1234533571 人類の言語はデジタル通信だよ。デジタルとは「離散・有限な信号の一次配列」だ。人間の言語は、0・1の二元デジタルではなく、多値デジタル(音素の組み合わせ・音節)だから、みんなそれに気づかなかったんだ。


実際のところ、地上波デジタルは21世紀になってやっと実現したし、携帯電話のデジタル化も1990年代半ばだった。

クロード・シャノンも、坂村健も、アナログだと言ったけど、それは間違いだった。

たしかに、声はアナログだ。発声器官もアナログだ。だから、同じ歌を歌っても、僕が歌うのと、都はるみが歌うのとでは、月とスッポン、まるで同じ歌とは聞こえない。ここはアナログである。

だけど、同じ歌詞であることは、みんなわかる。ここがデジタルのデジタルたる由縁なのだ。


情報理論は第二次世界大戦直後の一時期にだけ、シャノン、ウィーナーといった巨人によって花開いたけど、その後はぜんぜん新味のないものだった。記号論も、ぜんぜん深まらないまま、わけのわからない統語論に議論をからめとられたのだった。

これについて、鋭い一言をお願いします。あなたの真心の反応を。

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ここでの言語の定義は何 imo7582009/02/14 05:09:42ポイント9pt

言語の定義は何

wikipediaには

言語(げんご)とは、コミュニケーションのための記号の体系。

狭義には人間の音声による音声言語を指すが、広義には身振りなど音声以外の要素も含む。また、動物間のコミュニケーションや、コンピュータに指示するための記号体系を指す場合もある。

とありますけど、この一行目の定義ととっていいんですかね。

以下そういう仮定の下に書き記します。

・狭義の記号そのものが基本的にデジタルですので、「人類の言語はデジタル通信」というのは単なる言い換えに過ぎません。

・より厳密にいえば「通信」は不要です。極端なことを言えば、誰にも知られ伝えられることなくひっそりと滅びていった人間の言語は、人間の数よりもはるかに多いかもしれません。

・デジタルには配列は関係しません。当然二次元デジタルだって存在するし、そもそも人間の音の捉え方はフーリエ変換による無限次元化と比較して考える方が自然だと思います。

・言語をデジタルと仮定したときまず出てくる発想は多値デジタル(音素の組み合わせ・音節)であり、0・1の二元デジタルは多値デジタルの後としか考えられません。順番が逆です。恐らく多値デジタルという言葉が出てこないのは発想が当たり前過ぎるからわざわざ言われなかったのだと推察します。

・地上波デジタルや携帯電話のデジタル化は、確かに該当機器にとってはデジタル性が直接問題となりますが、人間にとっては副次的な影響以外はほとんどアナログと同じです。ファミコンのような精度の表現しかできないのなら、確かにデジタルと感じることもあるでしょうけれど。

・「クロード・シャノンも、坂村健も、アナログだと言ったけど、それは間違いだった」それは恐らく広義の定義による言語や記号、またはその周辺のことまで含めているのでしょう。あなたが「ここはアナログである」と表現した部分を含めて考えていると推察します。

・一番重要なのは、ShinRaiさんが議論したい「言語」や「記号」とはどの範疇なのかを、厳密に定義して説明することです。次に、議論を進める際に、先ほど行った言語や記号の定義から逸脱しないよう細心の注意を払うことです。そうでないと議論は何の意味も成さなくなります。

・まさかと思いますが、敢えて定義を曖昧なままにしておいて、「言語」や「記号」について広義の定義の立場をとる議論に混乱を起こそう、という意図ではありませんよね?

動物の音声符号は、アナログ式ではないでしょうか ShinRai2009/02/14 06:48:05

犬の鳴き声・吼え声は、アナログ式の音声符号ではないでしょうか。

符号であるかぎりデジタルであるというのには、賛成できません。

デジタル音声通信というときに、そこには(1)デジタル(つまり離散的な)音声符号が存在することと、(言語においては音素、つまり子音と母音)、(2)回線の両端で計算処理が行なわれることによって誤り訂正符号処理と情報源符号化処理が行なわれていることが条件になります。

それが行なわれているのは人類だけで、ほかの動物や昆虫は、みんなアナログ式の音声符号しか使っていません

すみません。 nasi-goreng2009/02/16 10:28:42ポイント5pt

アナログ式の音声符号って何ですか?

アナログなのでただの音声ではないのでしょうか?

動物や鳥が求愛したり、警告するのも、符号ととらえます ShinRai2009/02/16 12:00:08

意味をもつアナログの符号です。

ただ、アナログ式だから、符号の種類をたくさんもてないのと、繊細な意味をもてないのです。


IV

 通信(コミュニケーション)の理論は、言語について論ずることを避けることはできない。言語とは、通信を媒介する符号体系を記述する語であるばかりでなく、ある意味では通信というものそのものの別名である。


 この章で後に述べるように、通信文(メッセージ)の符号化とその解説を行なうことは、人間にとって重要であるばかりでなく、他の生物にとっても、人間が利用する機械にとっても重要である。鳥も、サルも、昆虫も、それぞれ仲間同士で通信をするのであり、これらのどの通信においても、当の符号体系を知らされている仲間たちでなければ理解できない信号やシンボルが多少とも使われるのである。


