お酒を飲む時の食べ物のｱﾄﾞﾊﾞｲｽなどを見ていて
そもそも摂取してからの分解時間が違うのだから
食べ合わせは関係ないのでは？と疑問に思いました｡

えｰと､粘土と色水をまぜてｽﾎﾟﾝｼﾞにいれて揉むとどうなるかなとおもってください｡
色水(ｱﾙｺｰﾙのたとえです)は分解が最初からおわってます｡
粘土はまず形がある固体なので強くもまないとこなごなにならない｡
そのうえ粉々になったとしても消化液をまぜて待たないと液体にはならないです｡

だから､吸収速度に差があるのは本当のことです｡
でもね､よくかんがえてください｡なんのために人は酒を飲むのですか｡
さくさくと吸収して水とおなじ速度で吸収分解できたら､人は全く酔わないです｡
いわゆる｢水とおんなじ｣｢ざる｣ってやつです｡たかい酒税のお金の無駄ですね｡
逆に､肝臓が分解できない間のﾀｲﾑﾗｸﾞで｢ほろ酔い｣を楽しむために飲むのではないですか｡

逆にｱﾙｺｰﾙが全く分解できない肝臓もあります｡急にちょっと飲んだだけで効率良く酔えるようになったけどいつまでも悪酔いが冷めない二日酔いになったらたぶん一生飲めない体はすぐそこ｡肝臓が毒されてうれしいですかね｡

もし肝臓によいことをしたいのなら､酒をのむﾀｲﾐﾝｸﾞを気にするよりさきに
休肝日というか飲まないでください｡
毒を肝臓におくってごめんねと思いながら､自分のﾍﾟｰｽにあわせて､
すこしずつゆっくりのんでください｡水割り､ﾁｪｲｻｰ重要です｡
ﾘﾗｯｸｽした格好で､お腹をしめつけないこと｡
ﾋﾞｰﾙの出っ腹をごまかそうとﾍﾞﾙﾄを締め上げると肝臓もしめつけられます｡
人前でﾍﾞﾙﾄをゆるめるとかだらしない格好しろといっているのではなく家で少しだけ飲めということです｡

世間では空腹に飲むなとか､ｽﾎﾟﾝｼﾞの上で粘土でﾌﾀをして､吸収させて色水をすこしずつ漏らすようにするような(よく牛乳を先に飲むといいとか胃薬･うこんは酒より先に飲めとかいいますが)
ああいうこざかしい工夫は私には金と健康と時間の無駄だとおもいます｡
さっぱり意味がわかりません｡何らかの事情があって急がないと酒も飲めない人なんでしょう｡

食べ合わせは､罪悪感をやわらげるためにやってるほうが大きいですが､
全く無意味ではないです｡
(ﾋﾞﾀﾐﾝが流出しやすいから枝豆とかいいますが､単においしいし楽しめます)
ただ､飲むと下痢するとか吐く人は､やっぱり無駄です｡
まずそんなに体に毒なほどの量を飲まないことが大事｡
栄養有るご飯を3食たべて健康に暮らすことが大事です｡
酒は砂糖水とおなじでｶﾛﾘｰしかないですから､
飲んだらお腹がすいても白いご飯やﾗｰﾒﾝはなし｡
血液中の塩分が下痢･小便で流出したり繊維が必要なのに液体しかいれてもらえない胃腸など､
いじめられた体が悲鳴をあげているだけです｡
それをｶﾛﾘｰに翻訳するのは頭だけの間違い｡
そんなになるまで飲むのはそれ自体がもうﾀﾞﾒなんで｡
毒抜きがんばってくださいとしか｡

何も食べないでお酒だけ飲むのは胃腸に良くありません｡
お酒だけだと胃が過度に刺激されて胃酸がたくさん出て胃の不具合になりやすくなります｡
若い人で一回二回なら平気のようにも見えますが､ﾀﾞﾒｰｼﾞは確実にたまります｡
お酒の肴として脂っこいものが多いのは､胃壁を保護するためもあるのです｡
通ぶって手塩で飲むとか､あまりお勧めできません｡

時間差ではなく食べながら楽しむのがお酒の正しい飲み方です｡
食物の栄養が肝臓で分解されればﾌﾞﾄﾞｳ糖とかｱﾐﾉ酸とか脂肪酸とかになるわけですが､使うあてがなければ最終的に体脂肪になります｡
お酒を飲みながら運動するわけではありませんので､消化吸収の速度はあまり考えなくても大丈夫です｡