株の取引を禁止にした場合は、株式会社は資金の調達が
難しくなるという実害があることが理解できます。
また「誰かが得をすれば誰かが損をする」というゼロサムゲームではなく
投資家が事業が成功しやすいものを見極められるようになると
そのお金で事業を成功させた会社も投資家も儲かるという仕組みを作ることができます。
世の中の大企業はほとんど株式会社であることからも、
株は世の中にとって非常に大切であることが理解できます。
一方でFXに関しては、ぱっと見る限りゼロサムゲームのように見えます。
FXが活性化することで社会全体に対して何らかの良い効果はあるのでしょうか?
個人的には、需要と供給を釣り合わせ、外国為替の取引を安定化させる効果等が
あるのではないかと考えていますが、本当のところはどうなのでしょうか。
このような質問をすると「ギャンブルだから無くなるべきである」といった
主観的な持論を展開される方ががいますので
表題の通り、FXが禁止された場合の社会全体へのデメリット「のみ」を
質問する形にさせていただきたいと思います。
>FXに関しては、ぱっと見る限りゼロサムゲームのように見えます
ということに関して、決してそうとも限らない事実があります。
(1)将来の為替レートを確定することで為替リスクを限定しておきたい事業者のヘッジ
をになってくれる。
(2)為替相場のメインプレイヤーはいまだに実需なわけですが、そういった人々にとって為替変動の「買い支え」をしれくれる機能がある。
この2点に尽きるのではないのでしょうか。
類似の例でいうと全ての保険はロイズにつながるではないのですが、個人投資家がそのリスクを買い支えるという役割を担う代わりに「儲けるチャンスがある」ということなのかと思っています。
証拠金取引による「レバレッジ」が損失を拡大する。窓開け(土曜日朝~月曜朝までの間でレートが飛ぶこと)で、強制決済がきかないで、証拠金を超える損失を被るリスクがあるのは確かにどうなのかとは思いますが、株式相場に比べて実は変動幅は少ないということと買い手が付かない為替相場はない(筈)という事実も、むしろ株式に比べて透明性が高いといえるのではないかと思います。
1番のそもそもメーカーなどの為替リスクヘッジから始まってシロウトの賭け事になったので…が正解かと。
リスク管理が先物やFXなどすべての金融商品の基本ですよね。
FXに特化したたとえ話だと、
海の波がありますよね。あがったり下がったり。
民間企業がいくつも小型の潮力発電をすれば、波の上下動のエネルギーを少しずつ減らすので、灯台や舟にぶつかる波をやわらげる役割も果たしているといえます。
これと同じことで、個人投資家のみならず消費者は無意識に円安のときに輸入品を買わず、円高で海外旅行や輸入をすることで為替を安定させ、為替の損益を直撃されがちな海外輸出・海外輸入メーカーを助けていた。
それを効率よくセミプロでやっていたのが個人FX。事実、「ミセスワタナベ」が一時期もてはやされていたとおり、小規模FXでも全体に影響はあった。
それに、海外旅行時に現地通貨で引きだして使ったり、
現地通貨のまま留学中の子弟に送金することもできる商品があります(為替本来の使い方)
まあそれは外貨定期でもできるんですけどね。
ただ、大きな津波がくると逆に潮力発電機は一斉に壊れて消し飛ぶ。
予防策も張ってありますよね、
証券会社もFXには保護がないことを繰り返し言わされ、
登録者もそれにくりかえし「同意」ボタンをおさせられてる。
でも津波が来るとは思ってない人もいる。
全面禁止は意味がないですが、
今度からレバレッジは1に固定した上で免許制で起業者のみにしたほうがよい、
くらいのことは決して金融のプロではない私でさえ思います。
それでも起死回生の企業向けに高レバレッジは残るでしょうし
その手があるなら個人起業してFXやろうと甘い話に誘う人も絶えないとおもいます。
いたちごっこですね。