マイナス・ゼロ 広瀬正・小説全集・1 (広瀬正・小説全集) (集英社文庫)
昭和38年、浜田俊夫は18年前の約束の場所を訪れると、行方不明になっていた伊沢啓子がタイムマシンに乗って姿を現す。2人はタイムマシンに乗って昭和9年に行こうとするが、俊夫は自分が生まれた年へ飛ばされてしまう。
ここで描かれている昭和初期の描写が秀逸。
中河原伝蔵と女優・小田切美子をめぐり、どんでん返しの結末が。
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a-kuma3 ●40ポイント ベストアンサー |
北村薫の三部作、「スキップ」、「ターン」、「リセット」を御紹介。
万人受けはしないかもしれませんが、それぞれ北村ワールドな作品です。
御本人の後書きにも書かれているように、グリムウッドっぽい設定のものもありますが、どちらを先に読んだから、といって読後感を損なうことはありません。
タイムスリップに関するネタだけで読ませるという本じゃないので、「絶対にネタばれをしてはいけない」という条件に、そもそも合致しないんじゃないか、という気もしなくはないんですが...
もし、未読のようであれば、是非♪
>「絶対にネタばれをしてはいけない」という条件に、そもそも合致しないんじゃないか
確かにそのあたりが私もコメントに書かなかった理由でもあります。
お気に召さなかったようなので、まるっきり別系統のものを。
タイムスリップものというと、主人公が時間軸をずれてしまうものになるのがほとんどだと思いますが、
この本は時間の方がずれてきます。
テイストとしては、古典のSFなので、読み手の嗜好で好き/嫌いがはっきり分かれそうです。
ハインラインとかアシモフとかの本を、古臭いとか言わずに最後まで読める人なら、面白いと思ってもらえるんじゃないかな、と。
犬は勘定に入れません 上―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 (1) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-6)
ドゥームズデイ・ブックは読んでませんが、それなりに面白かった。
「驚愕の展開がー」というような内容ではありませんが、オマージュをささげたという作品を読んでると、というあたりがネタばれ禁止に合致するかな、と。
柘植久慶の逆撃シリーズ
全30作にもなる戦場小説の巨大シリーズ
作者も特殊部隊出身と言うだけあって、反戦とは無縁の戦闘シーン満載。
主人公は歴史小説を得意とする作家戦史研究者でもある。
毎回日本や世界の戦場にタイムスリップして、戦争に参加する。
果たして歴史は変えられるのか。
歴史が変わったかどうか、ネタバレすると興味は全滅です。
つい最近読んだ入間人間さんの上下巻です。
主人公と現在は不仲になっている幼なじみの二人は変わり者の発明家が作ったタイムマシンで過去に戻ります。
そこで、過去に介入して幼なじみとの関係を修復しようとするのですが……
チャールズ・ハーネス『時間の罠』
魅力的で英雄的な主人公とその妻の落ちいった悲劇的な宿命と輪廻。それを緊密なプロットで読者に揺さぶりを畳みかけるように与える名作だと思います。中編ながら
読み応えは十分です。SFファンなら唸る思います。
古いんですけれどね。ハインラインの『時の門』も傑作ですが、個人的にはハーネスのこの作品を推薦します。