年金はどのような式で計算されるのでしょうか?
例えば、
国民年金にX年、共済年金にA円でY年、厚生年金にB円でZ年、未納がV年、全額免除がW年、
あるような人は、具体的にはどのような計算式で計算されるのでしょうか?
(額と年以外に年金を左右するパラメーターってありましたっけ?)
(ブラックボックスになっていて、
こちらで各パラメーターを入れたら結果が出てくるようなサイトではなく、
どのような計算方法で、それが出されているのかわかるサイト/回答をお願いします。)
こんばんは。
では、コメントの内容をこちらに記載いたします。
20000文字の制限があり、たぶん回答欄には収まらないと思いますので、ほとんどの内容はダイアリーに記載してあります。
最も簡単なまとめ(老齢厚生年金については条文の最も原則的な部分)を、
http://d.hatena.ne.jp/toku4sr4agent/20070701
に記載いたしました。
なお、老齢基礎年金(65歳からもらう国民年金)の概略については、
http://d.hatena.ne.jp/toku4sr4agent/20070628
に、
老齢厚生年金(会社などで働いた期間や賃金が反映される年金)に関する概略は
http://d.hatena.ne.jp/toku4sr4agent/20070629
に、
再評価率を用いて、厚生年金の計算のもととなる、
平均標準報酬月額や平均標準報酬額の簡単な出し方、
再評価率表の掲載されているページへのリンク等については、
http://d.hatena.ne.jp/toku4sr4agent/20070630
に記載いたしました。
なるべく、一般向けに書いたつもりではありますが、
気がつかないうちに専門用語などが入っているかもしれません。
「ここはいまいちわからなかった、ここはこういう表現にしたほうがよい」などご意見がありましたら、遠慮なくご指摘ください。
まずはご参考まで。
質問文にも書いてる通り、計算式あるい計算方法が知りたいのです!
計算サイトが知りたいのではありません。
(上で紹介されたサイトにXやYなどの変数を入れても計算してもらえるのならば別ですが。)
それとも、上のページ中に計算式や計算方法について書いてあるのでしょうか?(見逃していたらすいません。)
数字をいれたら、勝手に計算してくれますよ。
http://www.sia.go.jp/sodan/nenkin/simulate/index.htm
1)ここにアクセスします
2)次に年金見込額のイラストをクリックしてください。
3)あとは自動的に計算してくれます。
最後に、自動計算された数値を、年金の種類によって電卓で足し算するだけです。
でも、そもそも荒式が分からないので、この場合はこの値になったというだけでは、数学者じゃない僕にはとても式が立てられません。
とりあえず全て単純な比例計算なのでしょうか?
自分の年金額が知りたいのではなく、
出来れば、年金額を質問文でのABXYZVWで表したいのです。
(式で表すのは複雑になりすぎるとか、場合分けが必要すぎる場合は、言葉での説明でも良いですが。)
とりあえず、単純な比例計算だとしたら、確かに、国民年金が40年の時は幾ら、などとやっていけば、それぞれの比例定数が出せるので、いろいろやってみれば、全額免除期間等も含めて立式出来るような気もしますが、数学好きでも無い僕にはさすがに……(そもそも単純な比例なのか、額や年数によっては不連続な値をとっているのかさえ分からない。)
まず、「いずれかの年金制度(国民・厚生・共済)に加入していた期間」と「免除を受けた期間」を合算します。
この合計が300ヶ月未満であれば支給額はゼロです。
次に年金の一階部分の計算を行います。
一階部分は定額ですが毎年物価に併せて若干変動します。大体70万円ぐらいだと考えてください。
70万円に、「いずれかの年金制度に加入していた期間」と「全額免除を受けた期間」の1/2を足したものをかけ、480で割ると定額部分の金額が出ます。
数式で表すと
70万円×(X+Y+Z +W×1/2)/480
つまり、480ヶ月いずれかの年金制度に加入していた人は70万円全額支給されます。
Wに1/2をかけるのは、1/2は保険料ではなく税金で賄われているためです。
基本的に社会保険方式である年金制度では、納付していない人に対して年金を給付しませんが、税金で負担する部分が一部存在するために、全額免除を受けていても半分は給付されます。(昔は1/3でした)
次に2階建て部分の計算です。
2階建て部分は厚生年金、共済年金の人のみ関係のある話で、国民年金だけの人にはありません。
この部分は加入期間だけではなく、その間に受け取っていた報酬額が関係してきます。
加入期間の報酬額をそれぞれ現在の物価に直し(再評価率という数字をかけます)、それを合計して加入期間で割り、「平均標準報酬月額」という値を出します。
(「総報酬制」の導入以後はボーナスも計算対象になります。とりあえず月ごとの報酬額平均を出すと考えればOKです。)
