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回答282件)

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。o(こっそり萌え小説を投下) castle2006/07/23 13:44:42ポイント1pt

「暑いですわねえ…」

とお嬢様が猛暑にうだりながら大うちわで風を送るメイドのほうを仰ぎ見た。

「はい、お嬢様。夏も本番ですから」

「こう暑いと風もぬるくて仕方がありませんわ。わたくし、こんな暑さは耐えられなくてよ」

古風を尊ぶ気風の持ち主であるお爺様の厳命によってクーラーの使用を禁じられた館はまるでサウナか蒸し風呂だ。

「今時クーラーも使えなんてわたくし信じられませんわ。お爺様、アナクロ趣味も大概にしてほしいですわ」

「と言われても厳命ですので、どうかご辛抱くださいませ」

「このわたくしが暑いといってますの。なんとかしなさい」

メイドは宙を見つめると、大きく開かれた窓を向いて

「…では、海に出かけられてはいかがでしょうか」

といった。

彼女が眺める窓の向こうには、まばゆい海の青が広がっていた。

「海ですの?」

「はい、海でございます」

と厳かなメイドの答えに、お嬢様は素敵な宝物を見つけたようにキラキラと瞳を輝かせる。

「急いで出かけましてよ! さあ、早く支度をなさい!」

 

 

***

や。内容はかまわないとのことなのでつい。

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