THEME:「天然素材&天然木でお部屋の彩り方コンテスト」
イエで○○のスペースを作るいいアイデアありませんか?イエで○○するとしたらどんなプランにしますか?“イエコト・ミシュラン”は、暮らしの空間と時間作りをめぐるテーマ質問に楽しくオドロキ!なアイデアをご投稿いただき、★(一ツ星)~★★★(三ツ星)のミシュラン評価をしていくコーナー。豊かな暮らしを創っていく〈イエはてな〉のマインドでご投稿ください!
*回答条件* 下記のページをご覧になってご投稿くださいね!
「Welcome to イエはてな」
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20080731
テーマ詳細とアイデア例
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20110223
※ピックアップ受賞メッセージは、〈みんなの住まい〉サイトにて記事紹介させていただきます。またメッセージは表記統一や文章量の調整をさせていただくことがございます。
※〈イエはてな〉では、はてなスターを「おすすめメッセージ」として活用しています。投稿期間中ははてなスターのご利用を控えていただけますようお願いいたします。
※質問は2月28日(月)正午で終了させていただきます。
なんと、ちょうど今、綿の種のプレゼントが実施されているんですね。〆切は3月末とのことで、まだまだゆっくり間に合いますね。いいなあ。これはぜひ育ててみたいと思います。
日本の伝統種も育ててみたいなあ。日本も昔は、けっこう木綿が生産されていました。日本に木綿生産が定着し始めたのはおそらく16世紀。だんだん食物の供給量に余裕が出てきて、農民が食べ物以外の栽培にも着手できるようになって以降です。つまり、木綿の生産は、国の豊かさの象徴だったんですね。
しかし、日清戦争以後、輸入綿の関税が撤廃され、安い外綿が大量に入ってくるようになって、日本の綿畑はほぼ壊滅してしまいました。今や
全く生産していない主な輸入国は北朝鮮、ロシア、台湾、日本、香港である
→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E7%B6%BF#.E4.B8.BB.E3.81....
と、日本の産業的綿生産量はゼロと考えられています。
だからこそ、日本の伝統的な品種も、作りつなげていきたいですよね。そして、日本の農を守る気持ちも込めて、綿の実で部屋を彩って楽しんでいく。そんなライフスタイルが広がってくれたらいいなあと思います。
モノを活用するアイデアにとどまらない、ココロも育ててくれるこの提案に、私的にはキラキラ^3の三つ星です。
見た目も実際の肌触りもやさしい木綿は、自然感覚あふれる素材ですよね。その木綿の原料である、ぽわぽわの綿の実。これがまたかわいいんです。この綿の実でお部屋を彩ってみませんか。
ためしに「綿花」と「ドライフラワー」「飾る」などのキーワードを組み合わせて画像検索してみてください。こんなすてきなやり方で部屋を彩ってみたい!って思うようなすてきな写真が、いっぱい出てくると思います。綿の実独特の味わいと存在感は、きっといいお部屋のアクセントになってくれると思います。
私は茎に付いたままの綿の実でいけばなみたいなことをしてみたり、綿の実をあしらったブーケを作って飾ってみたりしていますが、友だちの中には、たとえば、
・枯れ木に綿の実を花が咲いたように貼り付けたオブジェを作って観葉植物のように飾る。
・コットン地に綿の実を縫いつけて立体タペストリーにして飾る。
・無造作に積み上げた綿の実の間に発光ダイオードを仕込んで光らせる。
などなど、色んな楽しみ方をしている人たちもいます。
綿の実は茎付きでお花屋さんで買えることもありますが、自分で育てるとたっぷり使えますね。以下、植物としての綿をカタカナで「ワタ」と書きます。ワタは栽培時期に最低気温が12度以上となる地域で育てられるといわれています。生育には平均気温25度程度が必要ですが、鉢植えでも育てられますので、人が環境を整えてやれば、寒い地域でも育てることは可能だと思います。
育て方のコツは、まず場所選び。日当りがよく、風通しのよい場所を選んでください。土の水はけがよいことも必要です。
日本の土は弱酸性のことが多いのですが、ワタは弱アルカリ性を好みますから、地植で育てる場合は苦土石灰などをすき込んでおきます。プランターで育てる場合も弱アルカリ性となるように用土を調整してくださいね。元肥には鶏糞などの窒素に富む肥料がいいそうです。ただし施しすぎると葉ばかりが茂ってしまったり、また特に鶏糞は土をカチカチにしやすい性質もあるので、施しすぎには注意しましょう。こうした土の調整は種まき2週間くらい前に終わらせておきます。
プランターで育てる場合は、背丈が大きくなる草ですから、プランターにもそれなりの大きさの物を用意してください。けっこう根が張りますから深さも必要です。ワタは移植による痛みに弱い植物ですから、種をまいたら綿の収穫まで植え替えはしないつもりで育ててくださいね。ちなみに、ワタは遺伝子組み換えが大量に横行していることからもわかるように虫にも弱い草ですから、プランターの方が虫よけしやすくて育てやすいかなぁと思います。
水やりは、背丈が10cmくらいになって伸び方がにぶくなってきたら、いったんちょっと控えめにします。この時期にワタは根の方を育てていますから、水をやりすぎると根腐れを起こしやすくなるんです。地上部の成長が再開したら、土の表面が乾くつど、たっぷりお水をあげましょう。
夏本番になるとどんどん背丈が伸びますが、伸ばしすぎると倒れやすくなるので摘芯しましょう。背丈を抑えて枝を横に張らせていくのが日本の伝統的なワタの育て方だったそうです。
花が咲くと、その後に実が膨らんできます。膨らんだ実の皮がはじけると、中からぽわぽわの綿が出てきますが、雨に当たるとせっかくのぽわぽわがギュッと縮んで戻らなくなってしまいますので、皮がはじける前に小さなポリ袋などをかぶせておくといいですね。ただし袋の口は閉じないこと。密封すると中に水蒸気がたまって、ぽわぽわがしぼみやすくなってしまいます。
ワタは実がなりはじめても他の花が咲いていく花の時期が長い植物ですから、皮がはじけるそばから摘んでいくならいいのですが、全ての花が実になるまで茎に付けたままにしておきたい場合は、早くにはじけたものを汚したりしぼませたりしないように注意してくださいね。
そのほかのことは、こちらのページが詳しくて参考になると思います。
「谷中滋養農園」綿の栽培法のページ
http://homepage3.nifty.com/jiyounouen/cotton/sodateru.html
さて、ワタのタネの入手方法ですが、なぁんと「(財)日本綿業振興会」というところで、ワタのタネのプレゼントを実施してくれています。これは1975年から毎年行われているもので、今年の締め切りは2011年3月31日(当日消印有効)とのこと。応募者全員もらえるそうですから、興味のある方は日本綿業振興会さんのサイトを見てくださいね。
http://cotton.or.jp/cottonseed-present.html
日本綿業振興会さんでいただけるのは、中米の野生種が米国で品種改良されたアプランド種。このほか、日本で長く栽培され続けてきた和綿もわりと育てやすいのでお勧めです。和綿のタネは上記「谷中滋養農園」さんなどで購入できるようです。
飾り方ではなく、ほとんど育て方の話になってしまいましたが、自分で育てた天然素材で部屋を彩っていく計画は、想像しただけでもわくわくしてきませんか?かわいいコットンで、育てるガーデニングから飾って彩る部屋作りまで、幅広く楽しんでいただけたらと思います。