これはｷｬﾉｰﾗ油には必須脂肪酸であるα-ﾘﾉﾚﾝ酸やﾘﾉｰﾙ酸が多く含まれているがｵﾘｰﾌﾞｵｲﾙにはﾘﾉｰﾙ酸が少し含まれるがα-ﾘﾉﾚﾝ酸は含まれていないということになるでしょうか｡



それで必須脂肪酸とは何か説明すると､これは体に必要なんだけど体内で合成できないので摂取しないといけない脂肪酸ということです｡

ﾋﾄは1日にﾘﾉｰﾙ酸で5?8ｸﾞﾗﾑ､α-ﾘﾉﾚﾝ酸で2ｸﾞﾗﾑほどの摂取が必要です｡ただ､必須脂肪酸は肉類や野菜にも含まれていますので､日本人の平均摂取量は過剰であるようです｡つまり体に必要と言っても無理に取る必要は無いってことです｡
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4g.pdf

それぞれの 油は油脂で構成されています｡
そして その 油脂の割合に よって 名前がつけられています｡


http://xn--u9j465howfcjap0k.net/article/109897560.html

ｷｬﾉｰﾗ油に関しては､良いと思われるα-ﾘﾉﾚﾝ酸と
ｵﾚｲﾝ酸を足せば7割含有ですし､残りはﾘﾉｰﾙ酸と
ﾋﾞﾀﾐﾝEなどですから､総合的に健康被害が出にくい油だといえそうです｡

ちなみにｵﾘｰﾌﾞｵｲﾙは､ｵﾚｲﾝ酸が8割､ﾊﾟﾙﾐﾁﾝ酸1割
ﾘﾉｰﾙ酸が1割とのこと｡

油脂について

基本的に､油脂は4種類あります｡
･ﾘﾉｰﾙ酸(n-6系脂肪酸(多価不飽和脂肪酸))
･α-ﾘﾉﾚﾝ酸(n-3系脂肪酸(多価不飽和脂肪酸))
･ｵﾚｲﾝ酸(一価不飽和脂肪酸)
･ﾊﾟﾙﾐﾁﾝ酸(飽和脂肪酸)


ｵﾚｲﾝ酸
1．血中のLDL(悪玉)ｺﾚｽﾃﾛｰﾙを下げるがその作用は弱い｡
2．血中のLDLｺﾚｽﾃﾛｰﾙの酸化を抑制して
動脈硬化の進行の予防に働く｡
3．HDL(善玉)ｺﾚｽﾃﾛｰﾙは下げない
4．比較的酸化しにくい(劣化しにくい)

おおよそはこんな感じです｡
そして､ｵﾘｰﾌﾞ油だけかと思ったら
ひまわり油や､紅花油にも8割くらい含有されています｡


ﾘﾉｰﾙ酸
1．血中のLDL(悪玉)ｺﾚｽﾃﾛｰﾙを下げる(ｵﾚｲﾝ酸よりは強め)
2．HDL(善玉)ｺﾚｽﾃﾛｰﾙは下げない
3．体内で一部炎症を起こすﾎﾙﾓﾝ様物質に変わるのでとりすぎないように
注意が必要と考えられている
4．比較的酸化しやすい(劣化しやすい)



α-ﾘﾉﾚﾝ酸
1．体内で一部がEPAやDHAに変わり､健康機能を発揮する
2．血中の中性脂肪を下げるほか､血栓の生成を防ぐ､不整脈を
防ぐなど､さまざまな生理作用で生活習慣病を予防する
3．免疫機能をととのえる作用があり､炎症性の疾患に向くと
考えられている
4．非常に酸化しやすい(劣化しやすい)


ﾊﾟﾙﾐﾁﾝ酸
1．血中のLDL(悪玉)ｺﾚｽﾃﾛｰﾙを上げる
2．血中のHDL(善玉)ｺﾃｽﾃﾛｰﾙは変化させないか､やや上げるとされている
3．摂取量の多い人では､心筋梗塞の死亡率が上がる
4．常温で固体なので､この割合が多いと低温で固まりやすい
5．酸化しにくい(劣化しにくい

｢成分脂肪酸構成｣の違いは､SALINGERさんが詳しく回答されていますが､私がもっと俗ぽく､ｵﾘｰﾌﾞｵｲﾙはｵﾘｰﾌﾞから作られています｡(作り方の違いにより､ｴｸｽﾄﾗﾊﾞｰｼﾞﾝｵｲﾙとﾋﾟｭｱｰｵｲﾙに大きく分かれます｡)
ｷｬﾉｰﾗｵｲﾙは菜種から作った､なたねｵｲﾙを加工します｡
構成する脂肪酸はα-ﾘﾉﾚﾝ酸とｵﾚｲﾝ酸とﾘﾉｰﾙ酸の3つが殆どです｡
健康に対する効果は一概に言えないですが､α-ﾘﾉﾚﾝ酸2：ﾘﾉｰﾙ酸1が良いみたいです｡ｵﾘｰﾌﾞｵｲﾙと紅花ｵｲﾙは(ｵﾚｲﾝ：ﾘﾉｰﾙが)逆の構成です｡
ｶﾛﾘｰはどれも9kcal/gくらいです｡
分子的にはｱﾙｺｰﾙ類(ｸﾞﾘｾﾘﾝ)と脂肪酸がくっついたものですから､元素的には､炭素､水素､酸素が殆どです｡(かと言って炭水化物ではない：構成比が違う)
http://www.airgreen.co.jp/ganma%20linolenic%20acid/fat%20and%20oil.htm