たとえばですが、次の中で、
一番左が「単行本」です。3種類のうち最も大きいサイズです。
そのとなりが「新書版」で、特に小説の場合「ノベルス版」ともいわれます。
そのとなりの2つが「文庫版」で3種類の中で最も小さいサイズです。いわゆる手のひらサイズです。通常、単行本が最も高価で、次が新書版、最も安価なのが文庫版です。
(この「ルー=ガルー2」という作品は、電子書籍版とあわせて4形態が同時刊行されましたが、かなり珍しいことですね)
刊行時期も、単行本が最も早く、次いで新書版、文庫版の順です。
単行本とは、すなわち「単独で刊行される本」で、シリーズものでない本のことです。単行本は四六判(縦188mm×横127mm)が多く、他にB6判(縦182mm×横128mm)などの場合もあります。
新書版は、縦173mm×横106mm(縦182mm×横103mm)前後で、岩波新書をはじめ、文春新書、中公新書などが有名ですね。最も早く出したのが岩波で、「現代人の現代的教養を目的」としたことから新しい書、新書となったようです。
文庫版は、縦148mm×横105mmで、蔵書に便利なように小型に安価に作られたものですね。新潮文庫や講談社文庫、岩波文庫、文春文庫などが有名です。
http://www.daiichiinsatsu.co.jp/200_support/2313_booksize.html
新書はふつうのジャンプコミック単行本のサイズ。
文庫はひとまわり小さいサイズ。
いずれもソフトカバーのものが多いです。
単行本は、広くは雑誌やムックと逆の言葉でありコミック単行本などもありますが、
狭い言葉では、新書・文庫などではなく、自由な装丁(多くはA5サイズのハードカバー)の小説単行本のことをいうこともあるようです。