テクニカルライティング系のサイトや本などで技術的な方法は多少理解したのですが、
圧倒的に練習量が足りない自覚があります。しかしトレーニングの方法がわかりません。
ブログなどに文章を書き連ねても良いのですが、書きっぱなしでは上達する気がしません。
(実際数年、ブログなどを書いています)
どのように練習を積むのが効果的でしょうか?ご存じの方法をお教えください。
回答受付中はコメントをつけられない設定のようですので,再回答で.
おそらく求められる内容が私の能力よりずっと高いところにあるのが問題で、
もっと簡単なライティング内容で、推敲を繰り返す練習ができればよいのかなあと
考えています。
なるほど….
どうしても「論文」を書かなくては,と考えると,あれを書かなくてはいけない,これも書かなくてはいけない,導入は格調高くかつ明快な主題提示を,とかあれこれ欲張ってしまって,結局のところ一文字たりとも進まない…とかやっているうちに締切オワタ,とかいうことがありがちですよね.それと似たような感じかと推察します.
だとすると,「まずは書いてみることが大事」といくら言われてもちょっとつらいですよね.
王道としては,やはり練習にしても「本来書くべきテーマ」について書くことが望ましいとは思います.しかし,それではどうしても敷居が高すぎて,ということであれば,論文の要約をひたすら書いてみる,という練習方法もあるかと思います.
つまり,「(構成が)良い論文」と思える論文をいくつかピックアップして,「アブストラクトを見ずに」その概要を書きます.書いたあと,元のアブストラクトと対比してみて,抜き出した内容の違いと,内容を書く順番の前後関係がどのように異なっているかという点をチェックします.その際,「どちらの書き方が良いか」「良いと思う理由は何か」を吟味します (これは他人と一緒にできたほうがより客観的に吟味できるため望ましいでしょう).
この練習を繰り返して要約が思いのままにできるようになれば,自分が書きたい論文の要約も作ることができるようになると思います.コンパクトでエッセンスが詰まった要約ができてしまえばこちらのもので,要約に書かれている内容をサポートする根拠を肉付けしていけば (この際に,要約に入れなかった「主張」はすっぱりあきらめるか,どうしても入れたければ要約自体を修正しましょう) 論文の体裁は整うかと思います.あとは真っ赤に朱入れをしてもらって…というプロセスに泣きながら入りましょう.
このプロセスのメリットは,論文の骨子をどう構成すべきかについてのノウハウを習得できることと,もう一つ副作用として「多量の情報から要点を抜き出す」という重要なスキルの訓練も兼ねられることです.地味な作業でもあるので向き不向きがあるのが難点ではありますが,一度試されてみてはいかがでしょうか.
なお,
テクニカルライティングという言葉を「情報を早く正確に効率よく伝えるための文書作成法」という大きな意味で使っておりました。
なので報告書や計画書、論文、紹介など広く使える技法だと考えております。
のご認識は (少なくとも私は) 正しいと思います.日本の国語教育とやらではほとんど教えてもらえませんが.
URL 必須とのことなので,論文書きの心得について述べているページをご紹介します.それなりに有名なサイトなのでチェックずみかもしれませんが,もし未読でしたらご一読をお勧めします.
