通常、自動車の設計において、例えエンジンが暴走してクラッチが繫がったままに成ったとしても、ブレーキを思いっきり踏めば止まるようになっています。仮にブレーキで止まることが出来ないと場合には、次のようなことを試みます。
エンジンを切ると、ハンドルが突然重くなる場合があるので、最終手段に考えるべき方法です。エンジンを切ってもクラッチが繫がっている場合にはエンジンが止まることはありません。ブレーキには倍力装置がついていますが、エンジンが回っている間は倍力装置は動作します。パワーハンドルは、油圧式はエンジンが回っている間は動作しますが、電動式はイグニッションをOFFにすると効かなくなるタイプがあり、その場合にはハンドルが動かないほどに重くなることが予想されます。
サイドブレーキはフットブレーキとは別系統で用意されているものがほとんどで、フットブレーキ以下の制動力しか聞かない上に、走行中に使うと車が不安定になることがあるので基本的に使いません。
ギヤはクラッチが切れなくても、ニュートラルに入れることが可能な瞬間があります。そのタイミングを狙うのは難しいと思いますが、何度も試すとあっさりとニュートラルにすることができます。
キャブレーター式のエンジンの場合、キャブレーターが閉じなくなると暴走しますが、その場合にはエンジンを切っても自然着火でエンジンの暴走を停められないことがあるかもしれません。それでもフットブレーキで停めることは可能なはずです。また、イグニッションをOFFにすれば、燃料ポンプが止まるのでキャブレーター側の小さな燃料タンクが空になればエンジンの暴走も収まるはずです。
統合的に考えて、やるべきことは次の通りだと言えます。
ではないかと思います。古い車に乗る機会が多い時期がありましたので、上の手順4までは何度か経験しましたが、大抵フットブレーキで車は止まります。