【謎解き】

↓ホラー応募用作品
http://q.hatena.ne.jp/1173097696


もしもし…あの、僕です。こんにちは。今大丈夫でしょうか?
先日はホントに…すみませんでした。取り乱したというか…僕としても
いづみさんのことを…あの、真剣に思っているので、そのことを
ちゃんと伝えたいと思って。

…好きなんです。真剣なんです。

あの…こういうことを言うのは…コホン…すみません、あのですね、
昨日も実はずっと一緒でした。あの…一緒のベッドで寝ていますごめんなさい!
でも僕本当に愛していますし、そういうことはやはりお許しを頂かないとダメ
だと判ってますから…あの…ご想像…されたくない…と思っていらっしゃる
ようなことは、もう、絶対ないです。

でもいつかはきちんと…と思って…。
僕は彼女を心の底から愛していますし、彼女の僕と一緒にずっといたいと
思ってくれています。

だから…お電話ですみません。
怒っていらっしゃるのも、だからお会いいただけないってことも理解してます。
でも…ぜひ…結婚をお許しいただけないかと…。


この文章で、何が怖いのかをお答え下さい。
コメント欄で回答オープンの告知もしますので参照下さい。

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  • 1人2回まで
  • 登録:
  • 終了:2007/03/14 15:32:07
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ベストアンサー

id:sanzi24 No.9

回答回数600ベストアンサー獲得回数1

ポイント45pt

>一緒のベッドで寝ていますごめんなさい!

というこの点から察するに

この「いづみさん」は女の人ではなく、

人形(ダッチワイフ。最近の物は外観がよくできている物もあるそうですから)かまたは犬・猫といった動物の類なのではないのでしょうか。

>あの…ご想像…されたくない…と思っていらっしゃる

>ようなことは、もう、絶対ないです。

もう、ってことは「最低一回はやった」という事ですよね。

もしかしたらその「いづみさん」と×××している行為を

作った人もしくは飼い主に見られてしまったのかなー、と。

……キャーヘンタイー!(('A`))

id:emmet

回答有難うございます。

とうとうきました!いづみさん人形説!

気づいてくださって嬉しいです、有難うございます!

ただ「もう、絶対ないです」の前に「そういうことはやはりお許しを頂かないとダメ」と言っているので、そういうことは、してないのですね。

ちょっと判りにくい言い回しでスミマセンでした…。

電話している相手が誰なのか…にもう少し踏み込まれたら、パーフェクトな正解となったと思います♪

2007/03/14 15:14:09

その他の回答14件)

id:komap2 No.1

回答回数362ベストアンサー獲得回数12

ポイント15pt

ストーカー男。

女を誘拐して部屋に監禁してる。

結婚を許してくれないなら殺すという意味の脅迫電話。

id:emmet

回答有難うございます。

そうですね、表面的にはストーカー男のようにみえます。

そう見えるように書きましたが、実は…。

2007/03/14 12:36:42
id:snaruseyahoo No.2

回答回数491ベストアンサー獲得回数4

ポイント15pt

「僕」は、いづみさんの眠っているときのみ、一緒にベッドで寝ているのではないでしょか。このような行為は、住居侵入財相当の行為です。一種のストーカーでしょう。

id:emmet

回答有難うございます。

うわー、勝手にあがりこんで添い寝してるんでしょうか。ものすごくこわいです。

しかしこの男、ストーカーではないのです…。

2007/03/14 12:37:36
id:SALINGER No.3

回答回数3454ベストアンサー獲得回数969

ポイント15pt

これは、いずみさんの留守番電話に入っていたストーカーからの電話。

このストーカーは、留守中に勝手にベッドで寝ており、自分はいずみさんと結婚するものだと勝手に思っている。

id:emmet

回答有難うございます。

なるほど、いづみさんが留守の間に勝手にベッドで寝てるんですね・・・それもこわいですね!

しかしながら…ストーカーではないのです…。

2007/03/14 12:38:24
id:kuro-yo No.4

回答回数171ベストアンサー獲得回数29

ポイント15pt

電話口の向こうには誰もいないのでは?

