コメントありがとうございます。
あらためて、感想を書かせていただきます。
ジャンルは王宮の歴史ファンタジーといった感じでしょうか。初めたばかりということを考えると、言葉遣いなど、雰囲気を醸し出そうという努力は伝わってきました。書くのが好きで書かれたのが伝わってきます。ということで、ここからステップアップできるように、いろいろと指摘させていただきたいと思います。
まず、文章ですが、少し台詞と行動描写頼りかなと思います。もう少し情景描写と、または間を置く説明を上手くはさまないと、読者を置き去りにしてしまうのではと思います。とりあえず、文章の表現で気になった部分は、
第一章 >心地好い夕暮れどきだった。夕餉前なのか
で、この心地好い夕暮れときだったがあることで、三人称が崩れているように思います。これは作者の感想になると思いますので、ないほうがいいかと。
>互いに勢力を争う和宮国・貝塚国《かいづか》・琳城国《りんじょうこく》によって長きに渡り、人々から自由を奪っていた
主語が見当たりません。「和宮国・貝塚国《かいづか》・琳城国《りんじょうこく》。互いに勢力を争うこれらの国々の、血で血を洗うような戦は、長きに渡り人々から自由を奪っていた」くらいがいいかと。
従者がつく > 冴は十一歳だが、顔立ちのせいか実年齢より上に見えた。
これは、非常にまずい文章です。というのも、これ以外は李梗にそった目線で感情をあらわしているのに、急に客観的に語り手を登場させてはいけません。せめて、ひとつの章の間はキープしないと、読者が混乱します。
ええっと、とりあえず、以後この視点の錯乱が度々起こっています。とりあえず、李梗の視点に沿うならずっとそうするべきで、冴の視点にそったり、いきなり語り手が登場しては、内容を見てもらえないように思います。
思わぬ恨み >冴の顔がまともに見ることができなかった
また、この文章のようにてにをはが間違っている文章がいくつもあります。
感想としては、物語の内容に入る以前に、文法上の間違いや、視点のブレが気になって、読むのに集中できなかったというところです。一回自分の書いたものを読み直して、文章を整えてから、投稿などをされることをおすすめします。おそらく、そうでなければ、読んでもらうことは難しいと思います。そして、とりあえず展開が早すぎます。日常の場面が感じられないと、読者としてはファンタジーの世界に浸れません。そういった考証も不足しているかなと感じました。
文章作法としては
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慎み深い雰囲気はなくなり、侮蔑の態度をあらわにしたのである。
「この国と敵対している淋城国との戦で私の兄上は死んだ。兄上は、この国に忠義を誓って今まで働きをかけたのに、この国は兄上を囮にして見殺しにした!」
冴は、喉の裂けるような叫び声を上げ、憎悪の眼を李梗に向けた。李梗の肩がはずむように動いた
ではなく、
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慎み深い雰囲気はなくなり、侮蔑の態度をあらわにしたのである。
「この国と敵対している淋城国との戦で私の兄上は死んだ。兄上は、この国に忠義を誓って今まで働きをかけたのに、この国は兄上を囮にして見殺しにした!」
冴は、喉の裂けるような叫び声を上げ、憎悪の眼を李梗に向けた。李梗の肩がはずむように動いた
改行とともにひとマス空けるのが作法ですので、そこら辺も直すといいのではないでしょうか。
作者様が楽しんでかかれ、またキャラクターにも思い入れが折るのは伝わりますので、だからこそ、きちんと文章を見直し、推敲をして欲しいと思いました。とりあえず、歴史考証うんぬんの指摘は二の次で、まず、ひたすらご自分の文章を見直すことが上達への最善の手であるという風に思います。