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言語は、はじめ音声伝達だけの時代が6万年ほど続いて、今から6千年前に文字が生まれました。しかしそれがさらに発展するためには、辞書が必要であったと思います。つまりその言語に属するすべての言葉の定義と正書法を明らかにすることなければ、文化の発展はなかったと思うのです。辞書をもつ言語集団と持たない言語集団で、文化発展の違いがあるかどうかについて研究した論文や本をご紹介ください。

●質問者: ShinRai
●カテゴリ:学習・教育
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 2/2件

▽最新の回答へ

1 ● adlib
●50ポイント


わたしのノートから ? 知ってるつもり、学んだつもり ?

【百科事典】

…… 「ここではさまざまな学問が互いに交渉を持ち結びついている」
(略)時にディドロは三十七歳。ダランベールは三十三歳。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/17510701 百科全書刊行

http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4003362411
── ディドロ&ダランベール/桑原 武夫・訳編
《百科全書 ? 序論および代表項目 19710616-19950717 岩波文庫》

…… ルイ15世の寵妃ポンパドゥール夫人のサロンでは、いつも難しい
質問が用意され、困った表情の客人たちに向って、彼女はこう叫ぶので
す。「その回答は、すべて《百科全書》に載っておりますわ!」
http://q.hatena.ne.jp/1084534349#a93089(No.23 20040517 22:22:13)

…… フランスで《百科全書》、イギリスに《英語辞典》が完成した。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6438142.html(No.2 20110111 04:51:02)
二都物語 ? Dickens, Charles《A Tale of Two Cities 1859 London》

【英語辞典】


Browne, Thomas 16051019 England 16821019 77 /?《自伝 16730314 London》生没同日
Johnson, Samuel 17090918 England 17841213 75 /?《トマス・ブラウン伝》17840907 Julius“Clubbable man”
Boswell, James 17401029 Scotland 17950519 54 /?《サミュエル・ジョンソン伝 1791》


【文献目録】

塙 保己一 書誌学 17460623 埼玉 18211007 75 /18220709 没説
延享 3.0505 文政 4.0912 76 /?《群書類従 1793-1819 木版刊行》
幼名は丙寅にちなみ寅之助、1752 失明後に辰之助と改名。

…… 塙保己一は群書類従の版木を製作させる際、なるべく20字×20行
の400字詰に統一させた。これが今日、原稿用紙の基本様式となってい
る。群書類従の版木は温故学会[1]が保管している。(Wikipedia)

【漢字辞典】

…… 一九六〇年に北京人民大会堂で郭さんにあったとき、わたくしは
「漢字は将来どうなりますか」とたずねた。郭さんは即坐に「永遠に保
存される」とこたえられた。わたくしはかさねて「どこで保存されます
か」とたずねると、郭さんは「博物館で」とこたえられた。(P189)
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/B000JBD5WU
── 倉石 武四郎《漢字の運命 19520410-19661220-19730710 岩波新書》

…… 世界最大の漢和辞典は、日本人が編んで、中国政府が買っている。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14101182374
漢字文明三国史 ? 韓国人は漢字で名前が書けなくなった ?

【失語辞書】

http://d.hatena.ne.jp/adlib/20070101 宿命 ? 文化果つるところ ?

…… ラテン語で、話し言葉が衰退し、書き言葉が残ったのは、教育の
格差が原因だ(略)大阪弁しか話せない人々には、共通語・標準語に対
する、いわれなきコンプレックスから、過剰な自己主張が感じられます。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/7378761.html(No.3 20120323 16:20)
人称転倒 ? 大阪弁には書き言葉がない ?


金田一 京助 国語学 18820505 岩手 19711114 89 /アイヌ学?《辞海》
金田一 春彦 国語学 19130403 東京 20040519 91 /京助の長男/真澄&秀穂の父
金田一 真澄 ロシア語学 19490104 東京 /慶應義塾大学理工学部教授。
金田一 秀穂 日本語学 19530505 東京 /杏林大学教授/京助の孫

http://d.hatena.ne.jp/adlib/19130613 虚々実々 ? Day as Day ?