取り乱した、というのは、実はその電話口の向こうにいるべき人を殺めてしまったという事では?

一緒のベッドに寝たというのも、実はさらってきた死体と一緒(うわぁ…)

なんだか、書いてるうちに、恐ろしくなってきました。

id:emmet

回答有難うございます。

この質問形式楽しいですよね。kuro-yoさんの問題も難しくて面白いのですが、なかなか回答が導き出せません!

さて、電話の向こうの人を殺めてしまった…さらに、そのあと添い寝(涙)

怖いです!でも、実はそうではないのです…。

2007/03/14 12:40:00
id:Kumappus No.5

回答回数3784ベストアンサー獲得回数185

ポイント25pt

ここで彼女がベッドの隣にいるのに何も話さないことがポイントでしょうか?

1)彼はストーカー。彼女をさらってきて縛って動けないようにしてベッドに寝かせている。彼女が自分のことを愛しているとかそういうのは全部妄想。

2)彼はストーカー。彼女は死体として彼の横に転がっている。彼女のことをずっと一方的に好きだった彼は、彼女が病死したことを知り、精神に異常をきたして死体を盗んできてしまった。まだ死んでいない、生き返るんだと思っている。王子様のキスで。

2)のほうが気色悪いですね。。。

id:emmet

回答有難うございます。

ここで初めて、彼女がベッドの隣に居るのに「何も話さない」というところに注目してくださる方がいらっしゃいました。

そのとおりです。彼女は確かに喋っていません。

どちらの説もこわいですが、2)はホントにイヤですね…でも…。

2007/03/14 12:41:41
id:castiron No.6

回答回数418ベストアンサー獲得回数30

ポイント15pt

イズミちゃんのベッドの下に潜みながら電話を変えている。

id:emmet

回答有難うございます。

こーわーいーーー!都市伝説にありましたね!

ひぃぃぃぃ~それはオソロシイ!

しかしながら、ベッドの下には潜んでいないのです…。

2007/03/14 12:42:34
id:sylphid666 No.7

回答回数3302ベストアンサー獲得回数90

ポイント15pt

いづみさんは亡くなられてるんでしょうかね。

で、その遺体の安置室のベッドに一緒にいる状態から電話をかけている。

すると、ご両親は怒るでしょうし、会いもしないかな、と。

遺体と一緒にいるという状況自体がホラーでしょうか。

id:emmet

回答有難うございます。

安置室…なんてこわいところから電話を~!

下にコメントにて謎解き編を書きましたけれども、嫌な電話がかかってきたらすぐに切っちゃいますよね、そこがポイントなのです。

2007/03/14 15:09:07
id:nyanyanyaojisan No.8

回答回数63ベストアンサー獲得回数3

ポイント15pt

薄暗い部屋に電話が鳴る。留守番電話の録音がはじまる・・・これはラストシーン。

「彼」はいづみの父親に結婚を認めて欲しいと電話をかけているが、父親はもう電話に出られないことを彼自身が一番よく知っている。さっき息がないことを確かめてきた。彼が手を下したのだ。どうして生きていない人間に結婚の許しを得る必要があるのか?それはいづみももうこの世の人間ではないから。

id:emmet

回答有難うございます。

これがラストシーンというのは印象的ですよね。

近年のハリウッド映画ならば、ここを冒頭に持ってくるかもしれません。

映像的にはR-15といった感じでしょうか…怖いですね。

2007/03/14 15:10:39
id:sanzi24 No.9

回答回数600ベストアンサー獲得回数1ここでベストアンサー

ポイント45pt

>一緒のベッドで寝ていますごめんなさい!

というこの点から察するに

この「いづみさん」は女の人ではなく、

人形(ダッチワイフ。最近の物は外観がよくできている物もあるそうですから)かまたは犬・猫といった動物の類なのではないのでしょうか。

>あの…ご想像…されたくない…と思っていらっしゃる

>ようなことは、もう、絶対ないです。

もう、ってことは「最低一回はやった」という事ですよね。

もしかしたらその「いづみさん」と×××している行為を

作った人もしくは飼い主に見られてしまったのかなー、と。

……キャーヘンタイー!(('A`))

id:emmet

回答有難うございます。

とうとうきました!いづみさん人形説!

