我々の脳は、子どものころに歌った歌の歌詞を記憶にもっています。
歌は、言葉の記憶です。たとえば小学校の校歌とか、何十年たっても覚えています。
これは、いったいどのようにして記憶されているのでしょうか。
一文字一文字、きちんと覚えているということは、音節単位あるいは音素単位で記憶しているのでしょうか。
もしそうなら、海馬が音素や音節の情報で神経細胞の何かを符号化しているのでしょうか。
音素や音節は種類が多いですから、コドンの64通りを使って記憶をしているのでしょうか。
それなりの記憶メカニズムなのではないでしょうか
音を復元できるというところが、すごいでしょ
どうして音を記憶できるのか、それが知りたいです
言語野が破壊されていて、通常の会話のできない人でも、歌なら思い出せたり、歌えたりします。また、英語の歌などは、平文は覚えられなくても、ビートルズの歌は覚えていたりします。
歌は、記憶の根源にかかわるのではないかと思っています。時系列と音節の組み合わせで、「覚えられる」喜びも加味されて、歌は快感に繋がります。
音の復元は、その音を聞いた時の脳内発火パターン(モジャ毛の脳科学者はクオリアと呼んでます)と、自分の発音から想起される発火パターンを比べて、クオリアに近くなるようにすると、音として再生されるんだと思います。
一部だけではなく、音や言葉に分解されているのでもなく、塊として、その人独自の形で憶えているように思います。
もちろん、完全な形で憶えているのではない。
人によって違う形で、印象的な要素を抜き出すような形で憶えていると思う。
途中が分からなくなっても、もう一度聞かせれば、欠けている部分に当てはめるように思い出します。
この事から分かるように、分割された要素を憶えているのではないように思います。
科学的に分解された要素は後付けの学習によるもので、白紙の状態(新生児)からでは関連付けて意味の理解が成立するまでには相当量の記憶の蓄積が必要になります。
分解した要素を系統立てて学習しているのではないのですから。
これについてご意見はありませんか