日本人なら誰でも知っているプロスポーツ選手(仮にA氏とします)が
「被差別部落出身だった」と報じた雑誌(仮にB誌とします)がありました。
1.A氏が本当に被差別部落出身であった場合、A氏はB誌を名誉毀損で告訴できますか?
2.A氏が本当は被差別部落出身でなかった場合(B誌の誤報)には、
A氏はB誌を名誉毀損で告訴できますか?
この問題が難しいのは、仮に「2.」の場合、
「被差別部落出身でないのに、あたかも被差別部落出身であるかのような
報道がされたことが名誉毀損になる」と認定されるのなら、それは即ち
「被差別部落出身であることは不名誉なことだ」という事実認定が
されることと同義になり、日本国憲法と同和行政を否定することに
なるのです。
(そういう判決そのものが被差別部落出身者への差別行為になる)
※この話は実話ですが、投稿趣旨は
「一般論としての名誉毀損の概念を問うたもの」ですので、
「具体的な「A氏」や「B誌」の実名投稿」は差し控えて下さい。