気づいてくださって嬉しいです、有難うございます!

ただ「もう、絶対ないです」の前に「そういうことはやはりお許しを頂かないとダメ」と言っているので、そういうことは、してないのですね。

ちょっと判りにくい言い回しでスミマセンでした…。

電話している相手が誰なのか…にもう少し踏み込まれたら、パーフェクトな正解となったと思います♪

2007/03/14 15:14:09
id:machuko1225 No.10

回答回数7ベストアンサー獲得回数0

ポイント15pt

一見彼女の親に結婚を許してもらうための電話のようだが、

男は彼女本人にかけている。

男はただのストーカーで

彼女本人はもちろん男の存在なんて知らない。

勝手に隣で寝てるなんて知らない。

>彼女の僕と一緒にずっといたいと思ってくれています。

これは男の妄想。

id:emmet

回答有難うございます。

>これは男の妄想

確かにそうなんです。相手は何も言ってはいないのですものね。

いづみさんに電話をかけているとしたら、途中で切られてしまっていると思うんですね。そこがこの質問のポイントでした。

2007/03/14 15:15:40
id:hanatomi No.11

回答回数853ベストアンサー獲得回数36

ポイント15pt

幼女監禁みたいな事件の犯人が、親御さんに連絡をしたとかかな?

id:emmet

回答有難うございます。

幼女監禁という辺りが、この男が「大人の女を相手にしていない(相手にできない)」というニュアンスが伝わったように思います。有難うございます。

2007/03/14 15:17:12
id:machuko1225 No.12

回答回数7ベストアンサー獲得回数0

ポイント10pt

さきほど女性は男の存在を知らないと書きましたが、

>先日はホントに…すみませんでした

という文章があるので

女性は男のストーカーに迷惑している。

ってことで・・・。

id:emmet

2度目の回答有難うございます。

そうですね、こういうタイプのストーカーに狙われたら本当に大変だと思います。

2007/03/14 15:18:25
id:yamagishiyukako No.13

回答回数4ベストアンサー獲得回数1

ポイント20pt

うーん。一部しか想像できませんでした。


いづみさんは僕(ストーカー)に拉致された。

これは僕が心配しているいづみの両親にかけた電話。


ご想像…されたくない…と思っていらっしゃるようなことは、もう、絶対ないです。

→両親が一番心配している(想像したくない)のはいづみの死。

想像したくないような事はもう絶対ない=いづみはもう死んでいる。


つまり

「娘を拉致したストーカーが娘を殺した上で

 さらに両親に結婚の承諾を得ようとしてる」

でしょうか?

(根拠なさすぎでスイマセン)


一番怖いのは「ずれてる普通の人」だと思う私です。

id:emmet

回答有難うございます。

オソロシイ回答を有難うございます。また、私の言い回しが独特で、憶測を生んでしまってすみませんでした。

一番怖いのは「ずれてる普通の人」というのは私も同感です。

その人の中で理にかなってしまっていると…怖いですよね…。

2007/03/14 15:20:58
id:miu2d4r No.14

回答回数93ベストアンサー獲得回数7

ポイント20pt

その彼女は死んでいるという回答が多そうだから

逆の説を書いてみます。

 

とある裕福な家庭の留守番電話に、不可思議な男の声が録音された。

娘は血の気のひいた顔で怯えている。

その声は娘の恋人だったが、高校生の頃不慮の事故で死んだはずの男だという。

話を聞いて仰天する両親。

娘が言うには、前夜は就寝中に人の気配がし、金縛りで寝苦しかった。

夢の中で、男に川の向こう側へ手招きされて走って逃げたという。

 

娘の青ざめぶりに動揺を隠せない両親。

「なんて事だ、娘を死霊に殺されるなんて許せるはずが無い。

 こんな事なら、まだこないだ追い払ったチャラ男のほうがましだった」

 

「お父様、私怖い。でもこないだの彼と一緒にいれば、昔の恋人も

 私をあきらめてくれると思うの。だから彼を許してあげて。」

 

なんだか火曜サスペンスな筋書きになってきたぞ・・・?

id:emmet

回答有難うございます。

これはまったく想像しない回答をいただきました。

なるほど・・・いづみさんの策略で、チャラ男をご両親に認めさせようとしてるんですね。

そうか…その手があったかw。

2007/03/14 15:22:17
id:kurogoma-taruto No.15

回答回数3ベストアンサー獲得回数0

ポイント15pt

ストーカーが、ストーカをしている相手にあてた留守電?


