相手や状況によってやり方は変わります。
① 対話の三拍子 ~ うなずく、おどろく、たしかめる ~
このような方法を相手にとられたら、話し手としては不愉快になることも多いです。
大げさな反応をしないことは大事です。
話し手の1フレーズ、1文ごとに反応するのは、「私は聞いてません。反応しているだけです。話を理解する気にはなっていません」というメッセージになっていることも多いです。
話し手は何かのメッセージを伝えようとしているケースが多いです。その話し手の気持ちと意図に沿ったことをするのが、聞き上手になる基本だと思います。
状況によっては、話し手の目を見ずに、話し手のメッセージを受け取って、自分の内側に気を向けるような姿勢(スタンス)で傾聴することが大事なことも多いです。
逆に、話し手もメッセージの内容になにも込めてはいなくて、その場を盛り上げるような言葉を発しているという場合もあるので、そうした場合は、話し手の言葉やメッセージの適否や整合性、意味内容などを気にせずに、雰囲気重視のレスポンスをすることが大事になります。
② 幼児などの場合、幼児が言っている気持ちを汲んでいる、わかっている、共感もできるという姿勢をとることが大事です。 内容が既知でも、当たり前でも、先ほどの繰り返しでも、関心をもって聞いているし、そうだね!そうだったの!すごかったねという共感的な反応を全身で示していくのが大事です。 病人やけが人、認知症、高齢者などが話し手の場合も、基本は同じです。
③ 上司や先輩、教師、親などが話し手で、自分一人に対して話をしている場合や、数人を対象に話をしていても話し手としては一人一人に伝えたい気分をもって話している場合には、話の内容を言葉の分析的に理解するだけではなく、この場面はどういう状況で作られているのか、話し手はなぜ話しを始めているのか、話し手は聞き手である私に何を理解してほしいと考えているのかという全体を理解する気持ちが大切です。 それが不十分で、発話された言葉の理解に止まってしまうと、「理解力がない/話を聞いてない」という評価をされてしまいます。 最悪なのは、その話し手の話の最中に、うなずく、おどろく、たしかめる、ハイわかりましたと返事するような態度です。
④ 自分が何かを売り込みたい、相手を自分の思うように操りたいという事情がある場合は、共感的姿勢を先に示して、聞き上手になるのが大事です。 わかります、そういうことってありますねなどの賛同にも受け取れる言辞を頻出させて警戒心を解かせ、さらに、話し手が言葉にはしていないことについても類似例をあげて自分が話し手と同じ側に属するというようなスタンスを見せ、その上で、対策案や対策例を示すような言い方をしていくと、話し手は、その聞き手(売り込みたい・自分の思うように操りたいという真逆の真意を持っている人)を、聞き上手で、信用ができる人と思ってくれる可能性が高まります。
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「聞き上手」になるにはどうすれば良いでしょうか?
集中心、持続する努力というのは、それなりに大事です。
ネット依存、質問サイト利用、ツイッターなどは、持続と傾注を妨げることも多いです。 聞き上手、話し上手、話題豊富、インフルエンサーとは距離をおくこと、聞き上手にはならないように自戒することも大事なことではあると思います。
聞き上手になることそれ自体を目的にするのは、害の方が利よりも多いと思います。
対話の三拍子 ~ うなずく、おどろく、たしかめる ~
「なるほど、そうだったのか! ほんとですか?」この三言で話が弾む。
顎をひき、目をみつめ、首をかしげ、手を拡げ、指を組み、膝を打つ。
(相手の云いたいことと、知りたいことを、あらかじめ想定しておく)
…… 誰も退屈させてはいけない。この扉を通るもの、帽子とすべての
官位、身分の誇示、傲慢さを捨て去るべし(エルミタージュ美術館の扉)。
http://q.hatena.ne.jp/1421115547#a1242767(No.6 20150115 09:55:11)
http://q.hatena.ne.jp/1242309711#a918832(No.10 20090515 05:47:58)
対話作法 ~ 威張らず、卑下せず、軽んぜず ~
http://q.hatena.ne.jp/1202388784#a800776(No.2 20080207 23:31:20)
議論は、勝敗を決する争いでなく、合意に至るための対話である。
…… 彼を知り、己を知れば、百戦して殆うからず。── 孫子《謀攻》
http://q.hatena.ne.jp/1524374148#a1267287(No.2 20180422 19:21:18)
それともうひとつ、話をしている相手に対して興味を持つ事。なんでも自分の知らない事を聞くという事は一つ勉強になるという事です。ひとつりこうになるので相手に対して興味を持ちよく話を聞いていたのなら、話をした相手もすごく満足でしょう!
