例えば「人を疑うことを知らない純朴な青年」という意味で「ピュアな青年」と言いますが、英語でa pure young manと言うとちょっと違うかな(「道徳的にけがれのない魂を持った青年」という宗教的な意味?)と思ったのです。
なお、【形容詞/形容動詞】限定です(名詞、動詞などは除外です)。また、完全な「和製英語」や英語以外の言語から入ったカタカナ語(「マイペースな」「ファンタジックな」「エネルギッシュな」など)も今回は除外ということでお願いします。
回答を開けるタイミングが合わないとイライラの元になりかねない質問なので、「いわし」で質問します。
※どこかのサイトの記述をコピペするときにはURLを添えて「引用」であることを明示してください。
BBC Newsを見ていてたまたまchallenge(他動詞)の実例を見たのでポストしておきます。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/6053848.stm
The decision not to charge individual police officers over the fatal shooting of Brazilian Jean Charles de Menezes is to be challenged in the High Court.
受動態なのでちょっとわかりづらいのですが、受動態でない形にすると:
They are to challenge the decision ... in the High Court.
(※theyは形式を整えるための仮の主語。)
昨年7月に「自爆しそうだったため射殺」と警察が説明したロンドン地下鉄でのブラジル人射殺事件について個々の警官は処罰を受けないという判断が下されているのですが、その判断に対して異議申し立てが行なわれるという内容の報道記事です。このchallengeは他動詞で、「~に対して異議を申し立てる」という意味です。
「誰もがチャレンジできる社会」の「チャレンジする」は他動詞ではなく自動詞ですが(目的語がない)、challengeを自動詞で用いる場合、koganeihanaさんのおっしゃるように「異議を唱える(make a challenge)」の意味ですね。「挑戦する」ではなく。
形容詞、形容動詞という条件をうつかりしていました。すみません。
「チャレンジングな」ではどうでしょう。
日本語の「チャレンジングな」は「冒険心のある」とか「進取の気性のある」のような意味で使われることもあるようですが、英語ではその意味はないと思います。
「チャレンジングな国だからこそあれだけの改革が可能に」
> http://www.works-i.com/article/db/aid167.html
興味深いページのご紹介をありがとうございます。オーストラリアのことを「チャレンジングな国」と言っていますね。
オーストラリアを視察した方のコメント:
空港に降り立ったときから民営化の槌音を感じました。空港や高速道路で盛んに工事が進められていました。すべて民営化の影響なんですね。あらゆる分野で積極的に改革が進められていて、まさに国そのものがチャレンジングな国なんだなと痛感しました。労働市場の改革もその一環であり、こんなチャレンジングな国だからこそできたのだと思います。インタビューに応じてくださった関係者の皆さんもたいへんな自信を持っておられるという印象を受けました。……
正直、さっと読んだだけでは「チャレンジングな国」の意味がわからなかったと思います。
オーストラリアが「チャレンジング」だと言われると、
「確かに白豪主義の残滓とか移民とかいろいろな問題を抱えているし、米英の軍事行動に軍を派遣したりしてて国内でも議論は絶えないし」
などと考えてしまいます。
が、koganeihanaさんのおっしゃるとおり、「挑戦する(チャレンジする)ことを厭わない」とか「冒険心のある」という意味だとすれば、文章の意味が通ります。うーむ。。。
「チャレンジングな」で検索した1件目(Googleのキャッシュでしか見られませんが):
スプーンカーブと伝説の130Rもこのコースの最もチャレンジングな場所のひとつに数えられる。
今年のぼくたちにとっては、鈴鹿は精神的にも肉体的にもとてもチャレンジングなレースになるだろう。
これはchallengingの意味そのまま(「難しい」「多くを要求される」)ですね。
下記の例も基本的には同じで「やりがいのある」。
本年度、日本に新規進出した系大手リース会社。チャレンジングなポストです。
バックパックの通販の広告から:
チャレンジングなアウトドアに
確かに、動詞のchallengeは「困難なことに挑む」の意味で(「挑む」よりも「困難なこと」に重点)、
形容詞化させたchallenging(現在分詞)は「やりがいのある」、
challenged(過去分詞)は「ハンディキャップをおった」の意味ですね。
http://dictionary.cambridge.org/results.asp?searchword=challenge...
「誰もがチャレンジできる社会」は意味内容を英訳するとどうなるんだろう?
いわゆる「再チャレンジ」のことに限定すれば、
a society where everyone has another chance
a society where people can try more than once
という感じかなあと思いますが……。
「誰もがチャレンジできる社会」というのは先日の所信表明演説の始めのほうに実際にあった文言です。
英語のサイトを少し検索してみても「再チャレンジ」に対応する訳語は多いのですが「誰もがチャレンジできる社会」に対応する英語訳はなかなかみつかりませんでした。
ただ、あるサイトに
a society open to everyone and giving each individual a chance to take on challenges.
という英訳が見つかりました。
所信表明演説は「誰に対しても開かれ、誰もがチャレンジできる社会を目指し...」となっていますから、これはこの部分の対訳の1つでしょう。
この訳の challenges は、nofrills さんのおっしゃる「困難なこと」という意味だと思われます。安倍さんのような動詞としての「チャレンジ」の使いかたとは異なりますね。
官邸のサイトで調べていただいてありがとうございました。
a society open to everyone and giving each individual a chance to take on challenges.
「誰もがチャレンジできる」は官邸の訳だと「挑戦できる」>「困難なことに挑む」ですよね。
everyoneとeach individualがやや重いような印象ですが、
応用が利きそうな表現だと思いました。
なお、話題が拡散しすぎてしまうので(数限りなくありそうなので)
以後、【形容詞/形容動詞】限定でお願いいたします。m(_ _)m
引用元を書かなかったので追記します。
http://www.kantei.go.jp/foreign/abespeech/2006/09/29speech_e.htm...
安倍首相のいう「誰もがチャレンジできる社会」ですが、そのまま英語として理解すると「だれもが異議を唱えることのできる社会」という意味になりませんかね。安倍さんの意図はそうではないと思います。