過去回答より ~ わたしの三行革命 ~
入門篇:箇条書きで考える/初級篇:5W1Hのすすめ
/中級篇:指を折って確認する/上級篇:自動翻訳ソフトで確認する
/応用篇:さまざまなケース・スタディ
http://q.hatena.ne.jp/1202388784#a800776
生涯座右 ~ 三十年ごとの極めつけ三冊 ~
http://q.hatena.ne.jp/1228281209#a876625
日本語の文章の書き方・マナーについて
http://q.hatena.ne.jp/1159571400#a614185
↑一筆のすすめ ↓一字が万字
http://q.hatena.ne.jp/1159571400#c67178
三行表記 ~ 文献書誌や人物要覧の凡例 ~
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4718162.html
叙述入門 ~ 話すように書くな、書くように語れ ~
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4603015.html (No.3)
現代文の条件 ~ 翻訳ソフトでも通じる三段論法で ~
長文は読まれず、読まれても理解されず、理解されても忘れられます。
わたしは、原則32字詰×3行≒100字(一段落)で書いています。
翻訳ソフトが理解できるように心がけています。── 三行革命宣言
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4715762.html (No.2)
官の、見えざる手 ~ 日本のテレビ網 ~
似た質問へのリンクありがとうございます。
学術論文(紀要など)を書く為に参考にするのに、
テクニカルライティングの技法は使えません。
テクニカルライティングと言うのは、御存じだと思いますが、
「テクニカル‐ライティング【technical writing】
パソコンやワープロのマニュアル、機械の仕様書などの、
技術的な内容に関する文書を一般向けに作成すること。また、その技法。(yahoo!辞書より)」
ですから、仕様書なわけで、論文ではないからです。
本にあたるのでしたら、Amazonで
論文+書き方 か 論文+作法などで検索されて、公共の図書館に予約を入れて取り寄せ、
斜め読みされたら良いと思います。
長い文章が書けないというのは、基本が理系頭で、
頭の中が整理整頓されているから、箇条書きで済んでしまう傾向かもしれません。
しかし、研究論文に関して、他人にも分かるように説得力を持ち、
それを世の中に出しても恥ずかしくない程度にまとめるには、
むしろ、どの分野においても、必然的に沢山の言葉数が要りますので、
貴殿が実際に書く段階になれば、心配はいらないと、逆に思います。
>書きっぱなしでは上達する気がしません。
と言う部分であれば、お金はかかりますが、添削システムもあるようです。
論文オンライン添削
http://www.ronbunonline.com/correcting/basicsystem.htm
卒論・学位論文の添削指導サービス
テクニカルライティングという言葉を「情報を早く正確に効率よく伝えるための文書作成法」という大きな意味で使っておりました。
なので報告書や計画書、論文、紹介など広く使える技法だと考えております。
混乱させてしまったら申し訳ありません。
情報が整理されているので箇条書きで済んでしまうのでは? というご指摘の通りで、
スライドやポスター、口頭での報告などでは高評価を頂くことが多いです。
にもかかわらず長い文書を書くのに非常に苦労するので困っているのですが、
実際のところ発想力や思考力のボリュームに欠けているだけなのかもしれません。
オンライン添削サービスの紹介もありがとうございます。
回答者様は似たサービスをご利用された経験がおありでしょうか?
「テクニカルライティング系のサイトや本などで技術的な方法は多少理解した」とのことで,
「理科系の作文技術(木下是雄 著)」に書いてあるようなトップダウンの構成法や,
いわゆる IMRAD の章構成など,そのような文書が「どうあるべきか」については
それなりにご存知という前提で.
知識として上記のような技法はある程度頭に入っているが,実際に書いてみるとなかなか…
というお話なのであれば,やはり「書いて読んでもらう」を繰り返すしかないと思います.
学術論文や紀要を書くために必要,ということであれば,論文を書くためのネタというのは
ある程度お持ちだと思います.そのネタをベースに A4 4-6 枚程度の論文を書いてみて,
(ゼミに所属しているなら) 先生や先輩に真っ赤に朱入れをしてもらっては書き直し,という
ことを泣きながら繰り返すのが,まずは王道だとは思います.
もしそのような環境にないのだとしても,友人に読んでもらって「この話がなんでここで
急に出てくるのかわからん」とか「あれ,ここまでの展開でなんでこの結論になるんだっけ?」
とか,コメントをもらったところについて推敲することを繰り返す,でも良いと思います.
とにかく,自分が書いたものが読み手に正しくかつ引っ掛かりなく受け取られるか,という
ことについて,フィードバックを受ける機会を積極的に作る必要があります.その意味で,
「書きっぱなしでは上達する気がしない」という感覚は正しいと思います.
また,上記と並行して,他人の論文の朱入れを積極的に引き受けることも非常に役立ちます.
「どういう書き方をすると,読み手はどういう印象を受けるか」ということが具体的に理解
でき,かつコメントの際に「なぜこの書き方が不適当であるか」を説明する必要も出てくる
ため,本で読んだ「知識」を具体性を持った「ノウハウ」として活用する絶好のチャンスに
なります.
ある程度のスキルが身についたと思えたら,査読付きの論文誌に投稿して査読コメントを
受けたりすることも有益ですし,さらには査読を引き受けるようになると観点も変わって
くると思いますが,そのあたりは将来のステップアップというところで.
あまり当たり前のことしか書けずに申し訳ないですが,個人的にはこの類の話に近道は
ないと思っています.ぜひ訓練を積み重ねて,迫力がある論文を書きまくっていって
いただければと思います.
どんどん書いて、どんどん直してもらう、泣きながら繰り返す。
・・・ができればいいのですが、まず最初に書くところで恐ろしく時間が掛かってしまっています。
おそらく求められる内容が私の能力よりずっと高いところにあるのが問題で、
もっと簡単なライティング内容で、推敲を繰り返す練習ができればよいのかなあと
考えています。
他人の原稿の推敲を手伝うというのは良さそうですね!