 人間の通信を他の大部分の動物の通信と区別する特徴は、(a) 使われる符号体系の精巧さと複雑さ、(b) この符号体系の高度の任意性である。多くの動物は自分たちの情緒を相互に信号で伝えることができ、そのさいのそれらの情緒は敵の存在とか、同じ種の異性の個体の存在とか、こういう種類のきわめてさまざまな詳しい情報を表示する。これらの通報の大部分はその時かぎりのもので貯蔵されない。そのかなりの部分は人間の言語に翻訳すれば間投詞や感嘆詞になるものだろう。ただし、一部は名詞と形容詞のような形の語として大まかに表現できるかもしれないが、それらの語を当の動物は人間の言語の場合のような文法的な形の区別なしに使うのである。一般に、動物の言語は第一には情緒を、第二に事物を伝え、事物の間のもっと複雑な関係は全く伝えないように思われる。


 伝えられるものの特性がこのように限られているほかに、動物の言語は種によってごく一般的な仕方で固定されており、歴史的に変化しない。一匹のライオンの唸り声は、別の一匹のライオンのそれとごく似ている。とはいえ、オウムや九官鳥やカラスなどのように、周囲の環境、とくに他の動物や人間の声から音を拾いあげて、自分の語彙をごく狭い制限内でにせよ修正したり拡大したりできる動物もある。しかし、これらの動物でさえ、人間のように発音できるあらゆる音を何か特定の意味を表す符号に利用して、その符号を周囲の仲間に伝え、それらの符号体系がその仲間の間では理解できるが外部の者にとってはほとんど無意味であるような言語を形成するようにする自由などはとうていもっていない。


 このような非常に狭い限界内でにせよ、人間の言葉をまねることのできる鳥はいくつかの特性を共有している。すなわち、それらの鳥はいずれも社会的であり、かなり寿命が長く、人間より劣るにせよきわめてすぐれた記憶力をもっている。疑いもなく、ものをしゃべる鳥は人間や動物の声を適当な合図のもとでしゃべることを習得することができるのであり、少なくともたまたまそれを聞いた人には鳥が多少ともそれを理解してしゃべっているかにみえる。とはいえ、これらの鳥たちでさえ、新しい音に意味を与える能力や、特定の符号体系をなす音声群を言語的記憶の中に維持する能力や、なかんずく、関係とか集合とかその他ラッセルのいう「高次の論理的階型」に属するものに対して記号を構成する能力では、とうてい人間に及ばない。

ノーバート・ウィーナー著「人間機械論 第二版 人間の人間的な利用」より(みすず書房 2007年、原書1950) 

人間の方が複雑かもしれませんが nasi-goreng2009/02/16 13:39:30ポイント4pt

鳥なり、猿なりが、ある音声を聞き分けて共通の意味を脳内に思い浮かべるのは、まさにデジタル言語なのではないですか?

デジタル通信の定義:離散、有限、一次配列 ShinRai2009/02/16 14:11:15

鳥や猿の声が、音素と呼ばれるだけの離散的な音になっていないし、音素を使いわけて通信をしているようにも見えないので、アナログだと思います

鳥や猿の声が一定の意味ならデジタルの典型 sibazyun2009/02/17 01:06:07ポイント3pt
  • 前にも書いたことで、これは鳥や猿の声について知見が乏しいので誤っているかもしれませんが。。。
  • たとえば、「敵が来た」という(ある種の鳥どうしにはわかる)意味の泣き声があるとします。それが、少し高いカーでも、低いカーでも、どちらでも「敵が来た」と誤り無く解釈され、「腹が減った」と区別されるとします。
  • そうすると、語彙は「敵が来た」「腹が減った」・・・などの決まった数種類で、それを伝えるにはアナログな音波なのだが、いわば誤り訂正てきな考えで、少しくらい違っていても発信が「敵が来た」なら「受信も敵が来た」となる。。。とすれば、これはデジタル通信ではないでしょうか。「音素」という細かい単位になっていなくて、もっと大きく「カー」か「キー」かという程度で。
  • 「繊細な意味」を伝えてないのは事実です。しかし、意味そのもの(通信内容)が繊細でなければ、コーディングも複雑でなくてもいいわけです。
  • 私は、言語の意味体系はもちろん人間が複雑で、そのためのコーディング体系は複雑だといっています。しかし、「通信」は複雑な内容を伝えるのも、簡単な内容を伝えるのもある、つまり、言語と、(ここで話題にしているような、通信工学とのアナロジーをとるような)通信とは違うものとおもっています。
カラスとか。 nasi-goreng2009/02/17 08:51:07ポイント2pt

カー

カッ・カッ・カッ

で、違う意味を伝えるのかもしれません。

カラスが仲間を集めるのを見たことがあります。

離散符号としてのカーとカッ ShinRai2009/02/17 11:11:46

離散かつ有限な符号の一次配列という条件を満たしているとすれば、カーとカッの二元デジタル符号による通信ということになりますね。

その場合、カーと、カーカー、カッカー、カーカッ、カッの意味がそれぞれ違っている必要があります。

(モールス符号であれば、t, m, a, n, eに該当するわけです。)

こう考えると、カラスはデジタルじゃないということにならないでしょうか。

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