/chugata.html
デメリット
> 貨物自動車による交通死亡事故の削減と、
メリット
> 若年者の雇用促進のため
これが「準中型」採用の理由だそうです。
昔の言い方をすると、普免で4t車(車両総重量8t=車体重量+最大積載量)まで運転できました。4t車というのは、佐川急便サイズのトラックの事です。このサイズの車は車体重量が約4tなので、荷物を4tほど載せる事ができたために4t車という呼称で呼ばれたというわけです。
ところが4tにもいろいろあって、4tワイド(車幅が大型車と同じ)ロング(荷台が長めに設計してある)、さらにウイング車だったり冷蔵仕様だったりと、装備を追加すればするほど車体重量が重くなりますから、4t車より車体が大きい4tワイドロングであるにもかかわらず、最大積載量が通常の4t車より少ない2tとか3tとかの車も存在するわけです。
準中型が8tだと、かつてのそうした車両総重量8tぎりぎりで作ったトラックも乗れることになりますが、そうしたものには乗せたくないという事なのでしょう。4tでは運転できず7.5tだと運転できるのが、黒猫ヤマトサイズの車だそうですよ。
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