70年代にはソニーと松下が「ビデオ戦争」を展開。ベータマッックスを先に開発したソニーの盛田会長は、工場を何度も幸之助氏に見せて規格統一を呼びかけた。しかし松下電器は松下陣営の日本ビクターが開発したVHS方式を採用した。
ベータの方がカセットが小さく、それに応じて機器も小型、さらに画質も優れていた。当時、ビデオ事業部長だった谷井昭雄氏(後に松下電器社長)に、幸之助氏はベータとの違いを何度も質問し、最後の決断を考えていた。
「一箇所、ウチが優れているのは、ソニーの録画時間が1時間なのに対し、VHSは2時間撮れます。さらに開発を進めると、その2倍から3倍になる。ソニーは最大限で3時間、VHSは4時間撮れます。」
「アメリカに輸出するとなるとアメフトが問題です。アメフトの試合は3時間を越えて4時間近くになる。映画も3時間を超える場合もあります。」
ビクターがソニーに圧倒的勝利をもたらす決断となった。
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