先日は取り乱した

  →部屋に忍び込んだりした所を鉢合せした

昨日はずっと一緒でした・一緒のベッドで寝ました。

  →勝手に部屋に忍び込み、ベッドに潜り込んだ(怖・・

僕は彼女を心の底から愛していますし、彼女の僕と一緒にずっといたいと思ってくれています。

  →完全に妄想の域ですかね・・・

id:emmet

回答有難うございます。

勝手に忍び込んで、ベッドに潜り込むなんて想像しただけでオソロシ過ぎますね!

でも、ストーカーではなかったのでした。

------------------------------

さて、コメントに謎解き編などを書きました。

皆様からの回答本当に有難うございます。

ワタシの想定していた内容に近いかどうか…で、

ポイントを配分いたしますので、どうかご了承ください。

また、謎解き編を読んだご感想をいただけるととても嬉しいです。

つたない問題にお付き合いくださり、有難うございました。

2007/03/14 15:26:35
  • id:emmet
    500文字制限はかなりきつい…なんとか文章を工夫しておさめました。

    回答オープンは13日を予定しています。つたない文章で申し訳ないのですが…オープンしたらがっかりされるかもしれませんが、よろしくお付き合い下さい。

    早く読みたい衝動と、まだ開けられないことの板ばさみです。
    こっそりオープンできればいいんですけれどねぇ…そうはいかないんですよ…ね?
  • id:Kumappus
    どうもです。
    でもこれ、難しいっす。はずしてる可能性大。
    (私信モード)
  • id:sanzi24
    >でもこれ、難しいっす。はずしてる可能性大。
    右に同じです…。
  • id:emmet
    Kumappusさん、sanzi24さん、回答とコメント有難うございます。

    早く読みたいです。明日の夜にはオープンしたいと思っていますので、それまでしばらく衝動をおさえてます。
    楽しみにしていますので、いましばらくお待ち下さい。
    よろしければ、2度回答できるように設定しているので…よろしくお願いします♪
  • id:miu2d4r
    必ずしも正解を狙う必要はないですよね(^o^;)
    この手の質問の場合は。
  • id:emmet
    miu2d4rさん、もちろんです^^
    でも、もしかするとそれが正解かも知れませんよね♪
    楽しみです。
  • id:emmet
    回答をオープンにしつつ締切致しました。
    皆様有難うございました。

    回答くださった方々へのコメントは、このあとじっくり読みながら書きます。
    もうしばらくお待ち下さい。
  • id:emmet
    「好きなんです」謎解き編

    放課後、掃除を終えたP介が、窓際で何かを真剣に読んでいる
    Q子のところに近づいてきた。
    「Q子、D菜から聞いた?新しいタイプのホラーの話」
    「知ってる。ちょうどR乃ちゃんが書いたのを読んでるとこ」
    「マジで?ちょっとオレにも読ませてよ」

    P介とQ子は頭を寄せて、R乃の書いたものを読んだ。
    「ねぇこれってようするにストーカーでしょ?」
    「ん~~」

    P介は賛成しかねる顔つきをした。
    Q子は続けた。
    「R乃ったら、これじゃストーカーのお話ってわかりやす過ぎるよぜんぜん
     隠されてないじゃないの。ね、この女の人、もう死んじゃってるんじゃない?」
    「え?」
    「やだもう、P介ったらちゃんと読んでる??」

