一字一句おなじなのでなければ、「リスペクト」ということで許される場合がたくさんあります。
たとえば「千と千尋の神隠し」は「霧の向こうの小さな町」という小説を参考にしていることを宮崎監督が認めており、主人公が少女であることなども同じですが、細かい内容がだいぶ違うため、著作権上も問題ないし、直接のお金のやりとりはないようです。
そのサイトの小説も、映画とセリフが一字一句同じであるということはないでしょう(逆にそのほうが100万字くらいの労作になる大変な作業でしょうね)。多少なりとも自分の力をつけくわえているようすですから、著作権上は問題ありません。
ただ、映画をまだみていないひとが「なんでこんなこと書くんだ! あらすじがいきなりそのままネタバレされてしまっては映画が楽しくみられないだろうが!」と怒る権利はありそうですね。一度映画をみた人にとってはダマされているようなものでひたすらつまらないことでしょう。
直接コメントでいってやればいいとおもいますよ。そういうのは「悪コメ」や「荒し」にはあたりません。本当に不愉快におもったのなら、それはどうしてなのか、正当な理由であるか、よく考えて書いてやればあなたの訓練にもなります。
そして、考えてやりとりすることが、著作権法というむずかしくて中途半端な法律が将来きちんと練り上げられていく力にもなるのでいいとおもいます。
その小説かきさんは、その小説の冒頭に「この小説は??の映画を大きく参考にしました」などと注意書きをしておくべきだったのかもしれません。それはみんなが考えてお互いを快適にしていくということなのです。