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●質問者: ブックリスタ
●カテゴリ:旅行・地域情報 生活
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 16/16件

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16 ● jo_30
●6ポイント

あなたの悩みを見て、多くの人が言うと思います。「じゃあ、行けばいいじゃん」私も、普通ならそう答えると思います。百聞は一見に如かず、と。どんなに話を聞いても、自分が体験したことのないものごとを、本当の意味で理解するのは難しいものです。まして「生活」となると! 自分で行って、見て、体験してみなくては……書かれた言葉など、どれだけ積み重ねても、ほんの数日の滞在に比べれば無に等しいものですしね。



しかし…
30代まで「町から出たことがない」という質問者さん。物理的な移動、ということでなく生活の基盤が、ということなのでしょうが、それでも、たとえば就職の機会にでも外に出る方法がゼロだった、といったことは、今日あまり無かろうと思います。おそらく、交通の便の問題、家族の問題、経済上の問題、性格上の問題……等々、何かそれなりの理由があるのでしょう。それらの問題は、現時点では解決しているのでしょうか? 質問者さんが町を出るのに、現時点では何の問題もないのでしょうか。



また、肝心なこととして、都会に出て質問者さんは、一体何をするのですか?。「生活」というからには、そこであなたは暮らさなくてはなりません。旅行者ではないのだから。人と関わり、何かを提供したり何かを得たり、何かを消費したりして、時間を過ごすわけです。一体何を? そして、それは都会にいないとできない何かであり、都会に出ればできる何かなのでしょうか。 「別に、バイトでも何でもして暮らしていく覚悟で…」なるほど。それはそれで不可能ではない。でも、そうして1年、2年と過ごすことで、あなたは一体何を得るのですか。ただただ「都会で暮らした時間」だけを積み重ねて、あなたの人生に何が残るのでしょう。



「憧れ」とあなたは書きました。質問を一読して私が受ける印象も、全くそれです。あなたの都会への思いは「憧れ」。遠く、手の届かないものへの思い。だからこそ美しいし、手に入れたいと願うけれども、逆に、いつまでも手に入らないからこその美しさであり願いである、そういう種類の願望と感じられます。あなたはただ、今いる「町」の生活に飽き、息詰まり、そこから逃げたいと思っているだけなのではないでしょうか。 町から逃げたあなたを、都会は匿ってはくれるかもしれません。しかし、自分の人生と闘うのは結局あなた自身であり、都会に来たあなたは、すぐまた別の闘いが始まることに気づくでしょう。人生との闘いから逃げることは、誰にもできないのです。



そして、どんな小さな「町」でも「村」でも、そこで生活する人がいる限り、人生との闘いは常にあるのです。それが分からないあなたは、つまるところ『自分の人生と闘う』ということがどういうことか、まだよく分かっていない。だから人生に飽きるし、面白くないと思う。あなた自身、自分がまだ「自分の人生」を生きていない、そう思っているのではないでしょうか。そして、そういう焦りが、あなたを一層都会へと惹き付けるのではありませんか。でも、それは、あなたのいる場所で、明日からでもできることなんですよ。親兄弟親戚に頼らず、自分の足で立ち、自分の足で歩き、自分で暮らす。世界中、自分たった一人でも生きていけるだけのものを身につける。誰に対しても、自分の意見を堂々と述べる。言いたいことを言い、やりたいことを実現し、やるべきことを果たす。一人の個人として、周囲の人と対峙する。そういうことが出来ていないから、あなたは今そこにいるのです。違いますか?



だから、もしあなたの「都会に出たい」という願いが真剣なものならば、夜逃げのようなやり方を夢想するのではなく、まず自分で生きるところから始めるべきでしょう。そうして、周囲に頼りにされるような人間になっていけば……今のご時世、周囲と隔絶した桃源郷などないのですから、自然と町の外へ、外へと出るような役回りになる。自分が出たい出たくないではなく、出ませんか、出て欲しい、出てくれないと困る、出るしかない、となるでしょう。そういうチャンスは、村や町の規模が小さいほど、むしろ目の前に転がっていると思います。無理なく自然と都会に出る方法は、あなたの目の前にあります。



いや、そんなのはとても無理です……ということなら、悪いことは言いません。「憧れ」は「憧れ」で、自分の中に大事に育てておくのがよいでしょう。5年、10年と抱くうち、それが何かの形で芽を吹くかもしれません。間違っても、「憧れ」を一足飛びに実現しよう、などとは思わないように。本当なら芽を吹く種を、土から切り離して寒風を浴びせたり台風に晒したりして、どうするのですか。



「都会に憧れる」のは、ごく当たり前のことです。都会の価値は「憧れられる」ことだけで出来上がっていると言ってもいいのですから。ですが、「憧れ」だけを燃料に未知に飛び込むのは(それが許されるのは)若者だけの特権です。あなたもいい大人なのですから、今からは、憧れを実現するのか、憧れは憧れと割り切るのか、選択することが必要なのだと思います。



少しきついことを書きましたが、真意が伝わっていればありがたいです。質問者様の人生に幸多からんことをお祈りします。


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