水商売20年で私が思った事です。
聞き上手、話上手、両方備えている人は素晴らしいと思います…✨
《聞き上手・話し上手になりたい》理由や事情は、どのようなものでしょう。
もしも、はてなのサイトに質問投稿して回答を得たいという気持ちがあって、(1)たくさんの回答数を得たい (2)面白い回答を得たい (3)問題解決や課題達成に役立つ回答を得たい (4)回答を得たらコメント継続で疑似会話で気晴らしをしたい etc
(4)に近いのであれば、軽妙さが大事です。 「相手の話に興味を持つふう」も大事ですが、深く突っ込んだりせずに、流したり、それたりという揺らぎも大事です。
また、「なるほど。~~~~ですね。いろいろ勉強になります(*^^*)」とか「なるほど。ありがとうございました」では、それで終わりになってしまいます。
「情報ありがとうございます」や「確かにそうなりそうですね。ありがとう」などを、打ち切りのつもりで述べたつもりでも、意図通りには受け取ってもらえない場合もありますが、それは相手の方も(聞き上手・話し上手/質問上手・回答上手)を目指していることが多いです。
そういう気持ちを持っている人を誘いやすいテーマを出すというのも、有効な方法です。ポイントを付けなくても、誘いに乗ってくれます。 その点を考えると、(聞き上手・話し上手/質問上手・回答上手)を目指す場合に一番大切なのは、相手を選ぶ、話しやすい言いやすい人を相手にするように努めることだと思います。
何かに続くとか、何かに振るとかの糸口になるような誘いを仕掛けるのもテクニックの一つです。 カウンセリングでも、商売でも、たわいない会話でも、基本は同じです。
深刻な事情を抱えている、専門的に突っ込んでいるということがうかがわれると、多くの人の関心を呼んで、かつコメントや回答を得るのは難しくなります。 (聞き上手・話し上手/質問上手・回答上手)を目指す場合、「誰でも気楽に無責任に言っても大丈夫なんだな」というテーマを選ぶ、問いかけの文の表現も工夫する、軽妙な返しをコメントを利用してリアクションに心がけるとうのも、いいのではないでしょうか。
次のケースを比較すると、
1)http://q.hatena.ne.jp/1528967978
親切心を呼ぶ表現でないので、回答数は期待しにくいです
1')http://q.hatena.ne.jp/1531240238
これも、1)と大同小異です。
2)http://q.hatena.ne.jp/1529027763 http://q.hatena.ne.jp/1529027763
これらは、最初の質問文に状況説明や狙いや課題の要素もあって、回答やコメントを引き出しやすいです。質問からだんだんにずれてても、それを楽しんでしまう、興味を変えていくというのも大切です。
3)http://q.hatena.ne.jp/1526479077
これは個人的なテーマではなく、世間話の一種と言ってもいいものです。そういう、誰でも、どんな視点で、孫引きでも、感想でも、思い込みでも何でも言えて、それはその場限りの言い合い・おしゃべりとなれば、多くの参加者を得やすくなります。
しかし、《聞き上手・話し上手になりたい》というのがあまり強くなると、本当にやりたいこと・本当にやるべきことに向かう気持ちを上回って、悪くすると、病的?になって、強く生きること、たくましく生きることの障害にもなる危険があります。
適度に抑えられる範囲を大事になさってください。