例えば…「注文の多い料理店」等の作品にまつわる話、作者自身にまつわる話(作家になった経緯や周囲の人との関係)等々、いろいろ教えて下さい!
「アメニモ負ケズ」の詩碑について、(宮沢賢治と高村光太郎)
賢治の死去から3年後の1936年11月21日に、賢治が独居自炊した花巻市内の別宅跡に本作の詩碑が建立された。賢治の作品としては最初の文学碑である。有名な冒頭部分ではなく、「野原ノ松ノ」以下の後半部分が刻まれている。揮毫は生前より賢治を評価していた高村光太郎が当たった。ただし、脱漏がある事が後に判明し、1946年に戦時中から花巻に移住していた高村光太郎自身の手で追刻されている。詩碑の下には文圃堂版の全集や賢治の遺骨の一部も納められている。このうち遺骨については当時賢治の独立した墓碑がなく(現在の墓碑ができたのは宮沢家が改宗した1951年)、その代わりという意味合いもあった。
現在、花巻市で「賢治詩碑」というとこの碑の事を指す(バス停の名前にもなっている)。1946年以降、毎年賢治の命日である9月21日の夜に、碑前で「賢治祭」が行われている。