そして「平均標準報酬月額」に「支給乗率」と呼ばれる係数をかければ、この2階建て部分の額が算出されます。
「支給乗率」は総報酬制の導入以前と以後とで異なるのですが、総報酬制導入以後であれば1000分の7.308~5.481となっています。
仮に平均標準報酬月額がB万円(サラリーマンである間、平均すると年収B×12万円ぐらいだった)と仮定すると以下のようになります。
B万円×Z×1000分の7.308~5.481
実際にもらえる年金額は1階建て部分と2階建て部分とを合算したものです。
額と期間以外の要因ですが、微妙に変動する係数がそうだと思います。
報酬比例部分はその当時の報酬を現在の物価に直すための再評価率がありますし、全体に対してマクロ経済スライドといってそのときの経済動向に併せて支給額を変動させる係数もあります。
これらは毎年変動するので正確な給付額を知るには社保庁で問い合わせるしかないと思います。
(質問では期間は「年」で記述されていましたが、計算しやすいので「月」と読み替えさせていただきました。)
なお、ほとんどないケースだと思いますが複数の厚生年金に同時に加入したり(2社掛け持ち)、厚生年金と国民年金に同時に加入する人もいます(手続き忘れ)。
このようなケースでも、一番最初の300ヶ月の計算には使われません。(10社掛け持ちすれば30ヶ月でOK、ということにはなりません。)
ただし、複数の会社を掛け持ちしてそれぞれで厚生年金に加入していた場合、標準報酬月額は合算されて2階建て部分が計算されます。
(ただし上限は62万円まで)
ありがとうございます。
随分分かりました。なるほどー。
共済年金は、国が出してくれる分が厚生年金より多いとは聞いたことがあるのですが、
計算の概略は厚生年金と同じようなものですかね。
具体的に、これを聞こうと思ったのは、一つには、免除になった期間を追納すべきかどうかの参考にしようと思ったからです。
少なくとも、これを見る限りは、
うーん、現行制度では20年くらい年金をもらえれば、基が取れるかなあ、であって、将来的にはより疑問ですね……
あとは、僕は大学院で実験がクソ忙しかった時代に、何の手続きもせずに未納が2年ほどあるのですが、それも惜しかったなあと激しく後悔してます。(これを見ると2万くらいの損ですよね……。免除申請するだけで期間が加わっていたとは…)
やっぱり、まだ続けることにします。
より詳細な計算式(物価の補正等)が分かる方がおられましたら、回答お願いします。
国民年金のモデル概算。
a.掛金13300円×480ヶ月(20~60歳、25年以上)
b.受給66666円× 96ヶ月(65~73歳、8年で償還)
社保庁は、73歳(孔子の寿命)を損益分岐点と考えたのです。
厚生年金との対比は、つぎのとおり。
http://q.hatena.ne.jp/1111344630
年金の行方 ~ そして誰も論じなくなった ~
原則として物価補正され、掛金が少ない場合は比例配分されます。
20歳の掛金と、73歳の受給額を、おなじ貨幣価値に想定しないと、
議論が堂々めぐりします。
ありがとうございます。
のっかり頂いてしまったので、
どなたか、計算式を詳細かつ簡潔に解説してあるサイトか
あるいは、計算式自体をお示し下さい。
こんばんは。
では、コメントの内容をこちらに記載いたします。
20000文字の制限があり、たぶん回答欄には収まらないと思いますので、ほとんどの内容はダイアリーに記載してあります。
最も簡単なまとめ(老齢厚生年金については条文の最も原則的な部分)を、
http://d.hatena.ne.jp/toku4sr4agent/20070701
に記載いたしました。
なお、老齢基礎年金(65歳からもらう国民年金)の概略については、
http://d.hatena.ne.jp/toku4sr4agent/20070628
に、
老齢厚生年金(会社などで働いた期間や賃金が反映される年金)に関する概略は
http://d.hatena.ne.jp/toku4sr4agent/20070629
に、
再評価率を用いて、厚生年金の計算のもととなる、
平均標準報酬月額や平均標準報酬額の簡単な出し方、
再評価率表の掲載されているページへのリンク等については、
http://d.hatena.ne.jp/toku4sr4agent/20070630
に記載いたしました。
なるべく、一般向けに書いたつもりではありますが、
気がつかないうちに専門用語などが入っているかもしれません。
「ここはいまいちわからなかった、ここはこういう表現にしたほうがよい」などご意見がありましたら、遠慮なくご指摘ください。
まずはご参考まで。
ありがとうございます。
のっかりまでもらっちゃったので、その分も合わせて、適宜配分しておきます。
コメント欄に詳しく書いてくれた方にはポイントなくて申し訳ない。
ありがとうございます。
のっかりまでもらっちゃったので、その分も合わせて、適宜配分しておきます。
コメント欄に詳しく書いてくれた方にはポイントなくて申し訳ない。