下記の本が、まさにそのテーマの本です。
著者の福岡伸一さんは、生物と言って良いだろう、という立場ですが、逆に言うと、そのくらい本当に微妙な、線引きの難しい問題です。
福岡先生の本が紹介されていますので、嫌がらせのようですがこちらも紹介しておきます。私はこちらが先に思い浮かぶんですよね。
ご指摘のように、ウイルスは単離・精製が出来てしまうような『物質』で、代謝もしない、自己複製能に徹した『生物』です。
病原体の中には、一部代謝をしない……宿主に完全依存するものがいくつかありまして、例えばリケッチアなどは宿主細胞以外では増殖できないものもあり、ウィルスはこれらが進化して発生したのではないか? と言う説があります。(私はこれを信じています。一部には古典的な生命であるという説もあるのですが、そもそも宿主がいなければ複製できないのであるならば、それは一般的な生命が存在しなければ発生し得ないからです)
ですので、一応『生物』という事になっているんだと理解していますが、まぁ、タバコモザイクウイルスなんて分子量まで決定されちゃってますしねぇ。難しいところです。
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pascal7 ベストアンサー |
ウイルスは、自己増殖はしませんが。
他の細胞を利用して増殖します。
世代を超えて構造を維持します。
生物を呼んでよいでしょう。
ウイルスが生命誕生の前からの存在であるならば
生命と言えるか難しいといえますが
生命体が自己増殖能力を捨てて
他の細胞を利用するようになったとするとすると生命といえると思います。
ウイルスが自己増殖能力を捨てたかどうかは
断定できませんが。
ウイルス以外にも自己増殖能力を捨てたと推定されている物はあります。
それは例えば葉緑素やミトコンドリアです。
それらは昔は独立した生命であったのが自己増殖能力を捨てて
親の細胞に増やしてもらっているのだと推定されています。
すでに親細胞の構造になっており。
独立した生命ではありませんが
生命体の一部ではあります。
ウイルスが結晶を作るのが非生物に見える特徴の一つです。
http://www.sbsp.jp/sbdt/activity/ken025/mori.pdf
http://kkyamasita.hatenadiary.jp/entry/20100729/1280355831
しかし、ウイルスは
無機質と呼べない程の複雑さを持っています。