    Q子はP介を茶化したが、P介はまじめな顔をしていた。
    「いや、ちゃんと読んだよ。これさ、電話でこの男誰かに喋っているんでしょ?」
    「当たり前じゃない、もしもし?って言ってるもの」
    「でもさ…普通こんな気持ち悪い電話かかってきたら、相手が
     切っちゃったりするんじゃないのかな?」
    Q子はすかさず答えた。
    「留守電とかなんじゃん?」
    「んー…いま大丈夫でしょうか?って聞いてるけど…」
    「え…それは…独り言なんじゃ…」
    「最後もさ、結婚をお許しいただけないかと…って書いてあるし」
    「だから、妄想でしょ?」

    P介はもう一度良く読み直しながら言った。
    「いやこれ…ホントに誰かに電話かけてるんだよ。そして相手はこの男の話を
     じっと聞いてるんだ」

    Q子は首をかしげた。
    「どーいうこと?」
    P介はニヤリと笑った。
    「ま、どうしてじっと聞いてるのかはちょっと後で説明するよ。
     それよりもまず、この男の印象だけどさ…」
    Q子は即座に答えた。
    「キモイ!ストーカーっぽい!あと…なんかオタクっぽい」
    P介は苦笑した。
    「まぁ…Q子は思ったことをハッキリいうタイプだからな~」
    「なによ、P介が聞いたんじゃない」

    ふてくされるQ子の頭をぽんぽんと叩きながら、P介は続けた。
    「この男、きっとホントに『いづみさん』になんの手出しもしてないよ。
     一緒のベッドで寝てるだろうけどね」
    Q子は両腕を抱え込んだ。
    「いやだーそんな人。絶対にいや」
    「大切にしてるんだよね『いづみさん』のこと」

    Q子は気づいた。
    「ねえ、どうして『いづみさん』なのかしら?それになんでお許しが必要
     なんだろう…。ストーカーだったら別に許されなくてもとっくにどうにか
     しちゃってたんじゃないの?」

    P介は続けた。
    「そこなんだ、お許しをもらいたいっていう辺りがこの話の核になるところなんだよ」
    「んーと…いづみさんのご両親に電話かけてるんじゃないの?」
    「Q子さ、お前のお父さんこんな電話かかってきたら怒鳴って
     すぐに電話切っちまうんじゃね?」
    「そりゃそうだ(笑)ママが聞いたら倒れちゃうよ」
    「だろ~?だから、相手は親じゃない。そして留守番電話でもない」

    「じゃ、どういうこと??」

    (つづく)
  • id:emmet
    P介はさらに続けた。
    「ね、自分から電話を切れない人が世の中にいるの、知ってる?」
    「え?なんで切れないの?」
    「んー正確には、相手が切らないと、切れないルールの人、かな」

    「え…それって…


     もしかして、サポートセンター??」
    P介はパチンと指をならした。
    「そう、それそれ」
    Q子は猛然と講義をした。
    「なによそれ!いくらサポートセンターだからって、そんな変な電話がかかってきたら、
    普通『いづみと言われましても…』って言うじゃない。そんなの理屈にならないよ~!」
    「それがさぁ…そうじゃないんだな、これが」
    P介は携帯を出した。
    「いづみさん、じゃなくて『いづみちゃん』で検索してみ」
    Q子はブスっとしながら素早く入力した。
    結果を見るなり、急に顔色が変わる。
    「…やだ…なにこれ…アタシ知ってる…」
    P介はニヤリと笑って付け足した。
    「まぁ、オレも妹がいるから知ってたんだけどね」

    Q子は嫌な顔をした。
    「えー…じゃ…この男、いづみちゃんと結婚したいって言ってるわけ??
    なにそれ?なんなの、気持ち悪い!!」
    「この男が『先日はホントに…』って言ってるのは、前にもきっと結婚したいって
    電話をかけたってことだろね。その時のオペレータに、なんか面白くないこと

    言われたんじゃないの?」
    「うぅ…一緒のベッドで寝ているって…そういうことだったのか」
    「まぁ何も言わないで一緒にいるだろうさ」

    「想像されたくないと思ってるようなことはしていない…って、
     そんなこと想像したくないよ、おえーーーっ!」
    「まぁそれにしても…R乃も大胆な想像するよな~」

