あなたとなんの縁もゆかりもない、赤の他人であるところのある人が、全自動自殺マシーンに入ってスイッチを押しました。
機械の作動まであと5分です。解除はできません。あなたはその人にどんな言葉をかけますか?
「ありがとう。
あなたも、お元気で」
そういう人生も有りだと思う。
「そうですか」
「………」
「ここでも幸福でしたよ。ごゆっくりどうぞ」
今どんな気持ち?苦しい?怖い?悲しい?それとも嬉しい?楽しい?清々しい?
すんなり死ねるかちゃんと見ててあげますから、演技せずありのままを見せてくださいね。
「VIPから来たのかと思いました」
「申し訳ないです」
「伝えるべきことは、もう全て伝えてきました。ありがとう」
もう止められないものなんだとしたら
転生したあとの人生の予定を聞きます。
今の人生が嫌になったから自殺するんですし
今の話は聞きません。
最後位楽しい事考えて死にたいですよね(^O^)
「転生とかあるんですかねぇ…。なにも考えてません」
私の前で死なれるのが気分悪いので、コンセント抜かせてもらいますね。
「あっ、すみません。これUPS付いてるんで…」
何も。時間があれば、見ているだけです。
「…………」
「ありがとうございます。おやすみなさい」
今だったらまだここからでれるよ。どうする??
ですね。あとはかける言葉もないですね~
http://www.goo.ne.jp/default.asp?MT=%A4%DE%A4%BA%BB%E4%A4%CE%C9%...
「や、出れないようになってるんですこれ」
これどうやって作ったの?どんな感じで死ぬの?とかですかね
「実際のところは、自殺マシーンというより安楽死マシーンですね。
麻酔で意識がなくなったあとで、心停止する薬剤が静脈注射されます」
「……。いまさら『早まるな』もないなぁ」
「ん~……。まぁ強いて言えば、両親には申し訳ないなーってぐらいですかね。
悲しむだろうし。まぁどうしようもないですけどね」
「………」
「アラームが鳴ったら避難したほうがいいですよ。
うそですけど」
命を粗末にするなんてダメー
「まぁ、命にかぎらず何でもそうですよね」
1.
「小学生の姪がおまえのためならと言ってパンツ脱ぎ始めたんだけど、ちょっと出てみないか?」
「え?出れない?本当にいいの?」
「寒いから早くしてって言ってるぞ、いいから出てこいよ」
2.
「ほら、みのさんに電話したぞ、今かわる」
「ただの小学生には興味はありません」
「みのさんにも興味はありません」
すまない、君に何もしてあげられないよ。
「なんでそれが“すまない”ことなんでしょうか」
「特になにも…。
普段から人とは距離を置いてましたし、いつもと変わりません」
おつかれさま。
「ありがとうございます」
5分は長いだろう?
「こうしてみると長いですね。
でも、もうちょっとじゃないかなぁと思います」
指紋は拭きとった?
「??」
どうせ死ぬなら、今日1日僕と遊びましょう。
「?? とうとつですね。
まぁ、この機械は止まらないので無理ですが」
たばこ、吸いますか?(5分だし)
「吸わない人なんです。ありがとう」
「あれはフィクションですよ」
「ええ、そろそろ時間のようです。
さようなら。
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