考えたことがありませんでした。
どんな文章が読みづらいのか、というのに気づいて、
それがなぜ読みづらいのかを議論できそうです。
一通り読ませていただきました。あまり参考となる記事が見つけられませんでした。
質問項目に書きませんでしたが、
http://www.logicalskill.co.jp/jwriting.html
私はこのサイトを見ました。
面白いサイトですね!
広告が多く文章が読みにくいですが参考にさせていただきます。
硬い学術論文というのは、バカが書くんです。内容のなさをごまかすため、硬い文章で水増しして長くする。悪い見本なので、真似する必要はないです。http://hatena
中身のある文章を書けるような人になりたいですね。
回答受付中はコメントをつけられない設定のようですので,再回答で.
おそらく求められる内容が私の能力よりずっと高いところにあるのが問題で、
もっと簡単なライティング内容で、推敲を繰り返す練習ができればよいのかなあと
考えています。
なるほど….
どうしても「論文」を書かなくては,と考えると,あれを書かなくてはいけない,これも書かなくてはいけない,導入は格調高くかつ明快な主題提示を,とかあれこれ欲張ってしまって,結局のところ一文字たりとも進まない…とかやっているうちに締切オワタ,とかいうことがありがちですよね.それと似たような感じかと推察します.
だとすると,「まずは書いてみることが大事」といくら言われてもちょっとつらいですよね.
王道としては,やはり練習にしても「本来書くべきテーマ」について書くことが望ましいとは思います.しかし,それではどうしても敷居が高すぎて,ということであれば,論文の要約をひたすら書いてみる,という練習方法もあるかと思います.
つまり,「(構成が)良い論文」と思える論文をいくつかピックアップして,「アブストラクトを見ずに」その概要を書きます.書いたあと,元のアブストラクトと対比してみて,抜き出した内容の違いと,内容を書く順番の前後関係がどのように異なっているかという点をチェックします.その際,「どちらの書き方が良いか」「良いと思う理由は何か」を吟味します (これは他人と一緒にできたほうがより客観的に吟味できるため望ましいでしょう).
この練習を繰り返して要約が思いのままにできるようになれば,自分が書きたい論文の要約も作ることができるようになると思います.コンパクトでエッセンスが詰まった要約ができてしまえばこちらのもので,要約に書かれている内容をサポートする根拠を肉付けしていけば (この際に,要約に入れなかった「主張」はすっぱりあきらめるか,どうしても入れたければ要約自体を修正しましょう) 論文の体裁は整うかと思います.あとは真っ赤に朱入れをしてもらって…というプロセスに泣きながら入りましょう.
このプロセスのメリットは,論文の骨子をどう構成すべきかについてのノウハウを習得できることと,もう一つ副作用として「多量の情報から要点を抜き出す」という重要なスキルの訓練も兼ねられることです.地味な作業でもあるので向き不向きがあるのが難点ではありますが,一度試されてみてはいかがでしょうか.
なお,
テクニカルライティングという言葉を「情報を早く正確に効率よく伝えるための文書作成法」という大きな意味で使っておりました。
なので報告書や計画書、論文、紹介など広く使える技法だと考えております。
のご認識は (少なくとも私は) 正しいと思います.日本の国語教育とやらではほとんど教えてもらえませんが.
URL 必須とのことなので,論文書きの心得について述べているページをご紹介します.それなりに有名なサイトなのでチェックずみかもしれませんが,もし未読でしたらご一読をお勧めします.
論文などを読んだ後、自分の記憶だけをたよりに要約を書いてみる訓練、ですね。
字数規定を決めておくと、良い練習になりそうです。試してみますね!
ブログにアップすれば論文の書評にもなって一石二鳥かも?
はてなQuestionを初めて使ったので、設定がよくわからずデフォルトで利用しておりました。次から気をつけます。
それと酒井先生のサイトはよく拝見しておりました!本も購入するほどのファンです。
論文などを読んだ後、自分の記憶だけをたよりに要約を書いてみる訓練、ですね。
字数規定を決めておくと、良い練習になりそうです。試してみますね!
ブログにアップすれば論文の書評にもなって一石二鳥かも?
はてなQuestionを初めて使ったので、設定がよくわからずデフォルトで利用しておりました。次から気をつけます。
それと酒井先生のサイトはよく拝見しておりました!本も購入するほどのファンです。