    「想像じゃないよん」

    P介とQ子が振り返ると、そこにR乃が居た。
    「ちょっと昔の情報だけど、実はね…」
    R子は、そういうと2人に別の紙を渡した。
  • id:emmet
    「好きなんです」オペレータ編

    「お電話有難うござ…あ、はい。はい、大丈夫です。どのよう…はい、は……あの、
    あ、はい……………………えぇ……………………はぁ……………………………
    えぇ……は?いえあの…………け、結婚ですか……えぇ…申し訳ありませんが、
    少々お待ちいただけますか?」

    隣のブースから「結婚」という言葉が聞こえてきたので、私は自分の眉が上がる
    のを感じた。
    あぁ…今日は29番のVさんがこの電話をとったのね…。

    記録を見ると、9日前のこと。
    今日と同じ、午後4時頃にかけてきたようだ。
    前回この電話をとったのは17番を担当していたZさんだったのだ。
    Zさんは、そのお客様に丁寧に
    オペレータからはお客様といづみちゃんとの結婚について何か言及することが
    とても難しいということと、こういったことを社内の誰にお聞きしたらいいのか
    即答できない、ということを詫びつつご案内したそうだ。

    でも…上司の予想通り、またかかってきた。
    こういう電話はとても困るのだ。

    もし、製品に全く関係のないことでオペレータの業務を滞らせてしまうということ
    であれば、対処のしようがある。
    下品な言葉をオペレータに言うなど…まぁそういうことは時々ある。

    けれど、弊社の商品をお使いの…ちがった、お持ちのユーザ様で、しかもその
    商品のことについてかけてこられた場合…対応がとても難しい。
    オペレータから電話を切ることはできないので、とにかくご納得いただけるまでは
    お話を伺うしかない。
    カンタンに終わらせようと「ならばウェディングの衣装を…」などというわけにも
    いかないのだ。相手が何を望んでいるのか、わからないのだから。

    弊社のお客様アンケートの集計をみて、ビックリしたことがある。
    それは…男性のユーザ様の数だ。

    それにしても…まぁよそう。
    お客様のことを想像すること自体、失礼なことだわ。

    でも…明日また電話がきたら、誰がどう対応するのかしら…?

    ----------------------------
    P介とQ子は紙から顔を上げた。
    「…そんなに多いの?」
    R乃は首をすくめた。
    「よく知らない。でも、そういううわさは聞いたことがあって…だとしたら、こんな
     人も中には居るかもしれないと思って、書いたの」
    「ヘビーなことを書くよなぁ~」
    「オペレータの仕事って、相手が見えないのがつらいよね」
    「うん、だから繋がりにくいのも仕方ないのかなぁって気がする」
    「ん~~仕事って大変だな~」
    P介は背伸びをした。

    R乃はニヤッと笑いながらP介に聞いた。
    「…ね、P介はいづみちゃんで遊んだりするわけ??」
    「なに言ってんだよ、オレが遊ぶわけないでしょが!」
    「えー、妹さんと一緒に遊んであげなさいよ、楽しいわよぉ~」
    「カンベンしてくれ~~~!」

    (おわり)
  • id:kuro-yo
    「いづみちゃん」という商品があるんですね〜。
    最近は全然チェックしていないので、知りませんでした。

    でももし私だったら、一応相手が話終わるまで電話を切らないかもしれませんねぇ。怒って電話を切る…そんな事をしたら、その後に何が起こるかわからないので、かえって怖いような気がするかもしれません。
  • id:emmet
    kuro-yoさん、コメント有難うございます。

    メーカー名を直接載せるのはやめよう・・・・と思ってこんな書き方になってしまいました。

    2本書いて思いましたが、人を納得させるホラー短編を書くということは本当に難しいです。自分の中で完結しちゃうと、想定した捉え方以外には考えられなくなってしまって…。

    客観的に自分の文章を見直すチカラがある人が、小説家になっていくのかなぁと漠然とですが、思いました。
  • id:yamagishiyukako
    「これだけ長い電話を切らずに聞いてる」
    ってとこがポイントでしたね!全然気付きませんでした。

    謎解き編を読んでから改めて質問を読んでみると…
    「お許し」は「メーカーのお許し」だったんですねwおもしろかったですw

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