【言語記号論】

…… 弟子にあたるシャルル・パイイとアルベール・セシュエによって
師の死後に執筆され、1916年に刊行された。1915年12月3日に交わされた
「取り決め」が、ジュネーブ大学公立図書館に保存されている(略)。
葉の表側だけに黒インクを用いて記されており、右上にセシュエの筆
跡で黒ペンで頁番号が付されている。
http://ir.nul.nagoya-u.ac.jp/jspui/bitstream/2237/5500/1/BB004406083.pdf
── 松沢 和宏《ソシュール『一般言語学講義』の生成批評研究にむけて》

…… ソシュールは言語体系を『差異の体系』と捉えて、通時的研究に
基づく言語のイデア性(本質論)や進歩主義を否定した。(要約)
http://digitalword.seesaa.net/article/113473331.html

…… ソシュールのデータの場合、エングラーが作成した『一般言語学
講義:校訂版』(通称『エングラー』版)に基づけば、断章番号という
便利なものがついているので、ページ数などをあまり気にする必要がな
かった。(P124)
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4121013042
── 中尾 浩《文科系のパソコン技術 ? ライティングシステム序説 19960625 中公新書》

Saussure, Ferdinand de 18571126 Suisse 19130222 56 /記号学の祖
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4000012207
── 丸山 圭三郎《ソシュールの思想 19810715 岩波書店》

【仮想図書館】

…… 《世界大百科事典 1978 平凡社》33巻、索引・補遺、年鑑2冊、
地図、計38冊を廃棄処分。次男によれば、いまや古本相場で2500円とか。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20021206 さらば、百科事典

…… アマゾンは、人類の知的資産を網羅すると豪語しています。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/7758067.html(No.1 20121020 21:32)
仮想本棚 ? アマゾン・リストは百億冊を網羅する ?


ShinRaiさんのコメント
いろいろありがとうございます

2 ● sokyo
●50ポイント

私はこの分野については専門ではなく、あまり詳しくもありません。
あまり回答が集まっていないようなので、わかる範囲で回答します。
今回の質問の趣旨は、

辞書をもつ言語集団と持たない言語集団で、文化発展の違いがあるかどうかについて研究した論文や本をご紹介ください。

だと思いますが、私はそれに対して直接の回答を提示できません…すみません…。

さて、私は辞書の有無では文化発展の違いは生まれないだろうと思います。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E8%AA%9E%E8%BE%9E%E5%85%B8
Wikipedia「国語辞典」の項目にもありますが、日本で作られた最も古い辞書は
『新字』だと言われています。
Wikipediaでは真偽は不明とされていますが、『新字』は漢字の字体についての辞書だという説があります。

図説 日本の辞書

図説 日本の辞書

ここに詳しいのですが、いま手元にないのでちゃんと裏付けが取れません…。

この『新字』も含めて、日本で古くに編まれた国語辞典はおしなべて、
漢文を読むための手引きだと捉えるほうが的確で「現在の国語辞典の概念からは遠い」(Wikipedia)
ものだそうです。私もそう思います。
私たちがいま国語辞典だと思っているような「すべての言葉の定義」が載っている
国語辞典が生まれたのは、やっぱり近代以降です。
でも近代より前の日本や日本語が文化的に「発展」していなかったかというと、
私はそうは思いません。
辞書がなくてもじゅうぶんに豊かな日本語の世界があったと思うんですが…。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%95%B0%E3%81%8C%E5%A4%9A%E3%81%84%E8%A8%80%E8%AA%9E%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7
現在の日本語は、話者人口が世界で9位。世界でも指折りの、話者人口が多い言語です。
http://www.systemicsarchive.com/ja/c/language.html
影響力を加味すれば、もっと上位にランクされるといっていいと思います。
いまの日本語にはある程度きちんとした辞書がありますが、
日本語にはフランス語などとは違い、正書法がありません。
正書法がなくともこれだけの影響力を評価されることができるわけですから、
文化の「発展」は正書法ともあまり関係がないかもしれません。
英語にも正書法はないですもんね。

個人的には、辞書は文化と文化が交流するときに、翻訳の用途で必要になるというイメージがあります。
ミャゼディ碑文とかロゼッタストーンとかの感じです。
ああいうものが作られる際、あるいは読まれる際に、言語をまたいだ辞書ができ、
それが洗練される過程で一言語内での辞書が成立していく…んじゃないかと思います、予想ですが。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%8C%E8%AA%9E
たとえばアイヌ語には古来から伝わる豊かな叙事詩がありますが、
それを表記するための文字は近世以降にアイヌの外からもたらされたものです。
文字が存在する前から叙事詩はあったわけですから、そもそも文字の有無が
文化の「発展」を左右するとも言い切れないかもしれません。


ShinRaiさんのコメント
誠実なお答えありがとうございました 大変参考になります
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